ハレ~太陽の少女~   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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今回からニニのバックストーリーを掘り下げます。


第3話 「追いたい背中」

 お尻を縁側に乗っけるまま体を前のめりにしながら、靴の方に手をまっすぐ落っことそうとしてる。さらに、小さく口を開けたままにしてる私に対して、背中の方では今も遊びに行こうとしている他の女の子たちの声がしてて。それを聞いたまま体を動かさずにいたら上瞼だけを持ち上げる。

 

 その状態でしばらくいたけど、それも数秒間の間だけにしておくと、続けて上がってたのを元に戻す。さらに目線を横に向けるみたいにするけど、軒が私がいる場所よりも先に出てるのもあって、そっちと私がいる場所はほとんど明るさが変わらないまま。そこでずっと止まらないまま同じ集まりの中心っぽい子が、他の子よりも大きくて高めの声を出すのが聞こえてた。

 

 でも、それに対して私はただ猫背になったままそこを出来るだけ丸くして。地面の上に置いてある足置き替わりの石の上に爪先からかかとまで乗っけたまま、そこからまっすぐに膝まで登ってきてるのを見つめる。ただ、かかとだけを勢いよくすとんと落っことして靴越しにその下の硬さやごつごつとした感覚を味わう。

 

 でも、それも一瞬だけにしておいて、小さく口を開けた状態だったのを閉じる。さらに、一気に息を吸い込むと、両手を使って勢いよく立ち上がった。すぐに頭を前にしてそっちに進みだそうとしたけど、それでちょっと勢いが早すぎて、少しだけゆっくりに戻す。それをやってる間、口を閉じたままにしてたのもあって息が苦しく感じちゃうけど、鼻からゆっくりとそれを吐く。

 

 出来るだけ足だけを動かそうとしてる間に足元にあった小さな石を動かしちゃったみたいで。口を小さく開けながら顔を上にあげてそっちの方を見るけど、それがどっちの方に行ったのかわからないみたい。でも、それと一緒に、学校の入り口になってる門が見えてた。

 

 ただ暗い茶色みたいな濃い色をしてる木材と黒い色をしてる塗装がされてるそれが、ただただまっすぐに建ってる方を見上げるみたいにしてる間、遠くでみんなの声を聞く。それが遠くから聞こえてるせいか、いつもよりも長く聞こえる感じになってるのに対して、ただ私は体を前のめりにしながら自分の片方の手を胸元に当てるまま、体を前のめりにして進み始めてた。

 

 

 門を抜けた後、太陽の光が入り込むみたいな気がしたけど、でも、それを全身で暑さを感じるのはほんの一瞬。すぐに辺りが竹藪の中に囲まれて、その向こうに白い光が見えてる気がするみたいになるだけ。でも、そっちに目を向けずにただただ私が進んでるのに合わせてどんどん竹が消えていくのと現れていくのを交互に繰り返す。

 

 どれも1本1本同士の間隔を全然違う形にして立っているけど、それの節同士の長さはほとんど同じまま。立っている角度もほとんど変わらない。それが動く時は風で葉っぱ同士が擦れ合う音を立てているだけ。私はずっと瞼を下ろしながら視界を狭めつつ途中で曲がる階段の上を歩き続けていた。

 

 

 片方の足を頭よりも上へと上げる勢いと一緒に激しい息遣いをする瞬間、目を大きく開けそうになる。でも、それもすぐにとっさの考えるよりも早い勢いで紡ぐ。続けて、一番先端になった足の頂点の辺りからくるくると回る動きに続くように、自分の体の周囲を長いリボンが回り続けた。

 

 ただ、その間も私の周りにはリボンがまるで複数になったみたいに見えるようになっている物の、それ以上に、生地同士の間で斜め下に向かって進み続ける鏡が出来上がってて。辺りの様子が見えなくなる。

 

 私自身が足と同じく上に持っていった腕の手首だけを回し続けるせいで、ずっとただ同じ動きをしてるリボン。それによって作り出された細長い鏡。それを見てるだけで首を使って顎を上に向けながら口を開けっぱなしにしちゃって。そこから小さな息を繰り返すみたいに。

 

 でも、顔中に力を入れながらでも、息は全然止まる気配がしなくて。つま先立ちになってるのが倒れちゃいそうになったら、もうどこにも力を入れてない場所なんかなかった。

 

 首を限界まで伸ばす状態のまま何度も私の耳に鋭い音を聞き続けているのに対して、風を切り続けているリボン。ずっとそれが何秒間も同じ音を立て続ける。それのせいで、私が鼻から何度も繰り返し出すみたいにしてる息を鼻の内側だけで感じるみたいになってた。

 

 1分くらいずっと同じ動きをしてるつもりだったのに、いつの間にかあった地面の上の石の傾きで体勢を大きく崩しちゃって。その瞬間にいつも以上にすっごく高い音が出ちゃってた。でも、それに気づいたのは、自分の冷たい体よりは全然温かい、太陽の温かさを残してる土の上に両膝と両手を突いた後。続けてリボンについてた持ち手が落っこちていくもっと高い音がしたのに気づいてわずかに息を吸い込む。一緒に顔に付いてる物の1つ1つが持ち上がるみたいになってた。

 

 でも、四つん這いみたいな体勢になったまま勢いよく体を前のめりにしたら素早く動き出す。でも、そっちの方に、太陽の光に触れられてない細長い影が出来上がってたのに気づいて、もう一回息を吐きながら視線を落っことす。

 

「……お母さま、見られていたのですね」

 

 私の名前を呼ぶお母さまの声が聞こえてから、自分の前に出して持ち手の先端を持っていた手を数秒間だけそのままにしてた。でも、それを地面の上を滑らせる感じにしながら口を紡いで。唇の上のを強く押し込むような形にしながら眉をひそめる。続けて、指でだんだん地面の上を滑らせながら口を締め付ける感じに。ただ、それに対しておでこを前のめりにしながら両方の手をまっすぐに落っことしてる私。ずっとお母さまの影が私の前に出来上がってるのを見続けてた。

 

 それから出した声は、単語を1つ1つ出すみたいな、小さな物だけにしてて。周囲の音が風もなくあるおかげで、ようやく聞こえるくらいになっちゃう。わずかに体を前のめりにしてるお母さまが、私の方に手を出してた。

 

「当然じゃない、それくらい」

 

 視界にそれが入ってきたのに遅れて、喉の奥に力を入れるままにしている状態で顎もひっこめる。それから数秒間だけ開けてからお母さまのを借りて立ち上がる。続けて、リボンを持ってる方の手を落っことしたままそっち側の肘よりちょっとだけ下の所に何も持ってない手をくっつける。ただ、顎を限界まで自分の体にくっつけてるせいもあって、お母さまの顔は見えない。

 

「ありがとうございます」

 

 最初の音が少しだけ早口目に出ちゃったのが何回か続くみたいにしてるのに対して、わずかに上の歯と下のがぶつかり合う振動を自分の口でも味わっちゃう。続けて、前腕が横向きになってる方に力を入れてもう片方のを自分の体に近づける。

 

 そしたら、垂れ下がってるリボンが靴の上でそれも一緒に動いて、私の靴から露出してる靴下の上を滑ってくすぐったくなっちゃった。

 

 でも、それでリボンと足が擦れても音が出るみたいなことは全然ない。

 

「大丈夫よ、まだ私も鏡の制御が上手くいかなくて割れることもあるの。一緒に頑張りましょう」

 

 ずっと視界の中にいるお母さまは足と靴くらいしかなかったけど、最初の言葉の真ん中あたりで音が強くなったのに気づいて。息を吸い込みながら顔を上へと上げて、下の唇をほんのちょっとだけ前に出すみたいな顔をしながら出来るだけ意識して目を開きつつお母さまの顔を見た。

 

 一方で、お母さまは今も私の方に背中を向けながら自分のリボンを両手で上下を逆に持ったまま数歩歩いて行ってた。右の方で垂れ下がってるそれが上下に揺れ続ける姿が見えてるのと、持ち手の片方だけが等間隔のゆっくりとした音を立ててるのが私の方にも聞こえて来てて。続けて下唇を上ので強く押し込む感じに。ただ、それのせいで顎がまた引っ込んじゃう感じになってた。

 

 その状態のままお母さまが踊ってるのを目線で追っていくみたいにしてるけど、そっち側の踊り場の所で、何度も細かい砂が舞い上がったり滑る音を立てながら、大きくお股を開きながら両手を上に伸ばす飛び上がりをしてたり、体の右側を大きく反る動きをしてる。それに、それだけじゃなくて何度も体を回してまでいて。背中側でリボンを持ってる方の手と爪先をくっつけるポーズのまま何度もくるくるとそれを回転。

 

 ほんの指の先端だけで道具全体を回してるし、何度も周囲の静かな中で鏡が現れる鋭い音だけが出来上がると一緒に、周囲に細かい水滴が素早く飛び出すと共に地面に落っこちる。さらに、そこで地面の薄い茶色を濃い色に変えてるけど、そこからも分裂した水滴が周辺へと吹き飛ぶ。でも、それらがまたどこかへと行くのはとっても小さいせいで全然見えない。

 

 そっちの方に視線を向けてたら、もうお母さまが衣装をちょっとだけ掴みながら持ち上げて、続けて軽く会釈してたのに気づいて。ほんのちょっとだけ声を出しながら出来るだけ体をまっすぐにしつつ、息と一緒にゆったりとした声を出しつつ拍手。でも、その音はあんまり出ないままだった。でも、それでもお母さまは私に向けてゆっくりと「ありがとう」って返事をしててくれてた。




読了ありがとうございます。
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