ヘブンバーンズレッド 地を這う少年   作:名無しのおもちゃ箱

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感想ありがとうございます!

ゲームの方ではシャロイベント始まりましたね。
どっかで書ければいいなぁ〜


5戦目 ナービィ

「セラフ部隊はクローン?」

 

そんな物語の中だけにありそうな答えに辿り着いた。そんな訳が無い、そう思う。そう思いたいと願望が出てくる。いくらナービィという正体不明の生物だからと言えどそんな無茶が通るわけないと考える。

 

クローン人間の製造は日本では法律で禁止される程のものだ。いくら法律が機能してないとはいえ越えてはならない一線ではあるだろう。

 

「(いくらなんでもファンタジーがすぎる。ありえない、有り得ていいはずがない。いくらナービィだからってこじつけても、コピー元の情報がなきゃ作れない。通常なら体細胞を必要とするはず・・・嘘だろ、非人道的すぎる)」

 

クローン牛の作成が成功した事があるのは知っていた。クローンを作る際に必要となるのがコピー元の体細胞、同じ物を作るためにそれの情報媒体が必要となる。生きてる人間からそんな物を採取できるわけがない、不可能では決してないがしないだろう。ならどうするか、考えれば答えが出てきてしまった。死体だ。

 

どうやって入手しているか分からないがそれならば可能だ。最悪墓を開けて中の骨から骨細胞を採取すればいい。キャンサーは生物は襲うが無機物までは襲わない。死体は生きている物ではない、襲わないのなら墓にそのまま残されてる事は予想できる。

 

「(生きてる人間からは軍が健康診断とか言えば細胞ぐらい手に入る。けど、それでクローンを作ればドーム住民に見つかる。下手したら同じ存在が同時に居合わせる事になる。だから死人を使った。ナービィの本がないのも、年代が書かれた本がないのも、バレる可能性を排除する為)」

「東堂さん。もう閉館時間です」

 

後ろから七瀬に声をかけられた。開館時間からずっと篭っていた為時間が分からなかった。余りにも大量の本を出していたので七瀬も片付けを手伝ってくれた。おかげで割と早くに片付く。

 

「まもなく茅森さん達が帰還します。迎えに行ってあげてはいかがですか?」

「あぁ、そうさせてもらう」

 

ナービィ・クローンのことも気になるがイージスタワーの事も大切だ。元々、力について調べる次いでだったはずなのだ。

 

 

 

ヘリポート前に着き茅森達を待つ。数分後31Aのメンバーがやって来た。それほど待つ事がなくて良かった。待っていたら、ナービィについて考え込んでしまう。けれど、そんな事は関係なかった。彼女らの顔を見ればいやでもわかる。

 

「・・・誰か死んだのか?」

「・・・蔵っちが」

 

30Gの蔵里見、お米に対して尋常ならざる愛着と技術を持っているそんな人。月城とコンビでセラフ部隊最強と言われるそんな人物が死んだと言う。

 

「そうか、見れたか死体」

「・・・」

「・・・星のか?」

「・・・え?」

「4つくっつけるやつか・・・」

「おい・・・なんで知ってる!!」

 

初めて案内してくれた時ふざけて言ったナービィに対する言葉。31Aにのみ通じるナービィを示す言葉。

 

周りに知られてはいけないのは分かる。司令官や七瀬もセラフ部隊上がりらしい。葬式を執り行ってるのも司令部の人達だ、その2人が知らないはずがない。そしてここまで執拗に隠しているなら真実を漏らさないようにするはず。監視されていると考えて間違いない。だから31Aにだけ通じる言葉で話す。

 

「質問に答えろ!あの場にいなかったお前がなんで!!東堂、お前は何を知ってる!!」

「なんも知らねぇよ・・・ついさっき可能性に気付いただけだ」

「気付いたって・・・有り得ねぇだろ!軍が「ユッキー!!」ッ!!」

「落ち着けって、多分話ちゃ不味いから隠してあたしらに伝えたんだ。ユッキーが気付かないわけないだろ?」

「あぁ、悪い取り乱した」

「落ち着いてからでいい、詳しく聞きたい。俺も頭ん中整理してくる」

 

茅森が静止てくれなければ和泉はそのまま話して居ただろう。自分も冷静でいられていない自覚がある。頭の中を整理する為に落ち着ける場所を探す。

 

まずは時計塔

 

「山脇様、またやって欲しいでゲス」

「バルス」

 

滅びの呪文を唱える先客がいたので別の場所を探す。時計塔の前のベンチに座る。

 

「はぁ…はぁ…任務で疲れた状態で走るの気持ちいい!」

 

ドMがセルフSMしてたので別の場所を探す。カフェテリアで一息着くことにする。

 

「殺すぞ」

「ありがとうございます!」

 

赤い修道服を着たシスターがいた。女の子が来ては懺悔(?)を聞き最後には殺すぞを言う。女の子らはありがとうございます!と返す謎の光景が。

 

「(・・・もしかして、落ち着ける場所ない?)」

 

この基地にはろくな人間がいないとわかった。

 

仕方なく自室でくつろいでいると七瀬が訪ねてきた。

 

「お疲れ様です。こちらをどうぞ」

 

渡されたのは一冊の本、渡される理由が分からない。

 

「図書館で仰っていたので、私からのオススメです」

「???」

 

意味がわからない、図書館で言っていた?七瀬との会話は全くと言っていいほどしていない。そもそも何かを声に出した記憶すらない。七瀬が話しかけてきたのは閉館時間と片付けの時だけだ。

 

「なるべく早めに読んでくださいね。失礼します」

 

意味がわからないまま受け取った本を開く。中には1枚の紙切れ、手紙の様なものでは無い。紙切れには司令官室までの道順が書かれていた。それもかなり複雑なルート

 

「(こうやって渡すってことはマジで監視されてんのか)そーいや、考えを整理する時声に出す癖あるわ・・・七瀬に聞かれたか(罠・・・じゃないよな。31A2名と合流って書かれてるしあっちにも同じ感じで来てるのか)」

 

時間まで自室でいつも通りに過ごす。

 

 

予定時刻、指示の通りに司令官室までの道を辿る。合流地点では丁度31A和泉&茅森も来た。

 

「・・・るか×ユキとはわかってらっしゃる」

「ふざけたこと言ってねぇで行くぞ」

「ねぇ、これ帰りも同じ道じゃないよね」

「俺は割と楽な道だけど?」

「えっ!?ずるい!!」

「そりゃ、あたしらと違って鍛えてねぇからな」

 

司令官室に着く。続々と31Aメンバーが揃い始める。ローブが黒いおかげで視認しずらいらしい。よく、るかユキに衝突された。途中から最後尾走らされたが

 

「わざわざ悪いわね・・・どうしたの?」

「コイツ服黒いから見えねぇんだよ」

「何回か頭突きしたし」

「俺は衝撃あったけど痛みは無いな」

「全然柔らかくなってないよ!鋼鉄並だったよ!!」

「よくそんなの着て走れるなお前・・・」

「慣れじゃね?というか、虫は追い出したのか?」

 

その質問には「もちろん」とだけ帰ってきた。長くは隠すことは出来ないだろう。早速本題に入ってもらう。

 

「こちらの話をする前に、七瀬に聞いたわ。東堂さん、自力で答えに辿り着いたそうね。どうやったの」

「始まりは、図書館にナービィの本がなかったことだ。司令官のグラビアや心霊雑誌、司令官のグラビアとかあんのになんでか身近にいるナービィの本がなかった」

「なるほどね。・・・ところで、なんで私のグラビアを2回も言ったの?」

 

無視して続ける。茅森が「えっ!グラビア!?グラビアやってたの司令官!?」とうるさいが無視

 

「次に、セラフ部隊員の本がない。茅森やカレンちゃんぐらい有名ならあっていいはず」

「茅森さんが載ってる本ならあるわよ」

「あっても年代がない。それに加え、月城から死体を見た事がない、セラフ部隊はドーム住民との接触が基本的に禁止等々を含め、図書館でわかる範囲で調べて出た答えが、ナービィは人を作れる。セラフ部隊員はクローンってことだ。それも、死者のクローン」

「概ね正解。隠した結果、答えに行き着いてしまったのね。正直あなたの事、侮ってたわ。樋口さんから聞いた茅森さんに毒されて馬鹿になった、というのも間違いのようね」

「えっ?ひぐみんそんな事言ってたの?」

「いや、そこについては間違ってねぇよ。あってる。否定しない」

「うん、否定しよ。あたしのせいみたいになるじゃん。ていうか!なんであたしが貶されてんのさ!?」

 

そこから、ナービィについて詳しく聞いた。

基地にいる人間のような生物は司令官含めてすべてナービィ。それをヒト・ナービィと呼んでいる。

DNAを取り込むことでその人になれる。

環境に順応する為違和感を覚えない。

極小量のDNAでヒト・ナービィ化出来るが、人為的に作ると保存しているDNAを一度で使い切ってしまう。

 

知性や記憶を持ってヒト・ナービィ化した際、元の人格と周囲の環境にズレが生じる。時代が違えば当然のこと。だが、ナービィは違和感を覚えない為、普通に生活が出来る。セラフを扱えるのもその性質によるものらしい。また、死者のコピーの為、茅森のように知名度があると死者が蘇ったように映る。そのためドーム住民との接触は禁止されている。

 

「一つ聞きたい。俺は少しだけドームにいたことがある。翌日には追い出されたけど・・・そこじゃ、セラフ部隊の戦いがテレビで見れた。どうやって撮影してる?」

「作戦中に飛ばしているドローンよ」

「そんな・・・うちらが必死で戦ってるんを、外の連中はショーを観るような感覚で楽しんでた言うんか!」

 

もっともな怒りだ。戦うために作られ、その事を隠されていた。自分達が守っていた人間はそれを楽しんでいた。 知らないとはいえ、数少ない娯楽とはいえど許し難いことだ。

 

司令官は説明を続けた。もう、蔵をナービィとして作り出すことは出来ないこと、一方的にナービィはやって来ており、帰す方法等何も分かっていない。

 

そして何よりも腹立たしいのが上層部は、北の最果てにあるシェルターに数万人の人間と避難、もとい逃げたという事。形式的な命令が来るだけで、キャンサーとの戦い、基地の運営などすべて司令官に任されている。しかし、予想通り監視されているらしい

 

司令官は誇りの為に戦っていると言っていた。茅森達も自分にとっての正解を探すようにと告げた。この場で唯一人間である自分はここにいるべきでは無い。そう思い、部屋を出ていこうとする。

 

「待て東堂。お前に言わないといけないことがある。イージスタワーで東城が覚醒した時、お前を連れてイージスタワー地下に行けって言った」

 

その言葉に胸が高鳴った。そこに行けばあるかもしれないということ。

 

「お前の力、分かるかもしれねぇ」




とある日の日常
東堂「なんか飛んできたけど何があった?否、否、否とか聞こえてきたけど?」

白河「すまない、桐生が何やら飛ばしたのでな」

東堂「マジで何があったし」

桐生「ネコをあやす白河さん・・・売れる!!」

白河「桐生、お前は何を言っているのだ」

桐生「東堂さんも想像してみてください!ネコと戯れる白河さんの姿を!!」

東堂「同人誌として出たらいいねで買おう!!」

桐生「流石は同志!!」

白河「お前達は何を言っているのだ?」
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