ハレ~太陽の少女~   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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今回は前回と地続きの話です


第19話 「私の瞳をみつめて」

「今日、御鏡の家に行ってきました」

 

 顔を勢いよく、がばっと動かす感じで顔の向きを変えてから発した言葉。出来るだけまっすぐ出す感じで話した言葉だけど、それと一緒に体を前のめりにしながら机の上に手を置いて。周囲に響き渡るほどじゃないけど、その音を立てた。

 

 それが終わった後は、何度も口から呼吸を繰り返しながらじっと母さまをまっすぐに見つめるだけ。親指を下側に持っていきながら残りの指を机の上の面にくっつけてて。目を出来るだけ大きく開いて、しばらくしたら口を閉じる。

 

 一方で、母さまは数秒間私の方を見てたけど、その後は顔を正面に向けてて。今度はお茶をすすってて。その音を私の方にも聞こえさせている気もするけど、でも、その音も反対側の斜め前にいるはずのおばさんが馬鹿みたいに笑ってる声だけがしてるので聞こえなくなってた。でも、その間も向こうで他の人がお刺身をつついてる箸の音はちゃんとこっちにも聞こえてる。ただ、私はずっと体を前のめりにしてる姿勢は一切隠さないままだった。

 

「そう」

 

 お茶を飲み終わって一度鋭い息をまっすぐに吐いた母さまは、力を入れずに脇を締めてる。そのまま目線を下へと下げているも、持ってる湯飲みからは湯気が出てるわけでもなければ、ただただずっとそこで背筋をまっすぐにして手に持ってるそれを自分の体に近づけてる。それに、その中身はたぶんお茶だと思うけど、その中身は一切見えないままだった。

 

「それで終わり?」

 

 1回瞬きしてから視線をまたもう1回私の方に向けてるお母さんだけど、こっちからの角度だと片方の目だけしか見えなくて。それに対してこっちはただ、ちょっとだけ顎を下に落っことして小さく口を開けたまま、机の縁に当ててた手の力が抜けてて。そのまま自分の体へと元の位置に戻して。その重みを足で感じながらも、顎を体にくっつけてた。

 

 そのままずっとただただ座布団の上に座ってる間、他の人たちもみんななんかの話で盛り上がってるだけにしてて。その声の大きさはさっきと全然変わんない。その中で、ずっと私は眉同士の間の所に力を入れたままいる。

 

 一度息を吸いながら髪の毛を振るみたいにしながら顔を斜めに向けて。それで顔を何度もきょろきょろさせるけど、それで視界の中にあったのは向こうの部屋にある畳の部屋と仕切ってる障子と天井の境界線くらいだった。

 

 

 自分の部屋に入って来てから、すぐに体を畳の上に落っことす。それから、両方の手を折り曲げて横に並べてる状態の手首に頭を乗っけた。そのまま強く深呼吸をしてる私の鼻が捉えたのは、ただ畳の匂いがするだけ。ただ、それに対して私はそこでただただずっとそこの上にうつ伏せになってる。

 

 それを変えたのは、体を寝返らせる後で、おでこ上に片方の手を乗っけるみたいな姿勢のままただただ天井を見てるだけにする。でも、それに対して見えてるのはほとんど夜の真っ黒に染まりきってる天井があるだけ。その長方形の形をしてるのの二か所の角が見えてる状態で、そこを覆ってる木の色もほとんど見えない状態。それで顎をちょっとだけ上にもってくみたいにしてた。

 

 ずっと口を小さく開けてる状態のままいたかったのに、誰の声も音も聞こえない状態でいたせいもあって、急にそこを閉じる。下の顎を上に強く押し付ける感じになっちゃって。その勢い余って歯同士がぶつかってその痛みがじーんと響き渡る。数秒間そのままでいたら、体を起こして両方の膝を上に持っていきながらそこを抱えて。その中に顔を仕舞いこもうとしたけど、でも、それくらいじゃ鼻から下しか見えてないまま。

 

 ただただそこにいるだけで、背中を丸めながらいるのが細かく震えてるのを感じちゃう。でも、それに合わせて腕に出来るだけ力を入れようとすると、だんだんと顔が上に持ってくるみたいになっちゃって。そのまま鼻をすすろうとすると、それだけで高い声が出ちゃう。

 

 強くため息が何度も何度も繰り返し出ちゃうけど、でもそれを辞めるなんてことはしない。それどころか、上半身をその動きに従わせるみたいに。今度は体を勢いよく倒して。さっきよりもそっち側の壁が近くなってるみたいで。髪の毛がそっちと触れ合って、へっこんでる感覚だけを、ずっとただただ何もしないで、両手を無造作に投げ出しながら味わい続けてた。

 

 

 足を進めるたびにただ地面に向けてぶらぶらしてるだけの手の動きに従う感じで巾着袋も上下左右に揺れてる。でも、それだけじゃなくて、今日も付けさせられた胸元の御剣の家紋も自分の胸の所で揺れてて。その中の硬い部分が何度も体にぶつかってくるみたい。

 

 ただ、ちょっとだけ首を上に向けてるみたいにしてたら、体を回す感じにしつつ目の斜め下の辺りを持ち上げる感じの表情を作りながら足を使って一回転。それだけじゃなくて、一周して体が正面に来る所で少し行き過ぎるくらいの感じで斜めに、道の端っこの方に向かう感じで細かく足取りが動いちゃった。

 

 ただ、そっちの方に手を突くと一緒に、地面と足の方に視線を向けるみたいに。顔がそこと平行になってるままただただ髪の毛をまっすぐ下に落っことしてる状態をずっと維持してると、体から離れたところでゆっくり回転してる家紋の様子があって。それの細かく色褪せてる部分以外はみんな私の様子を横だったり縦だったりに伸びてる感じに映ってた。

 

 一方で、色褪せてる所は赤と黒が混じった感じになってて、それが色んな場所に点々としてるのを一切隠さないでいるのといっぱいそこに映ってる私を見てたら、唇の左右にえくぼを作る感じで力を強く入れて。それでだけじゃなくて、開いてる方の手で家紋の紐の先端を握り締める。続けて、それを強く引っ張って上を持ち上げようとするけど、でも、首にひもが引っかかっちゃって。それで急に苦しくなる。

 

 勢いあまって数回咳こんでる間、曲げてる膝の上に両方の手を乗っけて。そこから何度も体を上下に動かす。何度も落ち着くまでそれを繰り返してから上半身を斜めにする感じにしてると、1回ため息を付いて頭を落っことすみたいにして。それから足を薙ぎ払いながら持ち上げる感じで一気に砂を蹴飛ばす。

 

 ただ、でもそれで舞い上がったのも、全部風もないせいで私の周りで横に広がってくだけ。目を落っことしながら髪の毛の中に指を入れる感じにしながら顎を自分の体に近づけながら無造作な感じで足を進めていくと、口を小さく開けながら手の爪を立てた。

 

 でも、それから視界を広げた瞬間、ニニと目線があっちゃって。1回だけ瞬きしてから息を吐いて少しだけ笑う感じにしてみる。でも、向こうも向こうで目線を横に反らす感じにしながら両方の手を組み合わせて。唇を仕舞う感じに。それを辞めたらわずかに声を出しながら目線を横に向けてた。

 

「ハレ?」

 

 自分の両方の手を背中側に持っていきながら体を前のめりに。そのままゆっくりと感覚を開けながら数回笑い声を出しながら目を細めて視界を減らしていってたけど、数秒後には肩を落っことしてため息を吐く。ただ、ニニは今も視線を反対側にもってくみたいにしてて。お互いにそこからどっちもしゃべらないせいでただただ時間だけがじっと過ぎてく。

 

 でも、辺りでは人や私たちよりも小さい女の子が歩いてくみたいな様子まであって。中には私たち2人の間を通ってくる人までいる。でも、ちらっと相手のことを見ようとしたら、それで最初の1回目で視線同士がぶつかっちゃって。それのせいで一度「ごめん」って早口目に声が出ちゃった。

 

「見てた?」

 

 少し間を開けてから小さな声で出したら、今度は下の唇を上のに押し付けながら一度だけ瞬きして。顔は同じ感じにしながら目線だけ相手にもってくみたいにしてて。両方の手を上半身の側面から前側に絡みつかせる形にしておく。2つの腕をお互いに重ならない状態でそうしてた。

 

 また、私が見てる間ニニは目を大きく開けてて。口を変な形にしながら言葉を数回出すみたいにしてるけど、それは全然言葉にならなくて。そう思ったら、今度は一度ため息を吐きながら顔を下に向ける。

 

「ちゃんと、見てた」

 

 目を細めながら笑う感じで顔を横に倒してるニニの様子を見てたら、なんだか体に入れてた力とかそれの重い感じとかが抜けてて。ただ軽い声で「そっか」ってだけ言っておく。それが終わったら、すぐに体を翻して「行こ」とだけ言葉を上に持ち上げる。それと一緒に相手がいる方の手を斜め後ろに出す。でも、今日はそれをすぐに戻す感じにしてちょっと駆け足気味に前に進んで行った。




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