貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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【シュライン】の夜1〜2

「ふうっ、良いお湯でしたっと」

 

 私がお風呂から出るとエリーゼが真っ先にタオルを持ってきてくれた。

 

「ケロナお姉様、体を拭く用のバスタオルです♪」

 

「んっ、ありがとう」

 

 彼女からバスタオルを貰って体を拭く私。

 

 そんな私をしっかりと見てくる彼女。

 

「そんな見つめてどうしたの? 女同士だし裸くらい珍しいものでもなしでしょ?」

 

「い...いえ///、なんでもありません」

 

「そう...?」

 

 その後も私が衣服を着るまでずっと着替えを見つめていた彼女を見ていると油断ならない。

 

(まさか...ね)

 

 気のせいだとは思うがエリーゼにはそっちの気があるのでは? と言う疑いがかかり始めている。

 

 その後、全員が脱衣場からでて食堂に向かうと、豪勢な料理が私達の前に出された。

 

 金持ち御用達な牛肉のステーキに山菜を添えた物が特に気になってしまう私。

 

(なにこの豪華な牛肉の塊は!)

 

 と思わず心の中で叫んでしまった。

 

 勿論それ以外にも見たことのない食事が沢山並んでいる。

 

 サラなんて涎を垂らしながら目の前に広がる未知の料理達を前にして夢を見ているかのような表情を浮かべていた。

 

 私達の中では唯一レイナだけがいつもの表情でいてくれるので心強い。

 

 ここまで豪華な夕食を目の前にしているとお腹が鳴ってしまいそうになる。

 

「では皆さま、当家自慢の料理達をゆっくりと味わってくださいね」

 

 エリーゼの父さんが会食の言葉を呟いた瞬間にサラが「いただきまーす!」と叫びながらナイフとフォークを手に取って肉にむしゃぶりつくのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 牛肉のステーキを頬張ったサラの一言目は...!

 

「美味しい!!!」

 

 でした。

 

 いつも簡単な感想を述べる妹の言動で私の感想のハードルを下げさせる。

 

 その後でゆっくりと牛肉ステーキに手をつけました。

 

 フォークで肉を抑えてナイフで肉を切り裂こうとした瞬間!

 

(うわっ...柔らかっ...)

 

 普通肉といえば硬い物を連想するが、この肉は柔らかい。

 

 モグモグ...。

 

「えっ...!?」

 

 あまりの衝撃に私は思わず手を口に当てた。

 

(口の中で肉が溶けた!?)

 

 そう...、噛み締めようとしたら既に肉が溶けていたのです。

 

 こんな上等な肉を今まで食べたことがないのでどのように反応すればいいのかわかりません。

 

 どうやらレイナも私と同じような反応を見せているので、恐らく反応に困っているのでしょう。

 

(こんなの一切れだけで2000ゴールドくらいするんじゃないのか?)

 

 そう思えるほどに上等な肉を一冒険者である私達に食べさせる余裕がある所を見る限り、本当にエリーゼの家は金持ちなようです。

 

 サラはなにも考えていないような表情で肉にむしゃぶりついていましたが、私は余計な事を考えてしまいました。

 

(こんな肉をわざわざご馳走するってことは...、何か仕事内容を追加されるだろうな)

 

 そう思いながらも食事を続けていると、エリーゼが私の隣でワインを注いでくれました。

 

「はいっお姉様、このワインをお飲みください」

 

 トクトクと注がれるワインの香りが凄くてここまで香ってきます。

 

 見ただけでわかります、これ絶対に高いやつだと...。

 

「お姉様、グイッと一杯飲んじゃってください!」

 

 何故かワインを進めてくる彼女の押しもあって、一息に遠慮なく飲み干してしまいます。

 

 そしてその感想といえば...。

 

(うわっ...、うっま...)

 

 それ以外の言葉を失ってしまうほどにコクと濃度のあるワインの味に言葉を失ってしまう私なのでした。

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