ハピネスチャージプリキュア!の小説   作:モリ―・ジョニー

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4.疲労

 道行く人々が歩みを早め帰宅路を急いでいる。そして、めぐみもまたその中の一人として段々と大きくなるマンションを目掛けて走っていた。

 めぐみが郊外の自宅マンションに着いた頃、西の空に僅かに覗いていた陽は地平線の下に潜り、ぴかりが丘の町には紫交じりの濃い紺青色が広がっていた。

 

「お母さん、ただいまー。ひめと遊んでたから帰ってくるの遅くなっちゃった」

 

 めぐみはドアに手をかけると駆けてきた勢いに任せてドアを開けた。しかし、その嬉々とした声に反して帰ってくる音はない。どころか、廊下には明かりの一つもなく夜の暗闇がそのまま広がっていた。

 

「あれ、お母さんいないのかな」

 

 この時間帯の愛乃家では珍しい住民の不在に疑問を感じながらも、下駄箱上の電気スイッチを付けた。すると、中に充満した屋外の静けさを押し退けるようにパウダーピンクの壁紙で彩られた風景が姿を現した。

 土間に靴を揃え、そこから奥へ伸びた廊下を歩く道中の各部屋はもちろんリビングでも母を探したが、整頓された部屋の様子が僅かに綺麗好きな母の面影を見せるのみで結果としてその姿は確認できなかった。

 その代わりとして食事テーブルには一枚のメモが残されていた。そこには丸い字で急に出られなくなった同僚の代わりにパートに出ることになったため夕飯の時間が遅くなる旨が謝罪するデフォルメの自画像と共に記されていた。

 

「そっか。じゃあ、お母さん帰ってきたら疲れてるだろうから今日はあたしが晩御飯を作っちゃお」

 

 めぐみは自室で制服からラフなシャツとスカートに着替えると、ダイニングキッチンへと入りシンク下の収納スペースからエプロンを取り出した。エプロンをかけながら事前に母が炊飯器のタイマーを設定していることを確認し、冷蔵庫にマグネットで貼り付けられた献立表を一読する。そして冷蔵庫からラップの貼られたボウルを取り出した。その中には練られたミンチ肉がボウルの半分まで埋めている。どうやら今日の愛乃家の夕食はハンバーグのようだ。

 

 めぐみはハンバーグのタネを常温に戻している間に手早く味噌汁や付け合わせの野菜などを完成させていった。

 小皿に掬った味噌汁を一口味見などするその姿にハートの刺繍されたクリーム色のエプロンが様になっており、彼女が将来的に形成するであろう家庭の風景を浮かばせる。

 

「うん、美味しくできた。ハンバーグもそろそろ焼いて良いかな」

 

 めぐみは出汁の風味が効いた味噌汁に満足気になると、次はハンバーグミンチの塊から二つ手頃なサイズに取り分け事前に油を引いて温めておいたフライパンで焼き始めた。

 中火にかけしばらくすると段々と赤い生肉に焼き目がついてきた。内部の温度の上昇によって溶け出した肉の脂が火で炙られパチパチと耳触りの良い音をあげる。視覚だけでなく聴覚によっても食欲が誘われてくるようだ。

 めぐみはハンバーグの火の通りを確かめながら焼きすぎないように慎重に調理を進める。その最中、ふと鼻を通り抜けた芳しい香りは彼女にお昼に食べたラザニアのことを思い起こさせた。

 

「ひめの作ってくれたラザニア本当に美味しかったなぁ。もうすっかり料理の腕も越されちゃったかも」

 

 めぐみは感動する思いを口に出した。

 実際のところひめが出したラザニアは普通に家庭で出されるような一般的な美味しいラザニアだった。しかし、めぐみの中で友達が自分の為に料理をしてくれたこと。ひめの努力が確かに結実していること。様々な喜びが記憶を昇華させているのだ。

 

(少し見ない内にずっと先に行かれちゃったなぁ。でも、それはひめが頑張ったっていう証拠だし、友達としても凄く嬉しい)

 

 熱を帯び始めたフライパンを前にして、めぐみは浮かんでくる思考の波に意識を分けた。

 

(なのになんだろう、この気持ち。今日はずっと胸がちくっとする)

 

 戸惑いのような何か。心中にかかる靄の正体を掴めないままめぐみは更に深く沈みこんでいく。

 

(もしかしたらひめと十年、下手したらそれ以上の間会えなくなるかもしれないから……なのかな)

 

 リボンとひめが応接室で話をしている時、実はめぐみは早々に作業を終わらせていた。そして、二人の元へ戻る際聞こえてきた話し声の暗いトーンについ盗み聞きしてしまっていたのだった。

 

(これまでも引っ越して行く友達を見送ったことは何回かはあったから慣れたと思ったんだけどなぁ……)

 

「って、ダメだダメだ!ネガティブなこと考えちゃ。別にひめが帰っちゃうからって二度と会えなくなるわけじゃない。キュアラインで電話だってできるし。いざとなればプリキュアに変身して飛んでいけば……ってそれは流石に無茶か」

 

 かつてはブルーのクロスミラールームを通じて世界中のどこへでも一瞬で移動することも出来たが、今となってはそれも叶わない。相手が王妃とあれば手紙のやり取りなども極めて難しいだろう。

 

(何にせよ、皆で一緒に居られる時間はもう長くない。別れる日が来たときに胸を張って送れるようにあたしも頑張らなきゃ)

 

 そんな憂患を遮るように何処からかピピーッというブザー音があがった。その耳障りな音がガスコンロからの警告である事に気づき慌ててガスコンロの火を消した時には既に遅く、二つあったハンバーグは無残にも丸焦げとなってしまっていた。

 

「しまった、少し考え事に熱中しすぎちゃった!」

 

 めぐみは肩をガックリと落とし自身の皿に盛り付けたが、すぐそばに添えられた人参やいんげんの色鮮やかさがハンバーグの漆黒を残酷なまでに際立たせていた。

 

 リベンジにと今度は一切の雑念を排除し目の前のハンバーグと相対することにした。まばたきを除き目の全神経を母の分の肉を焼き上げることに使う。そんなこんなでめぐみがフライパンとにらめっこを繰り広げているとキッチンすぐ横のリビングドアの向こうから誰かが入ってきた。

 

「ただいま、めぐみ。あら、いい香り~」

 

「お母さんお帰り!もうすぐで晩ご飯出来るから座ってて」

 

 めぐみの母かおりの帰宅だ。よほど疲れているのかその動きは些か鈍い。かおりは手提げかばんをソファの上に寝かせると促された通りにダイニングテーブルの席へ着いた。

 

「悪いわね、夜ご飯作ってもらっちゃって」

 

「気にしないで。お母さんがパートを頑張ってる分、家の手伝いぐらいはあたしもするよ。それに家事をするのは好きだからさ」

 

「いつもありがとうね、めぐみ」

 

 キッチンカウンターを挟んで互いに親子で軽い会話を済ませる。まもなくするとめぐみがおぼんを両手で持ってリビングから出てくる。運んできた料理などをかおりの目の前に敷いたランチョンマットの上に置いていった。そして、自分の分を持ってくると同様に食事のセッティングをした。

 今日の献立はメインディッシュが小ぶりのハンバーグ二つ、その付け合わせのトマトとレタスのサラダ、そして豆腐とわかめの味噌汁と、素朴ながら模範的な家庭の夕飯だ。

 めぐみが席に座ろうと椅子を引いたとき、かおりが怪訝な表情でめぐみ側の料理皿を覗いてきた。

 

「そっちのハンバーグ真っ黒じゃない。めぐみが料理を焦がすなんて珍しいわね」

 

「あはは、ちょっとよそ見してて」

 

「気をつけるのよ、やけどなんてしたら大変じゃない。ほら、そっちはお母さんが食べるから」

 

「いいのいいの。あたしが失敗したんだし、あたしが食べるよ。もう高校生になるんだから自分で責任を持たないとね」

 

「もう、そんなこと言って」

 

 かおりは少し考えると、めぐみの焦げたハンバーグの内一つと自身の一個とを交換した。

 

「じゃあ、これでどう?めぐみが自分の責任って言うのなら、お母さんもめぐみに晩御飯作るの押し付けちゃったから。これでお互いにチャラってことで」

 

「本当に気にしなくていいのに」

 

 二人は手を合わせ「いただきます」と食事の挨拶をすると、かおりは初めに焦げたハンバーグを一口食べた。

 

「うん、見た目は少し焦げてるかもしれないけど味はちゃんと美味しいわよ。流石めぐみね」

 

「本当に?」

 

 単なる気遣いでも無さそうな母の反応に、めぐみも箸で一片を切り取り思い切って食べた。確かにハンバーグは焼き過ぎて少々固くなってはいるが、異常な歯ごたえの中に肉の旨味が感じられる。デミグラスソースの濃い味付けと調和していて、上手く出来上がった物とは毛色は違うもののこれはこれでという一品に仕上がっていた。

 

「良かったぁ、お仕事で疲れてるお母さんにはちゃんとした物を食べて欲しかったんだけど」

 

 想定とは違ったが結果的にそれなりの料理を提供することが出来たようで、めぐみは満悦の表情を顔に浮かばせた。

 

 

「ごちそうさまでした」

 

 めぐみは一足先に夕食を終えると使用した食器を重ねて流し台へと運んだ。どの皿も一様に食材の一切を残さず文字通り完食されている。めぐみは意気揚々とスポンジを手に取ると、かおりが食器を伴ってキッチンへ入ってきた。

 

「洗い物はお母さんがやるからめぐみはゆっくりしてなさい」

 

「でも疲れてるんじゃ……」

 

「いいから、これぐらいはやらせて」

 

「じゃあ……お願いするね」

 

 母に食器洗いを任せ、めぐみは勧められた通りに食後の小休止としたが、食後のゆったりとした時間の過ごし方を持ち合わせてはおらず、幾ばくかの時間を挟み一先ず手に取ったリモコンでリビングのテレビを付ける。

 テレビのチャンネルはお笑い芸人が多数出演しているバラエティ番組に合わせられていた。めぐみが見始めたとき丁度有名なお笑いコンビが壇上で漫才を披露しているところだった。

 猿顔のボケ役の芸人が矢継ぎ早に繰り出すギャグに対し、相方がすかさずツッコミをしながら時には自身もボケを混じえて観客の笑いを誘う。

 スピーカーから大ボリュームの拍手と笑い声が流れる中、めぐみはテレビには目もくれずキッチンに立つ母の方を気にしていた。

 

(お母さん、帰ってきたばかりで家事なんてやって大丈夫なのかな。特に最近は仕事続きで、昨日だって何時もより遅くまで残っていたのに)

 

 母への憂慮に気を割かれ普段なら齧り付いて見ているテレビにも身が入らないまま、思い出したように電源を落としてめぐみは自分の部屋へと立った。

 

 めぐみは自室に入ると、ワイドスイッチを押し込み部屋の証明を付けた。少し気の抜けた電灯は仄暗く室内を照らし出し、めぐみは白のカラーボックスに立てかけていた通学鞄の中からクリアファイルと筆箱を取り出し勉強机へと座った。

 デスクライトが白く染める先に作文用紙を広げその横に鉛筆を添える。昼間には進められなかった作業の再チャレンジに臨もうとしているのだ。

 

「休んでるくらいならやれることは早めにやった方がいいよね」

 

 食後の体の重みに憑りつかれながらも、なんとか筆記用具を手に握った。そして「私の将来の夢は」という書き出しの尻に文章を続けようと紙の上に鉛筆を突き立てる。

 が、やはり燃料が惰性では浮かぶものも浮かばないというもの。その手は鉛を持っているかのようにピタリとも動かず、結果として微塵も文字を紡げなかった

 

「ダメだ、やっぱり何も思いつかない……」

 

 頭を右の二の腕に乗せ、垂れ下がる前髪に世界に働いている確かな重力を感じる。

 自身が机に横たわってからどれくらいの時間が経っただろうか。

 めぐみは姿勢はそのままにプリントを見つめる首を反対側に曲げる。その先にはベッド横の壁の厚みを利用して作られた円形の窪みが。ニッチと呼ばれるそのスペースに佇む置時計はこの無意義に見える作業を始めてから30分も経っていない事実を知らせていた。

 

「ひめの夢は立派な王妃様。ゆうゆうは大盛りごはんを世界に広めること。じゃあ、あたしの夢って何だろう?将来なりたい自分なんて言われても、そんなのあたしの方が知りたいよ……」

 

 めぐみは周りに比べアバウトなヴィジョンすら持たない自身にため息をつくと、上体を起こし天井を見上げながら目を閉じた。

 段々と深みにはまっていく思考を一時的に停止させ、ただただ時の流れを感じる。そうすると、雑念が消えていき乱雑した頭の中がリセットされてより集中できるようになる。受験勉強と格闘していくうちに身に着けた彼女なりの学習の術だ。

 

(あたしのやりたいこと……。ゆうゆうは人を助ける仕事が向いているって言ってたけど、確かにあたしも困っている人達を助けたいとは思う。

 ならやっぱりお父さんみたいに世界中を回る仕事……なのかなぁ)

 

 しばしの寄り道によって感覚が段々と研ぎ澄まされていくと、あと少しで一筋の光明を掴めそうな領域に達する。

 

 その刹那、めぐみの背筋を不気味な何かがなぞった。

 

 脊髄を通って手の末端まで駆け巡った悪寒にめぐみの体は反射的に背後を振り返る。

 しかし、気配の先にはカラーボックスから転落したペンギンのぬいぐるみが鋭い目つきでめぐみの方を睨みつけているだけであった。蛍光灯のスポットライトに照らされたどこか間の抜けたそれに張り詰めていた糸が切られ、めぐみは気が失せたように用紙をファイルに収めてしまった。

 

「ダメだ、なんだか今日は集中が続かないや。もう作文は止めておこう。高校の予習もやらないといけないし」

 

 諦めたようにそう言うとめぐみは参考書を探すために学習机の手前右の引き出しを開ける。

 それほど底が深くない引き出しの中に大量の参考書と模擬試験プリントが押し込まれている。山を掻き分けて目当ての参考書を探すも幾ら掘れども見つからず、左の引き出しを探しても文房具などの小物しか入っていなかった。

 

「あれ、どこにしまったんだっけ?大分前に買った参考書だから机じゃなかったのかな」

 

 頭の中を探してもピンとこないとめぐみはとりあえず候補全てを探すことにした。机の上の小さい収納棚、半ば押し入れと化したクローゼット。最後にカラーボックスの一番下の引き出しと、順繰りに隈無く探していく。

 

「これかな、違うな。こっちか?」

 

 クローゼットにしまったダンボールの中身を掻き回し、目当てを探す。そして、そこに無いと分かると、部屋の真ん中にカラーボックスから分離させた引き出しを置いて第三次発掘作業を開始した。

 小学校の卒業アルバムやいつ買ったか分からないような詩集など引き出しの中にぎゅうぎゅうに詰め込まれた本を手あたり次第にカラーボックスから取り出しカーペットに積んでいく。しかし、どれも書籍でこそあるものの参考書の類は見つからない。

 しばらくして、際限なく積みあがる瓦礫とは反対に、収納物を取り上げられたカラーボックスの中身は段々と少なくなっていき物と物の間から底が見えようとしていた。

 

「これも違うなぁ。あれ、これって……」

 

 底を隠していた最後の一冊を退ける。すると、その下から今まで気づかなかったのが不思議なほどに存在感のある小型の鏡、プリキュアの変身アイテム「プリチェンミラー」が姿を現した。

 長方形の体を鮮やかなピンクで包み、下部には回転するミラーボールパーツを擁している、一見すれば子供用にも見えるそのファンシーな鏡は、無表情で転がっているだけにも関わらずその佇まいに荘厳な雰囲気を感じずにはいられない。

 

「なんでプリチェンミラーがこんなところに?」

 

 めぐみはミラーを持ちあげて覗き込む。ハートの装飾に囲まれた鏡面がめぐみの困惑した表情を反射している。すると、視界の端で引き出しの中の何かが一瞬光った。見てみれば引き出しの隅にガラス玉がぽつんと寂しく縮こまっていた。

 ガラス玉を親指と人差し指でつまみ片目を凝らすと、その球体は透明な体を通して桃色に写る世界を激しく屈折させた。

 

「いつも鞄に入れてたはずだったんだけどなぁ。いけないな、こんな大事なものまでいつの間にかしまってたなんて」

 

 てのひらのガラス玉に向かってつぶやく。その声にはしみじみとした懐かしい気持ちが乗せられていた。

 このガラス玉は「愛の結晶」と呼ばれる地球の神が放つ光の力が結晶化した物体である。この愛の結晶は人々の強い感情と反応して真価を発揮するのだが、そのほとんどがプリキュアのアイテムへと姿を変える場合が多く、めぐみもまたこの愛の結晶によってプリキュアに選ばれたのだった。

 この愛の結晶も、かつてブルーがこの星から去る際にめぐみ達へ餞別にと授けていった物だ。

 

「もしものお守りなんだから、ちゃんと持っておかないと」

 

 ミラーと愛の結晶を抱えて鞄を取りに立ちあがる。その時、本の山に足をひっかけ、バランスを大きく崩してしまった。

 一瞬の無重力を感じながら両手に持った荷物で倒れ行く体に何の手助けも出来ずに、めぐみは大きな音を立てて床と激突した。

 

「いてて……。こりゃ酷いな。片付けるならまずこっちが先か」

 

 赤くなった鼻を抑えて涙に滲む部屋を見渡すと、放り出された残骸たちが積載し、カーペットの中心部から放射状に形成された山々で足の踏み場もない。綺麗好きな母が見たら悲鳴を上げそうな惨状が床いっぱいに広がっていた。

 めぐみも整理整頓が嫌いな方ではないが、やはり勉強に追われ片付けなどする余裕がなく、受験が終わってからも断捨離をやらずにここまで来ていた結果がこの有様だ。

 

「片付けって……結構疲れるなぁ」

 

 数十分ほどかけて、ようやく段ボールや引き出しを元あった場所に片付けると、どっと溜まった疲労感からベッドへ倒れるようにもたれかかった。結局、参考書は見つからなかったが、汗の滝と同時に得た達成感からどこか悪い気はしない。めぐみはこういった達成感が好きで家事を進んでやっている部分があるのだ。

 

「めぐみ、お風呂湧いてるから早く入ってきなさい」

 

 見計らったようにかおりが朗報を携えてドアを開ける。その姿へ声を出すこともままならず、めぐみは母に視線で返した。

 

「って、そんなに汗なんかかいてどうしたの?」

 

「いやぁ、ちょっと運動したいなぁと思って」

 

 休息を促したはずの娘が何故だか汗だくになっていることに疑問を浮かべるかおり。そんな彼女を笑って誤魔化し、めぐみはバスルームへと駆けていった。

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