ハレ~太陽の少女~   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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今回はニニのお母さんとハレの関係を描いた回です


第21話 「希望のともしび」

「親がほんとうるさくってさ、昨日も彼女と話してる時に声掛けて来た時あって」

 

 私が頬杖をついている肘や二の腕が乗っかってる場所と同じ机に置いてあるあんみつの冷たい感覚がずっと空気越しに伝わってきてるのを感じてて。その間、視線を横に向けながらもそれが全く動いてないのがわかる。でも、それに対して周囲では一緒に甘味処に来た子たちだったり他のお客さんがかちゃかちゃ茶器だったり串の音を立ててるのは聞こえて来てた。

 

 ただ、一方で私の視界の先には、骨組みが何個か重なってる視界の向こうにある窓枠の所から、ちょっとだけ雲とその間から見えてる青い空の様子が見えてて。前者がゆっくりと動き続けているせいで、ちょっとずつその場所の形が変わって行くみたい。でも、一方で私は手首を折り曲げてる状態で、落っことしてる指の関節の所にこめかみをくっつけながら視線だけを向けてるの以外は全く動かずにただただ上を見てるだけ。

 

 ちょっとだけ口を開けてる所には全く力を入れないで、ただただそうしてるだけにしてて。その間にも他の席にすごい長い名前の甘味が運ばれてきてるみたいで、店員が歩いてる音だったり、それに反応するお姉さんが息と感嘆の声が交じり合う感じのを私にも聞こえさせてきてて。しかもそれは1人分だけじゃなくて、数人のが一緒に聞こえて来る。最初の人のが聞こえてきたと思ったらまたそれに付いてくる感じで他の人もまたほとんど同じ声が聞こえて来てる。

 

 ただ、そっちの方に視線を落っことす感じで向けるのはほんの一瞬だけにしておいて、そっちの方にいる人の中の1人、たぶん成人したばっかりくらいのお姉さんがいっぱい果物が乗っかってるあんみつの様子をきょろきょろ見てのを私も見つめる。それがこっちから遠ざかった瞬間、私もすぐに髪の毛が揺れるみたいな感覚と一緒に頭を上に向けた。

 

 ただ、そっちの方では今もこっちに影を作ってるみたいに見えるけど、近くにいくつもろうそくが置いてあったり壁にも窓があるせいでほとんど明るいままになってる様子くらいしかない。でも、それでも私はただただそっちの方を見てるみたいにしてた。

 

「ハレ?」

 

「どしたの?」

 

 声が聞こえた瞬間おでこの辺りをぐっと上に持ち上げる感じの動きと一緒に顔の向きを変えて正面を見る私。一方で、そっちにいる2人は最初の方を出してた子が目を丸くするままちょっとだけ前のめりにしてる様子でいて、それに対して後の方を言った子は自分の座ってる椅子に背中の体重を預けながら、そこに右手の肘と二の腕を乗っけてる。

 

 その状態のままいる2人の様子を私が見てる間、視線をゆっくりと交互に見てるみたいにしてるだけにしてて。下唇をさっきよりも上のに近づける感じにしたまま左右に向ける感じにしてた。ただ、その間他の人が話してる声がいつもよりも控えめな感じで出されてる様子だったり、茶器がたまーに高い音みたいなのを立ててる音だけを聞かせてくるのが聞こえて来てて、私が話し始めるまで数秒間その状態が続く。

 

「えっと、何が?」

 

 目線を斜め上に持っていくみたいにするけど、そっちでは上の方に持ち上げるみたいにするけど、屋根の部分と壁の部分がぶつかり合う境界線の所しか視界に映らない。それ以外にあるのは窓くらいで、そこで人が行き来するみたいにしてる影が窓になってるくらい。

 

 そっちの方を見ながら声を出してる間はゆっくりと声を出しながらずっと顔事視界の見えてる範囲を動かし続けるだけにしてた。でも、一旦声を止めた後は、顔を正面に戻してから頭をちょっとだけ傾けて。その間も、指の関節の所に顎を乗っけるのは一切変えてない。

 

「いや、ずっと話しかけても上の空って感じじゃん?」

 

「なんか悩んでるの?」

 

 最初の方のことを言った子は自分の体重をもっと背もたれに押し付ける感じにしながら、顔も上の方に向ける形で目線を垂らしてる。そして、もう片方の子も一旦自分の両方の腕を上に持っていきながら体を伸ばしつつ言葉になってない声を出してて。それに続けてゆっくりと腕を勢いよく落っことしてた。

 

 でも、私もその間、ちらちらと視線を横に向けて窓の向こうで人がずっと行ったり来たりを繰り返してる様子を見てた。

 

「ううん、なんでもない」

 

 声をちょっとだけ大きく出しながら手を小さく前後に動かしてる間ですら、顔を2人の中間くらいに向けるのを意識してるけど、焦点を全然そっちに合わせられなくて、何回か瞬きするのを繰り返してから、何とかそこをしっかりと見れるようになってた。それからも、小さく笑うのを小刻みに出す感じにしてるけど、それも数秒間の間だけにしておいた。

 

 

 何回も呼吸を繰り返しながら、辺りの林が作ってる日向と竹の様子が交互に入り混じるみたいになってる中を走る。それだけじゃなくて、腕が前後に動くのに合わせて息を何度も吸ったり吐いたりを繰り返しながらずっと顔を上に向けたままにしてて。幾度も入り組んで左右へと揺れる蛇みたいな道を進んで行く。

 

 その間、辺りに竹の林が全然一定の間隔じゃない形で生えっぱなしになってるせいもあって、周囲は眩しいのとそうじゃないのを繰り返すみたいになってて。それのせいもあって、目の前がちょっと眩しかったりそうじゃなかったりみたいなのを繰り返す感じになってた。ただ、一切勢いを止めなかったせいもあって、数分もしないうちに御鏡の家の前に来たら、何度も呼吸を繰り返しながら両方の膝の上に手を突いて体を前のめりにする。

 

 そこで何回も呼吸を繰り返して、ただただどこも見ないみたいにしてたら、いつの間にか箒が辺りを掃いてる音が聞こえてきたのに気づいて。1回息を大きく吐いてから上半身を持ち上げて体をまっすぐにした。

 

「ハレちゃんいらっしゃい」

 

 くすくす小さく笑う感じにしてるニニのお母さんが、一度動きを止めた箒の持ち手を自分の体にくっつけるみたいにしながら目を細めつつ頬を前に持ってきてて。それを見てたらこっちも口を一度結びなおしながら体を出来るだけ細くする感じで、お尻の後ろで両手を結ぶ。

 

 さらに、顔事視線を横へと向けながら上瞼をちょっとだけ落っことす感じにしつつ、脇を強く締めてる。でも、それも数秒間だけにしておいて、また視線を斜め上に持っていって。その間目線が流れている間に一瞬だけニニのお母さんの方を見るけど、それはほんの一瞬だけだったこともあって、表情の様子はほとんど見えなかった

 

「ニニは今、舞の練習中よ」

 

 頬の辺りのくすぐったさを感じて1回瞬き。それから片方の手だけを持ち上げながらちょっとだけそこをくすぐる感じにしておいた。ただ、それに対して向こうがまたにっこりしてるのに気づいたら、顔を下に向けたままそっちの方をちらちら見るだけにしておく。だた、その間、体ちょっとだけ脇を擦る感じで肩を上下に動かし続けてた。

 

 ただ、少しだけ視線を斜め上に向けてる向こうは、一度ため息を吐いてから、顔を軽く振って私の方を見て来てた。

 

「あの、ハレちゃん、ちょっといいかしら」

 

 その声をさせた所で、箒の先端を地面から浮かせるみたいな角度に変えて、そこが払う繊細な高い音が聞こえた瞬間、私もすぐに出す感じで高い声の返事を出しちゃって。それと一緒のきゅっと背中をまっすぐに伸ばすまま握った両方の手を体の前に持ってきたら、それが終わってから向こうが家の中に歩き出してた。

 

 背中を見せたまままっすぐに歩き出してると、こっちがまだ足を止めてても、ニニのお母さんはそのまままっすぐ門の中に入って行く。ただこっちはすぐに大げさ目に腕と足を動かしながら「ちりとり持ってきます!」と声を出してから体を前のめりに倒しつつそれを拾って。そのまま顔を少しだけ倒した状態で門の向こうに進んで行ってることで道がだんだん狭くなってるみたいに見えるそっちの方を見つめてた。ただ、その間私は体とちりとりを横向きにした状態にしてた。

 

 

「まずは、ニニと仲良くしてくれて、ありがとね」

 

 ニニが遠くていくつもの水の鏡を作り出しながら踊ってる様子を遠くに眺めながら、縁側の上で正座してる私とニニのお母さんだけど、こっちにだけ斜めに入り込んでる太陽の光が少しだけ生温かくて。それのせいで何度か足を動かして足の位置を整える。

 

 でも、その間向こうは、何も持たないでただ両方の手を太ももの付け根の辺りに手を乗っけたまま体をまっすぐ外の正面に向けてるままにしてる。

 

 ただ、家の中でしてる音は、数秒に1回にもならないくらいの間隔で聞こえて来る廊下の木がきしむ音が聞こえるくらいだけ。一方で、少し離れた運動場の中心辺りにいるニニが何度もリボンを振るう鋭い音が何回も繰り返し聞こえているのもそうだし、遠くの方から小さくなんかの楽器が演奏されてる音だったり人が拍手をする音が聞こえて来てた。

 

「あのね、私のことも、ニニのことも……本番の舞踏の時には気にしないで欲しいの」

 

 言葉をゆっくりと一言ずつ出してくみたいにしてるのが聞こえて来てて。それを聞いてる間、そっちの方に片方の手だけを出しながらほんのちょっとだけ声を出すみたいにしたいけど。でも、その間ニニのお母さんは周囲の家の様子の影に交じり合うみたいになってて。数秒間相手の様子をただ見てる感じにしてたら、指を落っことしながら口を紡いで、一瞬だけその動きを止めたけど、すぐにまたその続きを始めちゃった。

 

「親だから、ちょっと複雑な気分だけど」

 

 さっきの声が小さく聞こえて来るのとは打って変わったちょっとだけ笑うみたいなのが聞こえた途端、その顔の向きを傾けながら私を見て来てて。それに気づいた瞬間、こっちは体を小さくするみたいになっちゃって。喉を締め付けながら目を強く瞑って、それからまたニニの上に振るうリボンの動きだけが視界に入ってる感じで顔と目線を持ち上げた。

 

 ただ、下唇を下から上に押し付けるみたいにしながら、目尻を落っことしたままにしてる私は、正座した足の上に両方の腕を落っことす。また、それ同士の間に出来上がったわずかな隙間の所に力を入れずに握った手を落っことして。小さく息を吐きながらいるだけにしてた。

 

「ごめんなさいね。なんだか、私も大御巫になれなかったころから何も変わってないみたい」

 

 ニニのお母さんのまたさっきと同じ感じでちょっとだけ笑うみたいに聞こえてる声。それが聞こえてる間、立ち上がって背中をまっすぐにしてるまま、娘もいる方に歩き出してる。続けて、その体がどんどん日向の方に照らされて行く。それと一緒に着てる青色の服の色もどんどん目立っていくみたいだった。




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