ハレ~太陽の少女~   作:コンテナ店子@コミケ出ます

4 / 25
今回もニニの内面を掘り下げる回です。


第4話 「御鏡の森と、その向こう」

 部屋着を自分の体に引き締めるみたいにした状態で。そこをちょっとだけ前のめりにしながら歩く。それのせいもあって、息が詰まりそうな感覚を味わうけど、自分の胸よりもちょっとだけ上の辺りに握った両方の手をくっつけたまま喉を締め付ける感じで、自分の寝室の中に入った。それから自分の背中側にまっすぐ下におろした両方の手だけを使って障子を閉めて。ゆっくりとへこんだ箇所の上を滑ってく音だけを聞く。

 

 完全に締まった所で、辺りの月灯りだけで青色が少なくなった感覚を細い目で見つめるみたいにしてるのに、でも、さっきと見える範囲はほとんど変わらない。髪の向こうから透けて入ってくる、ほんのちょっとの光だけに照らされている部屋の中を見つめてた。その体勢で背中の骨が出っ張ってる部分を障子に押し付けて、そっち側の骨組み部分になってる硬い場所と重なりあう。でも、そっち側も特に何も音を立てないのもあって、すぐに割と駆け足気味の勢いで、地面に敷いたままになってる布団へと潜り込んだ。

 

 でも、掛布団がさっき布団に入った時にちょっとだけめくったのがそのままになってたから、入るのに少しだけ時間を使っちゃって。もたつきながら体の半分くらいを晒した状態のまま腕と足のそれぞれ二本を折り曲げて自分の体に限界まで近づけるみたいな姿勢でそこに留まってた。

 

 瞼をほんのちょっとだけ落っことすみたいにしたまま両方の手首を重ねた状態にしてるけど、辺りからは何も聞こえてこなくて。ただ、視界の先には真逆の方向を向いている自分の手とただ同じ方向にちょっとした盛り上がりを見せてる畳だけ。でも、それの高さは当然、私の目線どころか下にある敷布団にすらも届きそうにない。ただ、私の所に届いてたのは布団のほんのちょっとした匂いだけだけど、それはよくよく嗅いだら、さっきお風呂に入った時にしたシャンプーの匂いだった。

 

 続けて、口から息を吸い込もうとしてたのを口で強くつむんで、それから布団を強く被っる。そしたら、辺りは暗くて何も見えなくなって。その中で掛布団を片方の手で握り締めながら頭をそこにこすりつけるみたいに。一緒に目も強く閉じた。

 

 

「いってらっしゃい。今日もしっかりとお勉強してくるのよ」

 

 私の胸元についてる御鏡の証を整えるお母さまの手が、私の首元へと触れて。それのせいでその冷たさも一緒に伝わってくるみたいで首を一度鳴らしながら上に向けた。一緒に目をつぶるけど、開けた時も一瞬だけそっちの方で今も光り輝いてる太陽の光が見える。それだけじゃなくて、眩しさで瞼に強い力を入れたままになっちゃった。

 

 しばらくお母さまの方を見てなかったけど、向こうが「これでよし」って最後の方を強調するみたいな話し方をしつつ、こっちの肩を横側から叩くみたいにしたせいで、私は目をぱっちり開けるみたいにしちゃった。

 

 数回瞬きしながらそっちの方を見ると、お母さんは西洋の方から取り寄せたって言ってた服を左右に開きながら軽くきれいな体勢を取ってた。それと一緒に、そこに付けられた飾りつけが私の方に太陽の光が幾度もぶつけてくるみたい。

 

 それのせいで顔をちょっとだけ斜め下の方に向けるみたいになっちゃう。でも、そのまま細めにそこを開けながら両方の脇を締め付けて、続けて両腕も体にくっつけたままにしておいた。さらに、先端部分の指同士を自分のお股の上辺りで先の方だけ絡め合うみたいに。同じ体勢で舌の置き場に困りながらお母さんの方を見てた。

 

「お母さま……その……」

 

 流し目を送るみたいに自然な形でこっちから視線が合ったと思った数秒後には離れて、そう思った後には、また別の場所の方に流れていってるのを視界の中で中心にならない場所で追うみたいに。でも、そう思った次の瞬間にはまた向こうのが中心に来たのと一緒に私の視線とぶつかり合う。

 

 それをしばらく繰り返してる間、お母さまの周りにはその衣装の様子も、そこからはみ出るみたいになった素肌の腕や足も、いろんな場所を個別に反射して映し出してる鏡が召喚されてた。そして、その周りには沢山の泡があふれてて。足を地面の上で滑らせるみたいにしながらそこで円を描く。続けて一気にそこから水が上に向かって噴き出してた。

 

「きれい、ですね……」

 

 小さく音を出来るだけ立てないみたいにしながらいる私に対して、お母さんはまた別の体勢を取りながら両方の手と地面に突いてる足以外の部分を全部上へと向けながら、いつの間にか召喚してたリボンを回す。そして、それによって自身の体を覆うような形でいくつもの鏡が召喚されては離れる。それと一緒に、泡となっている姿がこっちに光を反射してた。

 

 ただ、すぐに教科書とかが入ってる巾着袋を拾うと勢いよく体を前のめりにしながら、息を切らして走り始めた。そしたら、いつの間にか道を踏み始めたみたいでどこも視界が全部同じみたいに見える竹藪の中に来てて。でも、一切遠慮しないで足を進めるだけに。足が葉っぱだったり土を踏みしめるみたいにしてる音を聞きながら、それと全然合わないような物で息を繰り返した。

 

 

 両側の家を離れてから出来るだけ道の真ん中の辺りを通るようにしながら学校に向かう。私は少しだけ視線を下に向けるみたいにしながら、自分の胸元に巾着袋を持った手をくっつけるみたいにしてて。脇を閉めながら歩く感じにしてる。そして、もう片方の手もその付け根は同じくしてる感じで指の全部を使って荷物の紐じゃなくて本体を持つ。

 

 私が進む道の両方にはいっぱい色んなお店が並んでて、そこで商人の人が何かの物を叩く音を立ててるみたいにしながら呼び込みをしてる。その大きな音もあって、私は小さくしてる歩幅をそのままにしてて、それでも聞こえて来るはずのぬかるんだ土を靴で踏む音が周囲のに隠れちゃう。

 

 一方で、その声がしてる方とこっちの間にもたびたび人が入るみたいに通り過ぎてく様子があって。でも、私はそっちを見ずに、曇り空の中に出来上がってるちょっとした影で、私の体が薄暗くなるのだけを感じる。ただ、それでも下の唇を上のにちょっとだけ押し付ける力を入れてるのを変えないでいた。

 

 ずっと、そのつもりだったけど、気づいたら私の前の影が急に一層に暗くなるのを感じて。いきなり足を止めてから顔を向けると、教科書に書いてあるオオヒメ様の服と同じ形の、たくさんの垂れ下がる赤色の装飾を下ろしている女の人。それを見た瞬間ほんのちょっとだけ声を出すけど、でも、雲の向こうから降り注いでると思う太陽の光よりも明るく、周囲に纏ってる気でその衣装を赤色に染め上げている様子が透けて見えてた。

 

 だから、私は荷物袋を両方の手で持ったまま体に押し付ける感じで、背中をほんのちょっとだけど出っ張ったところを中心として後ろに下げる。ただ、それに対してそっちにいる女の人は視線とほんのちょっとだけ頭を下げているの以外には何もしない感じ出ていて。両方の手を横に開く感じにしてたから、脇の所からも向こう側が見えるみたいになってた。

 

「あっ、あの……」

 

 私が視線を左右に向けながら声を出せずにいると、巾着袋の中に入ってる教科書とかが私の着てる学校指定の見習い御巫としての制服と、それのさらに前にある御鏡の証とぶつかっちゃって。それがほんの少しだけ揺れるのを感じる。でも、私は脇に力を込めたまま頭を下げるみたいにすることしか出来ない。

 

 続けて、体を縮める猫背になってるのに対して、向こうが私を追ってくるみたいに姿勢を前のめりにする。それのせいで、こっちの身体の影になってる場所が余計に多くなってるみたいに見えた。

 

「あっ、ごめんなさい」

 

 私が一瞬だけ声を出して、いつも以上に高いそれが自分の耳にも突き刺さるみたいで、眉を落っことす感じにしてるのに対して、わずかな力で上唇に力を入れながらそれを横に伸ばす。一方で、相手は一瞬だけ息を吸い込むみたいにしながら、体を持ち上げて私に視線だけを向けるみたいに。

 

「あなたは……」

 

 でも、言葉を伸ばして言ってる間に視線が私の方からずれて回って行くみたいに。そっちの方では同じ剣を下げてる女の人が斜め後ろに立って私の方をじっと見て来ててて。続けてこっちもそれに気づく。続けて、相手に視線を向けてた。

 

「伴天連の家の子です」

 

「あぁ、ハレから話は聞いてるわ」

 

 目と体の動きと一緒に即答する、言葉をまっすぐにただ言っただけのそれを従者の人が出してて。それと一緒にその人が首に下げてる御剣の家紋がわずかに揺れてるけど、それが目の前の当主様が発してる気の光を反射してるみたいでちょっとだけ私には眩しい。

 

 それに、向こうは大きな大人の人同士で話してるせいもあって、顔をまっすぐに向けてる2人がいるのはずっと上の方を向いてるみたいで。その口の動きだったりなんだりは顔を下に向けたまま、両方の手を巾着袋と一緒に押し込んでる私の目の中には入ってこなかった。それのせいか、瞼も少しずつ下がっているのを感じた。

 

「おさめなさい。この子に罪はないわ。彼女も御巫の里の未来を担う存在なのだから。一応ね」

 

 そう言うと、私のことを避けながら行くみたいになって進んで行く御剣の家の人たち。その足取りの音に包まれるみたいになってる間、私は目を強く閉じながらただただ限界まで顎を体に近づけるみたいにしてる。そのまま、何回も聞こえて来るぬかるんでる地面を踏みしめるたびに水がしみだしてきてる音を聞きながらいた。そこから泡も出来てるはずだけど、それは聞こえてるのか聞こえてないのかわからないまま。

 

 数秒間同じ体勢でいた私に対して、女の人たちは一切ペースを変えないまま歩いて行ってて。そのままどこかへと通りすぎてた。それから、小さく口を上げた勢いで、顔を上に向ける。でも、それで声が漏れそうになったのを強く噛みしめて、体を前のめりにする。息を吸ったり吐いたりを繰り返してる私は、体がだんだん熱くなっていくのを感じながらいたけど、ずっと他の人たちがだんだんと声を取り戻して町が活気を取り戻してく様子は一切変わらなかった。




読了ありがとうございます
反応、コメント等お待ちしています
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。