若干、下ネタ多めです。あと、投稿期間に空いちゃったので少し長めになってます。
「さてと……、まずは自己紹介からか?」
「そうだね。ルビーちゃんは覚えているみたいだけど、アクア君は覚えていないみたいだから改めて自己紹介をした方がいいかも」
あれから全員俺の家へと招き、今に至る。
現在、テレビとテーブル以外に対して物が置かれていない4階のリビングにて、テーブルを囲うように俺らは座っている。俗に言う、誕生日席と呼ばれる位置に俺が座り、その両隣にアイとあかねが座っている。そして、俺に対して反対側に位置するところにアクアとルビーが2人で座っているという状況である。
MEMちょに関しては、まだ姿を見られるわけにもいかないので少し一個上の階にて、俺がスマホの通話越しに俺らの会話を盗み聞きしている。
「えっと…、俺は天宮 零っていう。周りの奴らからは色んな呼び方で呼ばれているから特にこれといった呼んでほしい呼び方はない。アイとの関係は幼馴染、あかねとの関係は………皆の自己紹介が終わったあとに改めて説明しようと思う。ルビーとの関係については、今の俺は何も知らん」
「………えっ」
「………悪い、それも含めて全部終わったら話す」
「……そっか、待ってるね?」
「……あぁ、悪い」
「…………」
「………えっと、辛気臭くなってきちゃったけど自己紹介するね? 私の名前は黒川 あかねって言います。アイちゃんとは友達で、いつか親友って呼べる仲になれたらいいなって思います。ルビーちゃんやアクア君との関係は零君同様に全部終わったら説明したいと思います……はい。零君との関係は赤い絆で結ばれた関係とだけ説明しておきます……!」
「………あぁ…」
「……おい、あかね。アクアが困惑した顔で見てんだろーが………」
「だってぇ………むぅ」
むぅとか言うなよ可愛いだろ。
「……えっと、私の自己紹介はいらない感じかな?」
「あぁ、アイのは知ってるしな。ついでに言うなら星野兄妹の自己紹介もある程度は知ってるから省いてよし」
「………ある程度知っている?どういうことだ?」
何も知らないアクアは随分と懐疑的な目をオレらに向けてくる。まぁ、そりゃそうだよな。あったからしたらこっちの情報は何もないのに、一方的に自分たちのことは知られてんのは流石にちょっと怖えわな。
「それも含めて全部説明すっから……」
「じゃあ………説明しますか」
そうして俺らは星野兄妹、改めてアクアに全てを語り出す。
俺らとは一体なんなのかを──────。
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
「…………」
「流石のアクア君も飲み込むのには少し時間がかかるかな‥‥?」
「黙っててごめんね、お兄ちゃん」
話をある程度聞いたアクアはテーブルに顔を伏せたっきり何も喋らなくなってしまった。やはり、一度に来る情報量が多すぎたのだろうか?
まぁ、オレでもきっとこうなるだろうし仕方がない。
「………アイは見てわかる通り転生している。黒川とルビー、そして天宮は転生こそしているものの前世に当たるのが未来の自分自身、言うなれば何度もこの世界をやり直しているに等しい。そしてそれは俺にも当てはまる……」
「…‥悪い、いまいちよく飲み込めていないんだが?」
「………悪いが、そりゃあオレもなんだよ」
本当にそればっかりはオレもまだ飲み込めてないんだ………。
「オレも前世の記憶が殆ど無いに等しい。だからルビーとオレの関係やお前との関係はよく知らない」
「じゃあ私が零兄と私の関係、アクアとの関係について話す?」
ルビーが追加ダメージをアクアに与えようとする。
………君、鬼かい?
「こっからさらに情報が増えるのかよ……」
「まぁー……、お兄ちゃんなら何とかなるよっ!」
「頑張れアクアっ!アクアならなんとかなるよ!」
「アイちゃん……、アクア君でも流石に飲み込みきれないんじゃないかな」
あまりにも適当な2人を見ているとこいつらってやっぱ親子なんだなって実感させられる。やっぱり、似るもんは似るもんなんだな。
「……はぁ、んなもんどうでもいいから早く教えてくれ」
「………(零君、流石にそれはちょっと無慈悲過ぎない?!)」
「………(私から言い出したけど、流石にそれはレー君冷たすぎじゃない??)」
「………(この感じ……、昔の零兄とおにちゃんを見ている気分だなぁ)」
自分達(アイとルビーのみ)だって結構アクアに対して酷かった気がするのに、それはあまりにも酷くない?みたいな目で見られる。あ?なんだぁ?ぼくおこるぞ?
「………お前は少しぐらい憐れみや慈悲を持ってくれてもいいんじゃないのか?」
「あ?んなもんお前相手に必要ないだろ。知らんけど」
「おい……」
まるで悪友に対して接するかの如く軽口を叩くオレとアクア。
そのやり取りに少しの心地よさと懐かしさを感じてしまう。
「変わらないな…………」ボソッ
「ルビー……?」
ルビーが小さな声で何かを呟いたみたいで、アイが不思議そうにルビーを見つめている。そんなアイを横目にルビーは話を続けようとする。
「あ、ごめんごめん!じゃあ説明するね?」
「私達兄妹と零兄の関係は簡単に言えば幼馴染かな?」
「………幼馴染か」
………だからさっきアクアと軽口を叩き合った時に少し心地よさを感じたのか。オレ自身が覚えているわけでもなくても、俗にいう心が覚えているってやつだろうか。
さっき感じたことから、オレらはきっと軽口を叩き合うような関係性だったんだろうなとか考えたりしてしまう。
「あー……、そういえば前にアクア君と共演した時にそんなこと言ってたかも」
「その時って私が生まれ変わっているわけじゃないから、レー君の幼馴染は私じゃないんだもんね………ふーん……」
「拗ねんなアイ、あとで構ってやるから……」
「…………ぅん」
構ってやると言われ多少テンションが上がったものの声音がやはりまだ暗いままだ。あかねの話を聞く限り、アイも含めてオレらは皆生まれ変わり続けてはいるが、アイに関してはドームの日に殺されてしますのが本来の筋書き。そして、その後に星野 愛という少女に転生するという話は本来なら存在しない。少なくともあかねやルビー、そしてMEMちょが覚えている限りではアイが死後、世界が廻る前に転生するというのはなかったらしい。
やはり、突然的なアイの転生や本来なら目的の為に記憶を引き継いで転生してきたオレの記憶の喪失というのはイレギュラーなのだ。この先、何かしらのアクシデントが起こってもおかしくないということである。
「それでママが死んじゃってからはよく私たちの面倒を見にきてくれたんだっ!」
「ほーん……」
「………でもある時、私達を置いて自殺しちゃって」
「…………」
MEMちょに聞いた話では、オレが自殺をするのは本来ならあり得ないらしい。いくら目的の為と言えど自らの命を捨てるような行為に走るような人間ではなかったと言う。
だが、前回の世界でMEMちょは記憶を引き継ぐことが出来なかった。俺が死んでから全てを思い出したらしい。本来なら協力者であったMEMちょの行われなかった記憶の引き継ぎ、オレの自殺。そして、今回の世界でのアイの転生とオレの記憶喪失、これらイレギュラーはおそらく偶然ではないと思われる。オレによるものなのかはわからないが、何かしらの意思が働いているように思えるのだ。
「気がついたらこの世界にいたって感じかな?」
「……あかねとはまた違う感じなのか」
「うん、そうみたい」
「ねー、私あかねとの馴れ初めも聞きたいなぁ?」
「えっ、アイさん?」
先程まで拗ねてむくれていた彼女が突然言い出したことにオレはつい驚いて彼女の名を読んでしまう。
すると、彼女は胡座しているオレの脚の間に座って話を続ける。
「前にあかねとの関係は色々聞いたけど、馴れ初めは聞いてないなぁって」
確かに言われてみればそうかもしれない。
気になるといえば気になるが……、それをわざわざ今聞く必要はあるのか?と少し疑問に思ってしまうが……。
少し迷ったような顔をしたあかねはしばらく考えたのちに、やがて口を開き語りました。
「………私の場合は、ある番組で大きな炎上をしちゃったんだ。それで追い込まれちゃって、自殺を図った時があったの」
───おい、それは
「その時、私は歩道橋から身を投げようとしてたんだけどね、けどそれを身を挺して止めてくれたのが零君だったんだ」
───本来、アクアの役目じゃないのか……?
「けど、身を挺して止めてくれた時に代わりに零君が歩道橋から落ちちゃって……」
「えぇっ!?レー君大丈夫だったの!?」
「うん……なんとかね。けど、一週間は目を覚まさなかったんだ。だから私、毎日毎日病室に通い続けて零君が起きた時に真っ先に止めてくれてありがとうって気持ちとこんな目に遭わせてしまってごめんなさいって言う謝罪を伝えられるようにしてたんだ」
「暫くして、零君は目を覚ましたよ。私の言うこと全てに君は悪くないの一点張りで、それでも私は自分のせいだって思ってたからどうしても何かしてあげたくてずっと病院に通い続けたんだよね」
「そしたらある時、零君に言われたんだ」
『オレは君のことはよく知らない。なんで自殺しようとしていたのかも、どんな辛い目にあったのかも。だけど、どれだけ辛い目に遭っていようと死んでいい理由にはならないと思うんだ。せめて、周りの頼れる人間全てに助けを求めてそれでも無理だったらぐらいじゃないとそう簡単に死んでいいはずがない。………まぁ、もっともオレの場合それでも助けちゃう気がするけどね……ハハッ…。でもまぁ……、君がそうやってオレに会いに来て笑顔を見せてくれてるってことは当分は死のうとしなさそうでよかったよ。それにしてもやっぱり、綺麗な人には笑顔が一番似合うね。君が生きてて本当によかった………」
「って言われたんだ///」
いや一個前の
「………ふーん?」ジトッ
「ほんっと零兄ってさぁ……」ジトッ
「………なるほど、これが本物の女たらしか」ボソッ
「いや聞こえてるからな?アクア」
ボソッと呟いたアクアにオレは言う。
………ていうか、昔のオレなんかキャラ違くない?MEMちょには最近どんどん口調や態度、雰囲気が昔のオレに戻ってきてるって言われたんですがそれは……。
「………なんのことだ?」
「白々しいわアホっ!!」
オレの恥ずかしい女ったらし()エピソードの後、しばらくの間皆んな(主に女性陣)から白い目で見られ続けることとなった。………いや、なんでだよ。
「………ていうか、家に呼んだオレがいうことじゃないがお前ら時間大丈夫なのか?同伴者がいんだろ?」
「ん?あぁ、それに関しては大丈夫なのですっ!!さっき零兄がトイレ行ってる間に許可は貰ってるよ!」
「いや……、同伴の人お前らの里親だろ?普通、子と旅行すんの楽しみにしてたと思うんだが???」
「それに関しては大丈夫だ、あの人は元々こっちの方で仕事があったからどっちにしたってそもそもあまり旅行する時間はないんだよ」
「ほーん……、なら、まぁいいや。時間も時間やし、今から出前とるからなー。皆んな食べたいもん1人ずつ言ったってなぁー」
「「「はーい!」」」
「…‥了解」
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
夜空には星が六つ
星たちは皆、綺麗に光り輝いている
それぞれが違う色を放つ
その星々に魅了される人は少なくないだろう
けれど、その魅力的な星たちに人々は夢中で気が付かない
───その星たちの近くにもう一つ星があることを
『そろそろかな……。随分と暴れてくれたねぇ………?まさか、先に獲物を仕留められるとは思ってもいなかったよぉ。けど、次は邪魔させないよ?望む結末は一緒でもその過程が違う以上、私たちは共存できない。どちらの望みが叶うかは私たち次第。流石にやられっぱなしも癪だから、次は私が………いや、私
─────かなちゃん』
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
「そろそろ計画も次の段階に進むべきなんかなぁ……。オレ自身の目的の理由は記憶のないオレはもちろん、MEMちょですら知らないわけだし。ただ分かってることが一つだけ。正直、このままで良いのか心配になってきたわ……」
「あははー、どうだろうねぇ?私が零君の協力者になったのは、たまたま記憶の引き継ぎが行われて、その結果として零君の目的を知ったから手伝っているって感じだし?」
「……いや、たまたま
まま知ったのに手伝えんのは意味がわからん」
「………それだけ、私が君のことをアイシテルってことだよ」
「…………うっす」
「もぅ、照れちゃってかぁぃねぇ〜?」
「………黙れ?」
「はいはい、お口がお悪いですねぇもう……」
「んなことよりどーすんだよ」
「ん?何がかな?」
「
「放っときたくはないんだよねぇ……。私たちと目的は一緒であるけど、その過程がかなり違うからね。むしろ私たちからすれば邪魔でしかない。」
「……まぁ、そうだよなぁ」
「流石に何回も廻り続けて感性がズレてきたとしても、
「…………
「………その通り。けど、覚悟はしておいた方がいいかもね」
「……?なんの?」
「
「………最悪、殺しててでも止めるしかない……か」
「んもぉ、物騒だゾ⭐︎…………けどまぁ、ほんとにそうするしかない場面が普通にありそうで怖いんだよなぁ」
「………にしたって、どうやってアイツは引き継いだんだ?
「あれは多分だけど、私と同じだと思うなぁ」
「………はぁっ!?おいおいおい待て待て待て待て!?それじゃあ……」
「うん、多分だけど零君の記憶喪失やアイちゃんの転生もあの子の仕業なんじゃないかなぁ」
「………うわぁ、だるっ」
「………めんどくさいよねぇ」
「アイツはお前が何とかしておいてくれん?オレ相手したくないんだが?」
「えぇ〜めんどくさいよぉ」
「んなもん言ったって嫌なもんは嫌だね。なんたって神様の相手をオレがせにゃあかんのよ……。神様の相手は神様に任せんのが普通だろ」
「………どの口が言うか、その神様が生まれたこの世界すらも生み出したのは何処の誰だっけなぁ??」
「………別にそれっきりだっての、他に何かできるわけじゃねぇよ。ただ少し、他の人より廻れるってだけ」
「ふーん………そういうことにしておいてあげる」
「あ、それはそうと零君に一つ警告しておかないといけないことがあったんだった」
「んぁ?なんだぁ急に……」
「………あかねには気をつけた方がいいかも」
「……あかね?何でまた急に」
「私の存在に勘付いてるみたいなんだよねぇ……それに、どうも何か隠してるっぽいんだよなぁ」
「警告どーも、心に留めとくよ」
「んじゃまぁ、そろそろアイツらも心配するだろうし戻るわ」
「ん、またね」
「おう、またなー」
『アクたんやアイを救いたいのなら、君は時には大切な人を犠牲にしなければならない。それが受け入れられないから、こうして今もずっと廻り続けている。………でも、君は犠牲にしたくない命の中に自分の命を含めていない。だからきっと、上手くいってもまたやり直すことになるんだろうね。きっとあかねの目的は─────
─────君の自己犠牲による死を止めることだろうね』
『まぁ、それは私の目的でもあるんだけどねぇ?』
『確かに私は君の計画を手伝うって言ったし、手伝ってきたけどね?』
『流石に君が死ぬのは許容できないな。だからきっと、強制的に記憶の引き継ぎが止められたんだろうね』
『でも、記憶を失っている今は絶好の機会だ。君に私たちの大切さを改めて刷り込んで私たちから離れないようにしてあげる』
『だからもう、逃してあ〜げない♡』
「………?」
なんか今めっちゃ凄い悪寒がした気が?
……なんだったんだ?
「あ、零兄来たっ!ねえねえUNOやろ!?一度でいいからみんなでやってみたかったんだよねえ」
「え、あ、いや………やるか」
「……?やろ?」
思わずめっちゃ動揺してまった。
彼女は前世では病気の為、病院生活を余儀なくされていた。その為、友達と呼ばれる者たちがいたとしても接する機会がほぼなく、彼女にとってそう呼べる者は病院内できっと『
………まぁ、たまにはみんなで遊ぶのもいいものか。
「やるやる!!やるよ!私レー君の間ー!!」
「えっ、ずるい!!私も零君の間がいい!!」
オレの間に座るのを賭けて競い合う彼女らを見ると頬が緩んでいくのがわかる。随分と可愛らしい光景だ、これが俗に言うベタ惚れってやつだろうか?
……ずっと気になってたけど、何故あかねはオレの前世の前世……俗に言う前々世?に当たる人物であろう者の名前を知っていたんだ?あかねと話した時に結局彼女はそれについて何も触れないままであった。廻り続けるこの
アクアと話していたあの夢から見るにあのアクアもおそらく桜木 澪を知っている……?しかも、澪と名前で呼ぶということは単に知っているわけではなくて、直接関係があった?けど、桜木 澪が死んだのは10年以上前だ。なんなら、オレらが生まれる前に死んでいる。関係があったとしても一体どうやってって話にな……る…?いや待てよ?当時の桜木 澪と唯一直接関係を持つ方法があるじゃないか。そうだ、アクアだって元々は転生者じゃないか。それなら辻褄が合う……!ならあの記憶はオレが澪としての記憶があるのも前提だが、アクアがオレの前世を認知しているのも間違いない。ならばあかねやルビー、そしてMEMちょのような転生組と同じぐらいこの
「───レー君っ!!!!!」
「うおっ!?……なんだなんだ?どうした?」
「どうしたもこうしたもないよっ!!ずっと呼んでるのに返事しないでずっと考え事してるから……」
「ん、あぁ、悪い」
随分と考え方をしていたみたいだ。
流石に今は深く考えると長引きそうだし、後で考えるとするか。
「それで!?どうするのっ!」
「えっ?何が?」
「私とアイちゃん、どっちが零君の脚の間に座るか決めてって言ってるんだよ!」
どうやらオレが思考の沼に落ちていた間にそのような結論に至っていたようだ。ふむ、どっちか片方を決めろと言われてもなぁ……。
選ばれなかった方が明らかに傷つくのは目に見えているしなぁ。それなら……。
「ちょっと狭いかもしれんが、2人ともおいで」
「「えっ」」
「嫌なら閉じるが?」
「座ります!座るから閉じないで!!」
「待って待って座るからっ!!」
必死にオレの脚の間に座ろうとする2人が可愛すぎて思わず顔がニヤけてしまった……。
なんか、アイはともかくあかねはまだあって数日なのにこの感じはやっぱり前の世界では随分とオレはあかねにベタ惚れだったんだろうなって感じがする。
「てか、アクアとルビーは??」
「2人ならあそこにいるよ?」
「えっ?」
「る…びぃ……たのむから……っ!手…を……離し……て…く……れ…っ…」
「えぇ……」
えぇ……。
あかねが指差した方向を見るとルビーに押し倒されているアクアの姿があった。
………いや何やってんの?
「……なにあれ?」
「私たちのやりとりを見たルビーちゃんが同じようにアクア君の間に座ろうとしたけど、アクア君がそれを拒んだらルビーちゃんが徐々に怒り始めて、最終的には『せんせは私が16になったら結婚してくれるんでしょ!?なら別にこーゆーことしたっていいじゃん!?』って感じに……」
「………南無三」
強く生きろよ、アクア………!
「少ししたらどんどんヒートアップしちゃって、今じゃルビーちゃん『もう怒ったからねっ!今からおにいちゃんのこと○してやるっ!!私のことしか考えられないぐらい○して、○らんでやるんだっ!!』って」
「いやアウトだよ?何言ってんの?……てか、アイはどうした?今は血は繋がっていないが母親だろ?なんか言ってやったらどうだ?」
「いやぁーあはは……ママだって未成年で妊娠したんだから、文句言わないでよ……だってさ……あはは……」
「………オレが悪かった」
悲報、母撃沈。
いやいや、娘からのパンチラインエグすぎだろ……。仮にオレがアイの立場だったら、あんなん言われたらしばらく立ち直れない自信しかないが??
というか、ヤることに関しちゃオレらも人のこと言えんしなぁ……。中身は全員、一回以上は成人を経験しているが、今の年齢はまだ未成年である。なんなら、中学生だぞ?にも関わらず、オレとあかねとアイに関しちゃ………その……ね?って感じだから何も言えないんだよなぁ……。
「………いい加減誰か止めてやれよ」
「あははー……一度は私とアイちゃんで止めようとしたんだけどね?」
「おう……?」
「力が強すぎて勝てなかった……」
「あー……」
確かに今のルビー、眼力といい何故か全体的に迫力が半端ないもんな。あれで力がめちゃくちゃ強いって言われたって普通に納得できるわ。
「たのむっ!零!たすけてくれ!!」
何とかルビーの拘束から抜け出したアクアがオレに助けを求める。
……しゃあない、仕方がないから助けてやるかぁ。
「おーいルビー、一個下の階に完全防音の部屋が一つあるんだが、誰も使ってないから自由に使っていいぞー」
「「「零(レー君/零君)!?!?!?」」」
前言撤回、アイツはなんかあんな目に遭うのな一番アイツらしい。記憶を失う前はアイツとは親しかったであろうオレが言うんだ間違いない。ウン、オレウソツカナイヨ?
「ほんとっ!?零兄ありがとっ!」
会ってから今に至るまでで最も華やかな笑顔をしたままアクアを連れて下の階に向かうルビー。前世とは流石は元アイドルなだけあるな。
……まぁ、明日の朝までは放っといてやるから妹さんに沢山かまってやんなよ?もっとも、枯れないようにだけは気をつけろよ。その手の女性ってのはマジでサキュバスかってぐらい搾り取っていくからなぁ………。
「さてと、アイツらいなくなったしUNO以外のことでもやるか?」
「うん……そうだね?私ヤりたいことがあるんだけどいいかな?」
「へっ?」
「あ、アイちゃんも?奇遇だね、私もヤりたいことがあるんだよねぇ??」
いや明らかに君たち字が違うよねそれ?え?嘘でしょ?本気でいってます?
「私ねぇ?レー君が、あかねをたらし込んだ話聞いてずぅっとイライラしてたんだよ?だから目一杯愛を注いで収めてほしいなぁ?♡」
「私はあの時の零君を思い出すと、胸がキュンキュンしてお腹の奥がね?きゅーって締め付けられて苦しくなるんだぁ…。だから収めて??♡」
「え、いや、あの、その、お二人さん?流石に不味いんじゃないですか??この階、別に防音じゃないんですよ??だからやめましょ?ね?」
「大丈夫だよ?レー君のお母さんはさっき泊まりがけの用事があるとか言ってどっかに行ったから」
「アクア君たちは防音の部屋にいるから聞こえないだろうしね?」
「「何も問題ないよ?だから、シよ?♡」」
そう言いながらジリジリと距離を詰めてくる2人。
……前からずっとこんな感じなのかぁ…オレぇぇ……。
「えと……お手柔らかに…?」
「「♡ ♡ ♡」」
そこからの記憶はほとんどない。
△ △ △
「はぁ……ヤりすぎだろアイツら」
「5〜6時間近くはヤってたじゃねぇかよ……」
腰が痛すぎる……。
というかよくアイツらに付いていけてるな。嬉しいような嬉しくないような微妙な気分だ。
「お疲れ様、2人は?」
「疲れて寝ちまったよ……本当に疲れた……」
「そう言う割には顔は幸せそうだね?」
「そりゃ好きなやつにあんなふうに求められてたら嫌な気はしねぇだろ………限度ってもんがあるだけだっての」
「ふーん?じゃあ、私ともシよっか?」
「んー……ええでぇ……………いや、よくないわっ!?」
「何言ってんのお前っ!?」
「私と恋人の時も会ったんだよ?それはつまり君が私のこと好きだった時もあったわけだし、それなら私に求められても嫌な気はしないよね?」
「いや、でも流石に連戦はちょっと………」
「好きな人がずっと他の人とシているのを待っている人の気持ちを考えたことあるかな???」
「いやそんなシチュエーション普通ないから考えたことあるわけないだろ……」
流石にそんなマニアックなシチュエーションは普通ないっての。
こんなシチュエーション想定で考えたことあるやついたら流石にちょっと引くわ………。
「あ、あの、め、MEMちょさん?流石に不味いと思うんですよね?僕中学生ですよ??でも、MEMちょさんは高校生(?)だし?流石に犯罪はちょっとと…………」
いやまぁ、MEMちょに関しちゃ別に高校生ではないんだけどもさ?むしろ、実年齢的にもっとやばいですがそれは……。
……て言うか、この展開数時間前にも見た記憶があるなー??なんでだろうなー??
「うるさいヤるぞ、早く脱げ浮気者」
「………はい」
そこからの記憶はほとんどない(2回目)。
翌朝、オレが枯れたお花みたいになっていたのは言うまでもないだろう……。
ちなみに作中で○欲ランキングをつけるなら、
MEMちょ=ルビー>>>アイ≧あかね>>>>>>零
って感じですかね?零君は男の子なのでありまくりのように思えますが、過去の経験(本人は覚えていない)の影響で無意識に押し殺す癖があるみたいです。あと、誘う回数だったら断然アイちゃんがトップです。零君だけのアイドルですから、彼の前ではたくさん踊って歌うんですよ(意味深)。………ちょっと酷すぎましたね。今回から次回予告をつけていきたいと思います!よかったら見ていってください!
次回、『蓮と零の小学校観光!!』
次から数話の間は諸事情で投稿が遅れてしまいそうなので、代わりと言ってはなんですが、2話分ぐらいの話をまとめて1話にしたものを投稿したいと思っています。そのため、結構長めの話が続きます!なので、もしかしたら少し文章が変なところもあるかもしれません。その時は教えてくださると助かります!僕の作品を読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m