地縛(但しARC-Vの)使いでダークシグナー擬き主の5D's 作:クォーターシェル
「やったな頼!」
「はい!十代さん!」
激戦を制した俺達はハイタッチした。デュエルに敗北し、片膝をついたロジェは、
『馬鹿な……。余の支配の野望がこんな所で……』
と、呟く。
「支配の野望って、神様にしちゃ随分と俗っぽいな」
と言う十代に
『恐らく、ロジェの思念と究極神の思念が混ざり合った結果なんだろうな』
と答えるジラス。そうしている内に、俺達の居る異次元空間が揺れだし、辺りの景色にひびが入る。
「これは究極神を倒した影響か!?」
と言う俺に十代は
「早く脱出しようぜ!」
と言った。俺達はこの異次元空間に入ってきた空間の裂け目に向かった。異次元空間を脱出した俺達は、後ろを振り返ると空間の裂け目はぴしゃりと閉じてしまった。俺は
「究極神……ロジェの奴はどうなったんだろう?」
と疑問を呈すが十代は
「一応倒したし、空間の裂け目も閉じたから大丈夫じゃないか?」
と、返した。さて、シグナー達の状況はどうなっている?すると、ジラスは
『もう最終局面になってるようだぜ』
と言う。シティの方角を見ると、コンドルの地上絵が浮かび上がっており、更にシティの方に巨大なヘドロで構成されたような怪物が向かっていた。
「あれが冥界の王か!」
と十代。どうやら、ダークシグナーとの戦いは終わりに近づいているようだ。俺は十代に
「遊星達のデュエルを見に行きますか?」
と言う。十代は
「そうだな、究極神の奴は倒したけどここまで来たら彼らの戦いを見届けたいぜ」
と答える。それを聞いた俺は
「ジラス」
『へいへい』
とジラスの力を使い、偽ダークシグナーモードになって背中から翼を生やす。そして十代を抱えて、シティの方へ飛び立つのだった。
シティに飛んできた俺達は、ゴドウィン邸跡地にそびえ立つ巨大な神殿の近くに着陸し、アキ達と合流した。
「頼!?」
「あれ?なんでこっち居るの?」
と首をかしげる龍亜に
「ちょっと裏技を使ってね。それよりも遊星達は?」
とはぐらかす。牛尾が
「遊星達は、ダークシグナーになっちまったゴドウィン長官とデュエルを始めたぜ」
と答える。見れば、既にデュエルが始まっており、ゴドウィンがマシンに乗らず祭壇に立ったままライディングデュエルをしているという奇妙な状況になっていた。
ゴドウィンはコンドルの地縛神、Wiraqocha Rascaを召喚し、その能力によりクロウ、ジャックのライフポイントを1にしていき、走行不能へと追いやった。
やっぱり原作のWiraqocha Rascaの能力はヤバい、OCGで再現されなかったのも納得の無法っぷりである。しかし、油断してとどめを刺さなかったのが運の尽き、彼らの残したBF-アンカー、覇者の席巻によって脇を固めていた太陽龍インティ・月影龍クイラを無力化された。
さらに、ゴドウィンに取り込まれていたシグナーの痣が、シグナー達に戻って来た(しれっと痣の無かったクロウにも)。そして、遊星はこの時点の切り札であるセイヴァー・スター・ドラゴンをシンクロ召喚して、Wiraqocha Rascaを攻撃した。
「シューティング・ブラスター・ソニック!!」
セイヴァー・スター・ドラゴンはWiraqocha Rascaに突貫し、そのまま撃破する。
「うああああああああああああっ!!」
それによってデュエルは決着した。そして、出現した赤き竜がシティに上陸していた冥界の王を撃破するのだった。そして光の粒子が降り注ぐ中、セイヴァー・スター・ドラゴンに乗って3人が帰還し、朝日が昇ったのだった。
◇ ◇ ◇
『おのれええええ!貴様、我が力の一部を返せええええええええ!』
『嫌だねバーカ。この力は有効活用させてもらうぜ』
「おお……、冥界の王の力が弱まっていく……」
「兄さん、今なら!」
『ゴドウィン兄弟!そして別世界の我の眷属よ!このままでは済まさぬぞおおおおおおお!!』
「冥界の王よ!お前に次を来させはしない!」
「この場で我々が決着をつける!」
『おう。後は任せるぜ。まだ物語は終わってないし、究極神もまだ滅びきってないみたいだからな。俺はこのまま頼の元へ戻るぜ』
◇ ◇ ◇
その後、地縛神に魂を取り込まれた人々は元に戻り、ネオ童実野シティに平穏が戻って来た。そして、ゴドウィンがいなくなったことにより改革が起こりシティとサテライトを結ぶネオダイダロスブリッジが建造されることになったのだ。
十代は、ゴドウィンとの決戦が終わったすぐ後にまた旅に出ることになった。俺は
「遊星達に別れを告げなくていいのか?」
と尋ねるが十代は
「いいんだ。やっぱ今遊星に会うとややこしいことになりそうだからな。それはそうと、ジラスが力を増したみたいだけど、制御はきちんとするんだぞ?」
と言う。ジラスの奴はいつの間にか冥界の王の力の一部をネコババしたらしい。お陰で使えるカードが増えたのだが、大丈夫なのか?と問うと、
『制御できなくなるほどの力は奪い取ってねえから大丈夫だよ』
と返事が返ってきた。本当だろうな?
「気をつけます……」
と俺は返答する。十代は笑顔で
「じゃあ、また機会があったらその時はまたデュエルでもしようぜ!」
と言って旅立った。
そして、その後俺達はというと、遊星達は大体原作通りのようだが俺とセクトとあゆみはなんと、英雄さんにダークシグナー事件の際に貢献したからと、シティの高級マンションの1室をプレゼントされた。俺がいいんですかと英雄さんに聞くと、
「いいんだ。君がいなかったらアキと仲直り出来なかったかもしれないからね、マンションの1部屋や2部屋安いものだよ」
と言ってくれた。更に、
「やった!やっと完成したぜ!」
シティが解放されたことによりセクトがとうとう自らのD・ホイールを完成させたのだ。
「良かったなセクト!」
「おめでとうございます、セクトさん!」
と俺達はセクトを祝う。セクトは
「これでプロになる夢に近づいたぜ!」
と喜ぶ。俺は
「でも、セクト。正式にD・ホイールを運転するにはライセンスが必要だぜ」
と指摘する。セクトは
「そうだった……。面倒くさいぜ……」
と肩を落とす。
「まあ、俺もついでに受けるから頑張れよ」
と俺はセクトを励ますのだった。更に俺自身はというと、
「今学期から復学することになった土斬頼です。よろしくお願いします」
英雄さんや双子の親からの支援を受けて、デュエル・アカデミアに復学することになったのだ。初等部で退学していたのでその分頑張らないといけないが、サテライトでの過酷な暮らしや闇のデュエルに比べたら屁でもない。こうして俺の新たなる日常が始まったのだった。
◇ ◇ ◇
『つーわけで、次からはWRGP編だぜ!』
To Be Continued……
これでダークシグナー編終了です。駄文閲覧ありがとうございました。ご感想お待ちしております。