妖精の守り人 作:妖精帝國
この作品はタグにある通りFAIRYTAILとキングダムのクロスオーバー作品となっております。
全体的に信の口調に違和感を感じるかもしれませんがそれはご了承ください。
第1話
ようやく、羌瘣が姉ちゃんの仇を打って飛信隊に戻って来たと思ったら今度はお前が行っちまうのか……」
「……今更だが、こんな時に俺の我儘を聞いて貰って悪いな隊長。出来るだけ俺も早く用事を済ませて飛信隊に戻れるようにするよ」
濃い青色の鎧に身を包み、しっかりと手入れが施されている巨大な矛を手に持った青年と濃い赤色の鎧に身を包み、腰に二本の剣を指し、青年同様に巨大な矛を手に持った青年が誰も居ない真夜中の草原の上でそんな会話を交わしていた。
濃い青色の鎧に身を包んだ青年の名は信と言い「天下の大将軍になる」と言う巨大な野望を掲げながら様々な戦場を駆け巡り数多くの武功を上げ続け下僕の身から特殊五千人部隊「飛信隊」の隊長を務めると同時に中華西端の大国である秦国で四千人将まで登り詰めた今勢いのある若き武将の一人だ。
そんな信と会話を交わしている濃い赤色の鎧に身を包んだ青年の名前は英徹と言い信とともに様々な戦場を駆け巡り「天下の大将軍になる」と言う巨大な目標を掲げている信を補佐しながらも数多くの武功を上げて行き特殊五千人部隊「飛信隊」の副隊長を務めると同時に秦国で三千人将まで登り詰めた若き武将の一人だった。
「それと俺が飛信隊を一時的に離脱することをしばらくの間他の奴らには内密で頼むな……。俺が飛信隊を一時的に離脱することがあいつらに知られれば羌瘣の時みたく騒がられるしな」
「あぁ、お前とは長い付き合いだからそんなことは分かってるよ。でもあいつらの中には俺よりも勘が鋭い奴も居るし俺がしばらくの間お前のことを内密にしても直ぐに気が付く奴は居ると思うぜ。それに羌瘣と河了貂はお前が飛信隊を一時的に離脱する事は既に知ってると思うぜ」
「確かに羌瘣と河了貂の二人は誰よりも勘が鋭い奴らだから当然ちゃ当然だよな……。それじゃまぁ、羌瘣と河了貂の二人にはお前から上手く話を通しておいてくれ
「あぁ、分かったよ……。それで、お前はこれからまずどうするつもりなんだ?」
「まぁ、しばらくの間はあの人達の生まれ故郷でもある秦国内であの人達の情報を収集して見ることにするよ。それで、その後はあの人達が良く出向いていた隣国の趙国に行こうと考えてるよ」
「趙国に行くのはお前が決めたことだから俺は特に反対するつもりは無いが趙国に入る時は気を付けろよ。あの時の羌瘣とは違ってお前は秦国の武将の一人なんだからお前の正体がもし趙国の奴らにバレたら捕虜になっちまうぜ」
「あぁ、そんなことは言われなくっても分かってるよ。俺だって今攻め込んでる国の捕虜にはなりたくは無いから秦国の山を登って趙国に入るつもりだし」
「まぁ、確かにそうだよな」
「それじゃ、俺はそろそろ行くとするよ。何時までもここでお前と話していたら他の奴らにバレそうだしな」
英徹は信とそんな会話を交わした後に、頼みごとの一つとして信に自分が今日この「飛信隊」を一時的に離脱するのは他の隊員達には内密にして欲しいと言う頼みごとをしていた。
信は特に考えることも無く英徹のそんな頼みごとをすんなりと受け入れた後、英徹が「飛信隊」を一時的に離脱することを女性ながら英徹と同様に「飛信隊」の副隊長を務めている羌瘣と幾度も「飛信隊」の窮地を救って来た女性軍師河了貂の二人は既に知っていると言うことを英徹に話していた。
信と英徹の二人はそんな会話を交わしながらも時には取るに足りない雑談のような話しを組み合わせながら二人だけの談笑をしばらくの間楽しんでいた。
英徹は信との談笑をしばらくの間楽しんだ後、これ以上信と談笑していると他の隊員達が起きて来てしまうと言う理由で信に最初の行き先を告げたあと信以外の隊員達にバレないように飛信隊の元を去って行ったのだった。
とある事情で英徹が「飛信隊」の元を去ってから、実に二週間もの月日が経っていた。
秦国内で一通りの情報収集を終えた英徹は事前に信に報告していた通りに現在秦国が侵攻している隣国の趙国に向かう為に秦国が誇るいくつもの険しい山道を休憩無しで一人で登っていた。
『─────たすけて』
「うん……、何だこの声は……?」
信とともに数々の戦場を駆け巡って来た英徹も秦国が誇るいくつもの険しい山道を休憩無しで登るのはやはり辛いのか多少の息切れを起こしながら登っていた。
多少の息切れを起こしながら一度も休むこと無く険しい山道を登り続けている英徹の耳に少女の助けを求める声が聞こえていた。
少女の助けを求める声を自分の耳でしっかりと聞いていた英徹は思わず自分の後ろや左右を確認していたが助けを求めている声の主である少女の姿は何処にも無かった。
『─────はやくきて、そして彼らを助けて』
「おい、誰なんだよ!! さっきから俺に話し掛けてるのは!!」
『─────お願い早く来て、彼らの命が危ないの』
「な……何だよこの光は……!!」
英徹が自分に対してそんな助けを求める声を発している少女の姿を夢中になって探している間に助けを求める少女の声は段々と流暢になり声の大きさも尋常では無い程に大きくなっていた。
声の大きさが尋常では無い程に大きくなっていることで少女の声がはっきりと聞こえることを確信した英徹は少女にも負けない大声を発して少女に対してそう問い掛けたのだった。
だが声の主である少女は英徹のそんな問い掛けに返答すること無く再び英徹にそう声を掛けたあと英徹の身体は謎の眩しい光に包まれて行ったのだった。
そして謎の眩しい光がようやく消えたあと英徹の姿は何処にも無く煙のように消えていたのだった。
こうして特殊五千人部隊「飛信隊」の副隊長であり秦国三千人将でもある英徹はこの日を境に中華一帯から姿を消したのだった。
第1話をお読み下さりありがとうございます。
次回の第2話は1文字も出来上がっていないため更新は未定ですが何とか今月中には完成させて投稿したいと思っています。