敵の女幹部とドンパチしてたら息子が出来た   作:イベリ

15 / 17
開幕

アストレア・ファミリア部隊が突入と同時刻。

 

既にバベル前の広場にはオラリオに住む全ての民が集まっていた。

 

その広場を囲むように冒険者たちが布陣し、それを全体から見える位置に陣取るは、我らがブレイン、フィン・ディムナ。その補佐として、リヴェリア・リヨス・アールヴが隣に立つ。

 

「───────現状はどうかな?」

 

「ああ、問題なく進んでいる……しかし、本当にこれでいいのか。」

 

「んー、僕もどうかとは思ったんだけど……敵にLv7相当が2人いるとなっては、どうあってもこの布陣は納得せざるを得ないかな。」

 

「【勇者】たるお前をしてそう言わせるほどか。」

 

「正直、彼のどこにこんな合理的な作戦が思いつく頭脳があったのかだけが気がかりかな。」

 

「……まさか、あの会議にいたアスラは偽物だとでも?」

 

「逆にそっちの方が違和感がない。」

 

「ひ、酷い言いようだな……」

 

こっちでも散々な言われ様のアスラ。実際に聞いてたら自分の信用の無さを爆笑していただろうが。

 

「しかし……都市の中央に全ての民を集め守備と同時に敵を集め同時に叩く……確かに、合理的ではあるが…危険は多い。」

 

「そうだね。そもそも、僕たちロキ、フレイヤ派閥が全滅しない前提の話だ。」

 

「恐ろしいことを言う。まぁ、Lv7がいる可能性を考えれば……本来であれば、そこを加味することも必要かもしれないが……」

 

「『作戦に仲間が全滅する事を考える馬鹿がどこにいるんだよ。』か……ほんと、敵わないよ。」

 

作戦の欠陥である、前提条件の難しさを指摘したフィンにかけられたこの言葉は、あまりにも傲慢で、身勝手で、衝撃だった。

 

フィンは聡い。このオラリオで神すらも超える頭脳を持つ唯一の存在だ。

 

兵を率いると言う観点で見ればフィン以上の人選は無い。しかし、そのフィンやオッタル、一騎当千の将の上に立つ存在として、アスラ程理想的な者はいない事も事実。

 

仲間を信じ、仲間に命を預け、民すらも作戦の一部にし、その作戦に巻き込まれて尚、市民から反発の1つも起こされない程の人望。

 

彼が居ない世界であったのなら、多大な犠牲を払う事は必至。少なくともこの作戦は確実に遂行できなかっただろう。

 

フィンは、そんな己に嫌悪感が湧き出る。

 

無意識のうちに、少数を犠牲に多を救おうとした。最初から少数を諦めていた。

 

「【勇者】……今思えばとんでもない皮肉だな。」

 

「随分弱気だな、らしくない。」

 

「そりゃね。あれだけ格の違いを見せられると自信もなくなるさ。」

 

そのフィンの視線の先には、作戦を伝えられたにもかかわらず、笑顔でバリケード作成などの手伝いを買って出ている。

 

それも一重に、アスラが命じたから。

 

「……市民に紛れ込む信者については?」

 

「フレイヤ派閥に対処させる。その為に、獣人系の冒険者が民衆の中に紛れてる。」

 

闇派閥による、無恩恵の市民たちによる信者達の動向は常に気を配る必要がある。内側から瓦解する事がもっともあってはならない。

 

「さて……そろそろ定刻。作戦通りならそろそろ連絡があるはず……そら、来た。リヴェリア、君も作戦位置につくんだ。」

 

「承知した。」

 

都市のあちこちから信号弾が、作戦の開始を合図していた。

 

「鬼が出るか、蛇が出るか。全面戦争と行こう。」

 

市民にも、作戦の開始が伝わったのか。ざわつきが広がった後に、一気に緊張が走った。

 

作戦開始より20分後、都市中から爆音が響き、市民が一斉に身をかがめた。

 

「来たか!」

 

「報告!ディース姉妹確認!現在フレイヤ・ファミリアの【黒妖の魔剣】【白妖の魔杖】が対処に当たっている模様!」

 

「報告!アパテー・ファミリア確認!仮称【精霊兵】部隊を率い進行中!先導しているのは調教師バスラム!対処しているのはガリバー兄弟!」

 

「陣形は変えず、作戦にも変更は無い。治癒士は陣形最前線の内側に!作戦に入るぞ!」

 

とうとう始まった正邪の全面戦争。

 

ここまではフィンとアスラの想定通り。問題はどこで切り札を切って来るかだ。

 

(接敵から20分……持ちこたえてはいるが、戦況は向こう側に傾いている───────だがこれでいい(・・・・・)…………場は、舞台は僕達が整える。それからは、彼らにかかっている。)

 

作戦の要である3人は、このオラリオを一望できる場所で合図を待っている。

 

その舞台を整え、最高のタイミングで彼らに引き継ぐ事。それが、フィンの役割。

 

(さぁ……いつ来る、アルフィア…!)

 

そうして、フィンが構えた瞬間。とてつもない轟音がある区画から鳴り響く。

 

「なんだ!?確認を急げ!」

 

「ほ、報告!お、【猛者】が…!【猛者】オッタルが敗れ!撤退している模様!」

 

「アルフィアか!?」

 

遂に来たかと叫べば、伝令は震えながら首を横に振った。

 

「そ、それが!相手は黒い鎧に、大剣を担いだ赤毛の大男だと!」

 

「赤毛の大男……っまさか!!」

 

報告にあった特徴の男に、フィンは覚えがあった。

 

嘗て陸の王者を屠り、英雄となったはずの武人。

 

剛力を持って獲物を喰らい、死肉を喰らい続けた戦餓鬼。

 

闇派閥が手にする、もうひとつの切り札。

 

「【暴食】ザルドか!!」

 

ざわっと、また広場が喧騒に包まれる。

 

嘗てオラリオが誇った英雄が2人、既に敵に回っている事実に、民衆も、冒険者の士気もガタ落ち。

 

闇派閥は、オラリオ側にとって最悪のシナリオを綴り始める。

 

「報告!【九魔姫】及び【重傑】が敗れました!敵は【静寂】と見られる女1人です!お2人も【万能者】の援護の元撤退しています!」

 

「っ!遂に来たか!敵が本格的に攻めてくるぞ!各自合図を出し、撤退の指示を!」

 

赤い信号弾を空に打ち上げ、撤退の合図を周知させる。

 

「団長!撤退は順調!防衛拠点は磐石ですが、このままだと時間の問題っす…!」

 

「……いや、これでいい。落ち着いて対処にあたり、部隊を立て直せ!勝たなくていい、ただ負けるな!」

 

徐々に徐々に、全部隊が中心に集まり始め、それを追って敵も中央に集まりだした。

 

防衛が主軸となるこの作戦において、防衛力を強化することは必須。しかし、気がかりなのは信者の動向。

確実に紛れ込んでいるはずの信者たちの動きが、全くと言っていいほど音沙汰がない。

 

(何故だ…?このタイミングで信者が動き出すと踏んでいたんだが………ああ、なるほど…)

 

辺りを見回し、原因を探れば、成程と納得した。

 

「おい、お前大丈夫か!顔色悪いぞ!?」

 

「お、俺は…!!」

 

「ほら、これを飲んで。気分が良くなるから!」

 

「……っ!!あり、がとう…っ!…ありがとう…!」

 

「怪我した冒険者は奥に運べ!!治療はできねぇが場所までは運べるだろ!」

 

「武器箱は向こうに運べ!前線にじゃんじゃん武器を送るんだよ!!バケツリレーだ!!」

 

()ッ!!』

 

「お前も気分悪いのか!?ほら、こっち来い!少し休んでろ!ほらこっちだ!ここまで良く頑張ったな!」

 

「あとは俺たちに任せて、ゆっくりしてろ!今は、みんなで支え合う時だ!」

 

「お、俺はっ……っ…ごめんっ……ごめんっ…!!」

 

「おおい!?何泣いてんだよ!?元気だせ!笑わなきゃいい明日は来ねぇって王様も言ってんだろ!?」

 

民が手を取り、冒険者の力にならんと一人一人が必死に動いている。誰もが絶望に打ちのめされること無く、笑顔を振りまき、隣人の心を支え合っていた。

 

(アスラに感化された民が、信者の心を拾い上げているのか。)

 

今にも暴れ出そうとした信者が、葛藤と苦悩の中、隣人に心を拾われ、誰もが己の行いを恥じ、悔いて、前を向いた。

 

アスラが撒いた種が、複雑に絡み合い、手を取り合うように大樹となって、この作戦の強靭な基盤をつくりあげていた。

 

もっとも、アスラはそんな事考慮には全く入れていなかったのだが。

 

「……杞憂だった。民を信じ、心から信頼した君の勝ちだ。信頼と信用……なるほど、僕はこれを考慮して作戦を組んだことがない。」

 

軍師としては二流もいいところだが、アスラという王としては、何よりも正しい作戦だった。

 

「っ…!フィン…!」

 

「しくじった…!」

 

「ガレス!リヴェリア!!」

 

2人を抱えて文字通り飛んできた【万能者】こと、アスフィ・アル・アンドロメダは、すぐさま2人を下ろし指示を仰ぐ。

 

「【勇者】!すぐに2人を治療班に回します!これから私はどうすれば!?」

 

「……そろそろだ、君も回復後防衛戦に回ってくれ。バリケードに近寄らせないだけで構わない!」

 

「はい!分かりました!」

 

「ラウル!彼女の手伝いを。【万能者】、ラウルを自由に使ってくれて構わない。」

 

『了解!』

 

即座に飛び立ったアスフィを追いかけるように、ラウルが走る。

 

「【黒妖の魔剣】【白妖の魔杖】部隊、撤退完了!だが重症だ!戦線復帰までしばらく時間が欲しい!」

 

「ガリバー兄弟部隊も撤退完了!だがこっちも同じだ!」

 

「アストレア部隊からの連絡はまだありません!幹部クラスと戦闘している可能性が高いです!」

 

「わかった、そっちは僕が回ろう。回復次第戦線への復帰を!アストレア部隊は元々遊撃部隊だ、彼女たちは自由にさせてこそ輝く、合流は後でいい!潜伏部隊!君達も前線に回れ!ここからは総力戦だ!気張れよ!」

 

『了解ッ!!』

 

戦力は低下。むしろ絶望的だ。しかし、士気だけは落ちていない。それだけが、この戦況の均衡を保っていた。

 

そろそろ切るべきだと、フィンが槍を掲げようとした時。

 

この盤面の異常さに気がついた。

 

(なんだ……なぜ、中央広場に踏み込んでこない?)

 

敵の進行が、一定の距離を保ち、近寄ること無く、こちらを傍観しているのだ。

 

異常、あまりにも異常。

 

魔法や魔剣での攻撃はある、しかしそれも牽制程度。闇派閥の主力である幹部クラスの攻撃は欠けらも無い。

 

(今更警戒?それは無い……ああ、そうか。奴らは待っている(・・・・)のか。)

 

そして漸く、フィンは理解した。

 

奴らは、待っているのだ。

 

「───────来たか…!」

 

ザッ、ザッ、ザッ、ザッと、都市中央広場を囲む様に包囲している闇派閥の構成員達が、足裏を地面に叩き付けリズムを刻みながら静かな狂気を纏う。

 

それは、絶望の凱旋。

 

「フィン…!」

 

「あぁ…お出ましだ。」

 

都市中央に伸びる、最も大きな中央道路。

 

その大通りを悠々と歩く、3つの影に、広場に集まった全ての人の目線が釘付けにされる。

 

「煩わしい……腐っても、ここはオラリオということか。」

 

「だが、腐り果てて尚……奴らの目は、死んじゃいないぞ?」

 

「それが尚喧しい───────希望なぞ、最早ないと言うのに。」

 

「そう言ってやるなよ、2人共。希望がなきゃ、絶望にスパイスが足りないだろう?」

 

「女々しい男神だ。男ならば豪快にいけ。なにもかもな。」

 

まるで昼時の談笑のように語る3人の影は、人々に、オラリオに敗北を宣言する。

 

ひとつは、黒いドレスを揺らし、美しい灰髪をなびかせて、凪いだ表情のまま、虫けらのように人々を踏み抜く、まさに傲岸不遜。その具現。

 

ひとつは、大柄で無骨。鎧に隠された肉体は、第2の鎧。喰らって喰らって喰らい続けた、戦餓鬼。

 

ひとつは、道化のように軽薄で、けれどどこまでも深い闇のように、絶望を連れて死の足音を鳴らす邪悪。

 

3つの絶望が、ここに降臨する。

 

「お粗末な作戦だな【勇者】わざわざこんなところに1点集中とは……計画は、補欠に頼らざるを得なくなった。しっかし、気でも触れたのかあいつら?」

 

「いや、そう思わせる事すら策のうちだろう。あのクソガキの姑息さは、俺たちにとっては正しく未知だ。」

 

「それこそどうでもいい。私が一言、歌えばそれで終わる。」

 

そんなふたりに、まぁ待てよ、と男神は笑う。

 

「絶望に叩き落とす。それが、俺たちの第1ステップだろう?」

 

フンッと鼻を鳴らしたアルフィアを他所に、大男───────ザルドは早くしろと促した。

 

「聞け、オラリオ。」

 

そして、悪が執行される。

 

「聞け、創設神(ウラヌス)。時代が名乗りし暗黒の元、下界の希望の芽を摘みに来た。」

 

誰もが聞いた、誰もが見た。

 

悪の産声を。

 

「『約定』は待たず、『誓い』は果たされず。この大地が結びし契約は、我が一存で握りつぶす。すべては神さえ見通せぬ最高の『未知』…純然たる混沌へ導くため。」

 

不遜、傲慢、身勝手。悪とはかくあるべしと、その様をまざまざと見せつけた。

 

「諸君らの憎悪と怨嗟、大いに結構。それこそ邪悪にとっての至福。多いに怒り、大いに泣き、大いに我が惨禍を受け入れろ。」

 

その、悪の根源は語る。

 

「我が名はエレボス。原初の幽冥にして、地下世界の神なり。」

 

誰もが、その名を聞いた。誰もがその名を覚えた。名も知らぬ神から、最も邪悪な神に名乗りを上げたエレボスは、すべてを足蹴にする。

 

「冒険者は蹂躙された、より強大な(英雄)によって!」

 

冒険者が、市民が、神が、膝をつく。

 

「貴様らが巨正をもって混沌を退けるのなら……我らもまた、血と殺戮をもって巨悪を証明しよう!」

 

もうこの場に希望は無い。誰もが、強大な悪の前に震え、肩を抱くように涙を流した。

 

「英雄は堕ちた!!貴様らに希望はない。過去の英雄は、人類(貴様ら)を見限った。」

 

そして、更なる絶望を叩きつけんが如く、抗う人間達の根源を否定する。

 

「告げてやろう、今の貴様らに相応しき言葉を。」

 

絶対悪は、彼らの正義を否定する。

 

 

「───脆き者よ…汝の名は、『正義』なり。」

 

 

誰もが夢想し、掲げた正義が、ガラガラと音をたてて崩れさる。

 

 

 

 

 

「我らこそが、『絶対悪』!!」

 

 

 

 

産声をあげる絶対悪は、人々を絶望の淵に叩き落とした。

 

悪にとって最高の愉悦、人々の絶望、狂気に落ちた悲鳴、巻き起こるそれが、どれ程心地よく悪の心を満たすのかを想像した。

 

 

その矢先

 

 

ある神が、人々の前に立った。

 

「笑え!踊れ!下を向いてちゃ、笑える明日なんて来ない!」

 

『……!!』

 

その一喝は、人々の俯いた顔を上げさせた。

 

「ガネーシャ様……?!」

 

「ガネーシャ様!?」

 

民衆の主、ガネーシャが悪を前に1人1歩1歩民を掻き分け前に進み、広場の中央を陣取った。

 

「絶望の淵にいるからこそ、闇が深ければ深いほどに!光は、呼応する様に強く、眩く足元を照らす!!民よ、今こそ思い出せ!我らが希望を!!」

 

忘れるなかれ、我らが光を

 

「民よ歌え!我らが王の名を!!」

 

忘れるなかれ、我らが王を

 

「民よ歌え!我らが防人の名を!!」

 

忘れるなかれ、我らが防人を

 

「民よ歌え!我らが舟の名を!!」

 

わすれるなかれ、我らが英雄の舟の名を

 

「今こそ叫べ!!我が槍の名をッ!!」

 

忘れるなかれ、オラリオ最強の槍の名を

 

 

その魂から震えるような、ガネーシャの叫びに、民は、ぽそりと呟いた。

 

「───────象神の三叉槍(トリシューラ)…!」

 

象神の三叉槍(トリシューラ)象神の三叉槍(トリシューラ)…!!」

 

象神の三叉槍(トリシューラ)象神の三叉槍(トリシューラ)!!」

 

1人、2人と、その名を口にする。

 

象神の三叉槍(トリシューラ)!!象神の三叉槍(トリシューラ)!!!」

 

象神の三叉槍(トリシューラ)!!象神の三叉槍(トリシューラ)!!象神の三叉槍(トリシューラ)!!象神の三叉槍(トリシューラ)!!象神の三叉槍(トリシューラ)!!象神の三叉槍(トリシューラ)!!象神の三叉槍(トリシューラ)!!象神の三叉槍(トリシューラ)!!』

 

徐々に広がるそれは、やがて広場に集った全ての人々が天に届く程の大声で、彼らの名を呼ぶ。

 

「おいおい……どうなってんだよ。お通夜ムードが、まるで歌劇だ。」

 

「いよいよ、お出ましか!」

 

「……ふっ、来るか………アスラ…!」

 

もう、先程のような絶望は無い。誰もが彼らの名を呼び、希望を託した。

 

「民よ!場を空けろ!ここに、降臨するぞ!!!我が【象神の三叉槍(トリシューラ)】がッ!!」

 

民が一斉にガネーシャから距離をとった、その瞬間。遥か上空から、3つの影が飛来し、轟音を響かせ土煙を舞いあげた。

 

前方にいた民が砂埃に目を薄める中、ぼんやりと映る影を指さし、歓喜の声を上げた。

 

「───────嗚呼…!ああ!!来た!来てくれたぞ!!」

 

土煙が晴れると同時、オラリオ全市民が待望する3人が、そこに堂々と登場する。

 

「アスラ様だ!!」

 

「シャクティさん!!」

 

「アーディちゃんも!!」

 

象神の三叉槍(トリシューラ)が来た!!」

 

アスラ、シャクティ、アーディ、3人揃えば常勝無敗。誰もが彼らの名を叫ばずには居られなかった。

 

しかし、アスラが声を発した瞬間、場はシンっと静まりかえる。

 

「よく、持ちこたえた───────あとは任せろッ!!」

 

「ここまでお膳立てされて、アがらないほど野暮なつもりは無い!!」

 

「さぁ!みんな!もうひと踏ん張り!」

 

3人の体から滾る炎(・・・・・・・・・)が、まだ民の記憶に新しい蹂躙劇の記憶を引きずり出した。

 

人々の胸を叩くように強く響く太鼓の三重奏(・・・・・・)が、戦士を鼓舞し、民の絶望を引っくり返す。

 

「さて!さてさーて!開幕と行こうや闇派閥!」

 

「都市の防人として、私達が悪を断つ!」

 

「誰も置いていかない!誰も見捨てない!巡る正義はここにあるって証明しよう!」

 

3人が想いを叫び、呼応する様に民が雄叫びをあげる。

 

ここからは、彼らの舞台。止まぬ大合唱を背に、尚3人は笑った

 

「さぁ!お待ちかねだ!民よ!!」

 

「戦士よ!!」

 

「神様だって!!」

 

一際強く、太鼓の音が鳴り響いたと当時、アスラが開幕を宣言し、3人が同時に、同じ魔法(・・・・)を発動する

 

 

 

ぶち上げろッ!!

 

 

 

『【踊れや踊れ、騒げや踊れ(ダンス・ダンス・ダンス)】ッ!!』

 

 




信じる最強の異名を大勢が叫ぶってめっちゃ良くない?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。