ピンク玉のヒーローアカデミア 作:星の戦士ピンク玉
マスコミが学園内に侵入してくるという出来事があった次の日の午後、
「今日のヒーロー基礎学だが…… 俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」
「ハーイ!何するんですか!?」
「災害災難なんでもござれ、人命救助訓練だ」
「ちっ、めんどくせー……」
「バカおめー、これこそヒーローの本分だろ!腕が鳴るぜ!!」
「水難なら私の独壇場。ケロケロ」
「今回のコスチュームの着用は各自の判断で構わない。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。以上準備開始」
そう言うと相澤は出て行き、カービィ達も更衣室へと向かう。
緑谷のコスチュームが戦闘訓練で破損状況がひどかったりで体操服になってたりがあったものの彼等は移動用のバスへと向かい、
バスに乗り込んだ一同の中、飯田は落ち込んでいた。
実はマスコミの事件の時に避難誘導であることがあり、緑谷は飯田を委員長に指名。 問題なくその意見は通り飯田は頑張らなくてはと張り切っていたようだ。移動用バスに乗り込む際に番号順で座るよう皆に指示を出したが、バスの構造が飯田の想像していた前向き2席だけでなく、対面式の席もあったため座る順番が自由となっていた。
「意味無かったね」
「グフッ!!」
「芦戸言い過ぎ……」
芦戸の容赦の無い一言で余計に飯田は落ち込む。
カービィはそれに突っ込みを入れながら席の隣、窓際に座る葉隠がはしゃぐ度に窘めていた。
そんな中、蛙吹が緑谷に声を掛ける。
「私、思ったこと何でも言っちゃうの。緑谷ちゃん」
「なっ…、は、はい、蛙吹さん」
突然の事で緑谷はテンパっていた。女性耐性が皆無なのだ。
「あなたの個性、オールマイトに似てるわ」
「え!?そ、そうかな!あ、あはは」
「おいおい、オールマイトは自分の力でケガしねぇだろ。似て非なるものだよ」
「そ、そう!僕の場合上手くコントロール出来なくって、早く何とかしないといけないんだけど」
隠す気あるのだろうか? あまりにも挙動不審の緑谷にカービィはため息をつく。
そんな中切島は自分の手を見ながらため息をつく。
「それを言ったら俺もだよ。ただえさえ地味な個性だし、もっと上手く使っていかないと後々キツくなるしよ」
「けど切島くんの個性は凄いよ!攻撃と防御が一体になってる個性はそう無いし、アレンジ次第でバリエーションが増えると思う!」
「そうか? ありがとな!」
「派手で強えっつったら、やっぱ轟と爆豪そして星乃だな」
「……」
「ケッ」
「うん? 呼んだ?」
轟と爆豪と順番に反応する中、カービィはバックをあさくっておりよく聞いてなかった。
「いや、個性の派手さと言うか強さだよ」
「ふ~ん」
「星乃って派手だし見た目あれなら子供に人気でそうだな!!」
「あっ後女の子!!」
「クソッ…… モテ男め……」
「ちょっと待ってどこにモテ男繋がりがあったかな?」
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそ」
「んだとコラ出すわ!!」
「ホラ」
かなりドストレートな蛙吹の言葉に爆豪は言い返す。 バス内はあまりの的を言った一言に笑いが起きていた。
「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ」
「てめェのボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!!」
「オイ、もう着くぞ。いい加減にしとけよ……」
「「「ハイ!!」」」
しばらくすると訓練所に到着し、降りた先に宇宙服のようなコスチュームを着た人物が待っていた。
「皆さん、待ってましたよ。早速中に入りましょう」
「スペースヒーロー13号だ!! 災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」
「わー!! 私好きなの13号!!」
緑谷はいつも通りだが、今回は麗日もかなり興奮したようにしていた。
そんな中カービィは相澤と13号が何やら話しているのを聞きながら、その中にオールマイトと遅れてくるという言葉にきっといつもの寄り道したんだろうな……と思う。
そして周りを見渡し、何とも言えない感覚を覚えていると、
「すっげー!!USJかよ!!?」
「水難事故、土砂災害、火事…etc.あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も……
(本当にUSJだった…… 色々と怒られたりしないのかな……)
「えー始める前にお小言を一つ二つ……三つ……四つ……」
(((どんどん増えてく!?)))
「皆さんご存じだとは思いますが、僕の個性は『ブラックホール』。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
「ええ……しかし簡単に人を殺せる力です。みんなの中にもそういう個性がいるでしょう。超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せる、いきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください。相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では……心機一転!人命のために個性をどう活用するかを学んでいきましょう。君たちの力は人を傷つける為にあるのではない、救たすける為にあるのだと心得て帰って下さいな。以上!ご清聴ありがとうございました」
それは当たり前のことでありながら誰もが忘れてしまいそうなこと。 それはとても重要なことで大事なこと。
先ほどまでソワソワしていた生徒達も静かに、真剣に13号の言葉を聞き、拍手していた。
そして相澤が開始を言おうとした瞬間、”それ”は来た。
噴水近く、一瞬空間がゆがみ、カービィは飛び出る様に皆の前に立った。
「相澤先生!!」
「星n……!!」
いきなりのカービィの行動に相澤は注意しようとしたがすぐに異変を察知し、噴水を睨んだ。
「一塊になって動くな!」
「え?」
「13号!!生徒を守れ!!」
「はい!!」
相澤の指示で13号は行動を起こそうとする中、ゆがみは大きくなり霧のように広がった。
「何だアリャ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
「動くな!あれはヴィランだ!!!」
中から体中に手のような装飾をした男が出て来ると続くように次々と人……いやヴィラン達が現れ、霧も人型を取った。
「13号にイレイザーヘッドですか…… 先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが……」
「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」
(マスコミ騒動はこいつ等が先導したってことかな?)
「どこだよ…… せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ……オールマイト、平和の象徴……いないなんて……
子供を殺せば来るのかな?」
悪意は今ここに不吉な笑みを浮かべ、降り立った。
「いや、ですから問題ないですって!!」
「分かってるけどまず時間を君は考え…… うわっ!?」
「あれは…… カービィ少年のワープスター……!!!」
ーバタンッ!!!ー
「校長!! 学園内一部区間に不法侵入……ヴィランです!!!」
「……どうも君の説教をしてる暇はなさそうだね」
学園にも魔の手は向かっていた。
学園にも他教員の妨害のためのヴィラン派遣