ハレ~太陽の少女~   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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ここから御鏡の家が舞台になります


第12話 「この場所に咲け」

 竹藪の中に出来た石段の上を一歩ずつ進んで行ってるけど、周囲のすごく色が濃い土の色と、そこに落っこちて色があせたり交じり合ったりしてるみたいな葉っぱの色くらいしか見える物がない。他は緑一緒の竹がまっすぐ立ってる様子が見えてるのがまっすぐに伸びてて。首を上に向けるみたいにしながらそれを追いかけてくと、そっちの方でちょっとだけ垂れ下がるみたいに伸びてる葉っぱたちの隙間からほんのちょっとだけ木漏れ日が入り込む。

 

 でも、その光はこっちの方には全くと言っていいほど届いてなくて、私は小さく口を開けながら周囲をきょろきょろするみたいな感じでいた。いつの間にか足が止まってたみたいで、少し登ったところの、道筋が曲がってる所で首だけを振り向かせる感じのままこっちを上瞼を下げながら見て来てる感じにしてる相手の様子を見てる。それが終わると一緒に体を前のめりにしながら両手を折り曲げたまま一段飛ばしにして追いかけてく。

 

 でも、それでも私が最初に飛ばした足を石段の上に落っことしたのと同じ時に向こうも走りだしてて、それを見た瞬間、私もより腕を振る範囲を一気に広げて走り出したけど、それで視界がほとんど下に向いちゃうせいで相手の様子は全く見えない形に。そのまま何度も息を切らしながら進んで行ってるせいで、石段の不規則なでこぼこな模様がすごい勢いで視界から消えていく様子だけが見えてる。

 

 一方で、目を一瞬だけ瞑ってる感じでいた所から顔を上に向けたら、もうニニは体をまっすぐにしたままくねくね曲がってる道の先に行ってるせいで、それ同士の間の竹藪のむこうにいるみたい。さらに、細いそれらの間にいるだけなのに、体の一部が完全に隠れちゃうみたい。

 

 私は何度も息を切らしながら先に進んで行ってるけど、でも、何度も曲がってくたびに周囲の竹がいる場所が全然違う並び方をしてるせいもあって、辺りの明るさもどんどん変わって行くみたい。その中で、何度も口で息を繰り返す。でも、気づいたら、一気に道筋がまっすぐになったと思った矢先、視線の上の端っこの方から細くて黒い線が出来始めてて、それが門の瓦だって気づいた辺りでちょっとだけ息と一緒に声を出して口の範囲を広げた。

 

 でも、止まろうとしたのに行き過ぎちゃって、数歩足で階段を踏みしめるみたいにしながら進んじゃって。何歩かそれをやってから足を止めたら、そのまま体をまっすぐにしてじっとニニとたぶんそのお母さんが薄暗い竹藪から晴れた場所の中でいる様子を下から眺めるだけになっちゃう。

 

 一方で、二人はずっと互いを見つめるみたいにしてるだけ。お母さんの方がニニの頭の所に片方の手を当てながらもう片方のを肩よりもちょっと奥の背中に当てる感じにしてて、ニニがそれの胸の少し下の辺りから顔を上に向けてる。それを見てるだけでいつの間にか大きく開いてた目がだんだん縮んでくのを感じるし、出してた息も冷たくなってる気がする。

 

 ほんのちょっとだけ開けた口と肩を落っことしたような形にしてる私に対して、辺りからはさっきまでとおんなじ感じの霧がいつの間に出て来たみたいに辺りに立ち込めてるのに気づいて。私はただただまっすぐに立って、体からいつの間にか浮き出てる汗の感覚だけを味わうみたいな気分を感じてる。でも、それに対して周囲では何も霧の様子も竹の様子も変わるところなんかなくて、そうじゃないのは2人の口と一緒にそこを中心にして体が動いてる様子くらい。

 

 ただ、その目の内の一つ、背のより高い方からこっちを見下ろす感じの方がこっちを見てるのに気づいたら、私は喉を締め付けるみたいな動きと眉のあたりを強く引き締めるみたいにしてた。でも、向こうがよりこっちに向けてる範囲を広げながら、ニニから距離を取って数歩歩いて来てるのが見えたら、その笑みを作ってる様子を見てて。こっちはそれに合わせて上の唇を下のに押し付ける感じにしてた。

 

「こんにちは」

 

 そう言いながら膝の上に手を当てながら背中を猫背にして顔を下に下げてくるニニのお母さんと、一番上の段から体の横の方を曲げながらこっちを見て来てるニニの様子が視界に入って。私はそれの方とは逆の方に視線を向けることしか出来ない。さらに、口元に入れる力も同じ方向にもってく感じにしてる。でも、それも3秒くらいで終わらせて力を入れない状態のまま口を開けて。続けて周囲の空気に従わせる感じで少しずつ切りながら声を出す感じにしてたのに合わせて両方の目尻を落っことしてた。

 

「こんにちは」

 

 出来るだけ両方の目尻を落っことすまま小さく言葉を出すのと一緒に、私は口を横に伸ばす。続けて頬をちょっとだけ膨らませながら鼻から息を吐き出す。ちょっとだけ遅れながら手を自分の胸の少し下くらいの位置で出しながらいた後、それに続けて高さをもう一段階くらい上げる時にちょっとだけまた同じ感じの声を出してた。

 

 そのままいる私に対して、辺りからは空の方にある竹の葉っぱ同士が擦れる音や風で揺れてる音だけが聞こえる感じになってて。数秒間聞いてるうちに口の開いてる範囲がだんだんと狭まってるのと爪の先端が重力に従って垂れ下がってるのに気づいて。音を立てないように息を吸って下唇を使って口を締め付けながら目元も上に持っていくみたいにしてみた。

 

 ただ、そっちの方に意識を取られてたせいで、いつの間にか私の後ろにニニがいるのに気づいたのは、口元のすぐそばまで両方の手が来てた時。そのまま唇と人差し指の爪が触れ合いそうなくらいの所に、左右それぞれの指がそこの端っこくっつけられてて。そのまま斜め上に持ち上げられちゃってた。

 

「何するの」

 

 ほとんど声がちゃんとした形で出てこないけど、それに気づいたのが全部言い終わった後だったくらい早口になってた。でも、そのまままた舌足らずみたいな変な声を出している状態をずっと続けてるのに対して、視線を向けても私の後ろの辺りでほんの少しだけ肌と御鏡の模様があるはずの家紋が触れ合う気配がある方が見えない。

 

 でも、そっちにいるニニはちょっとだけ低い声を出しながら鼻から息を出すのだけは聞こえてた。歯だったり歯茎だったりが周囲の空気と触れ合う感覚を味わっているけど、その温度が冷たいか温かいか、自分でもわかんないくらい。

 

「この前の勝負のお返し」

 

 語尾をちょっとだけ持ち上げるみたいな言葉が終わると一緒に等間隔で足を進めていく感じでこっちの体から少しだけ距離を取るみたいな足取りで円を描いてく。私は腕を体の前に戻す動きと同じく視線をそっちに向ける感じにしてたら、少しだけ上の段差にいるニニの様子を見るために首を上に持ってく。

 

 でも、そっちは体をひっくり返す動きでこっちを見ながら自分の手を体の横の所にもってく感じにしながら歯を見せつつ唇を両方とも横に広げてて。そのまま顔を横にちょっとだけ傾ける。

 

「今回は私の勝ち」

 

 さっきよりも小さいくらいの大きさで出してるニニの声を聞く間、私は歯ぎしりするみたいに下の歯を上のと触れてるまま滑らせてくけど、上瞼をちょっとだけひそめる感じの上目遣いで相手のことを見つめ続けた。でも、向こうはそうしてる私に対して、竹の方に視線を向けるままそっぽを向いて小さくうなずくのを繰り返すと私と全く同じ方を向いちゃう。そして、階段を登り始めてまた素早く1段ずつ上がる。

 

 一方で、私も私でちょっとだけ声を出しながら1歩ずつ力を入れて足を踏みしめる感じのまま進んで、その後を追いかけてた。両方の唇を前に出すみたいな感じのまま前に進んでる私の横がニニのお母さんの隣をそのまま通り過ぎようとした時、もうすでに先に行った様子はもう見えてない。

 

 ただ、その人は手をお腹のちょっと下の辺りで組み合わせる感じのまま、顔を斜め下に向けて私を見てて。通り過ぎる瞬間にちょっとだけ後ろの方を歩くみたいについてきてた。

 

「ニニと仲良くしてくれて、ありがとね」

 

 ゆっくりと1言ずつ言ってる感じのその声。それを聞いてる間、顔を少しだけ下に向けてる私は、石畳の1つ1つが盛り上がってる感じで中心部分に向けて膨らんでるのを見る。でも、それと一緒にちょっとだけ頬を膨らませるまま、胸の中がちょっとだけ広がってた。

 

 それのせいもあって、足の両方を広げてる範囲がいつの間にか小さくなってて。勢いが早くなってるわけでもないせいで進む早さが遅くなってる。ただ、それでもニニのお母さんと私の距離が縮まってるわけでもなくて。そのままゆっくりと正門が開けっ放しになってるそこの中を通ってるのもあって、数秒間だけ辺りが暗くなるのを感じた。

 

「あの子が、家にお友達を連れてくるの、初めてなの」

 

 顔を私の方から反らしてまっすぐに向けたと思った矢先、相手からそこからちょっとだけ空の方に向けてる。ただ、その言葉はさっきお礼を言ってた時よりもけっこう小さめに聞こえてて。いつの間にか足を止めてるせいで、ちょっと距離が離れてたけど、その位置のまま私もその視線を追いかける感じで、竹の葉の影にならない位置で太陽の光が直接降り注いでる空を眺めた。

 

 

 お母さんらよりも早く来たのもあって、母屋の入り口のドアを閉めると一緒にさっきよりも足を動かす早さを一段階上げる感じにして。靴を投げ捨てるみたいに脱いでから床の上に登って行く感じにするけど、そっちの方で足をけんけんするみたいに片足だけの跳ねを三回繰り返すと、息をちょっとだけ締め付けるみたいに両方の唇をくっつけながら顎も自分の体にくっつける。また、続けて目を細くしながら素早く廊下よりも一段下がった床の上でしゃがむと一緒に足置きで体を縮こまらせる。でも、それで止まることもなくすぐに転がってた靴を拾ってそのまま自分の胸に押し付けながら立ち上がった。

 

 玄関を曲がったすぐの壁の所に後頭部と背中の所の骨をくっつける感じのまま、手の両方の側面をくっつけて、表面を自分の胸に合わせる。また、ずっと同じ姿勢でいるせいで顎が上に向かってたけど、そのまま呼吸と一緒に上半身の皮膚が前に後ろにって動いている感覚は確かにずっと味わったままだった。

 

 一方で、ハレとお母さんがこっちに向かって歩いて来てる音はずっと聞こえたままで。それを聞いてたら顔が下に向いちゃって目はしっかり開けたまま御鏡の紋章の黒いとこが右と左に動いちゃってる感覚を味わう。ただ一回だけ瞬きをしてる間も、口を開けたままそこで音を出さないで呼吸を繰り返してた。

 

 向こうで聞こえてる声や音が一番大きくなったと一緒に戸ががらがら引っ張られる音と混じってる感じになってて。それと一緒に一瞬だけ指先だけを使って目の前に鏡を作って自分の髪型を確認。細かい指先だけを使って整えながらその場所がちょっとだけ頬のふくらむのを感じてるけど、それに気づいたのはもう鏡を消しちゃった後。上の唇を下のに押し付ける動きを1回だけしながら左側の足を大きく前に出して飛びながら2人の前に出てった。

 

「いらっしゃい、私たちの家に。御剣のハレ」

 

 歯をちょっとだけ見せる感じのままそこからちょっとだけ息を出すみたいにしてる私に対して、ハレは上瞼をちょっとだけ落っことすみたいな表情をしてて。脇を閉めながら小さく「お邪魔します」って言いながら、視線を左右に向けてる。でも、私はそれに流されないように、しばらくその子の様子を見ながら足を廊下から踏み台の所に落っことす。それから数秒間経って、向こうの奥側で玄関の端っこの方でいるお母さんは、そっちで両方の手を背中側に持っていく感じで私たちの方に視線を向けてた。




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