地縛(但しARC-Vの)使いでダークシグナー擬き主の5D's   作:クォーターシェル

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デュエル描写の様式、ちょっとだけ変えてます。しばらくこの辺試行錯誤が続くかも……


第5話

~観客席・セクト&あゆみ~

 

「よっしゃ!頼の勝ちだ!キングに勝てるかどうかは分かんないけどかなりいいとこまで行くんじゃないか!?」

 

「そうですね……。頼さんあんなに強かったんだ……」

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

~観客席・氷室&矢薙&龍可&龍亜&天兵~

 

「へええ、2ターン目で決着か!あの兄ちゃんもやるねえ」

 

「土斬の奴、あんなカードを持っていたのか。しかし地縛とは聞いた事が無いな」

 

「えっ氷室さんも知らなかったんですか?」

 

「ああ、デュエリストとして長くやっていたが、あのシンクロフュージョンだのは初耳だ」

 

「でもかっこよかったなあ!あーあ、勝ち進んでればあの人ともデュエルできたかもしれないのに!ん?どうしたんだ龍可?」

 

「……うん。あの土斬って人からなにか感じたの」

 

「なにかってなんだよ?」

 

「うーん……私にもよく説明できない……なんだろう?」

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

~観客席・デュエルアカデミア高等部組~

 

「あれが今の頼さんですか!?背も伸びてかっこよくなりましたね!」

 

「でも、ツァンによると、中身はあまり変わってなかったんでしょう?ねえ?」

 

「そうなのよね……。サテライトに居た割にはあんま荒んでない感じがしたというか……むしろ岬の方が荒みっぷりが酷かったっていうか……」

 

「……おい!オレに喧嘩売ってんだな!そうなんだな!」

 

「岬さんは落ち着いてください!ツァンさんも煽るのは止めなさい!」

 

「こんな所まで委員長も大変ですわね……」

 

「あんな男どうでも良いのよ!アキ姉様は!?アキ姉様の番はまだなの!!?」

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

~控室・遊星~

 

「……土斬頼、か……」

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

ジルとのデュエル後、遊星のデュエルが始まるらしいので、次はアキに話しかけることにした。初等部を中退からは勿論彼女との交流もそれっきりだったが、さて。

 

「……」

 

「あの~……アキ……さん?」

 

と俺は話しかける。それに対してアキはこちらを一瞥する。うーむ、これは原作の様に人間不信入ってる……?

 

「あの、俺だよ俺。小さい頃に何度もデュエルした土斬頼だけど……」

 

「……?」

 

彼女は怪しげに俺を見つめてくる。まあ仕方ないか。そう思っていると、彼女の方から

 

「もしかして……頼?私に叩きのめされても何度でも向かってきた?」

 

と言ってきた。おお、覚えていてくれたか。

 

「うん、久しぶりだね。風の噂で君も学校辞めちゃったって話聞いたんだけど、大丈夫かい?」

 

「……その話はしないで欲しいわ」

 

「ごめん、配慮が足りなかったよ。ところで君、このあとデュエルやるみたいだけど、また2人でデュエルできるといいね」

 

「そうね」

 

と答える彼女に俺は

 

「もし、君と当たれたら全力で行くよ」

 

とだけ言って立ち去った。

 

「頼……貴方は一体……」

 

そんな呟きを残して。

その後、遊星は乱入してきたムクロに勝利。アキも難なく相手を破り一回戦を勝ち残った。そして次なる準決勝は遊星VSボマー、俺VSアキとなった。他にも敗者復活戦があったが、結果は相打ちに終わったので割愛しよう。

 

そしてその日の試合は終了し、俺は一旦ホテルに戻った。ホテルのカフェでセクト達とささやかな祝勝会をしていると、

 

「まだ一回戦を抜けただけなのに、随分と騒いでいるわね」

 

紫がかった色のツインテールの女学生が話しかけて来た。この子は確か……

 

「もしかして雪乃か?肉まん大好きの」

 

「いの一番に思い出すのそこ……?まあいいわ。どうやら私達同じホテルだったようね」

 

と言う雪乃。セクトが

 

「頼。この姉ちゃんは誰だ?知り合いなんだよな?」

 

と疑問を呈す。俺は

 

「彼女は藤原雪乃。デュエルアカデミアでの同級生だよ」

 

と彼女を紹介する。

 

「そうよ、このボウヤとはそこそこ知らない仲でも無かったの。それにしても、今日の試合を皆で観てたけどデュエルの腕は落ちてないようね」

 

と雪乃。俺は

 

「まあ、サテライトに行ってもデュエルはやめて無かったからね」

 

と答える。雪乃は笑って、

 

「やっぱり変わってないみたいね。でも、次の試合気をつけた方がいいわ」

 

と急に神妙な表情になる。

 

「次の試合ってアキとのか?」

 

「ええ、そうよ。貴方も知っているでしょう。彼女が黒薔薇の魔女を名乗ってダイモンエリアで暴れていること」

 

それは俺も知っている。

 

「まあ、そうだけど過去にあの子と何度もデュエルしたし、俺にとってはそう恐れるほどでもないんだけどな」

 

雪乃は

 

「そうだけどあの子、アカデミアに来なくなってから風の噂で聞いたけどなにか怪しい輩とつるんでいるみたい。それからあの子の力はどんどん強くなってるみたいなのよ。最悪、あの子とデュエルしたら昔みたいにちょっとやそっとの怪我じゃすまないかもしれないわよ?」

 

と言ってくる。

 

「雪乃……もしかして、俺を心配しているのか?」

 

「べ、別にそんなんじゃないわよ!ただ、あの子に貴方が負けるところなんて見たくないだけ!それだけ!」

 

と顔を赤くして否定する彼女。ツンデレだ……可愛い……。でも、どこかでツのつく誰かがくしゃみしてる気がする。

 

「まあ、忠告ありがと。一応注意しておくよ」

 

と俺は答えた。

 

「ふふっ、わかればいいのよ。それじゃあ私は部屋に戻るから」

 

と席を立つ彼女。俺は

 

「ああ、またな」

 

と手を振る。その背中を見送るセクトは

 

「しかし、あれが頼の昔の同級生か……すごい美人だったな」

 

と言う。確かに雪乃はグンバツな美貌とスタイルだったが、

 

「セクトさん……」

 

あゆみが呆れたように言うのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

そして次の日。フォーチュンカップ準決勝が始まった。第一試合は遊星とボマーのライディングデュエルが繰り広げられ、会場は大いに盛り上がった。最後に負けたボマーがゴドウィンの悪事を暴露した挙句にゴドウィンを殺そうして失敗し、連行される事態になってしまったが。まあゴドウィンの実験でボマーは家族を故郷ごと失ったので、ゴドウィンには同情できないが。

 

次は俺とアキとの試合と言うことで、俺達はデュエルフィールドに上がった。MCが

 

『準決勝第二試合は異色の組み合わせだー!不動遊星に続くサテライトからの挑戦者、土斬頼と!黒薔薇の魔女、十六夜アキ!どちらが決勝戦へ駒を進めるのかああ!?形式はスタンディングデュエルだ!』

 

といつも通り会場を盛り上げるべく、アナウンスをしている。アキに対峙した俺は

 

「いいデュエルにしよう」

 

とアキに呼びかける。アキは

 

「……ごめんなさい。頼……、私は貴方を倒すわ」

 

と悲痛な表情でデュエルディスクを構える。俺は

 

「どうしたんだ?」

 

と問うがアキはそれに応えなかった。まさか、ディヴァインが何か吹き込んだとか!?と俺はおもわずこの試合を見ているであろう男を視線で探す。勿論見つからないのだが。

 

『おい!頼。デュエルが始まるぞ!ガードはするが、アキのパワーも昔より上がってるからその辺注意しろよ!』

 

(わかってるよ)

 

ジラスと心の中で会話をし、デュエルが始まる。

 

「「デュエル!」」

 

――ターン1――

 

「俺のターン!俺は手札の地縛囚人セルフ・バインダーの効果を発動。手札・フィールドのこのカードを含むモンスターを素材として墓地に送り、地縛融合モンスター1体を特殊召喚する!」

 

地縛囚人 セルフ・バインダー

効果

星3/闇属性/悪魔族/攻1500/守0

このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。

①このカードが手札に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。

「地縛」融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを手札・フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。この効果でレベル6以下のモンスターを融合召喚した場合、以下の効果を発動できる。

●このカードの効果で融合召喚したモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組を自分の墓地から特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、効果は無効化される。

この効果を発動するターン、自分は融合・SモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

 

俺は手札の地縛囚人セルフ・バインダーと地縛囚人ディープ・ハンターを墓地に送り、融合召喚を行う。

 

地縛囚人 ディープ・ハンター

チューナー・効果

星1/闇属性/悪魔族/攻100/守100

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない

①自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からこのモンスターを墓地に送りデッキから「地縛」と名のついたモンスターを1枚手札に加える

②「地縛」と名のついたモンスターが相手モンスターの攻撃及び効果の対象になった場合に墓地のこのカードをゲームから除外して以下の効果を一つ発動することができる

●その攻撃を無効にする。その後デッキから「地縛」魔法罠を1枚フィールドにセットする

●その効果の発動を無効にする。その後デッキから「地縛」魔法罠を1枚フィールドにセットする

 

「自らを縛る囚人よ、深き狩人と1つになりて、侵略者を打ち倒す剣とならん!融合召喚!現れよレベル4、地縛戒隷ジオセイバー!」

 

それと共にフィールドに長剣を武器とした拘束具を付けた人型モンスターが姿を現す。

 

地縛戒隷 ジオセイバー

融合・効果

星4/闇属性/悪魔族/攻2400/守100

「地縛」モンスター+レベル4以下の闇属性モンスター

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。

①このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

②自分フィールドに他の「地縛戒隷」モンスターが存在する場合に発動できる。自分のデッキ・墓地からフィールド魔法カード1枚を自分のフィールドゾーンに表側表示で置く。

 

そして、ジオセイバーの影から2体の地縛囚人が姿を現す。

 

「セルフ・バインダーの更なる効果!この効果で融合召喚したモンスターのレベルが6以下だった場合、その融合素材一組を攻守を0、効果を無効にして特殊召喚する!」

 

地縛囚人 セルフ・バインダー DEF0

地縛囚人 ディープ・ハンター DEF0

 

「更に、レベル3、地縛囚人セルフ・バインダーにレベル1、地縛囚人ディープ・ハンターをチューニング!地の底から蘇れ。巨壁となりし亡者よ。シンクロ召喚!現れよレベル4 地縛戒隷 ジオシールダー!」

 

シンクロ召喚によって、ジオセイバーと対をなすかのような大盾を構えた拘束具を付けた人型のモンスターが出現する。

 

地縛戒隷 ジオシールダー

シンクロ・効果

星4/闇属性/悪魔族/攻100/守2400

闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。

①自分フィールドにこのカードが表側守備表示で存在する限り、相手ターン中相手モンスターの攻撃力は1200ダウンする。

②相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。

 

『おおっと!土斬、一回戦に引き続きまたもや融合モンスターとシンクロモンスターを展開だあああ!』

 

俺はジオセイバーの効果を発動する。

 

「地縛戒隷ジオセイバーの効果!自分フィールドに他の「地縛戒隷」モンスターが存在する場合、デッキまたは墓地からフィールド魔法カードをフィールドゾーンに置くことが出来る!俺はデッキからフィールド魔法、地縛牢を置く」

 

フィールドゾーンにカードを置くと、辺りから手の形をした岩が次々と生えてくる。

 

「そして、カードを1枚セットしてターンエンド」

 

土斬頼 LP4000 手札2

 

地縛戒隷 ジオセイバー ATK2400

地縛戒隷 ジオシールダー DEF2400

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

――いいかい、アキ。土斬頼を潰すんだ。

 

――でも、ディヴァイン。頼は……

 

――友達だと言いたいんだろう?しかし忘れるな、彼もまた最終的に君の元から去って行った。いいかな、これは君が過去を乗り越えるチャンスなんだ。

 

――チャンス?

 

――そう。彼もまた君の忌むべき過去の存在だ。今こそ土斬頼を倒して君の力を知らしめるんだ。

 

――…………わかったわ。ディヴァイン。貴方の言う通りにやってみる……

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

(ごめんなさい頼……私はもうあの頃に戻れないの……)

 




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