ピンク玉のヒーローアカデミア 作:星の戦士ピンク玉
コスチューム、機能は考えてたけど見た目が困ってました。
アタッシュケースの中身を見て一応要望以上の過剰な改造をされていないことのカービィはほっと息をつく。
そして更衣室で着替え、グラウンドβへ移動途中、カービィは障子に声を掛けられる。
「カービィのコスチュームは結構簡素なんだな」
「いや、結構見た目より機能あるよ?それに障子の方が簡素だと思うけど」
障子のコスチュームは正直ただのノースリーブである。
障子の複製椀から飛び出していた口はははっと苦笑し、
「俺の個性だと下手に着たりできないからな。どうしてもこの腕を出さないとだし」
「そっか…… となるとコスチュームに機能を付けないとか」
「それが問題だ」
「なら聞いてみようか?」
「えっ知り合いでもいるのか?」
「知り合いというか……まぁ、うん」
するとほかの男子たちも会話に参加してくる。
「おっカービィ達のコスチュームもすげぇな!!」
「そう言う切島こそ…… なんで前全開?」
「俺の個性は【硬化】だから俺自身が防護服みてぇなモンだからな!!」
「へー」
「そういうカービィは熱くねぇの? ロングコートぽいけど」
カービィのコスチュームはシルバーのラインが入り、首元に流星のマーク付きの黒いロングコートであり、背中にはバックが付けられていた。
「肩ひもととかねぇけど…… もの出せるのか?」
「問題ないよ、ボタン式だから。 と言うかあの姿になると普通に出せるし、この格好での戦闘ならはずしておいとく形になるかな」
「なるほどそれなら問題ないな」
「それにこのコートもどっちかと言うと救助アイテムでね。すぐ脱げるし、簡易的な救助者用の防護服にできるし」
耐刃、対弾……耐熱防水などの多機能搭載のコートはどちらかと言うと救助時用。 救助対象者は無防備であり、それをカバーするためのもの。
バッグの中身はコピー発動できるもの(ライターとか)などが入っており、ピンク玉の姿だと普通にどこからともなく取り出せる。
腕、足には籠手がついており、腰のベルトにはいろいろとものを付けられる仕組みになっており、そこには伸縮式の棒、鞭、有事の際のための(ロープを切るなど)ナイフなどが付いている。
「中には簡易医療キットも入ってるから大丈夫!!」
「なるほど対ヴィランだけでなく救助の際のことも考えられているとは……流石だな!!」
「そう言う飯田はメカメカしいな!!」
「あぁ、最大限に速さを使えるためのものだ。瀬呂君も個性ゆえの腕出しかな?」
などなどみんなで話していると(爆豪、轟除く)女子生徒も合流する。
そして緑谷と麗日がなんかラブコメしてたり、峰田が、
「ヒーロー科サイコー」
したり、八百万の格好について突っ込まれたりしてる中、
「カービィ見て見て!!」
葉隠は腕を広げコスチュームを見せびらかすように手を広げカービィの前に立つ。
しかしその光景を見ていたクラスメートはおかしいことに気が付く。
「あ……あの葉隠さん」
「なに、八百万ちゃん」
「コスチューム来てないのですか?」
「えっ? 着てるじゃん、ちゃんと!!」
「えっコスチュームって手袋とブーツだけ?」
芦戸の一言にクラスメイト達は…… いや、男子は騒然とする。
「えってことは裸? やばくね?」
「あぁ……」
上鳴と峰田が何やらやばいことを言っているが、その中瀬呂が爆弾を投下した。
「あれ? 星乃って葉隠見えてなかったっけ?」
カービィ←葉隠が見てと言っていたので見ていた。
葉隠←カービィに見せるため手を広げた?ポーズ。
「星乃てめぇーーーーーー!!!!!」
峰田は血の涙を流しカービィに詰め寄るが、カービィは手刀を決めながらため息をつき、葉隠を再度見る。
「透、力でスーツが消えてる」
「え?あっ本当だ!!」
カービィの一言に驚く葉隠。 するとまるでぼやける様に、ボディースーツとポーチが現れる。
因みにカービィは見えていたが葉隠がやらかしそうな気はしていた。
「えへっ、失敗失敗」
「あっ消えてたんだね…… ってどうやってるの!?」
高ステルス機能を持つスーツに流石に驚き声を上げ、また気になるように見てくるクラスメイトに葉隠はスーツに触れ、
「うん、このスーツとポーチに私の毛とか使われててね。消えるんだ」
「正確には遺伝子情報ね。一応耐寒とかの機能もあるけど……」
「うん、まだちょっと気をぬくと消えちゃいそ~」
「えっと星乃なんだか詳しいんだな」
耳郎の言葉に二人は見合わせ、あぁと葉隠は手をポンはと鳴らす。
「そりゃそうだよ、カービィと私のコスチューム作ったのカービィのお母さんだもん」
「えっそうなの!? すごいね!!」
「うん、星乃衣織さんって言ってすごいんだよ!!」
「星乃衣織!!!???」
「「「「「えっ、なに!!??」」」」
いきなりの大きな声にみんなはびっくりし、それが緑谷の声だと気が付くのに少し時間がかかった。
「ほ、星乃衣織ってあのプロヒーローコスチュームだけでなく個性のせいで普通の服とかが着れない人のための服の制作をしてオールマイトのコスチュームにも携わっているあの人!?
あっでもあの人のコスチュームなら納得か、個性【裁縫】であらゆるものから糸を作り出す力なら葉隠さんの髪から糸を作り出せるだろうし……
尚且つその遺伝子情報から相性もいいはず。そして二人のコスチュームには流星のマーク…… あれは彼女が作った作品に好んでつけてるマークで間違いない。
それに星乃君の幼馴染なら……ブツブツブツ……」
叫んだと思ったらいきなりぶつぶつ言い始めた緑谷にクラスメイトはドン引きし、カービィはどこからともなく取り出したハリセンで緑谷の頭をひっぱたく。
「いきなりブツブツブツ言い始めないで、怖いから」
「ごっ、ごめん。 でもその……」
緑谷は何か言いたそうにカービィを見る。
「衣織さんが母親ってことは…… 星乃君のお父さんって【メタナイト】?」
「そうだけど……」
「「「メタナイト?」」」
聞いたことのない名前に疑問を覚え、中には知っているのか驚きの顔をするクラスメイトに緑谷は興奮するように
「元ヒーロービルボードチャートJP№3”孤高の騎士 メタナイト”!!
”フレイムヒーロー エンデヴァー”が現れるまで№2を誇っていたヒーローだよ!! そっか~星乃君を見た時に感じたのはこれか~
またの名を最強の剣士と言われるほどの剣の達人で、サイドキックを取らなかったり謎の多い人でもあったんだ!!
それにオールマイトと組むことも多くて仲がいいんじゃないかと言われてたり、かかわった事件とかからオールマイト並みの強さを誇るんじゃないのかと噂もあったり…… でも16年ほど前にいきなり引退をしてその後については話題も上がってなかったから知らない人もいるかもしれないけどすごいヒーローなんだよ!!!」
「えっと、うん。 とりあえず緑谷は落ち着こうか…… それにヒーロービルボードチャートJPに乗ってはないけど資格は持ってるから…… 調べたら出るよ」
実は完全に引退しようとしたのだが有事の時のためにと資格だけは持ったままになったらしい。 政府等も手放したくない…… いや、
「けどいきなりの引退って何があったんだろう?」
「あぁ、聞いた話だと衣織さんが妊娠したからだって!!」
「「「えっ?」」」
皆の視線にカービィは余計なことを言った葉隠の頬をつまみながらため息をつく。
「母さんが高齢出産だったかららしいよ。 全然子供ができなくてやっと出来たから…… 父さん的には家族をちゃんと守らなきゃだからってことで……
【私はきっと何かあった時、妻と子を優先する。 そんな場合によって周りを救えない私はヒーローにふさわしくないと思っている】
って言ってやめたんだってさ」
「「「「なっ、なるほど……」」」」
なんと言うか結構堅物?な人だったんだろうとみんなが考えていると飯田が、
「と、とりあえず少し急ごうか……」
と言うと少し足早にグラウンドβに向かった……
「ブツブツブツ……」
「君はいい加減に現実に戻ってきなさい」
またブツブツと言い始めた緑谷から決して目をそらしたかったわけではない。
一部道具がベルトについているのは人型での戦闘時でも使えるように。
月一で人型固定で、コピーとかの一部能力が使えないので。