貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!   作:カイトGT

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【シュライン】の祭壇・金髪のイケメン

 私はこれまでに見たのと同じ祭壇の登場に怒りを燃やす。

 

「あれは何かしら? 何かの祭壇みたいだけど...」

 

 そう言いながら祭壇に近づこうとしたエリーゼを止める私。

 

「待てっ! 止まれ!」

 

 私の大きい声に驚いている様子の彼女だったが、まずは私が祭壇を調べたいのだ。

 

「エリーゼ、一旦後ろに下がって、レイナは祭壇の周りを【結界魔法】で警戒、サラは私に【付与魔法】を」

 

「分かりました」

 

「ケロナお姉ちゃん、分かった!」

 

 サラの【付与魔法】を受けた私は静かに祭壇を登りきりました。

 

「今の所異常ありません、そのまま祭壇の上を調べてください」

 

 レイナの【結界魔法】にも敵は引っかかっていないので恐らく大丈夫でしょう。

 

 私がそのまま祭壇を登り切ると...。

 

「あれっ...?」

 

 思わず声を漏らしてしまいました。

 

 そこには聖典はなく、まるで()()()()()()()()()のような痕跡のみが残っていたからです。

 

 取り敢えず祭壇周りと地面を触ってみても、やはりいつものようにおぞましい気配を感じる事はありません。

 

(【大帝】の作ったダンジョンと似ているだけで違う物だったの?)

 

 そう思いたい気持ちは山々だが、何故かそうは思えない私。

 

 しっかりと感覚を研ぎ澄ませ、自分の肌で周りの魔力を感じ取ってみると...!。

 

(この魔力の痕跡...! ザランやマーカイルに似ている!)

 

 凄く薄いのだが、やはりその感じが残っていました。

 

「ケロナ? どうかしましたか?」

 

 レイナが心配そうに私の事を見つめてくる。

 

「多分だけどここは【大帝】の残したダンジョンだと思う...、けど【大帝の眷属】はここにはもういないみたいだ...」

 

 いちいちマーカイルやザランやと名前を呼ぶのは面倒なのでこれからはそれらを総じて【大帝の眷属】と呼ぶ事にしよう。

 

 私とレイナがヒソヒソ話をしていると、エリーゼが無理矢理にでも話に入ってこようとするがそちらはサラに任せた。

 

 考えられる全ての状況をレイナと話し合った結果。

 

 一つの仮説に行きあたったので、一度エリーゼの家に戻るのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 〜シュライン公爵家の前〜

 

 私がエリーゼの家に入ろうとしていると中から出てくる人物とぶつかって尻餅をついてしまった。

 

「いたっ!」

 

 私が声を上げた瞬間に目の前の青年は声をかけてくる。

 

「おっとすまない、いそいでいたもので...」

 

 そう言いながら手を差し出してくれたのでその手を取って起き上がった。

 

「すまないな、ところであんたは?」

 

 私の問いに金髪イケメンは答える。

 

「僕の名前はアポロ、由緒正しき貴族の末裔さ」

 

 彼が言葉を発する度にサラは大興奮していた。

 

「わっ...、イケメンだ! 格好いい!!」

 

 両手を広げて喜ぶ妹とは対照的に私は眉をひそめる。

 

「じゃあ僕はこれで...」

 

 そう呟きながらこの場を去ろうとする彼を私は止めた。

 

「待って...」

 

「何かな? 青髪のお嬢さん?」

 

 余裕そうな態度で私にそう呟く彼の潜在能力に気圧されそうになるが、私は聞いてみた。

 

「今回の仕事で私達よりも先にダンジョンが制覇されていた事について...、何か知らない?」

 

「君たちよりも先にあのダンジョンを攻略していた者達がいるって? いや知らないな、何せ僕は今日この家の旦那様に顔合わせに来ただけだからね...」

 

「そう...、分かったありがとう、呼び止めて悪かった」

 

「いえいえ、どういたしまして」

 

 彼はそう呟くとどこかに行ってしまった。

 

(あいつ...)

 

 私は貴族の青年アポロにとある疑問を感じながらも、今はエリーゼの父さんに個人ダンジョンの踏破が先に達成されていた事について話をする事を優先させるのでした。

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