貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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【シュライン】のダンジョン2〜3

 悪戦苦闘しながらも(レイナとエリーゼの喧嘩が大半だけど)ダンジョンの奥に進んでいく私たち。

 

 たま〜にエリーゼが互角に戦える魔物もいたので彼女の剣技を披露して満足して貰いながらも調査を続けていると...。

 

「あっ! ケロナお姉ちゃん! あんなところに魔石があるよ!」

 

 サラの指さした壁には確かに真っ赤な宝石が埋まっていました。

 

「本当だね、でかしたよサラ」

 

 私が妹の頭を撫でているのを何故か膨れっ面で見ていたエリーゼが先に駆け出す。

 

「あっ! 待って!」

 

「先に見つけたのは貴方だけど魔石を入手するのは私だからね!」

 

 そう叫びながらサラの静止を聞かずに走るエリーゼ。

 

「待ってください! エリーゼさん!」

 

 レイナも普段なら出さないような音量で声を張り上げる!。

 

「2人とも私に手柄を横取りされるのが悔しいんでしょ!! でもこれは私が入手するんだからね!」

 

 2人の声を聞いても止まらない彼女はそのまま魔石を手掴みにした。

 

「魔石ゲット!!」

 

 その声と同時に魔石の周辺が動き出し大きな口が現れる!。

 

 いきなりグロテスクな口内が未熟な少女の瞳に映った為か絶叫するエリーゼ。

 

「きゃぁぁぁぁ!!!!」

 

 私たちの言葉を無視して単独で走った彼女を見て少し怒りの感情を露わにする私。

 

「あの...馬鹿娘っ!!」

 

 そう口に出しながらも、急いで突如として現れた唇に蹴りを入れる!。

 

 レイナとサラは息のあった【火球】を放ち口内を火傷状態にさせた。

 

「ウォォォォォ!!」

 

 壁だった筈の場所には大きな魔物の顔があり、火傷に苦しんでいる様子が見られる。

 

 奴が苦しんでいる今が脱出のチャンスだ。

 

「ほらっ立って!」

 

 私がエリーゼに手を出すと彼女はこう答える。

 

「ごめんなさい、腰が抜けて動けないの...」

 

 確かに彼女は腰が抜けているのか立てれていない。

 

「チッ!」

 

 私は舌打ちしながらも彼女をお姫様抱っこしてその場を飛び退く。

 

 一息ついて私達が魔石の埋め込まれていた場所を見ると、そこにはまた例の赤い魔石があるだけでした。

 

「まさか...あれもトラップだったなんて...」

 

 信じられないとばかりに体を震わせているエリーゼを見て私は口を開いた。

 

「皆分かっていたからお前を止めたんだぞ...!」

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 余りにも酷いエリーゼの行動の数々に対して腹がたった私は思わず口を出してしまった。

 

「えっ...?」

 

 キョトンとする彼女の肩を握りしめながら私は真剣に言葉を並べた。

 

「エリーゼ、貴方が今日初めてダンジョンに挑んでいるのは分かっている、だけど...、仲間を危険に晒しすぎだ、自分のミスで自分が死ぬのはいいけど私達を巻き込むな、いくら仕事とはいえこれ以上私たちの指示が聞けないのなら不本意だけど貴方を置いていくしかない」

 

「置いていくって...、どういう事?」

 

「言ったままの意味、このダンジョンに置いていくって事」

 

 少し厳しいか? いや、これくらい言わないとエリーゼは聞いてくれないだろう。

 

 ここは地上の世界のように金の力でどうにかなる世界ではない事をちゃんと教えないといけないと思ったからこそ私は言っているのだ。

 

 勿論、ここまで言って聞かない程の馬鹿なら私は彼女を見捨てることも厭わない。

 

 何故なら、私は本当に彼女を見捨てる気で言っているのだから...。

 

 私の表情を見て嘘を言っている訳ではないと悟ったのか彼女は大人しくなった。

 

「...ごめんなさい、私も役に立っているんだって皆に示したかったからつい先走っちゃった」

 

 そしてそう静かに声をあげる彼女を見て抱きしめる私。

 

「大丈夫、ミスは誰にでもあるから、ミスをしてもそこから這い上がろうとする意思さえあれば人はいくらでも成長できる、エリーゼは今日少し成長したんだよ...」

 

 私の言葉を聞いた彼女はゆっくりと首を縦に振っていた。

 

「うん...」

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