ピンク玉のヒーローアカデミア   作:星の戦士ピンク玉

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雄英体育祭編
体育祭に向けて


休校明けの朝、教室はにぎわっていた。

USJ襲撃はすぐに取り上げられ、ニュースでもヴィランの動機等の考察が挙げられていた。

そんな事件の話が上がり、特にオールマイトの戦いの近くにいた人物は特にクラスメイトのターゲットになっていたのだが……

 

 

「……スぃ……」

 

「爆睡してるな」

 

 

一番異様な活躍をしたといえるカービィはピンク玉の姿で絶賛爆睡中だった。

理由としては脳無の分離の件で前日も忙しかったためだった。オールマイトと塚内のおかげで特にお咎めはなかったものの口裏合わせや後処理で睡眠時間が削られていたのだ。

クラスメイト達は一番聞きたいことが彼にあったが、起こすのはかわいそうか? と考えていると

 

 

「皆!私語は慎むんだ!もう直ぐ朝のHRが始まる!急いで席に着くんだ!!」

 

 

飯田が教卓の前に立ちHR開始直前を伝える。

その声にカービィはパチリと目を覚ますと周りを見る。 そしてタオルを取り出すとよだれの垂れた顔を拭き、人型になると座りなおした。

ただまだ眠そうではある。

 

 

「もう着いてるって。着いてねえのお前だけだよ」

 

 

「うぐッ!お、俺とした事が」

 

 

的確な指摘を受けて飯田は急いで自分の席に着く。 なんだかここ数日よく見るコント?である。

 

 

「梅雨ちゃん、今日のHR……誰が来るんだろ?」

 

 

芦戸は後ろの蛙吹に質問しようと体をそらすと椅子ごと倒れそうになったが、蛙吹がすぐに支えることで事なきを得た。

 

 

「そうね。相澤先生は入院中だし、他の先生が来るんじゃ無いかしら」

 

 

何せ両腕複雑骨折に顔面の骨折、普通なら病院で絶対安静にしないといけない程の大怪我を相澤はしているのだ。

流石に他の教師が代役で来ると皆も予想していた。

 

そう本来なら……

 

 

「おはよう」

 

 

包帯ぐるぐる巻きでもはや誰なのか判らないくらい顔が隠されていたが、相澤であった。

 

 

「「「相澤先生、復活ハエエエーーーッ!!!」」」

 

 

ほぼ全員が相澤先生の登場に驚愕した。

カービィは欠伸を出さないようにしながらもうつらうつらとしながら話を聞いていた。

 

 

「先生無事だったんですね!」

 

「無事って言えるんやろかアレ……」

 

「俺の安否についてはどうでも良い。それよりお前たち気を引き締めろ。まだ戦いは終わっていない」

 

「え?戦いって」

 

「もしかして……」

 

「またヴィランがあああッ!?」

 

相澤の言葉に全員が表情を強張らせている───

 

 

 

雄英体育祭が迫っている!

 

 

 

 

 

「「「クソ学校っぽいのキターーー!!」」」

 

 

予想とは大きく外れて学校イベントだった事に教室中から歓声が鳴り響く。雄英に入学して初の学校行事に皆がテンションを上げる。

特に雄英体育祭は日本においての昔行われていたオリンピックに代わると評されるくらいだ。

 

「知ってると思うが、うちの体育祭は日本の特大イベントの一つ。全国に生中継されるし出場するお前たちに当然注目が浴びる」

 

「けど大丈夫なんですか!? ヴィランに侵入されたばっかなのに……」

 

 

流石に昨日の今日と心配する生徒に相澤は

 

 

「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示すらしい。 まぁ警備は例年の五倍以上に引き上げるらしいがな」

 

「しかし、体育祭をする意味はそれだけじゃない。プロヒーローからのスカウトだ」

 

「お前たちの活躍がプロヒーローたちの目に留まればプロデビューの近道にもなる。半端な結果は逆にスカウトの機会がなくなる事にも繋がる為、当日に備えて準備を怠るな」

 

「年に1回……計3回のヒーローを志すなら欠かせないイベントだ」

 

 

そう言うと相澤はカービィを見、

 

 

「HRは以上だ。それと星乃、悪いが昼飯食べたら職員室に来てくれ」

 

「うい?……すいません…… わかりました」

 

ぽや~っとしてたせいか変な声が出たため謝罪し、返事をしたカービィに相澤は頷くと教室を出て行った。

 

 


 

昼。カービィは軽めに食事をすると職員室へと向かい相澤を呼ぶ。 その後二人で校長室へと向かった。

そこで待っていた根津はカービィに座るように言うと、カービィはソファーに座る。対面には根津と相澤が座った。

 

 

「ごめんね、星乃くん。 昨日も忙しかったのに」

 

「いえ、問題ないです」

 

「そうかい? じゃあまず呼んだ理由なんだけど……」

 

「まずは俺から…… この間の事を謝らせてくれ。ヴィランに良いようにされた上にお前を最前線に立たせてしまい危険な目に遭わせてしまった。 ……すまなかった」

 

「いえ、まさかを想定するにしてもあれは反則だったと僕は思います」

 

「あと助かった。 星乃が前線に出てくれたおかげで被害は最小で済んだ。 そしてお見舞いのおかげで俺も13号も早く回復できた」

 

「そういえば13号は……」

 

「一応今日までは様子見だ。明日から復帰する」

 

「そうですか」

 

 

保健室訪問後、カービィは同じように相澤達の元へと野菜を持っていった。 そのおかげと言うべきか、本来なら両腕をまだ使えることができなかったはずの相澤は腕の治療を終えていた。

 

 

「えっとそれでほかに何かあるんですかね?」

 

「じゃあ次は僕からだね。 実はナイトくんのことで相談があってね」

 

「父さんの事ですか?」

 

「実は彼にも雄英の警備の依頼をしたくてね。君に仲介をしてほしいんだ」

 

 

ナイトは免許は持っているがほぼ引退した身であるためだろうか、カービィは少し考え

 

 

「一応聞いてみます。 OKが出るかはわかりませんけど」

 

「うん、その答えで十分だよ」

 

「あと体育祭で選手宣誓を任せたい。 今年の入試主席はお前だからな」

 

「分かりました」

 

「よし、じゃあまだ時間あるし…… おしゃべりしようか!!」

 

「校長……」

 

「あっ僕父さんの学生時代聞きたかったんです!!」

 

「いいよ、どんどん聞いてくれ」

 

「……はぁ」

 

 

ヒートアップし始める二人に相澤はため息をついた。




なおお見舞い時、相澤はカービィに食生活について苦言を言われる
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