シェーラ「……さて、私が話せるのはこのぐらいかしらね…?」
カイからの真紅の稲妻:ジョニーライデンの取材を受けたグレイマーことシェーラはそう言った。
カイ「ありがとうございます、グレイマーさん」
シェーラ「いえ、こちらこそ」
一足先に席を立とうとしたその時だった。
カイ「あぁグレイマーさん、最後に一つだけ聞いてもよろしいですか?」
シェーラ「……もう私に彼について話せる事はありせまんが?……」
カイ「えぇもちろんです。ですが私が聞きたいのは彼とは別のことなんです」
シェーラ「別?……」
カイ「はい、これはまぁ…私が勝手に名付けて呼んでるんですがね……"
シェーラ「紅白の…巨人……伝説…?」
一年戦争末期 ア・バオア・クー
『こちら第一中隊、侵入路を発見。付近の機体は集合してくれ』
「聞いたか?」
「はい行きますか」
「あぁ派手にドンぱちやりますかねぇ」
ジムの一小隊が通信を聞いて意気込んでいたが、
「??」
1人だけ何故か戦場とは反対の方向に頭を向けていた。
「おいどうした?まさか怖気付いたなんてねぇだろうな?」
「隊長……あれ……何ですか……?」
指差す方に顔向ける。
「??……⁉︎⁈」
それとは距離があったが、それがどんな姿をしているかははっきりと分かった。大きさはモビルスーツより大きく推定でも4、50m程はあった。頭には魚の背ビレのような短いものがあり、体は明らかに機械ではなく人間的で、色は赤と白銀で何やら奇妙なデザインをしており胸の中央にはクリスタルのようなパーツが埋め込まれており、目は白に光っており鼻はなく口とおぼしきものがあるだけだ。
「なっ……なんだありゃあ……」
「まさか…奴らの最終兵器かなんかなのか⁈」
するとその声に反応したのか巨人がこちらにゆっくりと顔を向けて来た。
「こっこっちを見たぞ⁉︎」
彼らが恐怖するのを他所に巨人は観察する様に2、3分程見つめた後、ア・バオア・クーに背を向けて泳法の基本形のようなポーズをとった。
するとなんの推進剤もないのに音速とも言いたくなる程のスピードでその場から飛び去った。
「どっ…どっかいったぞ…」
「なんだったんだ一体……」
「上には報告しますか……?」
「いや、しない……したところで信じてもらえる訳がねぇ……」
シェーラ「そんな話が……」
カイ「えぇ私も退役した連邦軍パイロットから聞いて知ったのです」
シェーラ「そういえば……そんな赤と白銀の巨人を見たっていう報告書を見たような……」
カイ「ほぅ?あったのですか?」
シェーラ「はい、内容は余り覚えていないのですが。戦争末期にそんなのが増えて来たので何となく印象に残っているんです。でもなんでこんなことを?」
カイ「実はグリプス戦役頃から再びこの巨人の目撃情報が相次ぎましてね。まぁ見た目は様々、頭にトサカの着いた巨人、角が2本生えた巨人ってのも。最近ではあのシャアの動乱の最中にもいたんじゃないか?って言う噂が立ってるんですよ」
U.C 0093
アクシズから離れた場所
アムロ達ロンド・ベル隊が止められなかったアクシズが今地球に落ちようとしており、アムロがアクシズに張り付き押し返そうとしているその時その光景を遠く離れた場所から見る者がいた。
「………何故だ………何故分かり合えないのだ……」
それはア・バオア・クーにいた巨人だ。
「彼らは、彼は同じ人間の筈だ……温かい血の通った人間ではないか、それなのに、何故争う……」
「それがこの宇宙に生まれた人間の宿命なのだ。ウルトラマン」
ウルトラマン そう呼ばれた巨人が振り返るとそこにはマントを羽織った彼に似た老人の巨人がいた。
初代マン「ウルトラマンキング……」
キング「悲しいことだが、それがこの宇宙の宿命なのだ。どこの宇宙も必ずしも我々の世界と同じとは限らんのだよ……」
初代マン「確かに宇宙は数多に存在し、どれも同じとは限りません……ですが…人間同士で争うのは……」
キング「確かに、地球を守った我々ウルトラマンから見れば辛い……」
初代マン「挙句の果てに母なる大地に自らの手であんな事をするとは……この宇宙では人間同士で分かり合えることはできないのでしょうか……?」
キング「分からん……だが、希望が無いわけではない。見たまえ」
アクシズの方に顔を向けるとある場所から緑の光が発生し、それがアクシズを包み込み、もう一方の破片の方にも伸び次第に地球から離れていくではないか。
初代マン「あれは……あの光は……!」
キング「そう……人の心の光だ。さっきも言った通り宇宙は数多にありそこで生きる人間1人1人が皆違う、だがあのように心の光というのはどこのどの宇宙でも存在するのだ。時間は掛かるかもしれぬがこの宇宙でもいつかきっと人と人が分かり合える、その時は来る」
初代マン「私も……私もそう信じたいです……!」
どうやってこの宇宙に来たかはあの赤い玉使って来たと考えていただいて結構です。