ティアキン→スト6→FF16→ミリシタ周年イベ→レインコード
ゲーム会社の陰謀です!投稿が滞ったのは俺のせいじゃねぇ!!
……誠にごめんなさいでした。
ところで2話目にして日間ランキング2位になった瞬間がありましたね!
凄い!凄いよ!UAの伸びがエぐ過ぎてビビり散らかしました!
ありがとう!みんなありがとうーー!!
本日の気温は11度。冬は越したが、まだまだ寒い時期である。
「今日は寒いですねー。早く夏にならないかなー」
軽くくしゃみをしつつ「寒い寒い」と手を合わせて息を吐く千花。
「随分と気が早いな。春はまだまだ続くぞ」
「いいえ!時間はあっという間に過ぎるんですっ!うかうかしてたらなんにもないまま卒業ですよ!」
白銀とかぐやには耳の痛い話である。お弁当の件ではかぐやに手を貸した千早だが、千早の預かり知らぬところでも多数の頭脳戦が繰り広げられており、その度に両者は策を巡らせど全く関係が進展しないのであった。
「ぐっ……そ、そういえば如月庶務はどうしたんだ?いつも藤原書記と一緒に来るだろう」
「あー、千早さんは今音楽室です。合唱部で後輩の方に色々指導してるみたいですねー」
「如月さん、なんだかんだで面倒見いいですよね。まぁ断れない性格ともいいますけど」
千早は中等部の3年生の間のみ合唱部に所属しており、辞めた今でもたまに顔を出しては歌のアドバイスをしている。
合唱部ではトラブル続きで部内の不和も絶えず、そのまま退部。その後当時の部長とも和解したが、高等部入学後も部活には入らず、合唱部のアドバイザー的な位置に収まっているのが現状なのだ。
「そういえばこの前も演劇部がミュージカル風のものに挑戦したいと言い出して手伝ってたな」
「千早さんの青い鳥の恰好可愛かったですよね!」
「最初はやけになっているのかと思いましたが、最後はノリノリでしたね」
3人が思い浮かべるのは、ステージの上で青い翼を背負いクチバシのマスクをした千早の姿であった。
そんな格好でもミュージカルは大成功を収め、見事学園内の新聞の1面にどでかく青い鳥バージョンの千早が載ったのは3人の記憶に新しい。
「………………」
「ってそうじゃなくて!時間はあっという間って話ですよ!」
「チ、逸らせなかったか」
頭脳戦を始めて半年ほど時間を無為にしている白銀にとって「時間はあっという間」なんて話は聞きたくなかったため、話題を逸らしたがあえなく軌道修正される。
「それで、夏になったら生徒会で旅行に行きませんかって言おうと思ってたんですよ!」
「それは悪くないですね。親睦も兼ねてどこか行きましょうか」
「わぁい!」
「それもそうだな。行くなら……」
軌道修正されたが、どうやら千花の本題はこちらだったらしい。突然の提案だったが2人は賛同する。
それも当然と言えよう、学園内では進展のなかった2人の戦いも外に出ればまた話は変わってくる。半年間の牛歩を夏の旅行1回でジェット機の如く加速させることだって可能なのだ。そう行くなら……
戦いの始まりである。
山と海、ご飯とパン、キノコとタケノコetc……いずれも人類が避けることが出来ない戦争の種である。
「(昼はコテージでも借りてバーベキュー。そして夜には星空の下、四宮は星空の魔法によって……これだ!)」
妄想するはかぐやとの甘いひととき……
ここまでの真意を語るつもりは無いが、山の優位性を論ずることで旅行先を山にしようと試みる。
「やはり山「海以外ありえません」っ!?」
白銀のセリフに被せるように自分の主張を繰り出すかぐや。
「(私の水着で会長を悩殺。そして夕日を浴びながら会長は海の魔法に……完璧!)」
かぐやも自分の作戦(妄想)は完璧と疑わない。
星空の魔法と海の魔法の鍔迫り合いが幕を切って落とされたのだった。
「山より海の方が近いですから移動に時間も取られず多く遊べますし」
「距離を問題にし始めたらしょうがないだろう。そもそも近場で済ませるなら旅行の意味が薄い」
お互いに譲らない状況。お互いに妄想できている時点で、別に山でも海でもどちらでもロマンスな展開で告白に持っていけることは明白であるのだが……。
しかし、白銀には自らの妄想を抜きにしても海を回避しなくてはならない理由があった。
「(俺は泳げないんだ……!)」
致命的である。
白銀とて海に行きたくないわけではない。名誉ある秀知院の生徒会長である彼だが、普通に水着のかぐやには興味があるくらいには健全な青年なのだ。むしろ見たい。しかしカナヅチなことがバレるわけにはいかないのである。
バレたが最後……。
『あら会長……浮き輪なんて身に着けて、もしかして泳げないんですか?』
『お可愛いこと……』
「(それだけはダメだ……!!)」
自らの名誉を守るため、白銀は戦いに臨む。
「それに海は人も多いし、体もべたつくだろう」
「四宮家のプライベートビーチを使いましょう。温水シャワーもあります」
「日焼けは乙女の大敵だ」
「最高級の日焼け止めを用意しましょう。一流エステティシャンも呼んでお肌のアフターケアはバッチリです」
「サメが出るかも」
「フロリダから一流ハンターを呼んでおきましょう。ディナーはフカヒレですね」
「くっ!!」
しかしかぐや、ことごとくを論破。これが金持ちの力である。残念なことにかぐやは千花がこういう話題を出してきそうだとあらかじめ予測していたのだ。
ただでさえ天才のかぐやに準備不足の白銀が勝てないのは自然の摂理なのである。
「つまり海以外は「いえ山以外ありえないわ」っ!?」
高々と勝利宣言をしようとするかぐやだったが、新たな山の刺客が現れるのだった。
◇◇◇
「山以外ありえないわ」
「あ、千早さんおかえりなさーい」
何か嫌な予感がして早歩きで戻ってきてみれば夏の旅行ですって?
まだ全然先の話のはずだけれど、千花がまた何か言い出したのかしら。
とはいえ……。
四宮さんには少しがっかりね。
もう少し周りが見えているかと思っていたんだけど、目先の利益に囚われすぎよ。
「おお!流石如月庶務、わかっているな」
「如月さん?海は夏じゃないと行けないのよ?」
「山です」
「山は天気が荒れるし雨も「山です!」
「虫だっt「山です!!」
「き、如月?流石になんの理由も無しに主張をゴリ押すのはどうかと思うぞ……?」
「会長!貴方はさっきの口振りからして山派なんじゃないんですか!」
「い、いや四宮の言う通り、天気も荒れやすいし虫も出るからなぁ……はは」
なんてこと!白銀君が寝返ったわ!
凄い目を泳がせながら急に海派に鞍替えした白銀君。
山では何か不都合なことが判明したのかしら?
まぁそれはいいわ。問題は四宮さんね。
海に行くことによる最大のデメリットというのが分かっていないようだわ。
「どういうことなの?如月さんなら海のセイレーン伝説なんか興味ありそうですし、海派なのかと思ったのだけど」
怪訝そうな表情でこちらの様子をうかがう四宮さん。
というかセイレーンって……奇麗な歌声で船乗り達を惑わす怪物とかそんなんじゃなかったかしら?
これは歌に関連してたらなんでもいいと思われてる節があるわね。
「どういうことかと聞きたいのは私の方よ。四宮さん、貴女は私の仲間だと思っていたのだけれど」
「なに?それは俺も気になるな。四宮と如月庶務が仲間か……。そしてその仲間であることを鑑みれば、本来四宮は山を選ぶはずだと」
「その通りです。まぁ四宮さんのことですから、一言私が問いかけをすれば一瞬で理解できると思いますが」
「……?」
さぁ……現実を受け入れなさい!四宮かぐや!
「千花」
「あ、私ですか?」
「海に行くことになったらまずどうするの?」
「そうですね〜。やっぱり水着の新調ですかね!最近またサイズ合わなくなってきちゃって」
「山にしましょう」
ハイライトを失った目が一瞬千花の胸を睨みつけた……流石に気付いた様ね。
「えぇ!?かぐやさん!?この一瞬で何があったんですか!?」
「よく考えたら海はベタつくし人も多いしサメも出ますから」
「さっきと言ってること違いますよ!?」
この勝負は山の勝ちね……!千花なんて連れて海にでも行ってご覧なさい!もう惨めすぎて耐えられないわ!(実体験アリ)
いくらプライベートビーチと言ったって、石上君と白銀君もいるんだから絶対比較されるし!
表面上は気にしないでいられても、心はズタボロになるのよ!
「四宮さんわかってくれたのね……」
「えぇ、如月さん……私が愚かでした」
「四宮さん……!」
「如月さん……!」
互いに固い握手をする。ついでにハグもする。これで私達の絆はより深まったといっても過言ではないわ。
「ぐっ!2人で盛り上がっているところ悪いが、俺は山に行くことを認めてないからな!」
無駄よ白銀君。この国は民主主義国家なの。
「何を言っているんですか会長?もう既に山派が2人、海派が1人。多数決で既に山に決まりです」
「まだだ!藤原書記がまだどちらにもついてないはずだ!藤原が海派なら票は同数!まだ勝負は付かんぞ!」
「えぇ!?私ですか!?」
お、往生際が悪い……そんなに山だと不都合なのかしら?
でも言ってることは正論ね。千花がどちら派なのかによっては残った石上君に委ねるしかなくなる。石上君ならもしかしたら邪な気持ちで海を選んでもおかしくないし……。
いや石上君って青春めいたことあんまり好きじゃないのよね。海でイチャイチャカップルなんて見かけた日には……あ、そこを攻めれば意外といけそうね?
「じゃあ千花、決めてくれる?」
「そうですね〜。えっと、どちらかと言うと……山?」
よし!これで勝利は揺るがないわ!
「あ、でも山は山でも恐山に行きたいです」
まるで行くの憧れてたんですと言わんばかりの千花。
まぁ恐山には行けないわよね。家族旅行じゃ……
「賽の河原に血の池地獄。輪廻を回す風車がいっぱい。せっかくですしイタコさんに死者の霊を口寄せしてもらいましょう!」
イタコ? それは……。
「……それはありね」
「「如月(さん)!?」」
「誰がいいかなぁ〜。キリスト?ブッダ?聖徳太子とかもいいですね〜!」
「有名な霊じゃなくても呼んでくれるのかしら?」
「だ、ダメだ……なぜ如月まで」
「このままじゃ本当に旅行先が恐山に……!」
戦々恐々とする白銀君と四宮さんに、嬉々として恐山プランを練る千花と私。
……なんてね。そもそもホントに死者の霊を口寄せ出来るなんて思ってないし。
でも、なんだかんだ楽しそうだしこのまま恐山に行くのも悪くないわね。
夏の風物詩と言えばキャンプや海もそうだけど、肝試しだって立派な風物詩ですもの。それに2人とも慌てて面白いし。
「じゃあ石上君にも連絡して具体的なプランを考えておかないとね」
「私、行きたいところ結構あるんですよ〜!」
「ま、待て!如月っ!」
「では時間も時間なのでこの辺で」
「き、如月さん!?」
「失礼します」
二人をしり目に生徒会室を出る。
それにしても最後の最後まで慌てちゃって……お可愛いことね?
って、今日は結局何の仕事もしなかったわね。
私なんのために生徒会室に来たんだったかしら……。
…………。
たまにはこういうこともあるわ!
ちなみに、翌日石上君にもそれとなく「恐山ってどう思う?」と聞いてみたところ「いや意味わかんないですけど」と言われ3対2で恐山派は敗北。また日を改めてどこに行くかは考えることになった。
まぁ、当然かしらね。千花はホントに残念がってたけれど。
かぐや「流石に恐山は如月さんの冗談……よね?」
早坂「千早ちゃんがイタコに興味持つの割とシャレになってませんけどね」
かぐや「た、確かに……」