地縛(但しARC-Vの)使いでダークシグナー擬き主の5D's 作:クォーターシェル
街の様な場所に来た俺達。ここが精霊世界か。ダークシグナーの影響なのか、心なしか空気がよどんでいる気がする。
「十代さん、地理とか分かりますか?」
と俺は十代に尋ねる。なにせ俺は精霊の世界に来たのは初めてなのだ。アニメで観た記憶はあるとはいえ、その辺はよく分かっていない。十代は頭を掻きながら
「いやあ……、実は俺もこっちの世界に来るのは久しぶりでさ、よく分からないんだ」
と答える。俺は呆れて、
「じゃあ、どうするんですか?何かあてでもあるんですか?」
と十代に言う。しかし、十代は
「大丈夫だぜ!龍可ちゃんだったか?シグナーの子の気配がするから先ずは彼女と合流しよう」
と言う。俺は
「そうですか……まあ、頼りにしてます」
と言った。すると十代は笑って、
「ああ、まかせとけって!」
と言う。そして俺達は歩き始めたのだった。
しばらく歩いた後、俺達は騒がしい音を聞きつけてその方向へ向かった。すると龍可が確かトルンカという名前だったか、ブラックマジシャンのものによく似た帽子を被った男の子と共に猿の様なモンスターの兵士に囲まれていた。
猿の兵士達の身体には、目玉に何本かの虫の足が生えたようなものがくっついていた。……ん?あんな物原作にあったか?しかしどこかで見たような……
「助けに行くぞ!」
十代の言葉にはっと我に返った俺は、
「はい!」
と言って、龍可達の元へ向かう。そして俺達はカードからモンスターを実体化させる。
「行けっ!フレイム・ウィングマン!」
「ハアッ!」
「頼むぞジラス!」
「デュエルであんま出番が無いんだ!ちょっと憂さ晴らしに付き合えや!」
フレイム・ウィングマンとジラスによって、猿の兵士達は瞬く間に蹴散らされた。
「大丈夫か龍可ちゃん?」
と俺達は龍可達に駆け寄る。龍可は
「貴方達は……、頼さんに十代さん!?どうしてこんな所に?」
と驚き、トルンカは
「ジューダイ?何処かで聞いたような……」
と言う。俺は
「話は後だ、敵の増援が来る前にここから離れよう」
と言って、俺達はその場から移動するのだった。
◇ ◇ ◇
街から出た俺達は、お互いのことを話した。
「2人も精霊が見えて、精霊の力でこちらの世界に来たのね」
と龍可。
「この先のポヤールの森に居るレグルスって奴に会いに行く必要があるんだな」
と十代。情報交換を済ませたが、俺はトルンカに猿の兵士達に付いていた目玉の様なモンスターのことを聞いたが、彼もそれについては知らないらしく。曰く
「何か邪悪な気配を感じるのう」
とのことだった。うーむ。あの目玉、既視感はあるのだが何なんだろう……?
取り敢えず俺達はエンシェントフェアリードラゴンのしもべであるレグルスの潜む、ポヤールの森へ向かうことにした。
ポヤールの森に来た俺達は鎧を身に纏った獅子の様なモンスター、レグルスに出会ったのだが、
「ゼーマンの手先め!私は屈せんぞ!」
レグルスの身体には物事を逆にしてしまうカースド・ニードルが刺さっており、こちらの言葉が逆の意味に聞こえているようだ。このままではいけないので、森に居たゼーマンの手下の猿の兵士達の会話から、マイナス同士を掛け合わせるとプラスのエネルギーになる事を聞きだして、俺達はゼーマンの手下からカースド・ニードルを拝借した。
そして俺達は
「おおい、レグルス!こっちにおいで!いや、こっちに来るなか?」
と俺と十代でレグルスを引きつけ、その隙に龍可にマイナスのカースド・ニードルをレグルスの身体に刺さったカースド・ニードルにぶつけてもらった。すると、
「「うわあああああ!?」」
強力な光の奔流が出て驚いたが、レグルスを正気に戻すことができた。
「ありがとう。シグナーの少女と……貴方方は?」
レグルスが尋ねてくるので俺達は自己紹介する。レグルスは
「そうであったか、ゼーマンには協力者がいる様子。力になってくれるとはありがたい!」
と言った。その後、俺達は色々話しながら、ゼーマンの居城に向かう事になった。その途中、森だった場所が急に荒れ地になってしまった。太陽を見ると、巨大なカースド・ニードルの影があった。
レグルスの話を聞くところによると、ゼーマン達の一派がこの世界そのものをマイナス化させようとしているようだ。その影響で時間が戻って原始の世界に近づいているらしい。
「じゃあ、早くゼーマンって奴を止めないと大変なことになるな」
と言う十代にレグルスが、
「うむ、しかしゼーマンの居城の警備は厳重。内部に入るには方法は1つしか無い」
と答える。その方法とは、俺達が旅の魔道士でレグルスを捕えた事にするのだ。そしてゼーマンの隙を突いてエンシェントフェアリーの封印を解こうという作戦だ。
こうして俺達は変装して、まんまとゼーマンの居城に潜入できた。俺達はゼーマンの居る間に通される。そこには大量のモンスターを封じた石板もあった。
大柄な猿のモンスター、ゼーマンは
「聞くところによると、放浪の魔道士だそうだな。我が捕獲部隊でも捕えられなかったのにどうやって捕えたのだ?」
と尋ねてくる。龍可は
「私は精霊を操る力を持っています」
と言って、演技しているレグルスを操っているように見せかけた。ゼーマンはそれを信じる。これはうまくいきそうだぞ、と思った時。
「お待ちくださいゼーマン殿!きゃつらは我らを謀ろうとしている!」
と叫ぶ者がいた。何だこの特徴的な声はと思っていると、奥から黒いコートと帽子に身を包み、仮面を装着した大男が姿を現した。こいつは……
「タイタン!」
と従者に変装していた十代。そうだ、あいつの名前はタイタン。GXに登場したデュエリストで、ある時はインチキ闇のデュエリスト、ある時はセブンスターズの一員として十代達の前に立ちはだかった男だ。
なぜあいつがこんな所に?ゼーマンは
「それは本当かタイタン?」
と言う。まずい作戦が失敗した……。タイタンは
「ええ……、その中の1人はよおく知っている……そうだろう遊城十代」
と言ってくる。俺達は
「バレちゃあ仕方がないな……」
と変装を解いた。十代は
「タイタン、なんでここにお前が居る?」
とタイタンに問う。
「フッ……。あれ以来闇を彷徨い続けていたがある御方に拾っていただいたのだ……」
と答えるタイタン。俺は
「ある御方?」
と疑問を呈す。それに対しタイタンは。
「これから死ぬお前たちに知る意味は無い!」
と言ってきた。俺達はゼーマンの手下に囲まれる。
「ど、どうするのじゃ!?」
と怯えるトルンカ。レグルスは
「私が何とか殿になるから撤退するのだ」
と言い、龍可は
「そんなことできないわ!」
と断る。これはまずい事態になってきたぞ……と思っていると、タイタンが
「ゼーマン殿、遊城十代の奴には因縁がある……。私直々に斃させてもらいたい」
と言ってくる。ゼーマンは
「良いだろう。遊城十代はお前にくれてやる!」
と答えた。俺は
「じゃあ、俺は猿魔王ゼーマン!あんたに一騎打ちを申し込むぜ」
と言った。ゼーマンは
「何?」
と言う。俺は
「龍可ちゃん達より先に俺をやれってことさ。それとも俺が怖いか?」
とゼーマンを挑発する。ゼーマンは
「いいだろう!お前から先に片付けてやろう!」
と言い、禍々しい形のデュエルディスクを装着する。よし、何とか挑発に乗ってくれたぞここはこれで突破するしかない。
俺は十代に
「十代さん。そちらは頼みましたよ」
と言う。十代は
「ああ!タイタンは任せろ!」
と言って、タイタンの前に行きデュエルディスクを構えた。俺もデュエルディスクを起動させる。龍可達を背に俺はデュエルを開始した。
「「デュエル!!」」
――ターン1――
「我のターン!カードを4枚伏せてターンエンド!」
伏せて来たか……。
ゼーマン LP4000 手札1
伏せカード4
――ターン2――
「俺のターン、ドロー!俺は手札からハーピィの羽根帚を発動!相手の魔法・罠カードを全て破壊する」
羽根帚がゼーマンの伏せカードを割らんと振るわれる。
「我はカウンター罠、ヒサルキの呪いを発動!手札の獣族モンスター1体を捨て、魔法・罠カードを破壊する効果を無効にして破壊する!」
ヒサルキの呪い
カウンター罠
①手札の獣族モンスター1体を捨てて発動できる。相手の発動した魔法・罠カードを破壊する魔法・罠・モンスター効果を無効にして破壊する。その後、自分フィールドにセットされた魔法・罠カードの数カードをドローしこの効果でドローしたカードの数×300のLPを失う。
無効にされたか。羽根帚は効果を失い消える。
「ヒサルキの呪いの更なる効果!自分フィールドに伏せられた魔法・罠カードの数同じ数ドローしその300倍のライフを失う!」
ゼーマン LP4000→3100 手札0→3
厄介な効果だな……!アドバンテージも回復されたか!
「俺は手札の地縛囚人 ディープ・ハンターの効果を発動。自分フィールドにモンスターが存在しないことにより地縛囚人 ストーン・スィーパーを手札に加える」
「俺は地縛囚人 アンノウン・マスクを召喚!その効果によりこのターンの終了時に俺はデッキから地縛カードを1枚手札に加えることができる」
俺のフィールドに仮面を付けた人型地縛モンスターが現れる。
「更に手札から地縛融合を発動。俺のフィールドの地縛囚人 アンノウン・マスクと手札の地縛囚人 ストーン・スィーパーを素材として融合召喚を行う。石に囚われし者よ、仮面の囚人と一つとなり、戒め与える巨獣となれ。融合召喚!現れよレベル8、地縛戒隷 ジオクラーケン!」
俺のフィールドにジオクラーケンが現れた。
「地縛戒隷 ジオクラーケンの効果!このカードの特殊召喚に成功したことにより自分のデッキ・墓地からフィールド魔法カード1枚を手札に加える!俺はデッキからフィールド魔法、地縛街(じばくがい)を手札に加える。でもって今手札に加えた地縛街を発動!」
俺の周りに古びた感じの街が現れる。
地縛街
フィールド魔法
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドに「地縛」モンスターが存在する限り、このカードは効果では破壊されない。
②自分フィールドの「地縛」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
③自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。自分のデッキからレベル3以下の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。このターン、この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できない。
「地縛街の効果で俺のジオクラーケンの攻撃力は300アップする」
地縛戒隷 ジオクラーケン ATK2800→3100
「バトル!地縛戒隷 ジオクラーケンでダイレクトアタック!」
ジオクラーケンから触手から光線を放つ。するとゼーマンはリバースカードを発動した。
「我は永続罠、呪縛牢を発動!その効果により我のEXデッキから猿魔王ゼーマンを特殊召喚する!」
呪縛牢
永続罠
①自分のEXデッキからSモンスター1体を
自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果を発動する事はできず、
効果は無効化される。
また、表示形式を変更する事はできない。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。
猿魔王ゼーマン
ダークシンクロ・効果
星7/闇属性/獣族/攻2500/守1800
チューナー以外のモンスター1体-ダークチューナー
このカードはシンクロ素材とするチューナー以外のモンスター1体のレベルからダークチューナーのレベルを引き、その数値が-7に等しい場合のみシンクロ召喚する事ができる。
①このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動する事ができない。
②相手モンスターの攻撃宣言時、自分の手札またはフィールド上のモンスター1体を墓地へ送る事で、相手モンスター1体の攻撃を無効にする。
禍々しい牢に入った形でもう1人のゼーマンがフィールド上に現れた。
「なら、地縛戒隷 ジオクラーケンで猿魔王ゼーマンに攻撃!」
ジオクラーケンは攻撃目標を猿魔王ゼーマンに改め、触手で攻撃しようとする。
「我は更に速攻魔法、ダーク・バスター・モードを発動!」
「またそのカードか!」
「ダーク・バスター・モードの効果!ダークシンクロモンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターの名が記されたバスターモンスター1体を手札またはデッキから特殊召喚する!現れよ!猿魔王ゼーマン/バスター!」
ゼーマンのフィールドの猿魔王ゼーマンに追加装甲が装着された。
猿魔王ゼーマン/バスター
効果・特殊召喚
星9/闇属性/獣族/攻3000/守2300
このカードは通常召喚できず、「バスター・モード」の効果でのみ特殊召喚できる。
①このカードが攻撃を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。
②このカードがフィールドに存在する限り、相手の攻撃力・守備力のアップの効果は逆になる。
③フィールドのこのカードが破壊された時、自分の墓地の「猿魔王ゼーマン」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「攻撃力ならまだジオクラーケンの方が上回って……」
「猿魔王ゼーマン/バスターの効果!相手の攻撃力・守備力アップは逆になる!」
「なにっ!?」
地縛戒隷 ジオクラーケン ATK3100→2500
ジオクラーケンは弱体化した。
駄文閲覧ありがとうございました。ご感想お待ちしております。