もしかすると入ってるかもしれませんね……このままの流れじゃ黒兎は【私達だけの為に】ルート一直線です。
ささっと彼女達の安全を確保していれば良かったのに…彼女達の傍で見守っていればそれだけでも良いかもしれない、行動を起こすこともない…そう思っていたのがマズかったのかもしれない。
想定外っていうのは…何かしらを知り合いが引き起こした事って事実だけでも驚きなのにそこにさらに予想もしていなかったという……つまり私は今珍しく慌ててるって事。
「プランD…所謂ピンチですね」
篠ノ之束…何かしているとは思っていたが、まさかここまでの事とは思いもしなかった。
インフィニット・ストラトス…IS……か。
アレの登場によって上は既に彼女達を価値のないものとして見ている…潮時って事か。
私の言葉にも耳を貸さない…最早言葉は不要という事か……。
「どうかしたのですか?はかせ」
「あぁ、貴女ですか…何でもないですよ?」
「そうですか……」
「そうそう……あ、お待ちを」
「……?」
「姉妹の皆さんに、今日は早目に就寝するよう伝えておいてください…勿論、貴女も早目に就寝してくださいね?」
「りょうかいしました」
さて、言葉が不要と言うのならば…どうすれば良いかぐらい、わかるだろう?
「博士…貴様、何のつもりだ!?」
ホールドアップした男が、巨大な銃を突き付ける青年を睨め付ける……
「いやいや…チョッと実力行使をね!」
対する青年はどこ吹く風で飄々とした態度で、不気味に笑っている。
「何を言う…アレらに最早価値はない!処分だ…処分しか「黙れよ……」
不気味な笑顔から冷ややかな表情に戻ると、青年は男から少し離れる。
「言っただろう…?彼女達に何かするなら…俺は全力で反逆するつもりでいる…と……」
少し離れた建物が爆発する…そこは嘗て青年が開発した薬品を保管していた管理棟だった。
「なんなら…このドイツって国そのものを地球儀から消してやったって良い……」
遠くで二度目の爆音が響く…そこには研究資源を保管していた建築物があった。
勿論、青年の管轄である。
「な…貴様……正気か!?」
「正気?君がそんなこと言っちゃうの?」
青年の真後ろの建物が爆発した…爆風によって青年以外のモノが吹き飛ぶ…男も例外には含まれなかった為にゴロゴロと転がり真後ろの壁に衝突した。
「君にしては面白い冗談だったよ…でもさァ、彼女達に価値がない?笑えないジョークだね……」
一気に数回爆音が響く……
何故ここまでの騒ぎになっているのにも関わらず人が一人も来ないのか……?
それは…青年のみが知る事象なのだろう。
「俺はそうは思わん……」
痛みでまともに動けない男が壁伝いにゆっくりと起き上がり、青年を見ると…青年の後ろに巨大な影が現れた。
「俺は見たいんだ…あいつらの可能性をさァ……」
「博士、いやキューブ!!!貴様、何を……!?」
青年の真後ろに現れた影の正体は巨大な装置…辛うじて見える部分はチェーンソーを六基並べた箇所で、他は複雑すぎてあまり読み取れない。
そしてその装置が、動き出したのだ……。
「CUBE?違うね…俺の名前は、フラジール・バッティ……名前が違うって?神様が間違えたのさギャハハハハハハッ!!!!!」
ただ単に並べられたチェーンソーが六連奏並びとなり右腕に装備され、装置のアームによって左腕が引き千切られ…別の装置が左腕のあった部分に固定される。
大量の血と肉の焼ける酷い臭いが辺りに立ち込め始め…地獄を連想させる空間が作られ始めた。
「バッティ…そ、そうか貴様は……い、イカれてやがる……」
「ま、何と呼んでくれても構わないけどさァ……俺からしてみればイカれてるのは全部なんだよ…!!ハハハッッッ!!!」
チェーンソーが回転し始め、やがて青年の体は鋼鉄の人ならざる形に変異し始めた。
『さ、ど…する…?殺…てる…だ、殺され…も文句…言えな…ぜ?』
ノイズの混ざった声と共に、変異した青年の頭と思われる部分が変形した。
怪物が吠えている…それを見た者は皆そう表現するだろう。
『神…は間…え…いる……そう思…だろ…?ハ、ハ、ハ……』
その日、ドイツ軍基地が大破した…同時に局長は精神障害を患い、研究所の職員が一人…行方をくらましたという……。
局長は時折うわ言の様にこう呟くという……
悪魔だ…悪魔が…地獄の業火が……やめろ……やめてくれぇぇえ!!!
フラジール行動を起こそうかって時と反乱時は、ISが女性にしか適正がないって事が明らかになっていません。
フラジールの台詞の中には見覚えのあるものもあるとは思いますが…一応敵役の台詞から取っています。
フランパパも一応ミッション0では敵ですしね。