オリ主ではどうやっても救えるパターンが思いつかなかったため、現在ハマっているFGOからクロスオーバーさせていただきました。
それでもいいという方のみご閲覧ください。m(__)m
1. さよなら人理 こんにちは困惑
木漏れ日に目を細めながら、庭から見上げるのは青い空。白い雲。視線を水平に戻せばそれぞれ仲の良くなった子と遊ぶ子供たち。
何処の誰に向けて言ってるのか自分でもよくわからないけど、どうもこんにちは。藤丸立香です。かつて世界最後のマスターだった自分は、この度児童として生活を新たにしています。
――いやほんとに、なんで? ねぇゴッデス、この状況になるようなこと俺何かしましたっけ????
「りっちゃんも一緒に遊ぼー」
「ふじまる兄ちゃんもライダーごっこしよーぜー」
「だーめーでーすー。わたしたちとおままごとー」
「え? ああうん、ゴメンね。今日は本が読みたい、かなぁ」
ええー!? と、渋る幼児たちをなだめ、なんとかその場を離れて屋内へ。施設に備え付けられた図書室で適当な本を手に取り、部屋の隅でページをめくるふりをしながら状況を整理する。
まず、自分は藤丸立香。様々な要因が重なったことで2度、世界を救うことになった人類最後のマスター。基地として、また組織としてカルデアの閉館に伴い一般社会に復帰し、しかしその後も人理が再び安定するまでの影響や契約していたサーヴァントたちのトラブル、
様々な事件・謀略・女神や獣のやらかしに巻き込まれ平穏無事とは言えない人生を完遂した“元”一般人。
……うん、覚えてる。これは事実。確かに自分は、俺は人生を走り切った。けれど別の“俺”が言う。
俺は藤丸立香。ごくごく普通の家庭に生まれたものの、物心つく前に事故に巻き込まれて両親は他界。祖父祖母はいるもののその人たちは外国で暮らしており、どうにもこちらに来訪する時間が取れないらしく現在まで施設に預けられているらしい(職員さん情報)。
意地悪な年上の子もいるし、仲のいい同年代の子も懐いてくれる年下の子もいる。ちょっと普通とは言いづらいけれど、ちょっと不満はあるけれども、それでも楽しい日常を目指して今日を生きる小学生だ。
同じ名前。ちぐはぐな二つの記憶。そこから生じる小さな身体への拭いきれない違和感を押さえて考察する。
『良いかね、藤丸。人類最後のマスターであった者よ。お前を狙う理由はそれこそ無数にあるのだ。だからホント気を付けなさいよ?
私のコネで法政科に掛け合って監視も兼任しちゃうけど護衛付けるから、絶対に大人しくしとくんだぞ?
拉致監禁されるとかやめてね、百パー霊基グラフから勝手に出ていく英霊が出るからね。そんなことになったら私と、あと立場的に巻き込まれそうな現代魔術科の当主の胃に穴が開くからね?
バーサーカーならまだギリギリセウトと言えるかもだけど、それ以外の基本クラスは普通にアウト。ましてや神霊だの妖精だの、クラス的にはアヴェンジャーとかフォーリナーとかビースト連中が行ったら洒落にならんっ。私の首と胴体が物理で切り離されちゃうっ!
……ん? 魔術師なんだから物理ではないのでは? おお、これはたしかに私としたことがついうっかりって、そういうところだよ君ィっ!!?』
とはゴルドルフ新所長の言葉である。
魔術師とは冷徹な合理主義者だという。俺の知っている魔術師と言えばカドックたちクリプターに新旧所長に、シオンに後は特異点で見かけた野良の魔術師たちとなる。
野良の魔術師もピンキリで
もし共通点を上げるとすれば『目的のために手段を選ばない』という点だろうか。そんな彼らからすれば多くの英霊と縁を結んだ俺、というかその魔術回路は魔術の研究材料、物理的な資料としてはまず見当たらないものらしい。
それを踏まえて今の俺の状況が『手段』だと仮定すると、この状況に持ってくることで何らかの『目的』を達成することができるということになる。その場合、『目的』は恐らくサーヴァント。
俺を手元に置くことでサーヴァントたちをおびき寄せる――と言ったところだろうか?
もしかしたら既に自分は捕まっていて、今見ているのは魔術師によって形成された精神世界なのかもしれない……が、それならマーリンあたりが助けてくれそうな気がする。実際にそういう事態が何度かあったと記憶しているのだが。
単純に洗脳と若返り?によって学生生活を送らされる理由はない……と思う。
既に洗脳は半分解けたようなものだし、むしろコヤンスカヤ(光)あたりにお願いすればこう、銃と爆薬とミサイルランチャーが比喩表現なく火を噴いて、魔術師を『銃殺☆爆殺☆木っ端微塵☆ですわ♡』して今頃、俺はヘリかバイクでお持ち帰りされている。
多分その後、闇の方と合流してカルデアというかゴルドルフ所長の所につくまで、それはもう酷い目にあわされる所まで想像できてしまった……嫌な思い出だ、忘れよう。
逆にこの状況が『目的』だと仮定すると、途端に意味が分からなくなる。魔術師がやる必要なんてないし、むしろこういうとんちきな出来事は英霊たちの悪ふざけとかそういう方向性のような……………………まさか、とは、思う、けど
「…………………………エリちゃん案件かなぁ?(泣」
脳裏にまざまざと蘇る、美しい歌声。
それを台無しにする歌詞と音程と音量。
ほぼ一年ごとにポコジャガ増える霊基。
パンプキンヘッド イズ ミー。
違法建築(概念)。
過去最悪のトンチキ
「――――――っ!」
溢れ出そうになる叫び声を堪えるため、ズゴォッン!と思いっきり後頭部をもたれ掛っていた壁へと叩き付ける。
それでも漏れ出るうめき声は痛みによるものか、それとも記憶によるものか、自分でも判別がつかない。
幸い図書室には一人きりだったようで、奇行は誰にも見られていなかった。ひとしきり悶絶しながらも、これ以上掘り下げてないように努める。
一つ言えることは『悪魔的コラボ、ダメ絶対』。
――その姿を、死角から覗き見る瞳が一対。
図書室である以上、本を置くための棚があり、座って読むためのイスとテーブルがあり、あるいはラグがあった。それにとって周りにある人や物で傷つかぬよう/傷つけられぬよう、周囲を警戒するのはもはや習慣であったからこそ無意識に目につかない場所を選んでいた。
幼子もいる施設であるため死角となる場所は少ないが、それでも心理的に目をとどめづらい位置から綺羅星を宿す瞳は、目に青空を映す少年を見ていた。……ちょっと、いやだいぶ面白かったのは秘密である。
「おい、ニアミスしてるじゃねーか」という感想はなしで……
つ、次の話でちゃんと二人が絡みますから……(イチャイチャするとは言ってない)
最終的にちゃんといちゃいちゃさせますから……(どれだけかかるかは未定)
後、特異点すら侵食するのだから、季節位侵食するよね!ハロウィンだもん!(SAN値チェック失敗