ピンク玉のヒーローアカデミア   作:星の戦士ピンク玉

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皆さんのヒーロー像ってありますか?


雄英体育祭 宣誓

 

控え室。生徒達は各々で準備しリラックスしている。

 

 

「皆準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」

 

 

飯田がハキハキと言っている。 しかし変に緊張はしてないようだ。 

 

「緑谷」

 

「轟くん……何?」

 

「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う」

 

「へ!?うっうん」

 

 

いきなりのその言葉はおかしいと思うよ轟……

しかし正直今日の轟はいつも以上に余裕がないように見えた。

 

 

「おまえオールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねぇが……おまえには勝つぞ」

 

「おぉ!!クラス最強候補が宣戦布告!?」

 

「オイオイオイ!やめろよ轟。開始直前だし、何よりクラスメイトだろ!?」

 

「仲良しこよしじゃあねえんだ。別にいいだろ」

 

 

まぁ言わんとしてることはわからなくもない。今から体育祭が始まる。でもこの体育祭のメインはクラス対抗ではなく個人戦。

 

 

「そりゃあ、君の方が実力は上だよ。 客観的に見ても……」 

 

「だけど、他の科の人も本気でトップを取りに行こうとしてるんだ。だから、僕も“本気”で獲りに行く!」

 

 

緑谷はまっすぐ轟を見る。

 

 

「あぁ…… 後星乃も」

 

 

今度は僕のようだ。

 

 

「訓練の時は負けたが……今度は負けねぇ。 俺はこの力(・・・)でお前に勝つ」

 

「……」

 

 

僕は轟を見つめる。 ただただまっすぐ数秒その目を見て……

 

 

「今の君と勝負なんて……

 

 

 

 

やりたくない

 

 

はっきりと拒否することにした。

 

 

「「「「なっ!?」」」」

 

 

周りで聞いていたクラスメイト達は驚きの声を上げ……轟も目を見開いていた。

でも実際今の轟と勝負しても正直な所いいことなんて感じなかった。

 

 

「少なからず、宣戦布告するなら…… 相手は見た方がいいよ」

 

「!?」

 

 

僕の言葉に心当たりがあるのか押し黙る轟から視線を外し、入場門へと足を進めた。

 

 

 


         

 

 

 

歓声が反響し、やがて司会を行うプレゼント・マイクの声が響き渡る。

 

 

 

『雄英体育祭!!ヒーローの卵達が我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!どうせてめーらアレだろこいつらだろ!?敵の襲撃を受けたにも拘らず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!

 

 

 

ヒーロー科!!1年!!A組だろぉぉ!!??

 

 

歓声が強まりクラスメイト達の表情が一瞬こわばったのが見えた。

まぁ中には、

 

 

「めっちゃ持ち上げられてんな……なんか緊張するな……!! なぁ爆豪」

 

「しねえよ、ただただアガるわ!!」

 

 

爆豪のように獰猛な笑みを浮かべてる者もいるが。

 

 

『B組に続いて普通科C・D・E組…!サポート科F・G・H組も来たぞー!そして経営科…』

 

 

……続くようにほかのクラスの生徒も入場してくる。 中には宣戦布告してきた男子も見えるも、一部は……いや、大半はダル気な表情をしていた。

 

 

「選手宣誓!!」

 

 

前に立つは18禁ヒーロー ミッドナイト……

 

 

「18禁なのに高校にいていいものか」

 

「いい」

 

「静かにしなさい!選手代表………!」

 

 

「1年A組、 星乃火灯!!」

 

「はい!!」

 

 

前に言われた通り、呼ばれた僕はミッドナイトの前へと向かい、

 

 

宣誓!!我々、選手一同はヒーロー精神に則り、正々堂々、戦い抜く事を誓います。選手代表、1年A組 星乃火灯!!

 

(((普通だ……)))

 

 

僕の宣誓に生徒だけでなく観客やヒーロー達も何と言うか残念そうな雰囲気を醸し出す。

しかしまずこれは言っとくべきだろうと思った僕は今から言いたいことを言うことにした。

 

 

「ということで在り来たりな宣誓は以上として…… プレゼント・マイク先生に文句があります」

 

『えっ俺!?』

 

 

いきなりの名指しと文句があるという言葉にプレゼント・マイクだけでなくほかの生徒や観客もギョッとした表情になる。

 

 

「司会をするなら贔屓するような発言は止めてください。 普通科だろうとサポート科だろうと……みんな自分を見せるためにここにいます!!

この場にいる誰一人……

 

 

 

 

 

 

引き立て役なんかじゃない!!!

 

 

カービィの張り上げた声にみんなが押し黙る。それは生徒だけではなくA組(・・)を見に来たプロヒーローもだった。

 

 

「確かに僕達A組はほかの皆より早く現実…… 本当の悪と対面しました。

もしかしたらその時ヒーローを諦めた人も居たかもしれないのに……皆この道を目指すことを諦めなかった……

正直今回の件は偶々他より経験が早かっただけで運が良かっただけとも言えます。

 

でもその諦めないという決断にA組だったからとか、個性が強かったからとか関係はないと思ってます」

 

 

カービィは生徒たちの方を向き……

 

 

「戦えなければヒーローになれませんか?

 

個性が強くなければヒーローになれませんか? 

 

ヒーロー科には入れなかったからもうヒーローになれませんか?

 

ヒーロー向きの個性じゃないからヒーローになれませんか?

 

……無個性(・・・)だからヒーローになれませんか?」

 

 

カービィはそのまま緑谷を見て……周りを見る。カービィの放つ気迫に声を上げることもできなかった。それはこの場だけでなくテレビなどでほかの場所で見る者も……

 

 

「僕は……ヒーローは人それぞれだと思ってます。確かにヴィランと戦う人もヒーローだと思います。

 

でも僕は医療に立ち会い、人を助ける人もヒーローだと思います。迷子の子の手を取り親を探してあげる人もヒーローだと思います。

泣いてる人を笑顔にするのも、困ってる人の手を取れる人もヒーローだと思います。

だからこそ……皆の思い描く未来像(ヒーロー)を出しきってください!! そして皆さんも全力で見てください!!」

 

 

カービィは鼓舞するように拳を振り上げる。

 

 

「僕は一位を目指して全力で行くつもりだ!!これは入試首席だからじゃない!! 僕にも叶えたい未来像があるからだ!!

 

 

 

文句があるなら全力でかかってこい!!

 

 

「「「うおおおおお!!」」」

 

 

覚悟しやがれぇ!!などの声も上がるがそこに嫌悪感や怒りはなかった。 カービィは再度ミッドナイトの方を向く。

何やら彼女の息が荒い気もするがそれを無視し、

 

 

「以上で終了します」

 

 

そう言うと頭を下げA組の元へ戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おいおいイレイザー!!アイツ最高かよ!?会場だけじゃなくほかで見てるリスナー達までもまとめ上げやがったぜ!!』

 

 

そう言ってコメントが書かれている画面を見せるプレゼント・マイクに、クラスメイトにモミクチャにされているカービィを見ていた相澤はため息をつく。

 

 

『普通でいいんだがな…… だがまぁ、アイツなりの言わなくちゃいけないことがあったって事だろ…… それより山田』

 

『山田っていうなよ!!』

 

『そんなのどうでもいい。 まずやるべきことがあるだろう…… あいつがあんなことしたのにはお前も原因なんだからな?』

 

 

 

 

 

 

『どうも贔屓してすみませんでした……』




無理やり感は私の文才のなさです。
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