貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!! 作:カイトGT
私がかけ湯をしているとエリーゼが近づいてきました。
「ケロナお姉様、お背中流しますわ」
「そう、じゃあ頼もうか」
「はいっ! しっかりと洗います!」
ボディタオルと少量の石鹸を手に取って私の背中を洗い始める彼女。
「お姉様の背中...、凄くお綺麗ですわ...」
「そう? スラナ村から出てずっと戦ってきたから背中にも傷とかあるだろうけど...」
ここ最近で私の体には生傷が増えたと思う。
時間が経てば治る程度の物ばかりだが、それでもスラナ村にいた頃に比べれば傷を負っていると言えるだろう。
そんな私の傷を見て彼女はこう呟いた。
「いいえ、そう言った戦歴の後もケロナお姉様が歩いてきた道ですから...」
彼女の言葉に私はふっと笑う。
「戦歴の後...か、今思えばただの【村娘】の私がこんなに戦うことになるなんてほんの2か月前まで考えられなかったな...」
「2ヶ月前...? 【村娘】...? えっ?」
頭がこんがらがっている彼女に私はこれまでの経緯を話した。
〜少女説明中〜
「ケロナお姉様って【村娘】なんですね...、それでその強さとは、このエリーゼ心底感服いたします!」
「ははっ、私はレベルが上がらないんだ、だから小手先の技能や魔法を覚えて強くなるしかない、そんな私でもこれだけ強くなれたんだからレベルの上がるエリーゼなら私よりもきっと強くなれるよ」
ついついサラと同じ歳くらいの子には優しいことを言いたくなってしまう。
「ありがとうございます、明日からもダンジョン攻略と指導の方よろしくお願いします!」
聞き分けの良いエリーゼに背中を洗って貰っているうちにとある事を疑問に思って口に出すのでした。
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「そういえばエリーゼはなんで私の事を
素朴な疑問に彼女は答えてくれる。
「はいっ、私の家系では自らお慕いしたい者にはお兄様かお姉様と呼びお慕いするという家訓があるのです、わたしからすれば自分の意思でお慕いしたい人がケロナお姉様だったと言う訳です」
「ふ〜ん、エリーゼの家訓って変わってるね」
「はい、私もそう思ってました...、でも今は...」
チラリと私のうなじを辺りを見てきた彼女の視線がむず痒くて思わず振り向いてしまう私。
「なに?」
「い...いえ、何でもありません///」
何故か顔を真っ赤にして俯く彼女に私は謎の感情を抱きましたが、まあどうでも良いので直ぐに忘れてしまいました。
「では前も洗いますね///」
そう言いながらエリーゼは私の胸を洗い始めた。
ゴシゴシ...。
彼女の絶妙な力加減の洗い方のせいか気持ちいい...。
「んっ...」
思わず声が漏れてしまいそうになるほど、彼女の洗い方は凄く良かった。
続いて腕やお腹なども洗って貰い、残すは下半身のみとなる。
「上は終わりましたけど、下はどうしますか?」
そう聞いてくる彼女にお礼を言ってタオルを取った。
「もう大丈夫、流石に下は自分で洗うよ」
そう答えた時の彼女の表情は少し残念そうに見えた。
「そ...そうですか...、でもいつかケロナお姉様の下のお世話もさせて貰えるように頑張りますね」
(なんか言葉使いが少し怪しい気もするけど...、これは私に信頼を置いているってことで良いよね?)
下のお世話というのが気になるけれど、私とエリーゼは女同士だし、私にその気はないので大丈夫だろう。
彼女が私の事をどう思おうと彼女の自由だが、彼女の事を私がどう思おうと自由なのもまた同じ事なのだ。
私から彼女に手を出すことは絶対にないが、一応彼女の動向には注意しておこうと思う私なのでした。