アサルトリリィ~円環の赫星~   作:ですティニー

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前回のあらすじ:復讐の炎と乱入キャノンと人数が増えた故の傷と。
ズラした結果、色々とヤバイでしょとこうなる…予定以上に動いてくれる分にはいいけども、字数はご覧の通り。神雨回は毎度切り所に困る密度の濃さっす。


同じ青空を見上げて

「おう雪華様か、例のやつならあそこじゃぞ」

 

 間借りした倉庫で作業中なミリアムちゃんの視線を追った先で台に置かれているのは、さっき霊奈さんの使ってた、明らかに規格外品なのだろう大型のCHARM。それを持ち込んだ主犯は私が来たからかゴーグルを外しているから、とりあえず聞いておこう。

 

「それで、なんすかコレ。バスターランチャーか何か?」

 

「一応ビットですよ? 最近福岡支社で作られてた試作品ですけど、こっちのテスターじゃ誰も扱えなかったから引き取ってくれって泣き付かれた、曰くしかない代物ですけど」

 

 それが、わざわざ霊奈さんがこっちまで呼び出されてた理由と。にしてもコア付いてるのにビット? この余裕で2.5m以上ありそうなのが飛ぶの? いや確かにさっきはこれに掴まって落ちて来てたらしいけど……って『福岡』? それでオールレンジ……おい。

 

「えぇ……百由のアレ以上に大丈夫なのこれ?」

 

「そこで例えに使われるのも、シルトとしては複雑なのじゃが」

 

「仮に大丈夫じゃなかったとしても、大丈夫にするために私が来てるんですよ。ということで艦長さん、使える機材は借りていいです?」

 

 いや、別に信頼面の話でなく。絶対これモデルは福岡ニュ──

 

「構わんよ。今は戦力になるようなら、大砲でも鉄塊でもなんでも欲しいのでね」

 

 それでいいのか軍人さんや? いやヒュージなんて訳の分からないモノが相手なんだから、柔軟な対応はむしろありがたいんだけども。

 

「で、ここに持ってきたってことは……あたしに使えと?」

 

「ビットの適性は強化されて下駄履いてる私たち以上なんですから、雪華ちゃん以外には頼れないでしょう? はいこれ仕様書。流石にハード面まではあんまり弄ってる時間ないですから」

 

 とはいえその辺りの用意はしてる以上、百由よりはまだ無茶振り感は低いけど、けどねぇ。

 まあ確認はしとくとして、どれどれ……メイン武装はロングレンジバスターキャノン、ビームと砲弾の切り替えが可能な、見た目通りな長距離砲撃タイプ。で、近接戦闘時は砲口から展開する”対艦”大型ビームソードで──

 

「って、遂に仮想敵隠そうともしなくなりましたね?」

 

()()級の装甲を持つヒュージ用、の略ですけどね。表向きは」

 

 随分と苦しい言い訳どころか、表向きって言い切っちゃってるし。確かにこのサイズでなら、戦艦の装甲だろうが叩き斬れそうだけども。

 ともかく、他にはビットとして当然なある程度の飛行機能くらいで、大きさのインパクト以外は存外シンプル……でもないな? リミッター解除時に展開される追加砲身に、連続使用に備えての強制冷却カートリッジまで搭載。いや、本気で戦艦沈める気だなこれ?

 

◆◆◆

 

 分厚い雲に覆われた空の下、暗色の衣装に身を包んだ神琳を街中で探すというのは言葉以上に難しく、他の皆と違い傘でなく雨合羽を借りて真っ先に飛び出した結梨も、さして成果は得られていなかった。

 

「む~……あれ、雨嘉?」

 

 そんな時、傘を放り雨の中を駆け抜ける雨嘉の姿に、匂いとかでなく雰囲気から何か確信を得ていると感じたのなら、後に続こうと結梨の足も彼女と同じ道筋をたどる。

 

「あ、結梨ちゃん!?」

 

「多分、大丈夫だと思う。というより、あの二人の間にはもう誰も挟まれないでしょ」

 

 雨嘉を見送っていたら傘を拾って彼女を追う結梨の様子も自然と目に入る梨璃たちだが、鶴紗の言う通り普段の感じから神琳と雨嘉の間には、同室相手だという以上の何かが既に育まれている。だから後は、二人がそれを思い出すだけ──喧嘩する程仲がいい、なんていうのは、よく言う話なのだから。

 

「……ええ。分かりましたわ」

 

 故に雨嘉が神琳の居場所に心当たりがある。と向かったことへの報告を楓が済ませていると、二水からその内容の確認が。

 

「楓さん、夢結様はなんと?」

 

「色々と手札は揃いつつあるようです。神琳さんのことは雨嘉さんに任せて、先に打ち合わせと参りましょうか」

 

 雨降って地固まる──という言葉があるのなら、まずはこの雨を晴らすために動くべき。というのは他の三人にも伝わったから、頷きが返ってくれば楓も満足したように港へ向け歩き出す。神琳の復帰を、同じ一柳隊の司令塔として疑ってなどいないのだから。

 

◆◆◆

 

「………………」

 

 海を眺めながら、神琳の胸中に駆け巡るのは兄から伝え聞いた故郷の──台湾は台北市の様子。ファンバオに襲撃された時、故郷もまた大雨に襲われていたらしい、今と同じように。

 だから、こうして雨に打たれているだけで、どうしても故郷の苦しみや、兄たちの無念を考えてしまう。

 

(ですが……やはり、わたくしにはそのために仲間の命を捨てるなんてやれそうにありませんね)

 

 誰に言われずとも分かっている、先程の発言は寝起きと焦りからの気の迷いだと。指揮を執る立場としては最低も最低な、策と言うのすらおこがましい……けれど、その立場さえ捨ててしまえば、自分の命だけなら、懸けることは出来るはずだ。

 

(大丈夫。わたくしが必ず、お兄様たちの仇を……)

 

──わたしたちの誰かがさっきのヒュージと相討ちになるのと、結梨があの時のヒュージと相討ちになるの、どっちも結局命を捨ててるだけなんでしょ?

 

 ちくりと、自分が死のうとそれで家族の仇を討て、この地も守れるならそれでいいと言い訳を並べるより前、咎めるように先程結梨に言われたことが想起される。

 

(分かっています。わたくしが死んでそれで全てが終わりなら、誰もこんなことは言ってくれない)

 

 残された者として動こうとしながら、自分が残す誰かのことは考えていない──否、考えないようにしている。そうと気付いてしまえば、もう誤魔化せはしない。

 

「……不出来な妹ですね、本当に」

 

 少し考えれば分かることだ、優しかった兄たちは妹が自分たちの後を追うようなことを喜びはしないだろうし、今の仲間たちもそう。結局こんなものはただの──

 

「神琳……やっぱり、ここにいた」

 

「よく、分かりましたね」

 

「分かるよ」

 

 思考が負の連鎖に飲まれかけていたから、ある意味ではちょうどいいタイミングだったのかもしれない背後からの声に、神琳は努めて冷静を装って振り向く。

 

「ルームメイトだから、ですか?」

 

「ううん。違う」

 

 振り向いた先の雨嘉は、傘を放ったせいで随分と塗れていたが、表情は普段よりどこか自信があるような、それでも不安は拭えない様子。

 

「わ、わたしは……神琳のこと見てるだけだったけど、それでも、ちゃんと見てたから……だから、今もここにいるって、分かったの」

 

 九十九島を望む展望台、『展海峰』。それが二人の今いる場所で、少し前に戦闘と戦闘の合間一柳隊で訪れたところ、故に土地勘がなくとも行って帰るくらいは出来ると、雨嘉も迷わず駆けてこられた。

 

「なるほど──では、今、わたくしが考えていることも分かりますか?」

 

「うん。神琳、どうやって話を終わらせようか考えてるでしょ」

 

 図星ではある。しかしこの場合は状況が状況だ、ある程度交流のある相手なら誰でも分かることだろうから神琳も顔色は変えず、しかし返事をすることもない。

 

「…………」

 

「神琳、死ぬつもりだよね。皆に強制するのはダメだけど、自分だけなら別にいいって……でもそれって、さっきの結梨への答えになってないよ」

 

 むしろ自覚があるだけ、結梨の時より酷い。とまでは言わずとも責めるような空気の強い視線で伝わるから、やはり神琳は返事が返せない。

 

「うん、やっぱりそう。神琳って相手にウソとか言い訳なんてしないし、本当のことを言ったらどうなるか分かってるから、今わたしと話せないし、話そうとしない──やめてよね、そんなの」

 

「雨嘉さん……」

 

「わかる? わたし怒ってるの。さっきの結梨よりも、ずっとずっと……怒りすぎて、多分頭から湯気が出てる」

 

 言い回しやむんと片手に握り拳を作る様子から、迫力よりは可愛らしさの方が勝ってしまうが、それだけ雨嘉が本気というのは分かる。だから神琳も、その気持ちには少しだけ向き合うことにした。

 

「お気持ちはありがたいのですが、あのヒュージの──ファンバオのことはわたくしの一族の問題です」

 

「違うっ!」

 

「何が違うんですか? 結局わたくしは他の誰のためでもなく、ただ自らのためだけに、私怨であのヒュージを討とうとしています」

 

 あの艦長は九州のために戦ってくれたなどと気に入ってくれていても、今の神琳は一柳隊としてでなく、郭家の一族として動こうとしている。故にその称賛は、最早受け取るべきではない。

 

「そうじゃない、神琳は今ここで戦ってるんでしょ。台北市じゃなくて、この佐世保で、わたしたち一柳隊の一員として……誰かを守るのが、一柳隊の戦いじゃなかったの?」

 

 始まりは夢結を助けるための集まりで、レギオンとしてまとまれたのは鶴紗を救うため──そうして誰かを守り、また誰かに守られ続けて来たから、この十一人が梨璃を中心に集った。それは先程も、鶴紗が言っていたようなことだから。

 

「だからわたしも、神琳とここを守りたいし、神琳のことだって守りたいの。だから一人で死にに行くなんて許せないし、だから何度でも間違ってるって言い続ける、だって神琳は……」

 

「……だったら、どうするんですか? わたくしには刺し違えてでもあのヒュージを倒す覚悟があります。あなたにその覚悟が──」

 

 万一邪魔をされて敵討ちの機会を失えば、自分はその相手を一生恨むに違いない。雨嘉のことをそう思いたくなどないが、こればかりは感情を抑えられるものでは……目を瞑り続きを告げようとして「やあっ」と気合いの割には響きの可愛い掛け声と共に、神琳はトサリと地面に押し倒されたのだと気付いた。

 

「──え?」

 

「さあ、どうするの神琳!? わたし、このまま絶対に離れないから、わたしを倒さなきゃ何も出来ないよ!」

 

 どう、と言われてみても上半身を起こせはしたが神琳の腰には雨嘉がしっかりとしがみついていて、確かにこれは彼女を引き剥がさなければ、この場から一歩も動けはしないだろう。

 

「だからわたしを見て! わたしを見ないまま、ひとりで死なせたりなんかしないからっ!」

 

「雨嘉さん、あなた……」

 

 「行かないで……行かないでよ……」と神琳にすがりついて来る雨嘉は涙声で、いつの間にか雨が止んでいたのもあってか、目頭に浮かぶ雫もこの距離ではよく見えた。

 

「神琳は、なんのためにリリィになったの!? 本当に復讐なんかのために、ずっと努力してきたの……? ううん、わたしがずっと見てきた、あなたみたいになりたいって憧れた姿は、そうじゃないって教えてくれてる! 辛いことや悲しいことを繰り返させないために、大切な何かを守るために頑張って来たんじゃないの!?」

 

 雨嘉は今まで神琳が、あるいは一柳隊の誰も見たことのないような必死さで、しがみつく強さも増していても痛みはなく、密着しているが故に神琳にも彼女の確かな温もりが伝わって来る。

 

「自分にウソつかないでよ、ちゃんと話してよ……! わたしは違う。わたしが頑張ってこられたのは、もう姉妹と比較されないための()()なんかじゃなくて……皆の、神琳の役に立ちたいの! そのためなら、いくらでも頑張れるから! それに──」

 

 これも嘘偽りのない本音に違いないが、あくまで『これまで』の話。『今』本当に伝えるべき言葉は、魂を吐き出すように。

 

「あのヒュージを倒したって、そのとき隣に神琳がいないんじゃそんなのちっとも嬉しくない!!」

 

「っ…………!!」

 

 何よりも、あなたがいなくなるのは耐えられない。ただそれだけのシンプルな答え、だからこそその想いは、声はひたすら真っ直ぐに、神琳に響く。そして、彼女が思い起こすのは──

 

「…………ありがとう」

 

「神、琳……?」

 

「『いつか、朋友と呼べる仲間に出会えることを心から祈っている――』」

 

 ──他でもない、兄たちから最後に送られた手紙にあった言葉。

 

 そこにはそれまで語られていた不穏な戦況のことなどひとつもなく、ただ妹の未来を想う兄としてのメッセージのみが記されていた。そう伝えれば納得はしても、聞き覚えのない言葉に雨嘉も首を傾げている。

 

「朋友……?」

 

「はい。同じ日に生まれることはなくとも、死ぬ日は一緒でありたい。そう思えるのが本当の友人──『朋友』なのだと、兄が教えてくれたんです。血縁も大事だが、もっとも大事なのは友人である……と」

 

 甘え、甘えられ、助け、助けられ……いつしか、自分の半身のように思える。そう思える相手を作れと──神琳に向けて残された言葉をポツポツと告げれば、雨嘉にも段々本当の意味が分かってくる。

 

「えと、それって……」

 

「雨嘉さん。わたくしは……兄たちが命がけで残してくれた言葉を蔑ろにするところでした。それに、一柳隊で過ごした日々すらも……」

 

 ……いや、その懺悔は皆の前でいい。今雨嘉に伝えるべき言葉は、もう神琳の中で形を成していたから。

 

「もう、自分の気持ちを誤魔化しようがありません」

 

「神琳……」

 

「雨嘉さん。あなたは、わたくしにとっての──朋友、だったのですね」

 

「……っ!」

 

 『朋友』その意味は、先程丁寧過ぎるくらいに伝えて貰った。だから、雨嘉は神琳の顔を見詰めたまま固まってしまう。

 

「雨嘉さん。わたくしは、雨嘉さんとこれからも生きていきたい。最期に二人で笑って、あなたとの日々を思い出しながら人生を全うできるその日まで──」

 

──その日まで……わたくしは絶対に、あなたのそばからいなくなったりはしないと、この血にかけて誓います。

 

 告げられた言葉は、今回の件で神琳がずっと血の繋がりを話に出していたことからどれだけの重みがあるのだろうか、雨嘉には計りかねた。ただそこまでは自信を持って言い切った神琳も、最後にどこか不安げに付け足してくる。

 

「なので……許して、くれますか?」

 

「…………うんっ! わたしは、ね」

 

 少し躊躇いがちに告げられたように、これから神琳は仲間たちにも頭は下げないといけないのだろう。直接怒らせてしまった結梨などには、特に。

 しかしそれは後のことだと、神琳からの言葉を噛み締めるように、まだ実感がなさそうな雨嘉は呟く。

 

「そっか……じゃあわたしと神琳は、これから本当の友達になるんだね」

 

「ふふっ、そういうことになりますね」

 

 それに返す神琳の調子も、もう普段のそれに戻っている……なら、雨嘉としてはこの機会にやっておきたいことがあった。

 

「ねえ、神琳……それじゃもう一回、あのときの言葉を言わせて」

 

「あの時?」

 

「えっと、その……あのときはわたし、上手く言えなかったから……」

 

 そこで身体を離し、座ったままスッと姿勢を正すと、一度息を整えた雨嘉は片手を差し出しながら『挨拶』をする。

 

「ふぅ──はじめまして、王雨嘉です。あなたの友達として、胸を張れるようなリリィになります。よろしくお願いします」

 

「あっ……ふふっ。わたくしは、郭神琳と申します。王雨嘉さん、あなたのような素敵なリリィとお友達になれるなんて、光栄だわ」

 

 雨嘉が日本に来たばかりな3月の入寮の日、そういえばあのときも天気はよくなかったなとぼんやり思い出されるその日は、神琳に家の名前を出されたのもあって雨嘉は部屋にも入らず謙遜してばかりで、挨拶と共に出された彼女の手を取れもしなかった。

 けれど今は、しっかりとお互いに手を伸ばし、もうその手を離さないと強く誓うように結んでいた。いつしか雲の切れ間から覗く光が、二人だけを照らすように注いでいたとは、ついぞ気付かずに。

 

◆◆◆

 

「「あっ……」」

 

 当然これで全て円満に解決とはならない訳で、展望台から出た神琳と雨嘉を迎えるのは、入り口で雨合羽のフードを外し待っていた結梨。その手には雨嘉が走るのに邪魔と放った傘もあったから、二人してなんとも言えない感じになる。

 

「えっと、お帰り?」

 

「……はい、ただいま戻りました」

 

 雨嘉との件を解決しても、今度もまた自らの撒いた種……とはいえ結梨も時間を置いたからかそこまで神琳に怒っている感じはなく、少し様子を伺えばてちてちと寄ってくると顔を近付けて──

 

「すんすん……うん、いつもの神琳だ。じゃあ許した!」

 

「先程はすみませんでした、結梨さんの気持ちを考えもせずに……」

 

「でも、今の神琳はもう大丈夫だから。それで、皆は……?」

 

 自身の嗅覚と雨嘉と、二重に太鼓判を押されたなら結梨の切り替えは早く「こっち!」と二人の手を引いて駆け出して、それが港の方に向けてとは分かるから神琳と雨嘉もされるがままに、顔を見合わせる。

 多分、一柳隊としては変に引きずるくらいならこれくらいあっさりと済ませた方がらしいのだろうと、笑い合いながら。

 

◆◆◆

 

「さて、ここはそのまま好きに使ってくれて構わんよ。私は海の様子を見て来よう」

 

 少し経って艦長さんが倉庫を出ようとしたところで目には入るのは、もうひとつなんか最近見たような『パーツ』が、入れ違いに見覚えのある誰かさんに背負われて運ばれてくるところ。

 

「で、切り札がこれと?」

 

「いきなりぐろっぴに呼び出されたと思ったら、随分と愉快な……もとい厄介な状況になってますね~」

 

 相変わらずの調子で百由が入ってきたと思えば、いつぞや雨嘉ちゃんを実験台にしていた改造パーツと霊奈さんのアステリオン(ストラトス)といった荷物を置いて、ふぅと腕で額を拭っている。

 

「いやー、色々急だったんで福岡支社に置きっぱだったうちの子まですみませんねー」

 

「わざわざ持って来させたってことは、霊奈さんがこれ使うんです?」

 

「いやいや、これノーマルのアステリオン用でしょう? うちの子は私好みに弄り過ぎて、今更合わないですよ」

 

 確かになんか少し見ない内にビットまで生やしてるし、仮に付けれたとしても今度は出力不足とか重量過多とかコアOSの処理限界とか、色々問題しか出なさそうだけども。

 

「こっちのビットも雪華ちゃんに任せるんで、私たちは港の防衛ですよっと」

 

「まあ、こうなった以上群れとして仕掛けて来るだろうしなぁ、親玉だけ相手するって訳にもいかないか……って『たち』?」

 

 さて、あの特型に違いないファンバオを仕留めるにはノインヴェルトを使うことになるだろうとして、人数足りてるしで誰か引き抜かれたか? と考えたところで、渋々と取り出したグレーカラーのアステリオンを掲げてみせるのは百由。

 

「当然自分のも持参するよう言われてますよーっと……まあ乗り掛かった船ですし、嫌とは言いませんけど~」

 

「わしからもお願いじゃ、頼りになるお姉様が帰る場所を守ってくれるのなら、わしらも背後を気にせず戦える!」

 

「まったく、都合のいい時だけシルトっぽいことを……でもま、可愛い妹の頼みじゃ仕方ないわね~」

 

 お互い調子が良いようで何より。なんて眺めていると、誰かの入ってきた音に視線を入り口へ。

 

「おや、お帰りなさい」

 

「はい、雪華様とミーさんにもご迷惑をおかけしました」

 

 そこには神琳ちゃんと雨嘉ちゃんがいたから、捜索の方は問題はなかったようで。神琳ちゃんの様子も落ち着いて見えるし、こっちの話を聞いて進捗を確かめに来たってとこかね?

 

「何にせよ普段通りに戻ったならなりよりじゃ。それよりも雨嘉、ほれ」

 

 ミリアムちゃんの指で差す例のパーツに雨嘉ちゃんが近寄ると、チェック中な百由に確認している。

 

「うん……その、大丈夫なんですか?」

 

「勿論、全力で撃てるようにしておいたわよー。まあ、前の時の調整ならまだしも、最大出力なんて当然一発でおシャカになるけど」

 

 おい、そこは直しとらんのかい。いや前のセッティングなら大丈夫になってる感じの言い方だし、順繰りに慣らしていくはずがぶっつけ本番だっていうんなら、一発だろうと撃てるだけ頑張った方なんだろうけど。

 

「それに、ファンバオだっけ? あの例の海龍かなんかみたいなヒュージのデータも見る限り、悪天候のことも考えたら有効射程距離は良くてトントン、ちゃんと狙わないといけないって考えると間違いなく一発は撃たれるわよ。威力で負けてるつもりはないけれど、外せばそのまま皆仲良くオダブツね」

 

「なんじゃ、それならこの前とそう変わらん条件じゃろ。のう雨嘉?」

 

「……うん!」

 

 百由のアーセナルとして伝えなければならない部分も、ミリアムちゃんに言われるまでもなく成功の経験があるならば多少は気が楽だと、雨嘉ちゃんも力強く頷いている。

 

 ともかく、向こうで一度集まった時に決まった作戦を聞けば、大体こっち側の想定していた通りな防衛用の戦力を港に残しつつファンバオを強襲、雨嘉ちゃんのアステリオンに装着したマギパーティク……長いしマギカノンでいいか。それでファンバオの尻尾を破壊し、砲撃を封じたところでノインヴェルト戦術を以て駆逐すると。

 

「やることは分かったけど、配置は?」

 

「三隻お借りできましたので、まずは雨嘉さんとわたくし、鶴紗さんを中央の船に。左右の船にはそれぞれ楓さん、二水さん、ミリアムさん、梅様。そして梨璃さん、夢結様、結梨さん、雪華様の四人ずつでお願い致します」

 

「オーライ、こっちは船上ダブルデートね」

 

 特に意識してのことじゃないんだろうけど、シュッツエンゲル二組ってなるとなんとなくそんな言い方をしながら、そういえばなことを思い出す。

 

「とにかく、そのマギカノン撃ったらダメになるんだから、先に私のアステリオン渡しとくね。フィニッシュってなると一番近い組になるだろうし」

 

「そうですね。ふふ、そのアステリオンはわたくしも以前お借りしましたが、使い心地は悪くなかったとは言っておきます」

 

「う、うん……?」

 

 そんなこともあったっけ? それが巡りめぐって今度は雨嘉ちゃんの番だ、縁ってのはあるんだろうけど。

 

◆◆◆

 

「こちら三番艦、今のところ異常なし。どうぞ」

 

『二番艦の方も大丈夫だゾ、神琳たちはどうだ?』

 

『こちらはそろそろ暴風域に差し掛かります、皆さんも警戒を』

 

 霊奈さんと百由に港の守りを任せ、二度目の航海に出てしばらく。確認の通信から分かる通り、開幕は近いと……ならひとつ仕込んでおくかね?

 

「了解っと……よし、行ってこい!」

 

「雪華様、今のは?」

 

 なんて甲板の端でちょっとした『仕込み』をやっていると、海にアンカーを伸ばしているのを梨璃ちゃんに見つかるわけで。

 

「んー、『ストライカー』の待機かな?」

 

「え、格闘ゲームの……?」

 

 どの作品が発祥かまでは忘れたけど、月詩ちゃんと日々熱戦を繰り広げているらしい梨璃ちゃんに伝わる言い方を選んだら、逆に混乱させてしまう。いやまあ、始まれば分かることだけども。

 

「あまり、変なことをしなければいいのだけど」

 

「まあ、雪華だから?」

 

 おーい、聞こえてますよ後ろのおふたりさん? とはいえ口にしてくれるだけ、もう慣れたんだろうけども。

 

◆◆◆

 

「う……大分、雨も風も強くなってきたね」

 

「神琳、そろそろアステリオン……準備する?」

 

「そうですね。わたくしたちは狙撃準備に入ります。鶴紗さんは……」

 

 中央の船、嵐の中波や雨に濡れた甲板に気を付ける必要があるかという状況になって、いっそう激しい揺れが艦上の三人を襲う。

 

「もう来た。大丈夫、わたし一人じゃないから」

 

「え? それって……」

 

 確かに左右の船でもそれぞれ迎撃を開始したのかヒュージに向け一柳隊の仲間たちが発砲しているが、まるで誰かが駆け付けてくれたような鶴紗の言い回しの理由は、一番艦に真っ正面から突っ込んで来ようとしたヒュージの群れ、その先頭にいたタコ型の個体が、海面から伸びた光の柱に焼き切られる光景。それを成したまま、海から姿を見せるのは──

 

「さっきのビット!」

 

「なるほど、雪華様ですか」

 

 曰く『ストライカービット』と名付けられた大型のそれは、群れの真ん中に浮上して現れるとビームソードを展開したまま本体を横に倒し一回転、正面からの群れを船に近寄らせることなく駆逐する。つまり、これで道は拓けたということ。

 

「それでは作戦を開始します! まずはこのまま突入し、ファンバオの尻尾を破壊しましょう! 鶴紗さんは周囲からのヒュージを!」

 

「了解。任せて」

 

 ならばと神琳がインカムに手を当てながら全員に聞こえるよう告げれば、鶴紗の動きは早い。

 

「流石に数は多いか──ま、それでどうってこともないけど。二人の、邪魔はさせない……!」

 

 当然敵の本陣に乗り込む以上前どころか左右からも甲板へ乗り込もうとヒュージがやってくるが、前方は雪華のビットに任せていいと割り切れば、鶴紗のやることは単純。

 片側からのヒュージをティルフィングで斬り伏せ、反対側には目もくれずCHARMを折り曲げ展開した銃口のみをクルリと向け撃ち落とすと、未来は視えていると次は船の後方へ駆けていく。

 

「すごい……鶴紗も雪華様も」

 

「あちらは恐らく、結梨さんから索敵系のスキルを借りてナビゲートしてもらっているのでしょう。梨璃さんもいますし、息切れの心配も無用かと」

 

 その間も進路上のヒュージは、縦横無尽に飛び回り隙あらば砲撃でまとめて薙ぎ払う雪華のビットが殲滅してくれているから、いざ仲間を頼ってみればこんなにも簡単に事が進むことに、神琳も今更な自覚を。

 

「本当に……頼もしい仲間がすぐそばにいたんですね。今回のわたくしは自分のことばかりで、そんなことも忘れていたなんて……いくら反省しても、足りませんね」

 

「神琳も、わたしの頼もしい仲間……ううん。今は朋友、なんでしょ? 行こう!」

 

「……ええ!」

 

─天の秤目─

─テスタメント─

 

◆◆◆

 

『一番艦、ファンバオの有効射程内に入ります! 雨嘉さん、敵ヒュージ共に砲狙撃体制を取りました!』

 

「了解、前座は引き上げさせて、っと!」

 

「前座というには、小型を全滅させる勢いでしたが」

 

 『鷹の目』で状況報告をしてくる二水ちゃんからの通信にストライカーを戻らせていると、背中合わせの夢結からは呆れたような言葉が。

 

「さっき霊奈さんが直接持ってで無理なんだから、遠隔とか余計邪魔でしょ?」

 

「確かにそうですが……梅!?」

 

『のわーっ、梅様が落ちたぁ!?』

 

 夢結と通信越しなミリアムちゃんが叫ぶのに釣られて、二番艦の方に結梨ちゃんに『約束の領域』で借りていた俯瞰視野を向ければ梅がヒュージにタンキエムを刺した勢いのまま、甲板から海へダイブする形になっていて──

 

「──仕方ない!」

 

「雪華!?」

「雪華様!?」

 

 急にスキルの繋がりを断って、余計な荷物になるとブリューナクも放って飛び出せば結梨ちゃんと梨璃ちゃんには驚かれるけど、夢結には『任せました』とばかりに頷いてもらえるなら、左手の親指をグッと上げておこう。

 

「この位置に誘導して……今!」

 

 甲板の柵を蹴りながらライザーのスラスターを全力噴射し、帰還途中のストライカーを右手で掴んでそちらも合わせた二段ブーストで、ちょうど二隻の間辺りに落ちそうになっていた梅に追い付くと、海面ギリギリで左手が届く。

 

「うおっ!? おー、雪華サマか」

 

「ったく、最後に水落ちなんて格好付かんでしょうに」

 

「いやー、さっきの雪華サマみたく行けばよかったんだけど、ちょっと滑っちゃってナ?」

 

 まったく、あたしは反面教師にしろと言ってるし言われてるでしょうがと、先端を下に向けたライザーでホバリングしているところで、インカムから聞こえるのは──

 

『大丈夫……! 絶対に外さないッ!!』

 

 ──雨嘉ちゃんの、誓いを込めた叫び。『テスタメント』を最大限に活かすために神琳ちゃんが密着しただろうから、どこか当たって通信がオンになったか?

 

『わたくしが支えています。一緒に戦いましょう、雨嘉さん!!』

 

『お願い……当たって──!』

 

 とはいえそれに誰が口を挟むこともなく、雨嘉ちゃんのアステリオンに装着されたマギカノンから放たれた閃光はファンバオから伸びる光を押し返すと、その尾の先端を撃ち抜き、綺麗過ぎるくらいに吹き飛ばす。

 

「アレが百由の秘密兵器か、とんでもない威力だナ」

 

「まあねぇ、調整前かつ出力絞っての試射で的ごと崖吹っ飛ばしてたから、アレ」

 

 「うひゃー」と梅が呆れと驚きの半々な感想を零すのに頷いていると、入る通信はこちらも呆れた様子な楓さんから。

 

『まったく、おふたりはご無事なんですの?』

 

「一応ね、そっちは仕上げよろしく」

 

「梅たちは特等席から見てるからナー」

 

 一応私たちが抜けても人数は足りてるんだ、予定通りノインヴェルトだとちゃんと回せるように三隻が集合しているようなら、私たちの回収は後でもいいでしょう。

 

「とはいえ、サボりってのもいただけないか!」

 

「まったく、人使いの荒いセンパイだゾ!」

 

 合流できないなりにやることはやるかと、多少残っているヒュージが船を追おうとしていたところへタンキエムとストライカーでそれぞれ砲撃を送っていると、妨害もなくサクサクと進んだノインヴェルト戦術のラスト、跳び上がった神琳ちゃんの一撃がファンバオを撃ち抜くのが見え、爆発の後先程までの嵐が嘘のように青空が晴れ渡る。

 

「ふぃー、終わった終わった」

 

「じゃあそろそろ戻らないとナ……って足浸かってるゾ。高度上げて上げて」

 

「おっと、じゃあ船に……ってあれ?」

 

 なんかストライカーの様子がおかしいというか、コアの光がどんどん弱くなって……あ、消えた。

 

「ごめん、これ落ちるわ」

 

「へ? うわーっ!?」

 

 流石にライザーはまだ生きていても、上から金属の塊が降ってきますじゃあどうにもならぬ。まーたこういうオチかぁ、なんでこう毎度毎度締まらないかねぇ?

 

◆◆◆

 

「まあ、単なる使いすぎによるオーバーロードですねー」

 

 戦闘は終わっていたのもあって特に問題もなく回収はされたはいいけど、試作品押し付けといて他人事みたいな霊奈さんの言い方にはなんか言いたく……なっても『着替え中』だから、変に刺激するのもアレだしと言われるがまま。

 

「雪華ー、終わった?」

 

「はいはい、お待たせー」

 

 なんにせよ、今度こそ全て終わったと改めてお土産なりの物色に繰り出そうにも濡れ鼠二人ってのもアレだから、お礼ついでに私と梅も式典用の服を貰うことになったというか。

 てか、結局半分以上水没……ちなみに私が帽子タイプで、梅はリボンだけどツーサイドだから小さいのにしてるし、他の小物もちゃっかり自分好みのカラー選んでるしで、わりと満喫してるな?

 

「で、何してんのよあいつ」

 

「なんか、あったから借りたって」

 

 中まで迎えに来た結梨ちゃんに手を引かれながら甲板に出てみれば、梅がトロンボーンだっけかを吹いていて、その横では神琳ちゃんがフルートを奏でている……いや、確かに式典用の制服だとは聞いてたけど、演奏隊の真似事かい?

 

「彼女たちからの提案でね、最後にお礼代わりの演奏を送らせて欲しい、と」

 

「まあ、梅のやつ無駄に小器用ですからねぇ。とりあえず私からも、改めて色々とお世話になりました」

 

 最後、か。確かにそう何度も九州まで来る用事もないだろうし、仮に来たとしてもその時この船が寄港しているとも限らず……なら最後くらいは、敬礼を返すとしようか。

 

「って結梨ちゃん、左手でやったら意味逆になっちゃうから」

 

「そうなの?」

 

「はは。シュッツエンゲルというのだったか? 雪華君も大変そうだ」

 

 まあ、そういう手間暇も含めて誰かとの繋がりを大事にしろって制度なんだろうし、『お姉様』としては新米なりに頑張るとしますよ、これからもね。

 

◆◆◆

 

 船を降りて港を歩いていると、さっきまでの大荒れ模様が嘘のような晴れ具合に伸びをして、気持ちを切り替え。

 

「さあて、ようやくの自由時間だ。佐世保バーガー食べに行く人ー」

 

「「はーい」」

 

 なんて手を挙げてみれば、梨璃ちゃんと結梨ちゃんの一柳家にミリアムちゃんと百由のシュッツエンゲルと、結構な人数が掛かったなとなっていたら、後ろの方から神琳ちゃんの申し訳なさそうな声が。

 

「みなさん……一緒に戦っていただき、ありがとうございました。それと、たくさんのご迷惑と心配を「今更誰も気にしないでしょ、少なくともうちのレギオンはさ」

 

 こういう暴走に関しては前例も結構いるのだからと、途中で遮りながら夢結の方を見てみれば苦笑いを返されて、釣られて見た神琳ちゃんも「なるほど」と納得している。

 

「しかし、『親しき仲にも礼儀あり』と言いますので……改めて、今回はすみませんでした」

 

「はい、以後気を付けるように」

 

「ええ、遂にわたくしも反面教師側になってしまいましたが」

 

 言うねぇ。とはいえそこで軽口が出てくるようなら、自分の手で仇を討ててもう踏ん切りは付いたということか。

 

「それと、こんな状況で言いにくいのですが……」

 

「なによ、恥ずかしついでに言っちゃいなさいな」

 

「その、えっと……わ、わたくしと……お友達になっていただけませんか……?」

 

 何かと思えば、やけに自信なさげに口にされたのはそれこそ今更なことだから、見回してみれば一柳隊一同、ついでに百由も目を丸くしている。

 

「えっ、結梨、神琳の友達になれてなかったの……?」

 

「え~と、多分この場合は神琳さんの気持ちの問題で……お、お姉様~」

 

「ふぅ、まったく」

 

 ……あ、なんか結梨ちゃんにはクリティカルヒットしてる。とはいえ頼られた夢結の方は「騒ぎすぎよ」と言いたげに腕を組んで静観の姿勢だけど。

 

「んー、人のシルト泣かすような子と友達になれるかなー」

 

「泣いては、いないような……?」

 

 雨嘉ちゃん、そこでマジレスされると、ボケた甲斐もないんだけど……まあ、おふざけも程々にか。

 

「あはは、冗談よ冗談。百由の方も、今更縁切るなんてないでしょ?」

 

「そうねー、色々と頼りになりそうだし、今後も時々協力してもらうわよー?」

 

「むっ、シュッツエンゲルだからとて抜け駆けは許さんぞ百由様! 神琳には今度雨嘉共々わしらの──」

 

 そのままやいのやいのと騒いでいると、いつの間にか集まりを抜け出した神琳ちゃんと雨嘉ちゃんが、揃って海を眺めている。

 

「で、二人も来る?」

 

「いえ、わたくしたちはこのまま二人でデートでもと」

 

「しぇ、神琳っ!? で、デートだなんてそんな……た、確かにわたしたち……んっ」

 

 慌てて何かを言おうとした雨嘉ちゃんの口を神琳ちゃんが人差し指でちょんと叩くと、そのまま指を自分の口の前で立てて「しーっ」の構え。

 

「ふふっ、雨嘉さん。それは──他のみなさんには、ナイショですよ」




新衣装
解放

黒紅雪華/防衛軍式典制服

ちなみに短編集の方にアフターメモリアのアフター的なお話を置いてたり。向こうは原作時空だけどナ!
https://syosetu.org/novel/338567/4.html
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