七星剣舞祭。
それはこの学校だけでなく、他所の学校6校を巻き込んだ学生時代最大のイベントだ。
七つの学校を星に例えて、星を奪い合うのだ。
そして星を一番多く奪った者が七星剣舞王となる。(トーナメント制)
懐かしいなぁ。
俺もやってみたかったなぁ………。
なんて1人ゴチながら。
俺の能力ではなぁ………。
本日はトナメの諸々があった後。
ほとんどの人が出払っている。
そんな時。
………アイツらは………?
七星剣舞祭の代表選手?しかも学校がバラバラだ。
その中で一際デカい人影が霊装を振り上げる。
「
ウソだろ!?
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あちこちで火の手が上がっている。その中で俺は倒れ伏しながら竜巻が収まるのを待っていた。
俺の力は、許可なくの使用が禁じられている。
許可が降りるまでは、こーやって『ここには誰もいない誰もいない。気づかないで気づかないで』と念じることしかできない。
あ~あ。校庭がめちゃくちゃだよ。
「お前。日向陽斗だな」
「先生をつけろよ。黒鉄の兄貴」
「俺と戦え」
「ヤダ」
無言で刀を振ってくる。その攻撃を避ける。
しゃあない。
「すべてを呑み込め。
霊装を顕現し、野太刀を弾く。
俺の槍は長槍。八尺はある。その槍を下に向けて構えた。その時、電話が勝手に校長の声を放つ。
「日向陽斗!お前の『水門』一門までの解放を赦す!」
一門までかよ………。
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オレは攻めあぐねていた。単純に射程が向こうが長いためだ。そろそろ能力を使って打開するかと考えていた時。
向こうの電話が勝手に鳴り響き、何かを許可した。オレの顔に自然と笑みが浮かぶ。あぁ楽しくなりそうだ。
向こうの男が口を開く。
「『
それと同時に直径1メートルほどの円が浮かび上がる。
そこから莫大な水が噴き出してきた。
「『
こちら側に向けているのは苦渋を嘗めている顔。
「『
「『
完全に互角である。
オレ1人と。
「こいつはオレがやる!手を出すなよ!」
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キッツいわぁ………。1人と互角って。コイツを引き留めても、残りのヤツが職場を破壊すんのを止められないって辛すぎるって。
向こうは、嬉々としてこちらに刃を振るってくる。
何がそんなに楽しいんだか。
こっちはきついだけなのに。
「『無空結界』」
空気が物凄い勢いで巻き上がる。
目眩ましかよ、水使いに。いや。
息が………できない………。
空気中の酸素を上に巻き上げたのか。
「普通なら3分。戦いながらだと1分といった所か。さっさとお前の力を見せてみろ」
ナメやがって。
俺はゆっくりと息を吸う。そして。息を吐く。
水の中で。
「おいおい。俺を誰だと思ってんだ。魔力制御の先生だぞ?水は酸素と水素でできてる。だったら酸素と水素に分けて酸素だけを取り込むなんて容易いことだ」
驚愕しているデカ漢に向けていう。時間稼ぎがいい所だが………。
一門でどんだけ時間が稼げるか。辛い戦いが始まった。
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