地縛(但しARC-Vの)使いでダークシグナー擬き主の5D's 作:クォーターシェル
「ダーク・バスター・モードの効果!ダークシンクロモンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターの名が記されたバスターモンスター1体を手札またはデッキから特殊召喚する!現れよ!氷結のフィッツジェラルド/バスター!」
ダーク・バスター・モード
速攻魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できず、このカードの発動と効果は無効にされない。
①自分フィールドのダークSモンスター1体をリリースして発動できる。そのモンスターのカード名が含まれる「/バスター」モンスター1体を、「バスター・モード」による特殊召喚扱いとして手札・デッキから特殊召喚する。
氷結のフィッツジェラルドに追加装甲が装備されたモンスターがフィールドに呼び出された。ダークシンクロモンスターのバスター・モードだと!?これまたなんてレアそうなものを……!
氷結のフィッツジェラルド/バスター
効果・特殊召喚
星7/水属性/悪魔族/攻3000/守3000
このカードは通常召喚できず、「バスター・モード」の効果でのみ特殊召喚できる。
①このカードが攻撃を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。
②自分・相手ターンのエンドフェイズに発動する。相手フィールドの全てのモンスターを破壊する。
③フィールドのこのカードが破壊された時、自分の墓地の「氷結のフィッツジェラルド」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「私はこれでターンエンド……それにより、お前のフィールドのモンスターは全て破壊される。さあ見せて見よそちらの力」
ダークシグナーLP4000 手札2
氷結のフィッツジェラルド/バスター ATK3000
――ターン4――
氷結のフィッツジェラルド/バスターから猛烈な吹雪が放たれ、俺のフィールドのモンスターは全滅した。それと共にこの周囲の気温が急激に下がってきているようだ。正直言って凄く寒い。ジラスによる精霊のガードが無かったら、プレイにも支障が出そうだ。後ろから俺達のデュエルを見ている2人にも影響が出ているみたいだし、とっとと終わらせたい。
「俺のターン!ドロー!俺はまずは魔法カード地縛封鏡を発動。このカードの効果によりこのターン俺の地縛モンスターは相手のカードの効果の対象にならない!」
地縛封鏡
通常魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか発動できない。
①自分フィールド・墓地のいずれかに「地縛」モンスターが存在する場合に発動できる。このターン、自分フィールドの「地縛」モンスターは相手のカードの効果の対象にならない。
②墓地のこのカードを除外して自分フィールドの「地縛」モンスター1体を対象として発動できる。このターン、対象のモンスターは他のカードの効果を受けない。
発動したカードから暗い光がほとばしる。これで手札誘発を牽制できるが……。更に俺は魔法カードを発動する。
「魔法カード、ミラクルシンクロフュージョンを発動!自分のフィールド・墓地のシンクロモンスターを含むモンスターを融合素材とし、融合召喚を行う!俺は墓地の地縛戒隷ジオクラーケンと地縛戒隷ジオグリフォンを融合!」
墓地のジオクラーケンとジオグリフォンが融合する。
「地を司る悪魔よ。大地を掴む悪魔よ。今雌雄1つとなりて大いなる大地の底より来たれ。融合召喚!現れよレベル10 、地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス!」
俺のフィールドに2対の腕を持ち、3つの尾を持った巨大な悪魔が顕現する。それと共に俺の片目が黒くなり顔に赤いマーカーが刻まれた、偽ダークシグナーモードになる。
『ヒャッハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!やっと出番だあああああああああああああ!!』
ジラスも自身が召喚されたことからか、張り切っているようだ。ダークシグナーは
「ほお……それが貴様の切り札か……地縛神にかなり近いが、何かが違う……それは……」
とブツブツ言っているが、俺はデュエルを進行する。
「バトル!地縛戒隷ジオグラシャ=ラボラスで氷結のフィッツジェラルド/バスターを攻撃!この時、ジオグラシャ=ラボラスの効果によりジオグラシャ=ラボラスと戦闘するモンスターの攻撃力・守備力を0にする!」
ジオグラシャ=ラボラスから黒い波動が放たれ、氷結のフィッツジェラルド/バスターは弱体化した。
地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス ATK3000
氷結のフィッツジェラルド/バスター ATK3000→ATK0
「ダークネス・マイアズマ!」
ジオグラシャ=ラボラスが口から黒いビームを吐き、氷結のフィッツジェラルド/バスターを粉砕した。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
ダークシグナーLP4000→LP1000
「更に相手モンスターが戦闘で破壊され、墓地に送られたことにより、神縛りの塚の効果発動!相手に1000ポイントのダメージを与える!」
神縛りの塚の岩から電撃が相手に向かって発せられた。
「ぐわああああああああああああっ!!」
ダークシグナーLP1000→LP0
ダークシグナーは吹っ飛び、デュエルは終了した。
◇ ◇ ◇
その後、気絶したダークシグナーの男を調べたが、案の定ルドガーに操り人形にされていただけのようで彼のデッキからもダークシンクロ関連のカードは消えていた。さて、このままだとサテライトでシグナーとダークシグナーの戦いが行われるので俺はセクトとあゆみをマーサハウスに避難させることにした。
「2人共。一時的にマーサハウスに避難しようと思う」
と俺は話を切り出す。セクトが
「いきなりだな。この前の怪しい男となんか関係があるのか?」
と言う。
「まあ、そうだな。信じられないかもしれないがこのままだとサテライトに大きな災いが来るんだ。ほんとはシティの方に避難したいけど、そうそう行けないからな」
と俺。取りあえずほとぼりが冷めるまで何処かに避難させる場所が、思いつく限りマーサハウスだ。世界が滅ぶかどうかの瀬戸際になってくるし焼け石に水かもしれないがな。
「頼さんはどうするんですか?」
とあゆみ。俺は
「俺は暫くお前たちとは別行動しようと思ってるよ。こないだの男みたいな奴が現れないとは限らないからな」
と答える。セクトは
「水くさいぜ頼。1人で抱え込もうとするなよ」
と言ってくる。
「そうですよ。頼さんだけ危険な目には逢わせられませんよ」
とあゆみも言うが、俺はなんとか2人を説得し取りあえずマーサハウスに行くことになった。マーサハウスに行く途中、明らかにサテライトから人が減っていた。アニメでもあったが、ダークシグナー達に洗脳されて連れていかれたんだったか。それにセクト達が巻き込まれなくて良かった。
マーサハウスに着くと、マーサさんが出迎えてくれた。
「頼にセクトじゃないか!久しぶりだねえ。今はちょっとごたごたしてるし上等なおもてなしは出来ないけど上がっとくれ」
そう言ってくるマーサさん。俺達はマーサハウスに上がった。ふう、ここも変わってないな。まああまりサテライトにある孤児院だし、現状維持が精一杯なんだろうけど。俺は少しの間、此処にセクトとあゆみを置いておいて欲しいことをマーサさんに伝えた。
「まあ、別に構いやしないけど。頼はどうする気だい?」
とマーサさん。俺は
「まあ自分は自分で、事が収まるまでなんとかして、収まったらセクト達を迎えに来ますよ」
と答える。マーサさんは
「まったく、遊星といいアンタといい人に頼るのが下手だねえ。まあいいさ、絶対に無茶するんじゃないよ。必ずセクトとあゆみを迎えに来な」
と言った。マジでマーサさんには足を向けて寝れないなあ……。そんなこんなでマーサさんとの話が終わった後、遊星に出くわした。このタイミングでこのマーサハウスに居るって事は鬼柳戦後に運び込まれた後だろうか?いつもの仏頂面で遊星は言った。
「土斬か。お前に聞きたいことがある」
「なんだい?」
「お前はシグナーのことを知っていたな。鬼柳……ダークシグナーがお前の使っているモンスターにそっくりなモンスターを使っていた。お前は何者なんだ?ダークシグナーなのか?」
おう……、そこ突っ込まれるか。まあデザインも名前も丸被りだしいつかはこんな指摘が来るとは思ってたよ……こっちのダークシグナー関連とは無関係なのは本当なんだけどなあ。
俺は困りながらも答える。
「遊星君は此処とは別の世界の話を信じるかい?」
「別の世界?」
俺は話を続ける。
「そうだ。こういう話を聞いたことはないかい?世界というのは無数に存在している。我々が今居る世界もその無数にある世界の1つに過ぎないと」
「それがお前の話にどう関わってくるんだ?」
「俺はシグナーの話がある別の世界から来たって事さ。今使ってるカードもそこから持って来たんだ。確かに昔はカードの形をした“ナニカ”だったかも知れないが、今の所この世界の闇とは無関係だよ」
と俺は嘘と本当を交えて話す。まあ、この話もかなり胡散臭いが全部本当の事を言ってもアレだからな。
遊星は
「その話を信じていいのか?」
と問うてくる。俺は
「取りあえず君の敵じゃないってことは信じて欲しいな。ていうかこの世界が滅びたら多分俺も死ぬだろうから君には勝ってくれないと困る」
遊星はじっとこちらを見てくると、
「分かった。突飛な話だが、敵ではないと言ったお前の眼は嘘をついている様には思えなかった。今はその話を信じよう」
と言った。どうやら今のところは俺が敵ではないと分かってくれたようだ。取りあえず納得してもらえた俺はその場を去ろうとした。その時だ、遊星の右腕のシグナーの証、龍の痣が光りだした。
「まさか!」
俺達は外に出た。すると、ネオドミノシティの方角の上空に紫色のハチドリとトカゲを模した巨大な絵が浮かび上がっていた。
俺の記憶が正しければ今頃アルカディアムーヴメント本部でダークシグナー達が暴れている頃か。
『間違いないな。今頃Aslla piscuとCcarayhuaが顕現してるはずだぜ』
とジラスも同意する。
そして、その翌日。アキの父である十六夜英雄が遊星を頼ってマーサハウスに来た。
◇ ◇ ◇
アルカディアムーヴメントの件で昏睡状態に陥ったアキを助けるため、英雄さんは遊星を頼って来た。その際に知り合いであった英雄さんに声を掛けられた。
「君は、頼君だね!お願いだ!君も一緒に来て欲しい」
と英雄さんは俺に頭を下げる。
「俺もですか?」
「君は幼少の頃からアキと仲良くしてくれていた。君も来てくれれば心強いのだが……」
「いいですけど、あまり期待はしないでくださいよ。俺もフォーチュンカップでアキとデュエルしましたけど、彼女は心を開かなかった。簡単にはアキの心の傷は癒えないと思います」
ただの昏睡状態だけならまだ話は早かったけど、アキはサイコデュエリストとしての力をコントロールできずに孤独に苛まれた挙句、アルカディアムーヴメントのリーダーディヴァインに依存していた。英雄さんも気に病んでいることとは言え、実の親から化け物呼ばわりされればそりゃ心も荒むだろう。実際その時期の彼女を慰めるのは大変だった。
結局10歳の頃にアキとの交流は途絶えてしまい、その後は心を開ける相手もいなかったのだろう。その辺りの歴史は変わらなかったと言えるが、元々は部外者の俺が今更彼女にしてあげられることはあるのだろうか?英雄さんは
「ありがとう……!今遊星君と同じ場所に君が居合わせたのは、天がアキを救うチャンスをくれているのかもしれない……兎に角少ししたら出発しよう!」
と言った。そして俺達はヘリに乗り、アキが入院している病院に向かった。
◇ ◇ ◇
アキが寝かされている部屋に遊星と共に来た俺は、双子とジャック・アトラスに会った。そういえば龍可とジャックに対面するのはこれが初めてだな。
「どうも、フォーチュンカップで顔は知っていると思うけど、土斬頼です」
と、彼らに挨拶する。
「あっ!フォーチュンカップに出場してた土斬の兄ちゃんだ!ここに来たってことはひょっとして兄ちゃんもシグナー?」
と龍亜。龍可は
「ちょっと、龍亜。貴方一応初対面でしょ……あっ、フォーチュンカップの時はどうも……」
と言う。俺は
「残念ながら、俺はシグナーじゃないね。右手に痣は無いし、ただのデュエリストさ」
と答えた。すると、ジャックが
「ふん。土斬頼だったな。なぜお前までここに居る?」
と、俺を睨んでくる。英雄さんが、
「それは私が彼に頼んでここまで来てもらったのです。彼はアキの幼少の頃からの友人で……」
と言うが、ジャックは
「最初に言っておくが、俺はお前を信用できん。鬼柳達ダークシグナーが使役する巨大なモンスター、あれに似ているモンスター達をお前は使っていた。あれは何だ?お前もダークシグナーの仲間ではないのか?」
と言ってくる。またこれか……。ジラスが
『あっ?何だ元キングやるのか?』
とジャックを挑発している。聞こえてはいないだろうけどやめて欲しい。すると龍可が
「あれ……?貴方、やっぱり精霊が……?」
と言ってくる。あっ聞こえる人居たわ。そこで遊星が
「ジャック。悪いが今は十六夜の事がある。土斬との話は後にしてくれ」
と言った。そうだ、今はアキの件があるのだここでジャックと口論している時ではない。俺達はアキの病室に入るのだった。言っちゃうけど、デュエルできるくらい広いねこの病室(汗)。
駄文閲覧ありがとうございました。よろしければ感想お待ちしております。