マスキング(俺の女いいい女ますき←あw)の2023年をお祝いしての小説です!(*´∀`)

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【バンドリRASマス×パレ】マスキングとパレオのふたり話【2023年(令和5年)マスキング生誕日記念小説】

… … …

 

 「チュチュ様ぁ〜っ!」

 

チュチュのマンションのスタジオの防音扉が開かれ、パステルカラーの服装コーデにピンクと水色のツインテールを持つ少女…パレオがビニール袋を片手に提げて現れた。

 

「Too late ! 遅いわパレオ、早くビーフジャーキーをここに入れるのよ!」

 

黒革の回転椅子に深々と座るRAISE A SUILENのリーダー、チュチュは、そう言ってRASのキーボード担当の少女に向かい、空になったブランデーグラスを差し出した。

 

「はいぃチュチュ様、遅くなり大変申し訳ございません、どうぞ、存分に味わってくださいませっ!」

 

ざらざらざら。

 

小気味良い音を立てて、パレオが今し方お遣いで買ってきたビーフジャーキーが補給される。

 

「ん〜Delicious !! やっぱりこのKALDIの新しいジャーキー、私の舌にFitするわ!」

 

チュチュ様、なんともご満悦な様子で。

 

「よかったですぅ!近くにKALDIができたおかげですね!量も多くてリーズナブルですし、KALDIは全国にあるお店なので品切れの心配も薄いです!」

 

「よく見つけてきたわね!Good jobよパレオ!」

 

「はい、チュチュ様〜!」

 

「ちびっ子革命児」と、自称キーボードメイドこと「忠犬パレ公」のいつものやり取り。

 

やれやれ、相変わらず三文芝居にもなりやしねえな。

 

マスキングは、さっきからドラムをなんとなく叩きながら、心の中で独り言ちた。

 

その2人の主従関係を眺めながら。

 

今月は5月28日に、富士急コニファーフォレストで、RAISE A SUILENの単独ライブ「EXCLAMATION HIGHLAND」を控える。

 

しかし、昨年コニファーフォレストでは、Morfonicaとの合同ライブ「Mythology Chapter 2」と、連日立て続けに開催されたRAS単独の「OVER KiLL」を経験しており、特に未経験のライブ会場というわけでもない。

 

セトリもすでに決まっているし、特に課題やトラブルはなく、今日のバンド練は平穏無事に終わった印象だった…チュチュも珍しくおとなしかったしな。

 

レイヤとロックは、テーブルに座ってセトリの書かれたタブレットを囲んで、ライブ当日どのようなパフォーマンスをやろうかと話し合っている。

 

件(くだん)の主従に目をやると、椅子に足を組んではむはむと嬉しそうにビーフジャーキーを噛むチュチュと、そばに立ちその様子をにこにこと見つめるパレオがそこにいる。

 

「さ、今日は練習もいい進捗だったし、もうお開きにしようよ」

 

テーブルからすっくと立ち上がり、レイヤが言った。

 

「ですね!今日も皆さん、でら頑張りました!」

 

ロック。

 

「OK、もう夜になったし、解散にしましょう。私はシャワーを浴びてくるわ」

 

チュチュ。

 

「はいぃ!チュチュ様、皆様、今日もお疲れ様で〜す!」

 

黄色さ全開のパレオの声がスタジオに響き、レイヤとロックはそれぞれの愛用する4弦と6弦をケースに納め、そそくさと退出した。

 

スタジオに、マスキングとパレオだけが残った。

 

さ、私もそろそろ…。

 

あ、でも。

 

「なぁ、パレオ」

 

声を掛ける。

ま、ちょうどいい機会だし。

 

「はいっ、何でしょうマッスーさん?」

 

ひょこっ。

 

兎のようにひょっこりとそばに寄り、覗き込むように上半身を傾けてパレオは答える。

 

「あのさ、なんつーか…前から思ってたんだけどよ、お前、悔しくないのか?」

 

「はい?何がですか?」

 

いかにも意外、という表情を浮かべるパレオ。

 

「いやさ、チュチュってあいつ、確かにパレオよりは年上だけど、色々生意気なとこあんじゃん、いつも、それこそ本物のメイドみたいにあいつの言うこと聞いて、ご機嫌伺ってて、そういうへりくだり方しててストレス感じたりしないのかなって…いや、突然変な質問かも知らねえけど」

 

ぽや〜。

 

無言で、こちらを見つめるパレオ。

 

なんだよ、そういうのやりにくいじゃねえか。

 

言葉を続けることにした。

 

「お前、RASでは最年少だけどキーボードの腕もパフォーマンスのレベルも確かだし、ちょっと前までスカジャンばっか着てたようなガサツな私とは違って、かわいい服をいつも着こなしててセンスもいい。人気や知名度だって今じゃお前の好きなパスパレのメンバーにもひけを取らねえ。そんな実力のあるアーティストのパレオなのに、1人の人間に下手(したて)に出て付き従ってて、不満とか感じねえのかな、て」

 

ぽんっ。

 

パレオは、突如両手のひらを合わせて打った。

 

その甲高い音が、2人のガールズバンドメンバーしかいないスタジオに響く。

 

「それは愚問ですよ、マッスーさんっ」

 

にっこり。

 

純粋無垢な笑顔を、忠犬キーボーディストは浮かべて言った。

 

「チュチュ様は多くの音楽人の中から私を見出してくれた方です、その感謝の念には、一点の曇りもないとパレオ、手前味噌ながら自分の中でそう考えています。それに、それにですね?」

 

「お、おう…」

 

彼女の語気につい気圧されるマスキング。

 

「マッスーさんも皆さんも、チュチュ様の才能をしっかり認めて、チュチュ様について来ているから今のRASがあるんです。チュチュ様はたしかに、マッスーさんの言う通り言い方や態度が強くなるところもあります、でも、それはみんなが嫌いだからとか、自分を偉いと思ってるからじゃなくて、RASをさらなる上の領域に高める為の純粋な想いからのものなんです。メンバーの皆さんの為だからこそ、なんです。だから私、心の底からチュチュ様を敬愛して、ずっとキーボードメイドとしてお遣いしているのです」

 

あ…。

 

普段の柔和なパレオからは想像の付かないほどの、それは真剣で深く刺さる言葉だった。

 

だから、理屈とかそういったものは完全に抜きで、その発言はマスキングの人情に直接響き、心臓を撃ち抜いた。

 

全く、これだからこの、RASってバンドはやめられねえよな。

 

「あはははっ!」

 

なんだか気持ちのもやもやが一気に晴れて、笑うことしかできない心持ちになったマスキング。

 

「ほえ?」

 

パレオは、きょとんとした顔つき。

 

「だよな!確かにチュチュがすげぇから、レイもロックもパレオも、そして私も付いてくんだよな!オッケー!よくわかった!パレオ!お前はちゃんと正しいよ!」

 

「理解して頂けて光栄ですっ」

 

パレオは、再びにっこりと笑みを浮かべた。

 

「よしよし、気分いいからよ、これからうちの銀河にラーメン食いに行かねえか?特別におごってやるよ、今日は巴がシフトに入ってるから、あいつにも顔合わせできるぜ。チュチュの代わりに私が『メイド料』払ってやるよ!あ、お前今日もかわいい服着てるし、ラーメンのスープが飛んで汚れないように、うちの店のエプロン貸してやるからさ!」

 

「本当ですか?なら、お言葉に甘えてっ」

 

「ああ!」

 

と、シャワーを終えてパジャマ姿になったチュチュが、スタジオに戻ってきた。

 

「What ? あなたたち、何をしていたの?」

 

「いや、何でもねえ!でもよチュチュ、お前、ほんといい仲間を持ったよな!これからも私たちを、RASをよろしくな!」

 

ぽんぽんっ。

 

愛らしいパジャマ姿のチュチュの肩を軽快に叩いて、マスキングは快活な口調でそう言った、

 

「Mmm…なんだかよくわからないけど、まぁ、今後もよろしく頼むわ」

 

「こちらこそチュチュ様っ、チュチュ様と、皆さんあってのRAISE A SUILENですっ!」

 

ぐっ。

 

拳を固め、2人にガッツポーズを見せてパレオ。

 

「だな!さ、行くぜパレオ!」

 

スタジオを後にした2人はラーメン銀河に向かい、Afterglowの宇多川巴が絶妙な湯切りをして拵えられたラーメンを味わい、さらなる親交と絆を深めた。

 

「2人とも、お待たせ!」

 

巴が、カウンターに2人分の大盛りラーメンの丼ぶりを置く。

 

と。

 

「あ、巴さん、追加でマッスーさんに、味玉ひとつお願いします!」

 

「ん?」

 

突然の申し出に驚く、マスキングと巴。

 

「マッスーさんもうすぐ誕生日なので、ささやかながらパレオからの誕生日祝いです!もちろんこれは私がお代を出しますね!あと、もちろん誕生日当日は、RASの皆さんで盛大にお祝いしますので!」

 

「了解!よかったな、ますき!」

 

「ああ!ありがとな、パレオ!」

 

「はいっ!」

 

マスキング、今年も誕生日おめでとう!!!!!

 

【完】

 

あとがき:

こんにちは、氷川丸です。なんだかめちゃめちゃ久しぶりの新作です。というのもわたくし、昨年9月から先月まで半年間「強迫性障害」というメンタルの病気を患っており、日常生活も送れないほどの精神状態となりネット上の活動も執筆もほぼ完全にできないグロッキー状態で、小説を書くことすらままならぬ状況であったがゆえです。ただ4月初旬ごろに奇跡的に完治し、色々元気が戻ってwSNS活動の復帰と執筆活動を再開できる運びとなりました。

 

で、5/11のかのちゃん先輩、5/12のますきお嬢、5/13が自分の誕生日と続く、バンドリーマーの道に入った今ではこの期間は自分の中で「ドラマー+ヒスイ祭り」となっている現状ですが、昨年40歳の区切りを迎えた誕生日に、個人規模ではありますが同人サークル「エレガントセンチネル」を立ち上げ、マスキングを取り上げた新たな「処女作」を発表するに至れたわけですが、今年も私の推す「俺の女いい女ますき」の誕生日記念小説を無事書き上げることができました。

 

今回の小説は、特に前から構想があったものではなく、4/25の時点で、ふと、ますきとパレオちゃんの絡みを書いてみたい、と思いつき、3500文字規模のものを30分ほどの工数で書き上げたものです。今は昨年のエレガントセンチネル創設初期に使っていたLenovoタブレットの使用はやめて完全にスマホ(iPhone)のGoogleドキュメントでフリック入力で書いてて、ベッドに寝転んで書いてたのでスマホを掴んでる小指がホールドしてて痛むし疲れました笑笑

 

今年の誕生日小説にはかのちゃん先輩と絡めたものを書く構想もありましたが、本作で満足したのでこれをもって、マスキングの令和5年の誕生日をお祝いする記念小説とさせて頂きます。

 

ガルパの大型アップデートで星5が追加されましたが、果たして私は手持ちのスターでますきお嬢が引けるでしょうか…プレッシャーが笑笑

 

現在、Twitter上で繋がったバンドリーマーさんの監修の基、R18枠でレイマス小説を書く案件が進行しており、いいものが書ければ盛り上がるかな、そうなるかな、と思って少し希望とわくわくを持っています。また、色々妄想が溜まってるのでwオリジナルのおスケベ小説をモチベーションが湧いた時に書いて発表していきたいと考えてます。あと、ガンダムの二次創作もそのうち着手する予定です。

 

長々と書いてしまいましたが、ここまでご精読頂きありがとうございました(´∀`)

 

エレガントセンチネル代表 氷川丸ヒスイ


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