母さまが誕生日席に座ってる長い食卓の中で、私がその斜め前くらいの所に座ってて。親戚の女の人がため息を付きながらこっちの正面に座るけど、そのまま私よりもちょっと年上くらいの女の子の方を見ながら話し始めてた。それだけじゃなくて、私の隣の開いてる方の座布団にも、軽く会釈をしながら挨拶をしてる人が来るけど、すぐにこっちから離れて視線を何度もいろんな場所に向ける感じにしてた。
私もそっちの方に視線だけを向ける感じにしたまま頭を軽く下げる感じにしてて、唇を両方ともくっつけるまま、目の前に並んでるきのこの盛り合わせがゆでられてる様子を眺めてた。でも、隣の人のさらに隣の人も挨拶をしながらいて。それに私の前の人もその子供っぽい子も続けて返事をしてるのが聞こえて来てた。
ただ、こっちはそれに対してわずかに太ももの先端と膝の間くらいの位置に握りこぶしを強く押し付けるみたいな感じにしながら、肩の位置を前に持ってくみたいな感じにする。そのまま、下の唇を上のに押し付けて眉同士をだんだんと近づけてたかったけど、また視線を机の角の部分にぶつけておいた。
自分がずっとその状態になってた中で、お母さんが1回立ち上がってみんなに向けて話しかけ始めたら、周囲で話してた人たちもみんな一斉に静かになる。ただ、挨拶を一斉にしだしたのに合わせて私も挨拶を三文字目くらいから目をはっと開けながら続けて、一度上げた頭を落っことしてた。
「当主、うちの子から聞きましたが、今日はあの御鏡の子に御剣の子の実力を見せつけてあげたと?」
その言葉が聞こえた瞬間、私はお玉を使って椎茸の笠が丸々入ってるのとえのきを一緒に掬い上げて、それと一緒に汁が垂れる音がしてるのを数回聞くと、素早くお鍋の縁とくっつけてた取り皿の中にそれを入れて。まずは汁が唇とぎりぎり触れ合うくらいの位置でその水面が何度も行き来する冷たいのか温かいのかわからない感覚を味わってた。
「えぇ、当然、ハレは私の、いえ、御剣の家の全てをその背中に背負っているのですからね。伴天連被れの御鏡の連中になんて勝って当然です」
口の中に汁を入れながら椎茸が唇に当たってる状態を維持しながら、2人を横目に見て前者の味だけを味わい続けていた。それに対してお母さんは箸と手を動かしながらお米をちょっとだけ口の中に運ぶ。それに対して、その斜め横、私の正面側にいるおばさんは一度だけ鼻で笑うみたいにしながら体勢を後ろへと持っていくようにしていた。
「全く、伴天連の娘も里の未来を担うのではないのですか?」
言葉を出すと一緒に口元に箸を持ったまま手を当ててて、体を前のめりにしているだけのおばさんと、それを聞きながら私たちの方に体を近づけるみたいにしてる母さま。それに気づいた瞬間、慌てて椎茸を口の中に箸で運ぶ。それからそれを何度も噛みしめながら視界のほんのちょっとくらいの所でちらちら見てるだけにしておく。
ただ、周囲を一瞬するみたいな母さまの視線は、私の前も一切早さが変わらないまま流されている感じに。続けて頬杖を突くと一緒に、何もないただ畳と障子だけがある方を見つめる。
「あんな小汚いだけの家に大御巫様がほほ笑むわけないでしょう? 鼻で笑うだけです」
視線をそっちへと向けているお母さんの言葉に、おばさんも笑ってるみたいで。その音は他の場所で他の人たちがみんな別々の話がいくつもされている中でも、その高さのせいで、全然意識してないのにしっかりと伝わってくる感じになってた。
ただ、私は体をぐいっと前に出すみたいな動きと一緒にお鍋の下にある魔法の力で付けられた炎の熱さを感じ取る。でも、肌もその温度にちょっとだけ染まる感覚を味わうだけで。すぐに鍋の中をまたお玉でかき乱しながらその中からお肉を取り出して、汁と一緒に取り皿の中へと運んでいた。
「御鏡の当主に聞かれでもしたらどうするのですか?」
さっきの笑い声がまだ続いていたのを一切隠さないまま話をしているその人は、体をわずかにくねらせるような動きと共に体を後ろに下げながらまた元に戻す。でも、それは続けてまた前のめりになるような動きをしてた。
それと一緒にほんのわずかな声を出すみたいにしてるのを聞きながら、私はほんのちょっとだけ体を揺らして豆腐を箸で切る。でも、それは力を入れるたびにいとも簡単に崩れて、大きい二つの塊だけじゃなくて、細かい小さなかすだけが少しだけ残ってる。ただ、それらは浮いているままどこにも移動しない様子だけを小さく見つめてるだけにしてた。
「大御巫様にお会いしたこともないのに当主を名乗っていることの方がおかしいのですよ」
2人が笑ってる声が他の人たちの話の隙間から確かに聞こえてる中で、豆腐の塊を一個ずつ食べてたけど、それも数秒の間だけで終わる。それから、箸を口から抜くのを遅らせる感じのまま、視線をまた取り皿に落っことすと、もう細かい崩れたかけらだけしか残ってなくて。でも、それも1つ1つ拾っていくみたいにしてた。
そして、それを掴んでる箸が来るたびに強く唇でそれを強く締め付ける感じにしてるけど、でも、それでまた左右のどっちからも聞こえて来る話声みたいなのは一切止まることはない。
ただ、小さく息を吐きながらまたお母さんの方を見るけど、まだ綺麗な薄い茶色で炎が燃える模様をしてる取り皿が、全く使われてない様子の方に自然と視線が吸い込まれて。勢いよく両方の手をテーブルに叩きつけながら体を前のめりにして、唇を締め付けるまま立ち上がった。
両方の口を付けながら下唇で上のを押し込んでると、気づいたら脇も強く締め付けて肩を大きく上に持ち上げてた。最初の一瞬だけはそのまままっすぐに立ち上がってたけど、すぐに体を翻して小さく足を動かしていくみたいに小刻みに進んでた。
その状態で数歩歩いた先にあった障子を通り過ぎた後に閉めながら体の向きを戻すけど、そっちの方にいたおばさんも母さまも、またニニの悪愚痴を言いながら互いの顔を見合わせる方向に戻してるだけにしてた。
完全に戸を閉め切った後に、首を上に向けながら強く息を空へと向けて吹き付ける。そしたら、相当に目を細くした状態のままそっちの方を見たけど、でも、そのほとんどは大きく縁側の上に突きでてる軒しかなくて。暗がりになってる中でたくさんの骨組みが格子を作る感じで重なり合っている様子だけをだった。
ただ、その状態でいるせいもあって、脇の下の熱気が一気に外の空気と混じり合って、皮膚にも膨れ合うような感覚を味わって。まるで出ていく空気が目に見えちゃうような感じまでしてた。
庭のため池の周りをかこってる石の中でも、一番高くて私の肩くらいまで来そうなくらいの高さをしてるのに座り込む。右足は膝にそっち側の二の腕を乗っけるために持ち上げてるけど、もう片方のは折り曲げた状態のまま地面と平行にする感じで倒してた。一方で、座ってる石は表面を相当上の方で尖ってるというべきか、私がギリギリ座ってられるくらいの面積しかない上に、そこはデコボコとしながら斜めに下へと下がってるまま。
それの上でただ頭を傾けながら、膝の上に乗っかった肘から伸びてる前腕の先の力を入れないで握ってる拳に頬をくっつけてたけど、それで後者の形が崩れることなんかない。一方で、目元を相当に細くしている状態のまま口も小さく開けてて、そこから周囲の空気と触れ合ってるのも感じ取る。
ほんのちょっとだけ上唇を前に出すような感じにしているけど、全然そこが閉じるみたいな感覚はしなくて、ずっと外の空気と触れ合ってるような感覚を味わう。ただ、視線だけを斜め下に向けてる感じのままずっと水面を見つめてた。
でも、そこに反射して映るはずの私の様子も全く見えなくて、赤色をしてる髪の毛の様子だけがほんのちょっと見えてるような気がした。でも、その様子も近くをのんびりと泳いでて赤と白が混じり合ってる鯉。それが体を左右に動かして水面をほんのちょっとだけだけど揺らしてるせいもあってほとんど見えなくなっちゃってる。
ただ、その状態に向かってずっと皿みたいにさせて持ってる左手の、その中心部分にちょっとだけ溜まってた砂の数粒を投げつける。出来るだけ下の方に手が向かう感じになってる所でその中身を放した。でも、それで跳ねてくる水の様子なんかほとんど見えなくて、数秒間経った辺りで水面に浮かんでるはずの砂の様子も見たかったけど、それを探しても夜の闇の中じゃとても見つからない。
それに気づいてから、私はまた鼻から息をゆっくり吐きながら肩を落っことすような動きをさせつつ目を細めていく。続けて、1回まっすぐにするみたいにしてた顔の向きもまた元々の傾きの形に戻して、ほっぺと拳を重ねるみたいな感じに戻す。
一方で、そっちにいる鯉は相変わらずの様子でだんだんゆっくりと私の前をだらだらとした早さで泳いで離れて行ってた。ただ、それに対して私は口をもう一回結び直す。
そしたら、周囲の空気よりも冷たく感じる両方の唇を味わうことに。ただ、それ以外には全く体を動かさないで、周囲で木々が揺れる音と一緒に、遠くでまた御剣の人たちが話してる声が聞こえてる。それ以外には、涼しい風で髪の毛と胸元に付けてる御剣の家紋だけが揺れてのだけをただただずっと感じ続けてた。
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