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ある日突然、ジャイアンがのび太の家にやって来た。
いつもジャイアンにイジメられているのび太は物凄く警戒したが、当のジャイアンはいつになく神妙な面持ちであった。
「おいのび太」
「な、何?」
「お前の事で変な噂が流れてるぞ」
どうせまたジャイアンの悪質な嫌がらせだろうと軽く考えていたのび太であったが、ジャイアンが語った噂はどこか恐ろしげであった……
「のび太が10分間ずーーーーーと真っ暗な中を延々と歩き続けてさぁ」
「この僕がぁ?まさかぁ」
「俺様も直接見た訳じゃなく、なんかネットの中で有名になってるそうだぜ?」
ジャイアンの話を聴いている内に空恐ろしくなってきたのび太。
「嘘だろ……で、その僕は最後どうなったのさぁ?」
「なんでも……のび太が急に振り返って『行かなきゃ』て。あの声はいつもののび太じゃないらしいんだ」
「寒っ!何で僕がそんな事をしなきゃいけないのさぁ!」
「こっちが訊きてぇよ!」
そこへ、騒ぎを聞きつけたドラえもんがやって来た。
「どうしたんだい?またジャイアンに―――」
「心の友よぉー!今から俺が言う疑問に答えてくれよぉー!」
ドラえもんも、いつもとは違うジャイアンの様子に面食らった。
ジャイアンから事情を聴いたドラえもん。
「で、タイムマシーンを使って真相を確かめたいと?」
「この問題を解決しないと、俺は夜も眠れねぇよ!」
「はいはい。で、その放送日は何時なの?」
「ネットではぁ……えーと……1996年9月23日(月)の深夜」
それを聞いたドラえもんが愕然とした。
「待って!その日は!」
ドラえもんが血相を変える理由が解らないのび太。
「その日が何だって言うんだよぉ」
それに対し……ドラえもんは蒼褪めながら言う。
「1996年9月23日は……藤子・F・不二雄氏が亡くなった日だ」
それを聞いて白目になるのび太とジャイアン……
「……嘘……だろ……」
このお話は1996年9月23日(月曜日)の深夜に突然放送されたと言われています。
しかし、当時の新聞のテレビ欄には記載されておらず映像や公的な記録も残っていない。
にも拘らず、数多くの人がこの回を見たとネット上で話題になりました。
話の内容は、タイトルコールも無く突然始まり真っ暗な背景(諸説あり)の中をのび太がひたすら10分程無言で歩き続け、最後に振り向いて「行かなきゃ」と言って終わると言うモノ。
「行かなきゃ」の声はのび太ではなく藤子・F・不二雄氏の声だったと目撃者は口を揃えて言う。
目撃者があまりにも多い為、テレビ局が藤子・F・不二雄氏に追悼の意を込めて放送をしたのではないかと言う説もあるが、真相は不明。