ハレ~太陽の少女~   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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今回は次回と合わせて2部構成です


第22話 「ただ、君にハレ(前編)」

 お母さんと話してる間のニニは、肩から体を左右に揺らすみたいな動きを数回繰り返してて。一方で私は口の中の位置を整える感じで一度開けてるけど、それの動きを止めてる所なんか閉じるまで一瞬もない。続けて目線を横の方に向けようとすると、そっちの方には濃い茶色の木材で作られてる家の様子が太陽の光を後ろ側から受けてるせいもあって、ほとんど影の色に染まった状態のままいる。そして、2人の声がちょっと遠い所から聞こえてるのもあって、私が一度口を結び直すみたいにしながらずっと同じ方を見てるままにしてた。

 

 ただ、それを覆い被せるみたいに両方の手を目元に当てながら強くため息を吐いて、自分の指で髪の毛の違う色をしてる所と普通に赤色になってる所を交じり合わせるみたいにしながら、唇を強く締め付ける。一方で、その状態で目を開けられないで、そこから手を放した所で顔を左右に振りながらまた背中を猫背にしてた。

 

「今日はさぼり?」

 

 そんな中で聞こえてきた、いつの間にか私のすぐそばに来てたニニ。両方の手を落っことしたまま足をほんのちょっとだけ前後に振りながら縁側の縁に座り込んで。廊下に乗っけたお尻だけを動かさずに、私の方を見ないで空の方を眺めるみたいに顎をちょっとだけ持ち上げてた。そして、目尻を垂らしたまま口を横に伸ばしながらその動きで頬を膨らませる。

 

「まぁ、そう」

 

 答えを出す私は、最初はちょっとだけ大きめの声を出したつもりだったけど、それも少しだけ開けた後に続けて言葉になってない声を出して。その間口を開けっぱなしにして、視線をニニの方から反らして体を前に向けるみたいに。それから続けて小さな声をだす。

 

 そしたら、相手の方から体をまっすぐに立ちあげて。足まで床に全部体を立ててる状態のまま、首の角度だけを私の方に向ける。その状態でちょっとだけ笑う感じの表情を作ったら、そのまま顔を一度上の方にもっててた。

 

 ただ、そのままじっとしてるのは数秒間だけで、軽快な足取りで私の方から距離を取るみたいに数歩後ろに下がってくと、両方の手を斜め後ろに下げながらちょっとだけ体を前のめりにしてる状態で縁側の真ん中あたりに立ってた。

 

「見せたいものがあって」

 

 ニニの様子を視線で追う前に、体を起こしながらそっちに向けようとした所。その時に、ちょっと遠く、さっきまで娘が踊ってた場所でゆっくりと何も持たないまま両方の足を順番に等間隔で動かしながらいるニニのお母さんの様子が見えた。

 

 ただ、1秒間くらいだけそっちの様子をただ見てたけど、すぐに両方の手を使いながらなんとか立ちがあって。それに気づいた向こうも口元を緩めながら私の方を見てたら、そのまま体の向きをひっくり返して足を進めてた。

 

 

「これはね、西洋の方ではすごく有名な本らしくて、西洋にいる魚みたいな人が主人公なの」

 

 ニニが文字同士の間をほとんどなくすような話し方をしながら、私と肩を並べてる。そっち側の片方の手で左側の紙を支えながら、もう片方の手で黒色の墨で書いてある絵を指差してて、そこを上下に動かす。そして、動きと一緒に声の抑揚も大きめにしてるみたいだった。

 

 倉庫の中にあった箱の中に入ってたその本は、ニニに近い側には湖の上に浮かんでる船の様子を見てる女の人が、波みたいになってる髪の毛を携えてる絵が描いてあって。でも、私に近い側の紙にはたぶん文字だと思う模様がいっぱい並んでる。それだけじゃなくて、そこには同じ色だけどきれいな模様で描かれてる囲いみたいなのまで描かれてた。

 

 相手がずっとそっちに視線を向けながら話してる間、こっちはしゃがんだ状態で両方の腕の肘を膝の上に付ける頬杖みたいなのをずっと続けてて。頬だけを両方の手で持ち上げながらその表情を全く変えないで相手の様子を見つめてた。ただ、そうしてるままたまに勝手に歯を締め付けるために口の中に力を入れそうになっちゃって。そのたびに瞬きをしながら視線を横に向ける。

 

 そっちの方では、部屋全体が見たこともないたぶん西洋の方から入ってきてる色んな見た目をしてる物が置いてあるみたいで、表面がつるつるしてる茶釜みたいなのが置いてあったりとか、他にも横に長い物にかけておいてある服だと思う布だったり。それでも日陰の中に置いてあるままになってた。

 

 ただ、そんな中で私たちのいるこの倉庫みたいな場所で唯一入り込んでる光は、上の方にある斜めになった天井に取り付けられた窓から降り注いでる太陽のだけで。それに照らされてる床の場所だけ、細長い板同士のほんのちょっとの隙間の黒い色が強調されてる。

 

 それだけじゃなくて、そこの辺りでだけだけど、ほんの小さな埃が舞ってるみたいで。そのほんのちょっとの糸くずがゆっくりと地面に向けて舞うみたいにゆっくりと落っこちて行っている様子が分かった。

 

 ただ、ニニが一度本を閉じてその音が聞こえたところで、ちょっとだけはっとするみたいにしてからそっちに視線を戻す。

 

「こっちもとっても素敵なのがあって。待ってて」

 

 言葉が終わるよりも先に立ち上がったニニは私たちが背もたれ代わりにしてる箱の中にさっきの魚女の本を仕舞うと、わずかに声を出しながらそこの中を漁ってる。それと一緒に、本の硬い表紙同士がぶつかり合う様子の音が聞こえてる。何度も言葉になってない声だけを出し続けてた。でも、途中で「そうだ」って言葉を最後の所で勢いよく切るみたいな声を出したら、颯爽とするみたいな勢いで私の方に背中を向けると、小走りするみたいな感じで進んで行ってた。

 

 ただ、私はそれをしゃがみながら、ほんのちょっとだけ浮かんでたみたいになってたお尻を落っことすと一緒に、上に持ち上げてる膝を抱える。さらに、そこに上半身を押し付けるような感じにして。そのままニニの様子を見てた。

 

「さっきの、お母さんに読んでもらってるの?」

 

「そうだよ」

 

 私が特に何も考えずに、ただ口元以外に表情を作らずに出した声。それに対してニニは一度だけ、声を出す一瞬に振り返りながら私へ視線を向けてくる。向こうがそのまままた体を同じ方に戻してるのに対して、こっちは喉が締め付けられるのだけ感じながら下の唇を上のに押し付けながら、顎を膝の上に乗っけながら鼻から息を吐いた。

 

 ただ、向こうはこっちに背中を向けたまま数秒間だけしゃがんだ後、ちょっとだけ小さく息を吐いてる音だけしてから立ち上がる。今度はゆっくりと、足取りを小さくしたまま自分の顎を体に近づけつつ両方の肘を小さく曲げる感じで、すごくふりふりしてる全然名前がわかんない西洋の飾りが付いてる服を見せてくれた。

 

 そんな中で、ニニ自身は顎と口をそれで隠しながら目をちょっとだけ上目遣いにしてこっちの方を見てるままにしてた。

 

「これ、どうかな」

 

 最初はちょっとだけ大きく出してるみたいな声だったけど、それに続いたものは1つずつ出してるみたいなゆっくりな物。それは暗がりからまたちょっとずつ出てくる感じになってて。窓から唯一降り注いでる光のちょっと後ろの辺りでずっとそれを持ったままにしてる。

 

「ハレに、着てほしくて」

 

 さっきとまた同じ感じの声がした瞬間、私も目を上瞼を使って開いてる範囲を広げるみたいにしちゃってて。一緒にちょっと大きめの声が出ちゃう。でも、すぐにまたゆったりとした声が出ちゃってた。

 

 小さく口を開けながら返事を出すか出さないか迷ってたけど、気づいたらまたニニが衣装を持ったままずいっと体を一気に出す感じで足取りを強く進めて首を前のめりにして。こっちに顔をすごく近づけて、もう鼻同士がぶつかりそうになっちゃう。私がちょっと後ろの方に下がりながら脇を強く締めてた。でも、そっちの方にあった魚女の本が入ってる箱にぶつかる。

 

「大丈夫、母さまがやってたの覚えてるから」

 

 言葉を出しながらニニは衣装の様子を正面に首をもってく感じにしながら、自分で何度も確認するみたいにしながら目を開けてる範囲を開けたり狭めたりしてる。ただ、私は視線を横に向けながら胸の少し下の辺りで両方の指同士を組み合わせてて。でも、その手の平はくっつけないで目線をきょろきょろと左右に向けてるけど、縁側にいた時とほとんど変わんない色の木材で出来てる部屋の壁や天井以外には色に統一感がない西洋の物しかなかった。

 

「後ろ、向いて」

 

 息を出すみたいな音と混じった形で始まった声だけど、最後は楽しそうなちょっと持ち上げるような感じで話すニニは、私の体の前側に腕を回しながら持ってる衣装をくっつけて、頭を斜め上に出すみたいにしてて。その状態でそっちの方を見てたら、全然気づかなかったけど、そっちに姿見があって。私の様子だけがそっちに映ってた。

 

 ただ、そっちにいるのは光をほとんど反射しない御剣の家紋がゆっくりと回ってる様子だけが動いてる。最初はそう思ったけど、よく見たらほんのちょっとだけ光を跳ね返してて、そこと視線がぶつかった時だけ眩しい。

 

 一方で私自身は視線を斜め下に向けた状態のまま口の定位置を見つけられずに、何度もそこを動かしたり戻したりを繰り返してるだけで。自分の手の重なってる所が家紋を下げてる紐の内側に来てた。そう思ったけど、後ろにいたニニが、いつの間にか衣装を一旦別の場所に置いてたみたいで、後ろから私の前に手を回して家紋を首から外してた。




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