地縛(但しARC-Vの)使いでダークシグナー擬き主の5D's 作:クォーターシェル
アキとのデュエルに敗れた俺は、医務室で治療を受けた。俺の横たわるベッドの傍にいるセクトとあゆみは心配そうにしている。
「いてて……」
「大丈夫か頼?あの姉ちゃん、デュエルのダメージを実体化できるんだろ?あんな攻撃受けてたけど本当にそれで済んだのか?」
と言うセクトに俺は
「俺もまあ、丈夫だからな。思うより深刻じゃねえよ」
と答える。あゆみは
「それならいいんですけど……本当に無理はしないでくださいね?」
と言ってくる。まあジラスがガードしてくれたお陰で本当に大丈夫なのだが、
「ああ、分かってるさ」
と答えておく。そして俺は
「手当も終わったし、俺も観客席に行こう。決勝戦とキングの試合は生で観たいしな」
そう言ってベッドから起き上がる。セクトが
「えっ、ホントにもう大丈夫なのかよ?」
と言うが、
「デュエルをやったり見たりすればこれくらい直ぐに良くなるよ」
と答える。
「マジかよすげえなデュエリスト!」
「お前だってデュエリストだろう?」
「デュエリストってなんなんでしょうね……」
そんな会話をしながら俺達は観客席に向かった。
そして決勝戦。遊星とアキの試合になった。アキはローズ・テンタクルス等の植物族モンスターで遊星を攻め立てたが、遊星はエースであるシグナーの竜、スターダスト・ドラゴンを使用し、結果デュエルの勝敗は遊星に軍配が上がった。
しかしそのデュエルの余波で会場がかなり破壊された。お陰で会場から出ていった人もいるようだ。しかし、ゴドウィン長官からフォーチュンカップ続行の報が出される。そして、不動遊星とキング、ジャック・アトラスの試合が始まるのだった。
ジャックは序盤からエースであるレッド・デーモンズ・ドラゴンをシンクロ召喚し、それに対抗して遊星もスターダスト・ドラゴンをシンクロ召喚して戦った。そのデュエルの最中、またもや巨大な赤き竜が出現し、会場は光に包まれた。そして、光が収まった頃には既にデュエルは決着していた。ジャックのLPが0になっていたのだ。そして、遊星が新たなキングになったのだ。
しかし、視聴者であった俺はどんなデュエルが展開されていたか知っているが、何も知らない観客にとってはいきなりデュエルが終わっていて、さぞ困惑したことだろう。実際、観客の中には不満を呈す者も居て、セクトも
「えっこれで終わり?こんな結末アリかよ?」
と言っていた。あゆみは
「あの巨大なモンスターは何だったんでしょうか……?」
と言う。正直転生者である俺にも赤き竜は神的な存在ということ以上のことは知らないな。劇中の活躍やその効果からタクシーとも呼ばれていたが。まあ、それは置いといて。フォーチュンカップも終わり、サテライトから来ていた俺達はサテライトに強制送還されることとなった。
「はあ……そういえばシティに来てたのに結局D・ホイールのメインエンジンは手に入らなかったぜ……」
とセクト。それにあゆみは
「まあしょうがないですよ」
と言う。俺は
「まあ、アジトに戻って『ダーク・ヒーローゾンパイア』や『魔法羊女メェ〜グちゃん』でも観ようぜ」
と言い。俺達3人はサテライト行きのフェリーに乗るのだった。
◇ ◇ ◇
フェリーを降り、サテライトのアジトに戻って来た俺達。しかし、アジトの入り口の前には誰かが道を塞ぐように立っていた。その人物は黒く、ラインの入ったローブを着ていた。
「ん?なんだアイツ?俺達のアジトの前で何してんだ?」
と言う。セクトに
「もしかして泥棒でしょうか……」
とあゆみ。その時、ジラスが俺の内側から話しかけて来た。
『おい、この感じ奴はおそらく……』
(ああ、見当はついているよ)
と俺は心の中で返事をする。あの男、デュエルディスクを構えている上に、右腕には蜘蛛の様なデザインの痣が光っている。十中八九ダークシグナー、ルドガー・ゴドウィンの操り人形だろう。俺は2人に
「お前たちはここで待っていてくれ。あいつと話をつけてくる」
と言う。セクトは
「大丈夫かよ頼。なんか……そこらのチンピラとは気配が違うんだけどさ」
あゆみも
「はい、あの人何か嫌な感じがします……」
と言ってくる。それに対し
「なに、どうもデュエリストみたいだしデュエルで決着をつければいいのさ」
と俺は言い、黒いローブの男に近づく。そして、
「あんたは誰だ?俺達に何か用か?」
と言葉を掛ける。すると、その男は
「待っていたぞ同胞、土斬頼よ」
言ってきた。同胞?俺は
「何の話だ?」
と言う。ローブの男は
「ふっ、ダークシグナーの仲間を迎えに来たという訳だ。土斬頼よ、我々と共に来い……」
と答える。またダークシグナーと間違われているのか俺?確かに地縛シリーズは使うが長官といいなんでそういう早とちりをするかね?
「ダークシグナーがなんだか良く知らないが、そっちもデュエリストならデュエルで決めようぜ」
と俺はとぼけながらデュエルディスクを構える。ローブの男は
「この痣を見ろ。お前にも似たものがあるはずだ……」
と光る痣を見せてくるが、
「そんな痣ないって」
と俺は右腕を見せる。それを見たローブの男は
「……なるほど、1回闇のデュエルで分からせる必要があるようだな」
と、デュエルディスクを起動させる。それもそれに応じ、デュエルが始まった。
「「デュエル!」」
その言葉と共に俺達の周囲を青い炎の様な壁が囲む。
「頼さん!?」
「なんだ一体!?」
セクト達が驚いているようだが、今はデュエルに集中だ。ローブの男、ダークシグナーの尖兵が動く
――ターン1――
「私のターン。モンスターをセット!カードを一枚伏せ、ターンエンドだ」
相手はセットのみか。
ダークシグナーLP4000 手札3
裏側守備モンスター
伏せカード1
――ターン2――
「俺のターン、ドロー!俺は地縛囚人ライン・ウォーカーを召喚。その効果でデッキから異界共鳴-シンクロ・フュージョンを1枚手札に加える!更に手札から神縛りの塚を発動!」
俺達の周囲に鎖の巻かれた岩が出現する。
「フィールド魔法が存在する事により、俺は手札から地縛囚人ストーン・スィーパーを特殊召喚する」
俺のフィールドに魚の様な地縛囚人が出現する。
「でもって異界共鳴-シンクロ・フュージョンを発動!自分フィールドの地縛囚人ライン・ウォーカーと地縛囚人ストーン・スィーパーを墓地に送り、EXデッキから、地縛戒隷ジオグリフォン、地縛戒隷ジオクラーケンをそれぞれ特殊召喚!」
ジオグリフォンとジオクラーケンが呼び出される。
「バトル!ジオクラーケンでセットモンスターを攻撃!」
ジオクラーケンが裏側守備モンスターに触手を振るう。そして裏側表示が表側表示になり相手モンスターの姿が明らかとなる。
「そのカードは……」
地縛戒隷 ジオクラーケン ATK2800
キラー・トマト DEF1100
「戦闘破壊されたキラー・トマトの効果発動!デッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!私はこの効果で2体目のキラー・トマトを特殊召喚」
トマトのモンスターが破壊され、そいつと全く同じ姿のモンスターが現れる。
「俺はジオグリフォンでキラー・トマトに攻撃!」
地縛戒隷 ジオグリフォン ATK2500
キラー・トマト ATK1400
「この瞬間、罠カードディメンション・ウォールを発動!この戦闘によって私が受ける戦闘ダメージは代わりに相手が受ける」
ジオグリフォンがキラー・トマトに炎を吐き、焼きトマトにする。そして
「くっ」
土斬頼LP4000→LP2900
戦闘ダメージによる衝撃がこちらに飛んでくる。
「更に2体目のキラー・トマトの効果を発動!私はデッキからDT(ダークチューナー)カタストローグを特殊召喚!」
DT(ダークチューナー) カタストローグ
ダークチューナー・効果
星8/闇属性/悪魔族/攻0/守0
このカードをシンクロ素材とする場合、ダークシンクロモンスターの シンクロ召喚にしか使用できない。
①このカードがダークシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され
墓地へ送られた場合、相手フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。
相手のフィールドに肩と腰の部分が黒い玉になっている悪魔が出現した。
「……バトル終了。ジオグリフォンの効果を発動。地縛囚人ストーン・スィーパーを特殊召喚するぞ」
俺のフィールドにストーン・スィーパーが現れる。
「ふっ……その地縛モンスター、間違いない。それこそ冥界の王と契約した証」
とダークシグナーの男は言ってくるが、それに俺は
「だから、何のことが分からないんですけどねえ。ターンエンド」
と答えた。
土切頼LP2900 手札4
地縛戒隷 ジオグリフォン ATK2500
地縛戒隷 ジオクラーケン ATK2800
地縛囚人 ストーン・スィーパー DEF1600
フィールド魔法 神縛りの塚
――ターン3――
「私のターン。ドロー!それでは、ダークシグナーにしか扱えぬモンスターを見せてやろう。私は手札から魔法カード、ネクロ・リクルートを発動!墓地のモンスター1体を除外し、そのモンスターと同じ属性でレベルが1つ下のモンスター1体をデッキから特殊召喚する!キラー・トマトを除外し現れよ、闇雪娘(ダーク・スネグラーチカ)!」
ネクロ・リクルート
通常魔法
①自分の墓地のモンスター1体を除外して発動できる。デッキから除外したモンスターと同じ属性でレベルが1つ低いモンスター1体を特殊召喚する。
相手のフィールドに黒い防寒着を身に纏った女の子が現れる。
闇雪娘(ダーク・スネグラーチカ)
効果
星3/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1700
①このカードが墓地に送られた場合に発動する。このターン、自分フィールドのEXデッキから特殊召喚されたモンスターは相手のカードの効果では破壊されない。
「行くぞ。私はレベル3の闇雪娘にレベル8のDTカタストローグをダークチューニング!闇と闇重なりしとき、冥府の扉は開かれる。光なき世界へ!ダークシンクロ!いでよ、氷結のフィッツジェラルド!」
相手のフィールドに氷塊のような黒いオーラを纏ったモンスターが現れる。この黒いカードは、勿論エクシーズではない。これは……
「これがダークシグナーにしか扱えぬ力、ダークシンクロだ!」
氷結のフィッツジェラルド
ダークシンクロ・効果
星5/水属性/悪魔族/攻2500/守2500
チューナー以外のモンスター1体-ダークチューナー
このカードはシンクロ素材とするチューナー以外のモンスター1体のレベルからダークチューナーのレベルを引き、その数値が-5に等しい場合のみシンクロ召喚する事ができる。
①このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動する事ができない。
②このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。
③このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、このターン「氷結のフィッツジェラルド」を攻撃したモンスターをバトルフェイズ終了時に全て破壊する。
これはOCGのシンクロモンスターではない。アニメの正真正銘のダークシンクロモンスター!
『冥界の王の力の一端か……』
ジラスが呟く。俺はジオクラーケンの効果を発動する。
「この瞬間!地縛戒隷ジオクラーケンの効果発動!相手のEXデッキからモンスターが特殊召喚された場合、このターンに特殊召喚された相手フィールドのモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの数×800ダメージを相手に与える!」
ジオクラーケンが氷結のフィッツジェラルドに向かって触手から光線を放つ。
「無駄だ。墓地の闇雪娘の効果!このカードが墓地に送られたターン中、私のフィールドのEXデッキから特殊召喚されたモンスターは効果では破壊されない!」
氷結のフィッツジェラルドの周りに氷の障壁が現れ、光線を防ぐ。
「さらにDTカタストローグの効果!カタストローグがダークシンクロの素材になった場合、相手フィールドのカードを1枚破壊する!ジオクラーケンを破壊!」
カタストローグが墓地から現れ、ジオクラーケンに光弾を放ち破壊した。
「っ!ジオグリフォンの効果!墓地から地縛囚人ライン・ウォーカーを特殊召喚!でもってライン・ウォーカーのモンスター効果発動!墓地の異界共鳴-シンクロ・フュージョンを手札に加える」
ライン・ウォーカーが蘇生され、シンクロ・フュージョンが手札に加わった。
「バトルだ。氷結のフィッツジェラルドで地縛戒隷ジオグリフォンを攻撃。ブリザード・ストライク!」
氷結のフィッツジェラルドはジオグリフォンに向かって多数の氷塊を放つ。ジオグリフォンは反撃の火炎を吐く。
氷結のフィッツジェラルド ATK2500
地縛戒隷 ジオグリフォン ATK2500
「相打ちだ!」
お互いのモンスターが破壊される。ジオグリフォンの効果を発動したい所だが、この時点では相手のフィールドは既にがら空きだ……
「氷結のフィッツジェラルドのモンスター効果!このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する!」
爆散した氷結のフィッツジェラルドの破片が集まり元通りになった。厄介な効果だが……しかし!
「更に私は速攻魔法、ダーク・バスター・モードを発動!」
!?ダ、ダーク・バスター・モード!!?
駄文閲覧ありがとうございました。よろしければ感想お待ちしております。