100年前のハイラル王国には精霊と心を通わせる者がおったそうな 作:塩なめこ
原作:ゼルダの伝説
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 アンチ・ヘイト 独自設定 独自解釈 ご都合主義 ブレスオブザワイルド ティアーズオブキングダム プルア ゼルダ リンク 時のオカリナ シリアス ムジュラの仮面
これは桑茶色の髪と極彩色の瞳を持つ彼と英傑たちのお話さ。
筆者はゼル伝を7作品くらいしか触ってないニワカです。設定に矛盾があるかもしれませんので苦手な方はブラウザバック推奨です。
ティアキンをクリアした勢いのまま書かせていただきました。
ブレワイのネタバレ全開なのでご注意を。ティアキンの要素はほんのちょっとだけです。
ハイラル王国に仕える占い師がその予言を見たのはつい先日のこと。
ハイラル王国の前に幾度も立ち塞がったガノンという厄災の復活を我々は知った。加えて各地に眠るという古代兵器の存在と、1万年ほど前に厄災ガノンとまみえたハイラル王国の戦い方も。
我らは先祖と同じ陣を張ることに決めた。
カカリコ村に住むシーカー族や部下たちに依頼した発掘調査により、古代兵器などのいくつかの遺物を発見できたものの、要となる神獣は扱えるかも分からず、退魔の剣は未だに見つかっていない。
故に我々はもしもの時に備え、我々の技術だけで対抗出来る術を見つけなくてはいけない。だから私は彼に命ずる。
「ルーカス、精霊と心を通わせる力を持つ汝に命ずる。精霊たちにハイラル王国への助力を要請して欲しい。ハイラルの危機に抗うため、大妖精の御加護を」
「御意」
桑茶色の髪、少し焼けた肌、極彩色の瞳を持つその男こそハイラル王国に仕える精霊遣い。ハイラル王国と精霊との絆を示す者。
我々には視認できぬ精霊をその目で捉え、腰にさげたオカリナで精霊と心を通わせ、精霊たちの加護や恵みをハイラルへと送り届ける者。
背負う三色に彩られた刃を持つ大妖精の剣は、歴代最高の精霊遣いである証。
その者の名はルーカス。力・知恵・勇気を兼ね備えた男である。
「で、なんで真っ先にこっちに来るわけ?」
「いやね、ちょっと確認がしたくてさ」
精霊遣いのルーカス。彼とはまぁ結構長い付き合いだ。
ここ王立古代研究所に勤める研究者の基本は各地に眠る遺跡調査。つまり、フィールドワークだ。精霊遣いとして各地を旅する彼とは結構鉢合わせることがある。研究者の中で年代も近いこともあってロベリーや私とはよく話すことが多いのだ。
しかしそれも基本は外の話。今いる場所は研究所で、彼がここを訪れることは職務上ほとんどない。だから何故? となるわけだ。
「確認?」
「そう。僕の任務は精霊……主に大妖精様から加護を授かることだけれど、そのためにはまず大妖精様の居場所を探さなくちゃいけない」
「それは当然ね。でも貴方、もう大妖精様とはお知り合いじゃなかった?」
私はその証である大妖精の剣を見て言う。
彼が背負うその剣は全ての大妖精様に気に入られた者だけが手にできる、いわば絆の結晶のようなものだ。それを所持しているということは当然、彼は既に大妖精様がおわす泉の場所を把握していることになる。わざわざその事でこちらに来る必要はない。
「それはそうなんだけど、彼女たちは泉と共に移動してしまう。特に周囲の環境が変わったりしちゃうとね」
「周囲の環境ってそうそう変わるもんじゃないでしょ……って、あー」
「うん。最近あっただろ?」
遺物の採掘作業か!
今、ハイラルの各地で古代ハイラルの大規模な調査が行われている。
予言にあった厄災の存在と伝承に伝わる過去の戦い。そこにあるように神獣が扱えないか知るため、国の力を総動員して急ピッチで進めているものだ。
作業範囲は広く、神獣の大きさからして地形すらも変わった場所まである。十分環境を変えるに足る
「作業していた場所が知りたいんだ。場所によっては多分、大丈夫なところもあるだろうし」
「なるほどね。分かったわ、地図を貸してちょうだい」
「うん、どうぞ」
貰ったハイラル全土の地形を記す地図に点線で円を描いていく。神獣があるかもしれないと予言が指し示した場所だ。
「ゲルドキャニオンにゲルド高地、ヘブラ山脈、デスマウンテン、雷獣山付近とラネール山脈……こんなもんかな」
「うわぁ……これまた随分と」
「これは採掘を行った地域全てを示してる。それぞれ4つの地点からガーディアンが発見されたから、4体いるとされる神獣もその辺りにいるんじゃないかと考えて、最後の方は範囲を絞ってたけどね。その時作業してたのはここら辺」
「デスマウンテン、ゲルドキャニオン、へブラ山、貯水湖周辺か。とすると……」
彼は色の違うペンで地図に点線の円を加えていった。さっき言った場所を囲んだ円より少し大きいものだ。そして、その中に斜線を引いて消す。
「何、この円」
「大妖精様にとって重要なのは居心地の良さなんだ。綺麗な水、美しい景色や山なんかの地形的な条件も重要なんだけど、一番大事なのは音だ」
「音?」
「そう、音。彼女たちは音楽を好む。僕たち精霊遣いは音を使って彼女たちを呼び覚まし、心を通わせる。こんな風にね」
ルーカスは腰に下げた水色のオカリナを手に持って曲を奏で始めた。この曲は……なんとのどかで心地がいいのだろう。心にたまった膿がきれいさっぱりと流されていくような、飛ばされていくような。
周囲にいた研究所の職員たちも目を閉じて聞き入っている。さっきまであったキリつまった空気がホがれていくのが分かる。
だが、彼らはこの演奏の本当の楽しみ方を知らない。曲と一緒に演奏するルーカスを見る。それが一番美しく、楽しいことを知っているのは極わずかな人間だけ。あぁ、少しの優越感も味わえた。
「──この演奏はお礼だ。結構切羽詰まっているみたいだから、朗らかになる一曲を」
「ありがと。国王様から大至急との命を受けてるからね」
ルーカスは笑みを返す。頑張るのはいいことだけれど無理は良くないよ、なんて言いたそうな笑みだ。無理をしなくちゃいけない理由も分かっているから、笑みで返しているのだろう。
「それで? 結局この円はなんなわけ?」
「あぁ、うん。音が大事だからね。騒音とかも気にするんだ。しかも耳がいいから余計に聞こえちゃうらしくて」
「……採掘作業の音、確かに大きそうね」
「そう、この円は大妖精様の耳に届きそうな距離を記した物。採掘を始めてから移動したなら、この範囲にはいないはずなんだ」
ありがとう、これで作業が捗るよ。そう言って広げた地図を畳み、バックの横に刺して彼は外へと歩いていく。まるでここでお別れみたいな物言いだ。見送りをしないほど薄情じゃないんだけどな。
「作業の邪魔じゃない?」
「ばーか。ハイラル王国でも随一の演奏家に演奏してもらって見送りなしじゃ、研究者の評判が下がっちゃうじゃない」
「プルア、そういうこと気にするんだ」
「失礼な」
これでも十代の女の子であることをコイツは忘れているんじゃなかろうか。って凝視しても無視して黒い愛馬に乗り込んでるし……。
「また来なよ。演奏、待ってるから」
「うん、また。……あぁそうだ、プルア」
「何?」
「古代の新しい素材、いいのあったら教えてよ。……やぁッ!」
そう言い残し、馬に鞭を打って去っていく。確か装備に加護を施すにはいくつか材料が必要なんだっけ。……もしかして、大妖精様って結構現金な性格?
「そういうのを満足させるのも精霊遣いさんのお仕事か」
はてさて、次は一体どこへ向かうのやら。
「というわけでこのゾーラの里を訪れたわけだけど……」
「ごめんね。そういうつぼみ? を見たって話は里じゃ聞かない、かな」
ハイラル王国に仕える精霊遣いのルーカス。彼は大妖精様の泉を探してゾーラの里までやってきた。
ゾーラの里は降水量がハイラルの中でも特に多い。それによりもたらされる水は多く、綺麗で、私たちゾーラ族を潤してくれる。
その水の潤いを気に入って大妖精様も来るんじゃないか、ルーカスはそう考えた見たいだけれど、このゾーラの里で噂になったことはない。
川沿いや貯水湖近くなら、間違いなく誰かの目に留まるはずなのでほんとうに来ていないのだと思う。
「そっか……。ここまで来る道中にもいなかったし」
「えっと、その剣で場所とか分からないものなの?」
「大妖精の剣で?」
「うん。何か不思議な力があるって聞いたことがあるよ」
ルーカスは背に下げた大剣を引き抜いた。その刃の輝きは宝石やゾーラの里周辺で採れる青い石材の輝きとは違う。そもそもが金属では無いのだろう。刃に纏われている淡いピンクの光は、それ自体が力を持っているように感じられる。
「この剣は僕と大妖精様との絆の証なんだ。これがあれば確かに大妖精様の存在を感じられる」
「なら」
「でもそれはこの剣と"繋がった"大妖精様だけ。泉の中に入ってしまうと"繋がり"は切れてしまう。その"繋がり"を再び結ぶ祭事が、僕が毎年のようにやっている巡礼なんだ」
「そうなんだ……」
「この剣は今も光を放っているけれど、大妖精様の力が全て合わさるともっと凄くなるよ?」
言ってルーカスは剣をしまった。
今はカカリコ村で出会った大妖精様1人分の力しか宿っていないらしい。ちなみにラネール地方にやってきたのはその1人目の大妖精様の助言があったからだとか。
「しかし、ゾーラ族の人達が知らないとなるとゾーラの里周辺じゃないのかな……。雷獣山を超えた向こうとか」
「あっ、その可能性はあるかも。最近里の人はあっちの方に行けてないし……」
「ん? 何かあったのか?」
「あっ……!」
しまった。これはルーカスの前で話すべきことじゃない。彼は精霊遣いとしての仕事をしている最中だ。そんな彼に里の問題を少しでも打ち明けてしまうと、ぐいぐいと尋ねてきて、最終的に手を貸すだろう。彼は優しい人だから。
でも、今彼に頼っては彼、ひいてはハイラル王国にとって損になるかもしれない。口を、口を噤まないと……!
「……お、あれはシーカー族の神獣調査隊か。ゾーラの里を拠点にしているんだっけ」
「……えっ!? あ、うん。ここで休んでもらってる。ハイラルの危機はゾーラの里にとっても危機だから」
ゾーラの里の前にかかる大きな橋を馬車と共に渡ってくる和装の人々と護衛の騎士たち。そうか、もうそんな時間だ。
グッドタイミング。ここで話を流してしまえば、ルーカスは何事もなくアッカレ方面へと旅立ってくれる。
「……見知った顔がある気がするけど、もしかして」
「え?」
「あれ、リンクじゃないか?」
「え゛っ!?」
さっき見た時は騎士とシーカー族の皆しかいなかったはず。リンクの姿はどこにも……。あ、でもルーカスと一緒でもう子供じゃないんだっけ。
「本当だ……」
騎士の兜で隠れて見えなかったけど、あの蒼い瞳と金色の髪は確かにリンクのものだ。もう子供では無い。青年へと成長してる……。
あ、彼もルーカスと私に気がついたみたい。シーカー族の人たちが里の階段を昇っていくのを見てからこちらに近づいてきた。
「やぁ、リンク。こんなところで会うなんて凄い偶然だ」
「久しぶり、リンク。凄い、成長したんだね……」
改めてリンクを見る。少し前に会った時にはあんなに小さかったのに、ハイリア人の成長は本当にはやい。旅をしてよくこの里を訪れていたルーカスの成長も驚いたけど、数年会っていなかった分、こっちの方が驚きが凄い。
「ご飯はちゃんと食べてるかい? 騎士の食事を見たけれど、焼いただけのものとかで済ませちゃうんだろう?」
「そうなの? それは体に悪いかも」
「まぁリンクは満腹になるまでなんでも食べるからね。栄養が偏らなければ大丈夫だと思うけど」
あれ……? なんだか口数が減って物静かになった気がする。昔はもっとルーカスに合わせて喋っていた気がするけど。大人になったって事なのかな?
逆にルーカスは口数が多くなった。初めて会った時は今のシドみたいで可愛かったな。……今の2人の会話は数年前の2人と立場が逆転してる。
そういえば、2人は私が知り合うよりも前にウオトリー村で出会ったんだっけ。確か、リンクのお父さんの慰安旅行でウオトリー村に行った時に話したのがはじまりだって。
ルーカスは桑茶色の髪とその瞳の色がウオトリー村の子供たちに受け入れられなくて、逆に外から来たリンクと一番に仲良くなったって言っていた。
「二人の仲は変わらないね」
「うん。リンクと同じ騎士の道に進めなかったけど、同じ王に仕える立場だから結構会うし、話もするから」
元々はリンクと一緒に近衛になるつもりだったルーカスは、騎士の試験中、先代の精霊遣いに見出されて今にいたる。彼の位は一気に高くなり、一介の騎士とは隔絶した地位に着いてしまった。
それでも彼らの関係に変化は無い。それは、彼らの絆の強さゆえなのだろう。あとは信頼かな?
ルーカスはずっと、リンクは必ず騎士の道の極地に至ると豪語していた。だから立場なんて最初から対等だと思っているのかもしれない。
実際、私はこの後すぐにリンクの強さを知ることになる。
雷獣山に住み着き、里を苦しめるライネルを討伐しようと、1人里を抜け出したシドを助け出すため、私たち3人は戦いに赴くことになった。
その時見せたリンクの剣技は圧倒的で、私やルーカスが手を貸す間もなくライネルを討伐してしまった。逆に私なんか助けられちゃったくらいだ。
これをずっと傍で見てきたのだとしたら、ルーカスがリンクに大きな信頼を向けるのも理解できる。正直、2人の関係がちょっぴり羨ましい。
私ももっとはやくに気づけていたら、この想いをすぐに伝えられたのかな……? い、いや……まだまだこれからだよ、ね……?
「はい、これが採寸結果ね」
「ありがとう」
プルアから受け取った書類を見るや否や考え込むルーカス。デザインの思案でもしているのだろうか?
精霊遣いは裁縫においても国随一の技を持つ。というか、持っていなくてはいけない。
大妖精や精霊の加護を多く授かった、彼らの手で作られる衣類は神秘を纏い、力が宿る。故にハイラルの王家は古くから彼らの作る衣装を求めた。それが精霊遣いという役職の始まり。
代々精霊遣いとなるものは、先代からその技を継承しなくてはならず、騎士の道から転向したルーカスもまた、ハイラルに来てからは裁縫の技術を磨き上げてきた。
先代の精霊遣いと親交を持っていた母に連れられて、幼い頃の私はよく修行にあけくれるルーカスの姿を目にしていた。
母が亡くなってからは自身の修行に明け暮れるようになったので、ルーカスがどれ程の技量を身につけたのか知る機会は、今の今まで訪れなかったけれど。
「凄いですね……この衣装」
「姫様は見るの初めてだっけ? 精霊遣いの服」
「ついこの間ハイラル王に謁見した際にしか着ていないからね。あの時ゼルダ様はおられなかったし」
炎、氷、雷を思わせる意匠に使われているのは龍の鱗だろうか? 巧みに加工したそれが襟や裾などを彩っている。特に、龍の角を思わせる冠の精巧さは凄まじいの一言に尽きる。
これが、先代から認められ、ルーカスが精霊遣いとして一人前となった際に技術の全てを込めて作り上げた服。彼が精霊遣いである証となるもの。
「それにしてもなんで龍がモチーフなの?」
「それが僕の特性にあっているから……らしい」
「らしいって、自分のことなのに」
「僕も自分の特性……精霊遣いとしての力についてよく分かってないんだ。そのままこの服を作ったものだから、師匠のそれには遠く及ばなくなってしまった。まだまだ精進が必要だよ」
「これでも……なのですね」
これ程の技量を持ちながらも、まだ彼は努力を惜しまない。……対して私はどうだろうか? 努力をしていないつもりは無い。だが、まだ王家に伝わる封印の力は、その片鱗すらも───!
「あぁ、安心してください! ゼルダ様には僕が手取り足取りお教え致しますので。必ず、良いものをお作りになられますよ」
「───え、えぇ。お願いします」
心配そうにこちらを伺う彼を見てハッとする。顔に出てしまっていだろうか。これではいけない。今は彼らに良いものを贈れるように集中しなくては!
発掘作業が進み、私たちはハイラルの各地から無数のガーディアンと4体の神獣を見つけ出すことに成功した。
国はリト、ゴロン、ゾーラ、ゲルドの各部族から4人の実力者を選び出し、神獣の繰り手として任命した。
加えて、精霊遣いであるルーカスの手引きにより、近衛騎士の1人であるリンクが迷いの森にある退魔の剣を引き抜き、選ばれし勇者となった。
彼ら5人はハイラル王から英傑に任命され、厄災に抗する旗頭としてハイラルの王女を長として束ねられた。
今回、私が作るのはそんな英傑たちに贈る品。由緒あるハイラルの青を取り入れた、英傑たちの結束を示す衣装だ。
「で、どういう感じにするわけ? かっこいい鎧とか?」
「うーん、どうだろう? 僕はハイリア人用の服とかには詳しいけど、他の部族のものについてはよく知らないからなぁ……。あんまりゴテゴテしたものだとかえって邪魔になるかも」
「服は作らないってこと?」
「うん。同じハイリア人のリンクには作ってあげられるだろうけど、他の4人にはスカーフやマントみたいなアクセサリーの方がいいのかなって」
「私の労力、8割くらい無駄になってない?」
プルアはがっくりと肩を落とすけれど、確かにその方が彼らにはあっているかもしれない。ダルケルやミファーなどにはあまり着飾る文化がないだろうし、リーバルは動きを妨げるものを嫌いそうだ。
「あっ、ウルボザにはスカートなどが似合いそうですね」
「えぇ! いいアイデアです。それでいきましょう。ミファーには泳ぎの邪魔にならないように、軽い素材でかつヒレに当たらないものがいいでしょうね」
「となるとマントなどでしょうか」
「ダルケルは割と適当で大丈夫なんじゃない? 鎖の代わりに体を縛る感じで」
「うんうんなるほどなるほど……。リーバルはやはりスカーフがいいでしょうね。しっかりキマるかっこいい感じのもので」
どんどんとアイデアが出されて、形が纏まっていく。いくつかのデザイン案を私とルーカスで書き出していき、似合いそうなものを選び出せば、あとは作業するのみだ。
「使う布はこちらで用意させていただきました。龍の鱗の鱗粉と大妖精様の加護を授けてあります。刺繍に用いる白い糸には姫しずかの繊維を使いました」
「これはまた……凄いね」
差し出された材料を見て、私もプルアと同じ感想を抱いた。これには何か不思議な力が宿っているような、そんな気がしてならない輝きが秘められていた。これが精霊遣いの加護なのだろうか。
「精霊の加護は材料にも宿ります。精霊遣いも古くは衣装ではなく布や糸をハイラルに献上していたとか。……どうか、心ゆくままにお使いください」
「……はい。ありがたく使わせていただきます」
そして、作業はつつがなく進行し、自分史上最高のものを完成させることができた。
英傑たちに訪れるであろう苦難の一助となりますように。
私は想いを託して儀式に臨んだ。
精霊遣いのルーカス。
結構細く見えるその風貌からハイリア人らしくひ弱な野郎なのかと思っていたが。
「ご、ごじぞうざまでじだ……」
「なんだいなんだい! いい食いっぷりじゃねぇか!」
ハイリア人とは思えないほどの勢いでロース岩を頬張る姿に、俺は相棒と同じものをこいつから感じ取った。こいつはできる。
「お前……本当にこれ食ったのかよ? 胃がどうかしてるにしても……程がある……」
なんか相棒の肩を借りて言っているが、まぁあんだけの量を食った後だ。眠くなるのも仕方ねぇよな! とはいえ……。
「すまねぇな。姫さんに振る舞える分がなくなっちまった。帰りまでに用意するからよ」
「え、えぇ。ありがとうございます、ダルケル。……そしてありがとうございました、ルーカス。今は休んでください……」
「ん? 何か言ったか?」
「あっ! えっと……その後の調子はどうですか、ダルケル」
「調子ねぇ……。あんまりいいとは言えねぇな」
ボリボリと頭を掻きながらデスマウンテンを見上げて言う。そこには神獣ルーダニアが鎮座していた。ほとんど発掘直後の姿から変わっていない。
神獣が発見されてから、英傑として任命され繰り手になったはいいものの成果は芳しくない。何故か俺だけ神獣の扱いが悪いんで、こうして姫さんたちが来たわけだ。
なんでも、姫さんの手にあるシーカーストーンがルーダニアとの同調に役に立つかもしれないとかなんとか。神獣まで行ってその辺を調べたいらしい。ん? 待てよ……。
「そういやなんでルーカスの奴がいるんだ? 神獣の調整ってことなら精霊遣いさんに出番はないだろ」
「あぁ、それはそうなのですが……」
「ぅう……げほっ。……試したいことがあってね」
「試したいこと?」
それが出来たならルーダニアとの同調に協力できるかもしれないらしい。
ルーカスは俺たち英傑の服を作成に助力してからは、各地を回って素材を集めつつ、ハイリア人たちの装備を整える作業を行っていたようだ。
そんな中、シーカーストーンの発見によるガーディアンの実用化に目処がたってきたんで、古代兵器についても何か出来ないかと色々試していたらしい。
そんでいくつか分かったことがあった。
「彼らには意思がある」
「石ぃ? そりゃ、石みたいなもんでできてるからな」
「そっちじゃなくて、考える方の意思」
「……ホントかよ」
「長い間言語の通じない相手と心を通わせてきた経験に基づいた勘……でしかないんだけどね」
聞けばハイラル城で起こったガーディアンの暴走事件にルーカスの奴も鉢合わせていたらしい。暴走の方は相棒が鍋の蓋でガーディアンを返り討ちにして解決したわけだが、その時にルーカスは視たのだと。
「彼の叫びをね」
「それなら聴こえたが正しいんじゃねぇか?」
「声は無かった。多分、あれは視えたんだ。……その直感に従って、他のガーディアンにも触れ合って検証したら」
「同じように、意志のようなもんを感じ取れたってわけかい」
コクリ、と頷くルーカス。まぁ、確かにハイラル城で見たガーディアンは魔物と人との違いが分かってたみたいだからな……。どういう仕組みで動いてんのかはさっぱり理解できなかったが、それが奴らの意思によるもんだったとは。まぁ、プルアやロベリーがたまに披露するよく分からんウンチクなんかよりかは単純でいい。
「今回の調整は姫様のシーカーストーンと、僕が仲介となって行う」
「精霊遣いは精霊の言葉を伝えるのが役目だったっけな」
「その通り。ダルケルとルーダニアの仲を取り持とう」
「頼りにしてるぜ!」
その後、リンクに姫さん、ルーカスを連れてデスマウンテンを登りルーダニアへと向かった。
ルーカスが言うように、ルーダニアには意思があった。姫さんのシーカーストーンで声を聞きやすくして、俺との同調を高めたのまでは良かったんだが……、その先は結構難航しちまった。
間を取り持ってくれたルーカスには悪いが、あれこれと話し合いをするよりも、相棒が言うようにルーダニアを駆けずり回って絆を深める方法の方が俺には合っていたらしい。
習うより慣れろってことで、体を使う相棒のスパルタ特訓を経て俺はルーダニアの制御を完璧にした。
力になれないと悟ったルーカスのやつは早々に下山してゴロンシティからも帰っていってしまったらしい。自分の力について気づきを得れたとか言ってたらしいけどよ、落ち込ませてしまったんじゃねぇか?
後で上ロース岩を贈ってやるか!
精霊遣いのルーカス、正直その実力は掴みかねていた。
彼の師匠にあたる先代の精霊遣いとは旧知の仲だ。ハイラル女王と私と彼女とで色々とやったものだ。
その彼女が太鼓判を押した彼。彼女曰く、自分よりも精霊や妖精との絆は強く、自分以上にハイラルのために働いてくれるだろうとのことだった。
だが、ルーカスはまだ若い。本来ならば、彼を精霊遣いとして任命するのはもっと時を待ってからという話だった。先代が女王に続いて死去してしまったがために、急遽抜擢されることとなった彼に、同情と不安を抱かないわけがなかった。
「でも、それはとんだ誤りだったね。あんたは確かに先代以上だ」
「そんなことはないですよ。僕はまだあの人のようにはなれない」
「少なくともあいつにはモルドラジークを1人で討伐する、なんてことはできなかったがねぇ」
カラカラバザールに運ばれてきたモルドラジークの死体を見て私は言った。それは、ルーカスがゲルドの戦士以上の力を秘めている証拠でもあった。ハイラルを担う次の世代の戦士も育ってきている。
「ゲルトの皆さんの協力があってこそ、です。スナザラシや爆弾タルをお借り出来なければ、太刀打ちすることはできなかったでしょう」
「逆にそれさえあれば戦えるってことだろ? 並の戦士ができることじゃない」
「……リンクなら、僕よりももっと上手くやりますよ」
あーあ、なんでこう謙遜するのかねぇ。いくらなんでもそれは上を見すぎだ。
確かにルーカスの言う通り、武芸に優れ、あらゆる武器を使いこなすリンクなら、誰の手も借りずに戦えるかもしれない。だが彼は元々近衛騎士。ハイラル王国を守るため、戦う術を極め続けた者に精霊遣いが適うわけがない。戦うために費やした努力の量が違いすぎる。
ルーカスは裁縫に楽器の演奏、勉強、料理などなど、精霊や妖精と心を通わすために様々なことへ挑戦しなくてはいけなかった。
だというのに、背に下げる大妖精の剣を使いこなす技量まであるのがおかしいのだ。しかも、それはモルドラジークを単独で撃破できる域にまで達している。
砂漠のあちこちに爆弾タルを置いたり、スナザラシのソリに紐で括りつけたりと、事前準備を色々とやっていたことを加味しても、それで評価が落ちるわけが無い。というか、それは知恵にも富んでいることの現れだろう。
そういえば、おひい様から聞いた話じゃ、ルーカスはリンクと一緒に剣を学んでいたんだっけね。近くであの天才剣士を見すぎたから、彼の評価基準がおかしくなっているのかもしれない。リンクも中々罪作りな男だねぇ。
「改めて、ご協力感謝します」
「いいってことさ。私のために色々やってくれようってヴォーイの気持ちを無下にするほど落ちぶれちゃいないさ」
「……もしや、これから僕がしようとしていることに心当たりが?」
「あぁ、先代から聞いているよ」
彼女も同じようにモルドラジークの討伐を申し出てきた時があった。遠慮がない子で、武器もくれ、食料もくれ、スナザラシもゲルドの戦士も何人か貸してくれ……と色んな頼み事をされたもんだ。
あの時と同じことをルーカスがしようとしているのなら、欲しいのはモルドラジークの背ビレや肝といった素材だ。
「あの時は兵士のために色々と見繕っていたみたいだったけど、討伐した後に私を呼んだってことは」
「えぇ、貴方への贈り物です。と言っても新しい何かをつくるという訳ではないんですが」
「そうなのかい?」
はい、と言ってこくりと頷いた後、タイミング良く部下たちがモルドラジークの遺体から取り出した素材たちを持ってきた。ルーカスはそれをオアシス近くに広げられた布の上に置くように指示し、自らも持参してきたであろういくつかの素材をそこに置いた。
「こいつは……黄色いリザルフォスの尻尾に、ビリビリアゲハかい?」
「その通りです。これにモルドラジークから取れた素材を加えれば準備完了です。……そこにおひとりで立っていただけますか?」
「こうかい?」
「オーケーです」
わけも分からぬまま直立する私とルーカスとの間には、先程広げた素材たちが転がっている。
ルーカスは位置に着くとおもむろに剣を引き抜いた。それに反応してお付の戦士たちが警戒を露わにする。槍を構えようとするのを制し、じっと彼の動きを待つ。彼は剣を両手で持ち、刃を上に掲げながら集中を高めていた。
「……これは先代で言うところの杖でもあります」
「精霊遣いとしての能力を引き出すもの。依代とかって言っていたね」
「僕はまだ能力に目覚めていないので、厳密に言えばこれは僕の力ではありませんが……僕にしかできないことではあります」
「へぇ、見せてもらおうじゃないか」
宝石のように輝く刀身が更に輝きを強めていく。その光に呼応するように、マットの上に広げられていた素材たちが輝き、粒子に分解されていった。
光り輝く粒子たちは剣を中心とした渦を作り出すかのように彼の元へと集まっていき、次第に七色の輝きを発し始める。
「これは……!」
「クチューラ、シーザ、ミジャー、テーラ……4人の大妖精の愛を授かった私が告げる。精霊遣いの名のもとに、この者に力を授け給え。大妖精の剣を介して私が縁を繋ぎ合わせよう。大妖精に愛されし精霊遣いルーカスが、彼女らの代行として人々に麗しき加護を───!」
ルーカスが大妖精の剣を振り抜き、剣に集まっていた七色の粒子が刃となって殺到する。だがそれに威力は無い。暖かで優しい光だ。
それらは私を覆うと、私の服へ吸収されていく。先程もこの優しい光に包まれていたけど、それよりももっと近くに感じられる。これが大妖精の加護なのかい……?
「僕は大妖精様の力を剣を通して発動できるんです。それなりに準備は必要ですけどね」
「特に変わったような気がしないけど……何か力は感じるよ」
「大妖精様の加護は皆を守る。これが厄災との戦いに役立つといいですけど」
「まさか他の英傑たちにも?」
「はい」
今、大妖精様のいる泉はどの里や村からも遠いと言う。しかも、彼女たちの加護を授かるには一度全ての泉を巡礼しなくてはいけないそうだ。それを大妖精の剣を持つルーカスなら代行できる。
ハイラル王やおひい様と言った王族や、里の代表格たる英傑たちはこの時期多忙を極めている。そんな彼らの代わりに素材を集め、加護を授ける仕事をここ最近はしていたらしい。
「もしかして……他にも色んな魔物と戦って来たのかい?」
「えぇ。加護を授ける人の特徴……縁とでも言うんでしょうか? それに合った素材を集めてこなくちゃいけませんからね。モルドラジークの他にもライネルとかイワロックとか」
「ライネルって……一体誰が?」
「ミファーが。意外ですよね?」
てっきり魚とかだと思ってたのに、なんて笑うルーカスを横目に私は驚愕していた。その技、只者ではないと評したが、それでも足りないかもしれない。
この子はとても強い。なんて頼もしい仲間なんだい。時間が許せば一度手合わせ願いたいくらいだ。
「それもウルボザ、貴方で終わりです。厄災戦の前に今の僕ができることはこれでなくなった」
「ルーカス……」
「……戦いの要は神獣と退魔の剣だ。僕の仕事がどれだけ役に立つかは分からないけど」
勝てよ。
それまであった敬語を崩した言葉と、突き出した拳に、ルーカスの想いの全てが現れている気がした。
彼は英傑ではない。退魔の剣に選ばれたわけでも、聖なる力を持ち合わせている訳でもない。
厄災ガノンがどんな奴かは分からないけど、あの大きさの神獣が必要になるくらいだ。きっと英傑以外の兵士や国民には何も出来ない戦いが待っているのだろう。
それをルーカスは分かっている。だから、戦うこと以外で何かできないかと全力で職務を全うした。それが終わった今、もう何もできない自分に歯がゆさを感じている。不安もあるのだろう。
「任せな! リンクもおひい様も守って、ハイラルを救ってみせるよ!」
その不安を打ち消せるように、私はそう宣言して拳を合わせた。
静かに笑う彼の顔が、どこか先代の笑顔と似ているような気がした。
この子なら……次代のゲルドを担う子に相応しいヴォーイになるかもしれない。ヴォーイハントの筆頭候補として頭に入れておくとしよう。
「この前見た時とは装いが違うね。随分と派手じゃないか」
「ははは……。まぁね。この服、力は絶大なんだけどどうにも目立ってしまうのが難点だなぁ」
今日、リトの村に精霊遣いのルーカスが訪れた。この間大妖精の加護とやらを授けに来た時に見た旅人の衣装ではなく、三龍を象った精霊遣いの正装でだ。村の者がそれを見て何事かと慌てふためいてしまい、族長から僕に対応を押し付けられてしまった。全く、めんどくさいことこの上ないね。
「それで? なんでこっちに来たの。この前は自分にもうできることは無いとかって言ってたじゃないか」
「精霊遣いとしては、ね。今回は伝令役。ダルケルから」
「あのおっさんからって時点で厄介事じゃないか」
ダルケルからの手紙を受け取って、直ぐに封を切って読む。
今度、ゼルダ姫が誕生日を迎え、ラネール山への入山が解禁される。それにより知恵の泉での修行ができるようになり、あのお姫様はすぐにでも泉に向かうつもりらしい。英傑を束ねる長の誕生日のお祝いと、激励を兼ねてラネール山まで見送りにいかないか……そんな感じの内容だった。ダルケルが考えつきそうなことではある。
「……これ、君も行くのかい?」
「うん。姫様の誕生日を祝いたいし、知恵の泉での修行を終えた姫様を視てみたいから」
「なんだいそれは。1個目はともかく2個目の理由の意味が分からない」
「僕の能力に関する話で、ちょっとね。この極彩色の瞳が力の源であることは分かったんだけど、肝心の力の使い方がよく分かってなくて。試しに色んな人を視ることにしたんだ」
「それ、あの姫を視る理由にはなってなくないかい?」
「姫様は他の人とは違うんだ。何故かは分からないけれど、もしそれが封印の力と関係するなら励ましになるのかな……とか思ったりして」
ふーん。結局は姫の助けになりたいわけか。
……このハイリア人に似つかわしくない極彩色の瞳が、ルーカスの力の源か。まじまじとその瞳を見つめてみる。
「……こうやって見てみるとますます龍のように見えるね」
「あぁ。そう見えるように作ったからね。このデザインに関しては自分でも気に入っているよ」
炎、氷、雷を司る龍、オルドラ、ネルドラ、フロドラ。僕もルーカスの部屋にある絵画でしかその姿を見たことがない。言い伝えによれば、それぞれが力・知恵・勇気の泉と深い関係にあるとか言われているらしいけど、よくは知らない。どうでもいい。
ただ事実なのは、今の彼の着ている服からは確かにそれらしい力が感じられるということだけだ。
頭は炎、衣は氷、ズボンは雷。それぞれの龍に合わせてつくったのであろうその衣装には、実際の龍の部位が使われているのだと聞いたことがある。
「しかし、たったこれだけの用事なら、そんなかしこまった姿でなくても良かっただろうに」
「これは保険だよ。いつ何時に厄災が復活するかも分からない。その時に確実に全力を出すためのね」
最近、各地で魔物の動きが活発になってきているとは聞いた。ヘブラ山の方でも大量発生していてリトの戦士が対応に追われている。
ルーカスはその職業柄ハイラルの各地を練り歩く。だからこそ肌で感じ取っているのだろう、厄災ガノンの復活がもう間もなく起こるであろうことを。この衣装はその警戒の現れか。
「それに郵便だけが僕の用事だったわけでもないしね。というかこっちはついでだ。リーバルが次ハイラル城に行った時でも間に合うことだし」
「ふーん。それなら僕じゃなくて族長にかけあってよ。僕もこれから訓練にいかなきゃいけない」
「いや、村じゃなくて。君に用事があるんだ」
「僕に?」
ルーカスは真剣そうな面持ちで僕の方を見つめていた。何か重要なことなのだろうというのが伺い知れる。息を大きく吸い込んで、吐いてはを繰り返して気を鎮めると、意を決したかのように両手を合わせてこう言った。
「お願い!! 僕を乗せてリーバルタイフーン? トルネード? とかいう変なアレを披露してくれないかな!?」
「……君ねぇ……っ!」
頼み方ってもんがあるだろうが!!!
上昇気流を発生させ、天高く空を舞う僕の技の名前は『リーバルの猛り』と書いて
「それを真剣そうな顔で言うことかな!?」
「いや、失礼かもとは思ってたから……。それに、僕にとっては結構重要なことで……」
「そう思うなら技名くらい覚えておいて欲しいかなぁっ!?」
あははは……と苦笑いするルーカス。本当にあの技の凄さが分かっているのだろうか。緻密な体重移動とか、発生させる風の向きの調整とか必要で結構大変なんだぞ。
「というか無理だよ。あの状態の僕は人を乗せられる体勢じゃない。落とすよ?」
「それをどーにかしくれないかな? どうしてもあの上昇気流に乗ってみたいって言うんだ」
「例の"オトモダチ"が、かい?」
「…………うん」
そう言って虚空をチラチラと見るルーカス。僕からは何も見えないし、そこには何も無いようにしか見えないけど、彼に言わせれば確かにそこにいるらしい。
コログ族。迷いの森を故郷とし、気まぐれに各地に出没するという森の精霊。
精霊故にその存在が見える人は限られるらしい。正直、僕も見えるという人がルーカスだけだったなら、彼を頭が変になっている狂人と評していただろう。
だがゼルダ姫と、あの加えて凄くいけ好かない騎士、リンクにもその存在が見えた。だから僕も一応信じることにした。……このことを思い出すとなんだか腹が立ってくるな。
まぁとにかく、ハイラルにはそういう存在がいて、だからこそ精霊遣いという人々がいる。彼らが妖精遣いと呼ばれないのには彼らの存在があるためだ。
ルーカスは幼い頃、故郷の近くで1人のコログと出会ったらしい。ルーカスに出来た初めての"オトモダチ"で、ずっと一緒に過ごしてきたそうだ。
彼が精霊遣いに選ばれたのも、彼が騎士の試験でハイラル城に赴いた際、その"オトモダチ"と話している姿が先代の精霊遣いの目に止まったからだとか。姫が言っていた。
だからなんだって、話だったんだけどね。ルーカスに会ったばかりの頃の僕は、見えも触れもしないその精霊の有無なんか、さしてどうでもいいことだと考えていた。コログ族の面倒な特性を知ってからは評価が変わったけどね。
「一体、僕は何回君の"オトモダチ"の遊びに付き合えばいいんだろうね」
「毎度毎度助かるよ。いつもは旅先で"遊んで"暇を潰せるみたいなんだけど、最近は厄災の対応で忙しかったから……。英傑のみんなにも悪いとは思ってる……」
遊びたがり。それがコログの厄介な特性だ。
"遊び"と称してイタズラをしかけたり、面倒ななぞかけをしてきたりと様々な方法で僕らの気を引こうとする。それに付き合い、絆を深めるのも精霊遣いの務めらしいけど、1人で全部をやってはあげられない。だから僕たちが割を食うわけだ。
「特にリーバルは"キリ"のお気に入りなんだ。空中での動きがスゴイスゴイって」
「聞いてもあまり嬉しくない褒め言葉だね、それ」
キリというコログは今ルーカスに憑いている状態らしい。彼から離れられず、彼の感覚を共有しているのだとか。
だから空を飛びたいとか、水の中を自由に動きたいだとかの要望に応えるべく、彼を乗せてミファーや僕が頑張った。しかし今度は
「僕の目線で見てみたいってのにはどうやっても応えられない。……ただ上昇気流を感じてみたいって言うのなら、やってやれないことはないだろうね」
「本当!?」
「あぁ。パラセール、持ってるだろう? そこに気流をぶつけてやれば浮かび上がらせることができるはずだ」
そんなわけで、ルーカスを気流に乗せるために色々と試行錯誤する羽目になった。他人を中心において上昇気流を発生させるなんてことは初挑戦だったもんで失敗を繰り返した。
なんとか成功させたけどね。その辺は流石僕! と褒めたたえたくなるよ。まぁその後冷静になって、なんでこんなこと必死になってやってるんだろうとか思ってしまったけどね……。
まぁなんだかんだで、この練習が厄災に対して成果をあげることになるわけだし、無駄ではなかったんだけど。ただそれを認めるのも何か癪なんだよねぇ……。
100年後じゃ遅すぎるよ、全く。
「────っぅ」
「ワァっ! やっと起きたァ……」
「キリ……? ここは……」
何だ。何が起きたんだっけ?
頭がくらくらする。体が痛い。思考が纏まらない。
ここはどこだ? 辺りを見渡す。少なくともハイラル城の僕の部屋じゃない。兵士たちはそこら中にいるけれど。
軍隊の施設……アッカレ砦か? なんで僕がアッカレ砦に……。思い出せ、僕はなんでここで寝て───ッ!!
「───ぐぅ!?」
「アッ、急に動いちゃダメッ!」
「キリ……っ! ハイラル城は、ゼルダ様やハイラル王はどうなった!?」
「……それはルーカスがよく分かってるヨネ?」
キリの返答が意味するところ。それは、僕の見てきた光景が夢では無いということだった。
つまり、厄災ガノンが復活し、ハイラル城は崩壊したということ。ハイラル王は死に王国は事実上滅亡した。
ラネール山入口からリンクたちと共にハイラル城に辿り着いた時には全てが終わっていた。ガーディアンたちは厄災ガノンに乗っ取られ、奴の意志を体現するかのように城下町を破壊し尽くした。
僕は街に残った僅かな兵と民たちを逃がすために戦いに赴き、そして───。
「……神獣が攻撃してきたように見えた。あれも、現実なの、か……?」
「────」
キリは何も答えない。それが答えだった。
ガーディアンのみならず神獣までもが厄災の手に落ちた。それはつまり、繰り手である英傑たちの死を意味していた。
僕はそのことに気がついた直後、乗っ取られた神獣の攻撃を受けて気を失った。そして誰かが僕を見つけ、ここに連れてきてくれたのだろう。
よく周りを見ればここにいる兵士たちは皆どこか傷を負っていた。負傷兵と共に治療を受けていたようだ。
そこでようやく体の異変に気づく。左腕が無い。
「───ッ!」
体の損傷、友の死、国の滅亡。それを認識した途端、体の内に溜まった物が逆流する。それでもなんとか吐かずに済んだのは、キリという存在が居たおかげだ。
精霊がいるということは、まだ全部が消え去ったわけじゃない。兵士たちが慌ただしいのは、まだ戦いがあるからだ。
僕にはまだ、やらなきゃいけないことがある。
「姫様はリンクと共に逃げたはずだ……。僕が逃がした。……彼女だけは護らなくてはいけない」
自分に言い聞かせるように呟く。左腕は無くとも命はある。体はまだ動く。大妖精の剣も傍らにある。僕はまだ戦える。
「君……! ここの司令官を教えて欲しい」
「精霊遣い様! お目覚めになられたのですね!? ですが無理は「いいからッッ!!」……承知致しました」
やらなくちゃ。皆を守らなくちゃ。必死に言い聞かせる僕にトドメを刺すかのように、その兵士は一言言った。
「今ここの指揮を取っておられるのはロベリー殿です」
なんで、ロベリーが?
ゼルダ様は? リンクは? プルアや他のみんなは……?
「事の詳細はロベリー殿から。向かうまでの間にお覚悟をお決め下さいませ」
「我々は古代研究所に居た者たちの生き残りだ。ガーディアンが暴れてハイラル城は壊滅。研究所も保管していたガーディアンに荒らされてしまってね。抗戦は不可能と判断し、救援活動を行いながらアッカレ砦まで引いてきた。
救援活動中にユーを見つけたが、左腕は瓦礫に埋もれてしまっていてね。ユーの命を救うため、こちらの判断で切断させてもらった」
「……んなこ……は……」
「ん?」
「そんなことはどうでもいいッ!! ゼルダ様は? リンクは? 研究所に居たならなんでプルアが居ない? 彼女は……!」
彼にあたってもなんの意味もないことは分かっている。だがどうしても感情を押さえつけることができなかった。彼らの安否が今の僕にとって何よりも大事なことだったからだ。
「一つずつ教えよう。まずゼルダ様とリンクについてだが、ハイラル城を脱出し、民間人を連れてハイリア川沿いに撤退したことはこちらで確認している。プルア女史については救援活動を効率的に行うため分散行動を取った。インパ殿と共にカカリコ村方面へと向かっているはずだ。もしかしたらゼルダ様たちと合流しているかもしれない」
「そこから先は……」
「分からない。中央ハイリアはほとんど魔物とガーディアンの手に落ちた。街道は封鎖されたうえ、奴らは各部族の里や村に向けて侵攻を始めた」
「伝令を出せる状況じゃないってことですか……」
「その通りだ。落ち着いたかね?」
「……はい。すみませんでした」
「ノープロブレム。逆の立場ならミーもそうなっていたと思うよ」
状況を飲み込んでいく。ハイラル王国の生き残りは各地に分散した。皆がどうなったかは分からないけれど、ハイリア川沿いの街道を進めば双子山、その先はハテノ砦だ。ロベリーの言う通りプルアたちと合流している可能性はある。いや、リンクならきっとゼルダ様を無事に守り通し、そこまで撤退しているはずだ。……そう信じるしか今できることは無い。
「神獣はどうなりました?」
「内部の状況は何も。ただ乗っ取られてしまった以上、英傑たちは敗れたと考えるしかないだろう。今は各部族の里に攻撃をしかけている」
追っ手として動いていないということは、各部族がなんとか押しとどめてくれているということだろう。だが長く続くとは思えない。
「僕たちの役割は?」
「ウィ、ここに殺到してくるであろう魔物たちの殲滅だよ」
「終わりの見えない籠城戦。しかも援軍や補給の見込みはなし、ですか……」
「それでもやるしかないだろう」
ここアッカレ砦はハイラル軍駐屯地やハイラル城に次ぐ規模の要衝だ。つまり、現時点で軍が持つ最大級の要塞である。裏を返せば敵が最も力を入れて潰しにかかる場所ということだ。
そんな中、僕たちは囮となって孤軍奮闘しなくてはいけない。僕たちが苦労した分、他のところが少しでも楽になるだろうと信じて戦うしかない。
「生き残った民間人はアッカレ地方の方に逃げて貰った。その人たちを守り通すためにもミーらは戦わなくてはいけない」
「その通りです。僕も最後まで戦います。……ですからロベリー、貴方も逃げる準備をしておいて下さいね」
「なっ……!? いや、ミーも一緒に最後まで──」
「──僕は!」
ロベリーの言い分も分かる。だが僕はまだ。
「僕は、まだ諦めていません。ですが巻き返すためには貴方の力が必要不可欠だ」
「ルーカス……」
乗っ取られたガーディアンの群れ。神獣も敵の手に落ちた。ハイラル王国を救うことは最早叶わないだろう。
だが、ハイラルに生きる人々を助ける方法はある。退魔の剣を持つ剣士リンクと、聖なる力を受け継いでいるゼルダ姫は生きている。そして、プルアやインパも無事ということはシーカーストーンもまだこちらの手の中にあるはずだ。
古代遺物を操るための機器、シーカーストーンがあれば乗っ取られた神獣やガーディアンを解放出来るかもしれない。退魔の剣があればまだ厄災に対抗できるかもしれない。
その時、僕が力になれることはないけれど、ロベリーは違う。彼の研究が世界を救う可能性だってあるのだ。
「指揮は僕が引き継ぎます。きっとこの中で一番位が高いのは僕でしょうから。ロベリーもギリギリまで戦ってください。ですが、死ぬことは許しません。生きて、逆転の一手を築くまでは」
「……了解した。指揮権をユーに譲渡しよう。いざとなれば、ミーら研究所の職員は目もくれずに退散する。それでいいかね?」
「はい。ありがとうございます」
希望はまだ繋げる。きっとここで僕は終わってしまうのかもしれないけれど、それが無駄になることは無い。それを無駄にさせはしない。
「キリ、君ももう迷いの森に帰っていいんだよ?」
「……ウウン、ボクも最後までルーカスのこと、見守るヨ」
そして、それから一日も経たないうちに敵は来た。僕は未来を信じて戦禍に身を投じた。一日、二日……一週間が経ってもまだアッカレ砦は落ちなかった。けれどもう終わりが近いことは誰の目にも明らかだった。
「橋が落ちるぞぉーっ!!!」
いくつもの魔物の悲鳴と共にアッカレ砦とアッカレ大橋を繋ぐ連絡橋が落ちていく。最後の最後に残った大砲の弾を使った爆発で、敵を巻き添えにしながら落ちていく。
アッカレ砦の上で涙を流しながら彼方へと指を指すロベリーの姿が目にとまり、そして消えた。
これは合図だ。アッカレ砦を放棄するという合図。
物資もなく、援軍もない僕らに残らされた最終手段。この橋の陥落で崩れた敵の陣形の隙を縫って、生存者を脱出させる最後の策。
対岸に残された騎士や兵士の逃げ道はこれで消えた。アッカレ砦に残された者たちも少しは持つだろうが、敵が持ち直せばすり潰される。組織的な反抗作戦はもうできない。
「それでも……!」
右腕に全ての力を込め、大妖精の剣を振るう。大きな横薙ぎは迫り来るボコブリンたちを消し飛ばし、モリブリンたちを吹き飛ばす。
「それでも……ッ!」
先程の一撃をバックステップで避けたリザルフォスに向けて、振るった剣を背に乗せながら突撃。縦に一刀両断する。
「それでもッッ!!」
背後から感じる大きな気配。それに向けて振り向きながら剣を投げる。目線の先にはヒノックス。土手っ腹に突き刺さった大妖精の剣へ向けて跳躍して柄を蹴り、更に深く突き刺す。ズボンに施されたフロドラの鱗から稲妻が迸り、ヒノックスは内部から焼け焦げて消えた。
「
吹き飛んだモリブリンが体勢を立て直し、木製のバットで殴りかかってくる。俺は地面に突き刺さった大妖精の剣を支点に回転しながら避け、その勢いのまま引き抜き、斬り裂いた。
少しでも多く倒せ! 少しでも長く生き残れ! そうすれば皆もっと楽になる。そうすればロベリーたちが逃げる時間を作り出せるッッ!!
「やっと片手だけで戦う方法に慣れてきたところなんだ……。まだまだこれからぁ!!」
突いて払い、刃で攻撃を受けては斬る。
視界の隅で一人の兵士が息絶えた。
大妖精の剣で突き刺したまま、足で蹴りあげた誰かの剣を口で咥えて投げる。
砦の窓から救いを求める兵士の姿を見た。
突き出された槍を避け、肘と胸で挟み込むとそのまま魔物事振り回す。鎧に付けたネルドラの鱗が最後の輝きを発し冷気を伝わせる。凍った魔物を媒介にして一体また一体と氷像が出来上がっては砕けた。俺の鎧にもう加護は無い。
砦の屋上で爆発音が鳴る。そこに紛れた誰かの悲鳴を聞いた。
一匹のライネルの一撃が頭上へと迫る。冠として使ったオルドラの角が砕けながらも爆発でそれを弾き返す。俺はその隙を見逃さずにライネルの脚と上半身を切断した。頭から血が垂れて視界の半分が朱に染まる。
もう何も聞こえなくなった。ただ雨の音だけがそこにはあった。
死んだはずのボコブリンが俺の下で俺の脚を掴んだ。それで怯んだ俺に向けてリザルフォスが跳躍をかます。俺は最後に残ったフロドラの牙の欠片を剣で叩き割り、雨を媒介にして雷を発生させる。痺れて静止したリザルフォスごと、俺を邪魔する魔物を駆逐した。
「はぁっ……、はぁっ……、……ッッ!!」
ピピピピピッ、と絶望の音が俺に向けられていた。
複数の赤い線が俺の体を舐めるように這いずり回り、ただ一点、心の臓で止まる。もう何回も見て、もう何体も倒してきた
「があ゛ッ゛ッ゛!!」
ピュンッと飛んでくる光線を最後の力を振り絞って避ける。ガーディアンの骸の下へと無理やりにでも滑り込み、直撃を免れる。だがそれも次は使えない。
「もう……ここまでか……っ」
赤い線が見える。煙の中から俺を捉えれば、また同じように一撃を放つのだろう。だがもう俺にはどうしようもない。鎧も兜も砕けて散った。脚は傷だらけで動かせない。
残っているのはずっと握りしめている大妖精の剣と、骸の周りに突き刺さった剣たち。後は魔物やガーディアンの残骸くらいなもの。
「最期に、皆と会いたかったな……」
特にプルア。彼女だけ最後にハイラル城を旅立ってから会っていない。ロベリーには会えたけど、彼がどんな風に彼女に伝えるのかも分からない。
再演の約束も果たせていない。
『この前言っていたよね、古代の素材で何か使えるものは無いかって』
そんな時に思い出す。
『ガーディアンのコア、これにはすっごいエネルギーが秘められてるっぽいのよね。何か武器に使えるといいんだけど』
「───ッ、まだ、だァ!!!」
ハッとする。体に力が再び篭もる。
最後の力を振り絞ればこいつらを打ち倒せるかもしれない。やれるかどうかも分からないけど、この剣とこの残骸があれば。
「愛しき大妖精たちよ……。汝らに愛されし我、ルーカスが告げる。我に力を。我が刃に光を。汝らの輝きを今───」
ピピピピピッ。
赤い線が俺の心の臓を捉える。素材の分解が始まったが、まだ剣には十分なエネルギーが溜まっていない。
くそっ、本当にここまでか……っ!
『諦めないで』
「────っ!」
その声とともに瞳が燃える。瞳に力がみなぎっていくのを感じる。
声は続ける。
『貴方のその瞳は"龍の瞳"。視たものの魂を操ることができる力です』
聞いた事のない優しい声だ。だが、何故だか親近感が湧く。
『ガーディアンにも魂はある。貴方の力があれば動きを縛ることができるでしょう』
誰の声だろう。分からない。聞き返す暇も今は無い。だけど、感謝の念だけは忘れない。
俺の瞳の力、ようやく引き出せる。ガーディアンに蔓延る瘴気よ、悪しき魂よ、今その動きを封ず───!
「───敵を滅する力となりて我に与え給えッッ!!」
戦場に散らばった無数の、ありとあらゆる者たちの残骸全てを光の粒子へと変え、万感の思いを込めて放つ。
そのエネルギーは魔の者の力を祓う祓魔の力となって俺の目の前にいた全ての敵を粉砕した。
同時に俺もその余波で消し飛んでいく。体の感覚が消え、意識だけが天に昇った。
その時俺は視た。俺に語りかけてきた者の正体を。
見たこともない種族の女性だったけれど、確信を持って言える。この人は俺の遠い────。
『貴方の行いは無駄ではなかった』
『貴方の与えた加護は彼らに魂となっても生き続けることのできる力を与えた』
『貴方の力はきっと彼の戦いの助けとなるでしょう』
『ゼルダが言っています。退魔の騎士リンクはいつか目覚めると』
『だから貴方も、その剣の中で一時の眠りを』
『彼の力になってあげてくださいね』
『この先もずっと』
ハイラル王国の終わりを告げる場所とされるアッカレ砦。そこにはこんな噂がある。
あの砦の地下には精霊が住んでいて、彼がある剣を護り続けていると。
「こっちダヨ!」
ある旅の途中、剣士リンクはそんな噂を聞きつけてこの砦にやって来た。そこで彼はキリと名乗る一匹のコログと出会う。
見える人を待っていた。そう告げてアッカレ砦の地下深くへと案内を始めた彼に続き階段を降りていく。
その先で見たものは眩い輝きを放つ一本の大剣だった。
『やぁ、リンク。本当に来たんだね。僕のこと思い出せるかい?』
そして彼は視る。剣に住まう男の魂を。懐かしさが溢れて止まらない男の顔を。幼馴染の顔を。
『行こう。一緒にゼルダ様を救うんだ』
ということでいかがでしたでしょうか。
ネタバレ防止のため、敢えてティアキンの要素は少なめにしましたが、楽しめたでしょうか。
主人公の容姿に関しましては、例の祠全クリ装備を意識しております。まさかああいう形でお出しされるとは思いませんでしたが、お陰様で主人公の形が決まりました。
設定自体はブレワイプレイ当時からあったんですけど、一味足したかったんですよね。
最後のあの人の正体は……ティアキンをプレイして確認してください!
それでは!ティアキンのDLC発売後くらいにまた会えたら!!
どうでもいい小ネタ
大妖精の剣 初期攻撃力12
かつてハイラル王国に仕えていたとされる精神遣いの持っていた剣。今はその末代の魂が眠っている。
出会った大妖精の数と装備している防具の強化段階で攻撃力が増加する。最大攻撃力は4×2足す5×3×2足す12で50。
ルーカスの魂が眠っているため壊れても復活する。30分に1回。
この剣を持っているとどこにいても大妖精の加護を受けられる。ゲーム的には素材さえあれば服の強化がいつでもどこでもできる。