ピンク玉のヒーローアカデミア 作:星の戦士ピンク玉
ほかの受験者の手伝いをしながらカービィは周りを見ていた。
「ぽよ……(そろそろじかんかな?)」
どれだけ倒せば合格なのかはわからない。 ただ他の受験生の速さから考えると順調だろうとカービィは考えてると離れた場所から轟音が響く。
「!! ぽよ!!!」
カービィはダッシュでその現場であろう場所へと駆け出した。
「はっ、早く逃げろ!!!」
そこでは巨大な敵ロボット、プレゼント・マイクの言っていた0Pのお邪魔虫。
しかしその大きさは受験生の想像の規模を超えており、その腕の一振りより起こった被害は明確な命の危機を受験生たちに意識させた。
「慌てちゃだめよ!! 手を貸せる人は手を貸して!!」
「ケロッ!! できるだけ大通りに行って!!」
その恐怖心から半狂乱になる受験生の中で蛙吹梅雨は何とか落ち着きある者たちと共に安全な場所への誘導をしていた。
「ケロっ!!!」
個性”蛙”により蛙のできることは大概できる蛙吹はその伸びる舌でほかの受験生に降りかかろうとしていた瓦礫をはねのけた。
しかしそれはその受験生に意識が行くことになるということで、
「君、危ない!!!」
「えっ……」
その眼前に降り注ぐは0Pロボットの拳だった。 よくて骨折、運が悪ければ……
そんな考えが蛙吹の脳路を駆け抜け、次に朝送り出してくれた両親。弟と妹の顔がまるで走馬灯のように駆け抜ける。
「い……やっ……」
そんな言葉が漏れ出て、覚悟を決める時間もなく…… 周りの悲鳴を気にながらなすすべなくその圧倒的な暴力にさらされようとした瞬間
「ぽよ!!!」
蛙吹の横をピンクボール、カービィが駆け抜ける。
「ハッ!!!!!!」
カービィはそのままロボットの拳に向かってインパルスナックルを叩き込んだ。
30cmほどのカービィの拳などこの巨体に果たして効くだろうか? そんな考えがよぎる一瞬、
ーガコンッ!!!!!!ー
カービィの拳はロボットの拳を砕き、ロボットはたたらを踏むようにして後退した。
「「「「「えっ……」」」」」
その場にいたみんなが逃げていたことを忘れ唖然とする中、カービィは反動を利用してバックする。 そしてその背にある砲身が光を纏い、ロボットをロックオンした。
「くらえぇぇぇぇぇ!!!!!!」
カービィの掛け声とともに放たれたフルチャージブラスターは轟音と共にロボットの上半身を飲み込んだ。
やがて砲撃は細くなっていき、そこに残ったのは上半身を失ったガラクタだった。
カービィはさらっと周りを見、そして蛙吹に近づく。
「ぽよ?(大丈夫?)」
「えっ、えぇ大丈夫よ」
「ぽよ!!!(ならよかった!!)」
(ケロ? なんでこの子の言ってることわかるのかしら?)
蛙吹はぽよとしか言っていないカービィの言葉を理解できることに驚きながら立ち上がろうとする。
しかしその膝は先ほどまでの恐怖で震えていた。
「……ぽよ!!」
「どうしたの?」
コピー能力を解いたのち何かを決意したような声を上げたカービィに蛙吹の、いや周りにいたみんなの目が集まる。
カービィは少し離れると……
どこからともなく曲が流れ始め、カービィはダンスを始めた。
まるでムーンウォークのような動きをしたかと思うとその弾力性を使って飛び跳ねる。かと思えばスピンのように回転し、後ろにバク転しステップを踏むように前進すると、
「ハーイ!!」
曲の終わりに合わせるように左手を上げポーズを決めた。
「……ふふっ、貴方ダンスが上手なのね」
蛙吹は微笑んでカービィに声をかけ、ほかの受験生もいきなりのことに驚きながらも拍手したりする者がいた。
カービィはそんな中蛙吹に手を差し出す。蛙吹はその時恐怖からくる震えがなくなっていることに気が付いた。
「ケロっ……もしかして安心させるためにダンスしてくれたのかしら?」
「ぽよ!(どうだろうね!)」
真意を隠すようなごまかしをするカービィの手を取る。
『ハイ、終了ーーー!!!』
「あら、おわっちゃったわね」
「ぽよ~(だね~)」
手を取ると同時に流れた試験終了のアナウンスを聞いてカービィはフラスコを取り出し、コピー能力を発動させるのだった。
さて、最後カービィは何してるんでしょうね