地縛(但しARC-Vの)使いでダークシグナー擬き主の5D's   作:クォーターシェル

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ということで第二部、WRGP編です。


WRGP編
第17話


俺とセクトはD・ホイールのライセンスを取る為、共に教習所へ通った。まあ、普通の2輪の免許の練習みたいなもんだ。

 

「はー、ようやく終わった。俺はもう走らん」

 

「残念だったな。次は路上教習だ」

 

「ふおー! もう帰るー!」

 

「駄目だ、座学だ。この後に実技が控えてるぞ」

 

「もう嫌だ! 風呂入って寝る!」

 

「……バランサーも大変だ……」

 

2輪の免許なら原付で試験場に行ったのだが、D・ホイールとなるとそうはいかない。ライセンスを登録し運転免許試験場に出向き、適性試験を受けた後、筆記試験を受けるのだ。実技はまた別なんだが、こちらは学科とはまた別の講習がある。

 

「さて。明日も早いし寝るか」

 

「そうだな」

 

セクトは早々に布団に潜り込むと寝息を立て始めた。俺は睡魔と戦いながらテキストを引っ張り出す。学科の方はそれなりに覚えたが、問題は実技だ。明日は雨が降ってないといいが……。

だが願い虚しく翌日は雨だった。雨が降るとD・ホイールの路面抵抗が増す。これは少し厄介な事だった。

 

「ぜってぇ濡れる……」

 

「諦めろ」

 

土砂降りとはいかないまでも、それなりに雨は降っている。実技の講師がやって来たのは、そんな天気だった。

 

「さーて、今日は実際に路上に出てみましょーねー」

 

いつもの事ながらやる気があるんだか無いんだか分からない口調だ。その割に的確な指導をするから、結構この人が人気だったりするんだがな……。俺はポリポリと頭をかきながらゴーグルを嵌めた。

 

「それじゃあ今日はコースに出ますねー」

 

「はい。お願いします」

 

今日は俺の他に、もう1人いる。俺とセクトは2人で1人という事になっているので、当然相方もライセンスを取るのだ。そしてこいつはまた……。

 

「お、俺……緊張してきたよ……」

 

「あー、まあ、頑張れや……」

 

ガチガチに緊張しているこいつは、ライダースーツのファスナーを上げ下げしながらコースへ出て行った。大丈夫か、あれ……。

 

「ま、まあ、とりあえず行ってみっか」

 

「ああ」

 

コースへの誘導灯が点く。と同時に、赤のランプが点きはじめる。その指示に従いながらコースに進入すると、少し広い場所に出た。

 

『今日は模擬のレースです』

 

「えっ!? まままマジっすか!?」

 

あ〜あ……テンパッてら……。俺は溜息を吐きながら教官の後に続いて走行を続けた。

 

『この先に5台のD・ホイールがいるので、先にゴールした人が勝ちです。あ、でもお互い干渉しないように気をつけて下さいねー』

 

「ちょ! それかなりハンデありじゃないすか!?」

 

「了解でーす」

 

セクトは無難に返事しコースへ進入する。そして早くも1台目をパスして3番手を走っていた。こいつ本当に器用だな……。

 

『さあ、最後の1人です』

 

「っしゃ!」

 

セクトは最後のD・ホイールとの干渉をギリギリでかわし、トップでゴールラインを通過した。

 

「っしゃ! 俺の勝ちー!」

 

「ああ、お前の勝ちだ」

 

ゴーグルを外しながらガッツポーズするセクトはご機嫌だ。とりあえず俺もゴールラインを通過しておこう。

 

2人してコースから降りると、教官が口を開いた。

 

『お疲れ様でしたー』

 

「あーどうもっす」

 

別に勝負してた訳じゃ無いんだがな……。つか、あれに負けたとかちょっと凹むな……。

 

『さて、じゃあ次は2人で走行してみて下さい』

 

「うーっす」

 

「ああ……」

 

言われるがままにコースへ入って行く。すると、2人して教官に呼び止められた。

 

『あ! 2人共ゴーグルは外さないで下さいねー』

 

「「え?」」

 

2人同時に間が抜けた声を出す。そして慌ててゴーグルを嵌めると、教官は何やらボードに書き込んでいた。

 

『はい、それではスタートして下さい』

 

「うーっす」

 

「ああ……」

 

セクトはいつもの調子で、俺はどんよりとしたままコースへ入って行く。そうして実技試験は続いた。それから数週間後……

 

「……やった!ついにやったぜ!」

 

「すげえ疲れた……」

 

俺達は全ての試験をパスし、とうとうD・ホイールの正式ライセンスをゲットしたのだった。

 

「あー、疲れた……。さーて寝るか!」

 

「……明日な」

 

翌日、俺とセクトはライディング・デュエルをするために高速道路に向かう。セクトは御手製のD・ホイール、俺はレンタルしたD・ホイールでだ。

 

2人共ライセンスを取ったらライディング・デュエルをしようと約束していたのだ。あゆみが

 

「2人共お疲れ様です。初めてのライディング・デュエル頑張ってくださいね」

 

と送り出してくれた。俺達はライディング・デュエル専用のコースに入る。

 

「いよーっし!初めてのライディング・デュエルで初勝利を飾るぜ!」

 

と言うセクトに、俺は

 

「俺が取ったのはついでみたいなもんだがあの苦労の手前、素直に負ける訳にはいかないぜ」

 

と返す。俺達はフィールド魔法スピード・ワールド2を発動し、いよいよライディング・デュエルを行う。

 

「「ライディングデュエル・アクセラレーション!」」

 

――ターン1――伊集院セクト

 

「俺のターン!俺はモンスターを裏側守備表示でセットし、カードを1枚伏せてターンエンドだぜ!」

 

「さあ、新調した俺のデッキをとくと御覧じろ!」

 

伊集院セクト LP4000 手札3 SC0

 

裏側守備表示モンスター1

伏せカード1

 

――ターン2――土斬頼

 

「俺のターン、ドロー!」

 

土斬頼 SC0→1

 

スタンバイフェイズになったことで、お互いのスピードカウンターが1つ増えた。ライディング・デュエルではこのスピードカウンターがミソなのだ。特にスピード・ワールド2になってからはその使用法は多岐に渡る。

 

「俺はフィールドゾーンにカードが存在することで、地縛囚人 ストーン・スィーパーを特殊召喚する」

 

俺のフィールドにストーン・スィーパーが現れる。ライディング・デュエルならこのカードを無条件で特殊召喚できるのだ。

 

さて、俺もジラスの協力もあってライディング・デュエル用のデッキを用意したのだ。セクトもデッキを新調したらしいが、遅れは取らない。

 

「俺は地縛囚人 ストーン・スィーパーをリリースして、地縛囚人 ティターン・ハンマーをアドバンス召喚!」

 

ティターン・ハンマーが現れる。

 

「地縛囚人 ティターン・ハンマーの召喚に成功したことにより、その効果を発動!デッキから地縛カード2種類を手札に加え、その後手札を1枚捨てる。俺は地縛囚人 ディープ・ハンターと地縛囚人 フダツキを手札に加えて手札を1枚捨てる」

 

「バトルだ!地縛囚人 ティターン・ハンマーで裏側守備モンスターを攻撃!」

 

ティターン・ハンマーがセットされたモンスターに槌を振り下ろした。そしてセットされたモンスターが露わになる。

 

地縛囚人 ティターン・ハンマー ATK2400

ソルジャー・アントマン DEF500

 

蟻型モンスターが破壊される。

 

ソルジャー・アントマン

効果

星2/地属性/昆虫族/攻500/守500

このカード名の効果の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札・墓地の「ソルジャー・アントマン」1体を選択して特殊召喚する。

 

「この瞬間!俺は罠カード、虫の知らせを発動するぜ!昆虫族モンスターが相手に戦闘・効果で破壊された場合、デッキからそのモンスターのレベル以下のレベルを持つ昆虫族モンスター1体を手札に加える!俺は2体目のソルジャー・アントマンを手札に加えるぜ!」

 

虫の知らせ

通常罠

①自分フィールドの昆虫族モンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。自分のデッキから破壊されたモンスターのレベル以下のレベルを持つ昆虫族モンスター1体を手札に加える。

 

「俺はバトルを終了。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

土斬頼 LP4000 手札4 SC1

 

地縛囚人 ティターン・ハンマー ATK2400

伏せカード1

 

――ターン3――伊集院セクト

 

「俺のターン、ドロー!」

 

伊集院セクト SC1→2

 

「俺は手札からソルジャー・アントマンを召喚!その効果により墓地のソルジャー・アントマンを特殊召喚するぜ!」

 

2体のソルジャー・アントマンが並ぶ。そして、

 

「俺は自分フィールドに存在するモンスターが昆虫族2体であることで、デッキからチューナーモンスター暗黒虫(あんこくちゅう) アリ・カポネを特殊召喚する!」

 

セクトのフィールドにデッキから黒いスーツを着た蟻型モンスターが出現する。デッキからの自己特殊召喚持ちか、しかもチューナー……。

 

暗黒虫 アリ・カポネ

チューナー・効果

星4/闇属性/昆虫族/攻1400/守1200

このカードは通常召喚できない。

このカード名の①の効果による特殊召喚はデュエル中1度しかできない。

①自分フィールドに存在するモンスターが昆虫族モンスター2体のみの場合、デッキのこのカードは特殊召喚できる。

 

「俺はレベル2のソルジャー・アントマン2体にレベル4の暗黒虫 アリ・カポネをチューニング!集いしムシがカッコイイムシへ羽化する!シンクロ召喚!レベル8、ランチャー・エッグ・インセクト!」

 

セクトのフィールドに多数の卵を抱えた昆虫モンスターが現れた。

 

ランチャー・エッグ・インセクト

シンクロ・効果

星8/地属性/昆虫族/攻2600/守2100

昆虫族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①このカードがS召喚した場合に発動できる。そのS素材としたモンスターの内、チューナー以外のモンスターの数まで相手の手札をランダムに選び破壊する。その後、この効果で破壊されたカードの数×200のダメージを相手に与え、自分はこの効果で与えたダメージ分のLPを回復する。

②S召喚されたこのカードがフィールドを離れた場合に発動できる。自分フィールドにインセクト・エッグトークン(昆虫族・地・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。

 

「ランチャー・エッグ・インセクトの効果発動!シンクロ召喚に成功したことにより、このカードのシンクロ素材となったチューナー以外のモンスターの数まで相手の手札をランダムに破壊し、更にその数×200ポイントのダメージ与えて同じ数値回復する!」

 

ランチャー・エッグ・インセクトの卵がミサイルの様に発射され、こちらに直撃した。

 

「くっ!」

 

土斬頼 LP4000→3600

伊集院セクト LP4000→4400

 

ハンデス効果とは、やるな……!

 

「バトルだ!俺はランチャー・エッグ・インセクトで地縛囚人 ティターン・ハンマーに攻撃!」

 

ランチャー・エッグ・インセクトがティターン・ハンマーに多数の卵を発射する。しかし、やられっぱなしではいられない。

 

「罠カード、スピード・ガード1を発動!自分フィールド上のモンスター1体を選択し、このターン選択したモンスターは戦闘では破壊されず、そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる!俺は地縛囚人 ティターン・ハンマーを選択!」

 

ティターン・ハンマーの前に障壁が張られる。

 

スピード・ガード1

①自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。選択したモンスターのダメージステップ終了時、自分の「スピード・ワールド」フィールド魔法にスピードカウンターを1つ置く。

 

ランチャー・エッグ・インセクト ATK2600

地縛囚人 ティターン・ハンマー ATK2400

 

卵ミサイルが障壁に阻まれる。

 

土斬頼 LP3600→3500

 

「更にスピード・ガード1の効果で選択したモンスターの戦闘終了後、俺のスピードカウンターを1つ置く!」

 

土斬頼 SC2→3

 

「ライディング・デュエル専用カードか」

 

「Spだけがライディング・デュエルの華じゃないからな」

 

「俺はバトルを終了。カードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

伊集院セクト LP4400 手札2 SC2

 

ランチャー・エッグ・インセクト ATK2600

伏せカード2

 

――ターン4――土斬頼

 

「俺のターン、ドロー!」

 

土斬頼SC3→4

 

「俺はチューナーモンスター、地縛囚人 フダツキを召喚。地縛囚人 フダツキの召喚に成功したことにより、俺はデッキからレベル2以下の地縛モンスター1体を特殊召喚する。俺はこの効果で地縛囚人 ソウル・ストーンを特殊召喚!」

 

大きなお札を付けた地縛囚人によってちっぽけな石ころの様な地縛囚人が呼び出される。

 

地縛囚人 フダツキ

チューナー・効果

星3/闇属性/悪魔族/攻1200/守900

①このカードが召喚に成功した時に発動できる。

手札・デッキからレベル2以下の「地縛」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

 

地縛囚人 ソウル・ストーン

通常

星1/闇属性/悪魔族/攻100/守100

 

「更に俺はスピードカウンターを3つ取り除きSp-異界共鳴-シンクロ・フュージョンを発動!」

 

Sp-異界共鳴-シンクロ・フュージョン

通常魔法

自分用スピードカウンターを3つ取り除いて発動できる。

このカードを発動するターン、自分は融合・SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

①自分フィールドの表側表示の、チューナーとチューナー以外のモンスターを1体ずつ墓地へ送って発動できる。

以下のモンスターを1体ずつEXデッキから特殊召喚する。

●墓地のそのモンスター2体を素材としてS召喚可能なSモンスター

●墓地のそのモンスター2体を素材として融合召喚可能な融合モンスター

 

土斬頼 SC4→1

 

「俺はフィールドの地縛囚人 フダツキと地縛囚人 ティターン・ハンマーを墓地に送ってモンスターを特殊召喚!」

 

「地に封じられし風神よ、その封を破り妖嵐を巻き起こせ!レベル9、地縛戒隷 ジオウィンド!」

 

地縛戒隷 ジオウィンド

シンクロ・効果

星9/闇属性/悪魔族/攻2500/守2900

闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の①・③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①このカードが特殊召喚した場合に相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。対象のカードを持ち主のデッキに戻す。

②自分モンスターゾーンに「地縛戒隷 ジオサンダー」が存在する限り、自分のフィールドの「地縛」融合・Sモンスターは相手の効果の対象にならない。

③このカードが墓地に送られた場合に発動できる。自分のデッキからレベル4以下の悪魔族モンスター1体を手札に加える。

 

「札を貼られし囚人よ、創造の槌を持つ囚人と1つとなり、万物に雷光を浴びせん!レベル9、地縛戒隷 ジオサンダー!」

 

地縛戒隷 ジオサンダー

融合・効果

星9/闇属性/悪魔族/攻3000/守2000

「地縛」モンスター+レベル5以上の闇属性モンスター

このカード名の①・③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①自分・相手メインフェイズに発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンする。

②自分モンスターゾーンに「地縛戒隷 ジオウィンド」が存在する限り、自分フィールドの「地縛」融合・Sモンスターは自分のターンに相手が発動したカードの効果を受けない。

③このカードが墓地に送られた場合に発動できる。以下の効果から1つを選んで適用する。

●お互いのプレイヤーに900ダメージを与える。

●お互いのプレイヤーは900LP回復する。

 

俺のフィールドにそれぞれ風神・雷神を模した地縛モンスターが現れた。

 




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