貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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【シュライン】での日々4〜5

 最奥への扉を発見したエリーゼは真っ先に手をかける。

 

「早く覗いてみましょう! これだけ大きな扉だし中にはきっと凄いお宝があるのよ!」

 

 そう言いながら扉を開こうとする彼女を止める私。

 

「待って! 今日は皆疲れてるだろうし扉を開くのは明日にしよう」

 

 そう答える私にエリーゼは不満気な表情を浮かべながらも扉から手をどけた。

 

「ケロナお姉様にそう言われては仕方ありませんね...、でも明日には絶対に中を見ましょう」

 

 そう言いながらも私の指示を聞いてくれるようになったのは大きな成長だろう。

 

 私達はレイナに頼んで一度ダンジョンから脱出する。

 

 〜ダンジョンの外〜

 

 私達は一度ダンジョンの外に出て作戦会議を行った。

 

 どうやれば最速で戦闘を行う危険性を極限までへらしながら奥地まで行けるのかを話し合う。

 

 話し合いが終わる頃には夕方になっていた。

 

「よしっ、じゃあ明日にダンジョンを踏破しようか」

 

 私の言葉にエリーゼが一番喜んでいる。

 

「その言葉! 待っていましたわ!」

 

 ふふんと笑う彼女は本当に嬉しそうだった。

 

「ついに未開のダンジョンを踏破できますのね? これで私もただ家柄だけで上級職の冒険者になったと言う不快な噂をかき消せますわ!」

 

 彼女のその言葉を聞いてなるほどと思ったけれど...。

 

 よく考えたら私達と一緒に踏破したのでは結局他の冒険者の手を借りたのでは? と言われてしまいかねないと思うのだが、その辺は考えているのだろうか?。

 

 ...まあいっか、彼女は嬉しそうだし私達は仕事の報酬とダンジョンの攻略ができてウハウハだからね。

 

 嬉しそうな彼女を目視しながら、私は明日への準備を怠らないのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 〜次の日〜

 

 私達は朝の内にダンジョンに入って昼頃にはダンジョン奥地の扉の前にまでやってきていました。

 

 昨日入念な準備をしてきた私達にとってここまでの道のりは消化試合です。

 

「さあ! 今日こそあの扉の中身を調べるのね!」

 

 目を輝かせてワクワクしながら大きな扉を指さすエリーゼとは対照的に落ち着いた感じで扉を見据える私達。

 

「早く行きましょ! もう待ち切れないわ!」

 

 そう言いながら力づくで扉を開ける彼女。

 

「ふんっ! んんん〜!」

 

 彼女は全力で扉を押しているようですがびくともしません。

 

「はぁ...はぁ...、重たいわね...」

 

 既に息がきれかかっている彼女を後衛に回して私とレイナ、そしてサラの3人による同時魔法攻撃で扉を破壊しました。

 

 その様子を見ていた彼女は何やら怒っていましたが、今は気にしなくていいでしょう。

 

 私が真っ先に奥に向かって走り出すと皆は後からついてくる。

 

「ちょっと! 私を置いていかないでよ!」

 

 一番足が遅いエリーゼが必然的に最後尾につくのだが、それでよかった。

 

「ッ...!」

 

 私の瞳にはアレが映り込み思わず絶句してしまう。

 

 そう...、ダンジョンの奥地には【スラナ村】【クレイトン】に続き第三の祭壇が静かに佇んでいたのだから...。

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