父の手紙を読み、解読していく内に…私に施されたらしい改造によって、私がどこまで人間からかけ離れた存在になったのか大体把握できた。
まず、私の体はナノマシンの影響から任意で金属の様な体に変異させる事ができるらしい。
試しにガレージで変異させてみたが…なんと表現すれば良いのか…昔父と見た映画に出てきた人型ロボット…あれをゴツくした感じだった。
変異した私の体長は普段の私の1.5倍程の大きさで、私の身長は1.75m…これの1.5倍だから…約2.7m…3m近い大きさだ。
体を変異させるだけ…ではなかった。
先の変異の能力の付属品なのかどうなのか…その体に合った大きさの武装が、左肩、右肩、左手、右手、右腕、左腕の六ヶ所に出現した。
1.両腕の前腕部に出現した武器は、両方共に腕を横に振った瞬間のみ光の刃が生成されるブレード…父のメモ曰くレーザーブレードなんだとか。
2.右手と右肩に出現したのは同じ兵装だった…発射された散弾は一定の距離で爆発、ダメージ領域を発生させるらしい。
爆発と言っても火薬の爆発とはまた違い、青白い光が広がっていく様な爆発だった。
父のメモ曰くパルスガン…というらしい。
3.左手に出現した兵装は巨大(と言っても変異した私に合った大きさ)なアサルトライフルの様な物だった。
弾丸も実弾らしく扱い易そうで、父のメモ曰くライフル…なんだそうだ。
4.左肩に出現したのは変異した私から見ても巨大なハンドガンの様な兵装だった…父のメモ曰くバトルライフルという名前らしい。
とてもライフルには見えないゴツくそして巨大な銃身と、それに合った巨大な銃口……。
銃弾もそれに合わせて巨大で、着弾と同時に小爆発する…グレネードランチャー?
ついでに、肩の内部にも武器が内蔵されているらしく、小型ミサイルが内蔵されていた。
高精度クラッキング機能…これは軍潜入におあつらえ向きな機能だな……。
力に潜入手段…これで手筈は揃った…後はフラン達をどうするか…だが。
「あの、フラジール……ね?」
珍しくフランが部屋から出てきた…ギリギリ体の変異を解除していたためにあの姿は見られず済んだ様子……。
「どうかしましたか?」
フランは何か言おうとしては躊躇い、言おうとしては躊躇い…を繰り返す酷く不安定な状況で、
「さ、そんなに焦らなくても良いですから…部屋に戻りましょう?」
と、部屋に連れ添いベッドに寝かせなければ危ない状態だった…過呼吸寸前、足下も覚束無い……。
「あの…ね?フラジール……」
「はい、何でしょう?」
「ご、ごめんなさい…私、見ちゃったの……」
「見たって…何をですか?」
「あ、貴方の部屋に置いてあった…貴方のお父さんの手紙…全部……」
フランはポツポツと話し始めた……。
まさか自分の部屋に持ち帰った父の遺言状を見られてしまうとは思ってもみなかったが…これはチャンスかもしれない。
これを期にあちらへ向かう事を話せば良い。
そうと決めれば話は早い。
「ふら「フラジール…でね?」
「はい?」
「私、決めたの…とても苦しくて、それでいて死んでしまいそうな位に悲しくて寂しかったけど…貴方にとってそれが一番だと思ったから……」
「何…を?」
「フラジール…貴方は…妹達の所へ…行って…ちょうだい……それが……貴方に…とって……」
遂に泣き出してしまった…寝ていたマギーが心配そうにこちらを見ている……。
「必ず、必ず帰って来て…それだけ……私は…それだけを貴方に…お願いするから……私の…一生に一度っきりの我が儘……」
泣きながら話すフランの言葉の数々…私にはどうも……
「その言い方では、まるで私が死にに行くみたいですね…可笑しいです……」
私は死なない…妹達を守らなければならない……例え血が繋がっていなかろうと、同じ父を持つ人間なのだ。
「……必ず…帰って……きますか?」
そして、フランとの約束もある…無論マギーや、奇妙な友人達も…私には戻ってこなければならない理由が沢山あるのだから。
「……えぇ、遅くなるかもしれませんが…私は必ず帰還します」
その日、私は体を変異させとある国へと飛んだ……
妹達が眠る…ドイツへと……。
前腕部固定レーザーブレード…懐かしいアレです。しかも両腕