敵の女幹部とドンパチしてたら息子が出来た   作:イベリ

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日常の残響

おいっちにーさんしー!と、アルフィアの前で呑気に柔軟体操をしているバカに呆れながら若干楽しそうに頭を抑えた。

 

「んっ、しょっとっ!さて、やるか!っと、その前に……お前はいつまでそこにいるんだよ、エレボス。」

 

「……呑気な事だ。目の前に立つのは絶対悪の化身だと言うのに。」

 

「あー、その、なんだ。絶対悪ってのが何を指してんのかわかんねぇけど、要はお前をぶん殴りゃ解決ってことだろ!」

 

「間違いでは無いんだが……まぁ、そんな事より。戦いの前に1つ、お前には尋ねたかったんだ、ラージャの末裔。」

 

その言葉に、表情を固め驚いたあと、彼らしからぬなんとも言えぬ微妙な表情で、エレボスをジトっとした目線で睨んで、ため息の後に口を開く。

 

「なんで知ってんのか、とかは置いといて……んま、言うだけ言ってみろよ。答えられそうなら答えてやるよ!なんて言うんだっけ?じせーのく?」

 

「勝手に俺が死ぬ前提で話さないでくんね?」

 

アスラの言葉に満足したように頷いたエレボスは、さも当然のように尋ねた。

 

「お前にとって、正義とは?」

 

「………え、それお前(絶対悪)が聞くの?」

 

「だからこそ、と言おうか………いや、嘘をついた。今はもう純粋な興味。一国を滅ぼしたお前の在り方は、俺たちに近い物なのか……少し知りたくなった。」

 

エレボスの言葉に、うーむとアスラが何と言おうかと悩んだようだが、数秒後には変わらぬ笑みを讃えて、なんてことのないように口を開いた。

 

「俺には必要ねぇから、無い!難しいこと考えるのは柄じゃねぇしな!シャクティとかアーディの方が、よっぽどらしい答えが返ってくるぜ?ま、俺は俺の行動に満足してる!」

 

足りない言葉からパズルを組み立て、アスラにとっての正義の何たるかを推測するエレボスは、なるほど、と頷いた。

 

「なるほど……では、正義は自己満足に帰結すると?お前は多くの民の正義を体現していると言うのに。」

 

「そもそも、なんでやりたくもねぇことをやろうとすんだよ?やりてぇからやる!やりたくねぇならやんねぇ!それで十分だろ?俺が満足した行動の結果が、多くの民の正義だっただけだ!自分が死ぬ寸前、後悔ばっかの記憶よりも、満足した記憶ばっかの方がいいだろ!めいっぱい生きてやったぞ!って、胸張って死ねる!」

 

「では、お前が満足する行動が、悪とされることもあると?」

 

「そりゃあるに決まってんだろ。生きてりゃ、どうやっても周りに勝手に正義だの悪だの言われんだ!んなことでウジウジ考えるんなら、俺は俺が正しいと思ったことをやって満足する!結果だの過程だの、ごちゃごちゃ考えるより、動いた方が早いだろ!」

 

余りにもきっぱりとした物言いに、エレボスは面食らったように目を丸くしてから、耐えきれないと笑い出した。

 

「アッハハハハハ!!嘘は欠片もなし、か……ククッ…いや失敬。竹を割ったようとは正にお前のためにある言葉かもな。」

 

「おう!そうだろ!何言ってんのかわかんねぇけど!」

 

呵々大笑するアスラに、エレボスは最後に、と尋ねる。

 

「……お前は何故、万民の王であろうとする?」

 

エレボスの言葉に、アスラは今までと変わらぬ顔色のまま、当然だろ?と言い切った。

 

「一人で踊ってもつまんねぇだろ!歌って踊って笑うなら、みんな一緒だ!」

 

「なんて幼稚な願いか……だが、無垢なそれこそ……」

 

言葉を止めたエレボスは、自嘲気味に笑って邪魔をしたと手をヒラヒラと振った。

 

「聞くべきこと、聞きたいことは聞けた。アルフィア、もういいぞ。」

 

「……辞世の句はいるか、アスラ。」

 

「無いね!死なねーから!!」

 

不敵に笑って構えたアスラは、軽快なステップを踏んだと同時に、周囲の空気が沸騰し、陽炎を映した。

 

轟々と肌を焼く赤炎の神秘、その色に、その熱に、その気配に、エレボスは目を見開き、薄く笑みを浮かべる。

 

「眉唾だと、そう思っていたが……なるほど、解放者はお前で、噂は本当だったわけか。」

 

「あ?何の話だよ?」

 

知っている、その気配を。この下界において、神の力を使えぬ神の、本来の権能そのものと言っていい。

 

初めは、慈悲による恩恵だった。しかし、それと同時に禁忌でもあった。

 

デミ・アルカナムとも呼ばれる、炎の権能。

 

よく知っているとも、嘆く子供たちの願いに応えたくても応えられなかった神々(俺たち)とは違い、禁忌を犯してでも、助けたい一心で、彼女はその炎を降臨(おと)した。人類には、早すぎるとわかっていて尚、いてもたってもいられなかった。

 

(気配が混濁していて気が付かなかった……混ざっている……いや、もう既に染められている(・・・・・・・)のか。)

 

混ざるふたつの気配。ひとつは知るものだが、2つ目は正体が掴めない。恐らく、あの火と同等、或いはより古い物(・・・・・)だろうと当たりをつける。

 

しかし、そんなことは些細な事だ。

 

あの炎を人が取り込めば、徐々に侵されるのみ。それに抗うことはできない。しかし、目の前の男は【炎鷲の嘴(神造武器)】すら持たず、その身一つで意のままに操っている。

 

信じられずとも、その事実をエレボスは確かに認識していた。本当にアホみたいに滅茶苦茶な目の前の男に、呆れつつも笑いかける。

 

「なぁ、あの小生意気な褐色ロリは元気だったか?」

 

その言葉にアスラは、あぁ!と数秒の逡巡で意味を理解した。

 

「お前、あのちびっ子と同郷か!じゃあ知ってるよなぁ、この火も!」

 

「お前本当に滅茶苦茶だな……喰ったのか?」

 

呆れ混じりの驚愕の声に、アスラはニンマリと笑みを浮かべた。

 

「ごっそさん!美味かった!!」

 

更に獰猛に笑みを浮かべたアスラに、エレボスは有り得ないと頭を抑えた。

 

しかし同時に、可能性を、自分たちが求めたものを、目の前の男に見てしまった。

 

下界の未知、その結晶が目の前に居た。

 

ふぅ、と一息ついたエレボスは、すまん、とアルフィアに向かって、唐突に謝った。

 

「……なんの真似だ?」

 

目的は予期せぬ形で果たした。ならば、今度はそれを確かめたかった。真に、自分たちが求めた者であるのかを。

 

俺たちの目的(・・・・・・)、割と簡単に済むと思ってたんだ。オラリオを滅ぼし、混沌を再び地上に降ろす……悪いが、サブプランに変更する。アルフィア、後のことはいい。俺に任せろ。だから、今はこいつをここで叩き潰せ。」

 

「……いいだろう。」

 

アルフィアの問に、エレボスは敬意をこめてアスラを見つめた。

 

「油断はするなよ……アイツは古今東西あらゆる英雄……俺が知る中では神ですら1柱しか成し得ないであろう偉業を打ち立てた。今俺たちの前にいるのは、正真正銘の英雄だ。」

 

真剣なエレボスの横顔に、アルフィアはため息を吐き、呆れたようにこぼした。

 

「耄碌したかエレボス。」

 

「なに?」

 

「思い知らせてやろう。お前の目の前には、2人の英雄が居る(・・・・・・・・)という事を。」

 

いたずらっぽく薄く笑ったアルフィアに、エレボスは目を点にした後、我慢できないと言うようにクツクツと笑った。

 

満足気にアルフィアの肩を叩き、去っていったエレボスを見届け、アルフィアはアスラに向き合った。

 

「もーいいかー!」

 

「待たせた、さぁ……始めようか、英雄。」

 

「間違えんなよ、俺は王だッ!」

 

その言葉を合図として、アルフィアが目の前に手を翳し、破壊の旋律を奏でた。

 

「【福音(ゴスペル)】」

 

アスラの真正面から、空気を揺らす音の衝撃波が、死神の足音を伴って突き進む。

 

不可視のそれを、五感全てで感じ取り、的確に切り刻む。

 

「………やはり、斬るか。」

 

「当たりゃやべぇけど、なんて言うんだっけ?当たらなければどうということはない、だったか!」

 

「言ってくれる。」

 

続けざまに連続で放たれる破鐘の音色を、アスラはナーガを振り回し、音の爆撃を尽く斬り裂く。

 

(あの鞭のような剣、軽く音速を超えているのか。なんという技量…縦横無尽の軌道、私ですら目で追えん。常人であれば自らも両断して終わりだな。)

 

「どーしたどした!!さっきからつまんねぇ弾幕ばっかじゃねぇか!!もう品切れか!?」

 

「ほざけ、まだ始まったばかりだ。」

 

そう言ったものの、タイミングも距離も的確に測られた上で魔法を真っ二つにされている。

 

(こいつ……見えている(・・・・・)…!)

 

アスラは不可視の爆撃をどうやってかは分からないが視認している。

 

ひとつ試しと、指向性を持たせた魔法を3つ別々のタイミングで放つ。

 

すると、着弾する寸前の一定の距離とタイミングで、魔法が切り刻まれ、なるほど、と頷いた。

 

「空気の振動を耳で感じ、着弾のタイミングを予測しているのか。指向性を持たせても、速度は変わらない事を見抜かれていたか。」

 

「何度か見ててわかった!それ以上の速度は出せねぇんだろ!?」

 

「良い観察眼だ。褒めてやろう。」

 

「そりゃどうも!なんか、おばちゃんみてぇな褒め方すんなお前!」

 

「殺す。」

 

先程よりも強い衝撃波の音を耳で拾い、これはマズいと咄嗟に飛び上がり、上空からナーガを振り回し、3連の斬撃を放つが、アルフィアは踊るようにヒラリヒラリと躱す。

 

「その伸びる剣…軽く20Mは伸びるようだな。縦横無尽の軌道も、腹が立つ程的確。厄介なことこの上ないな。」

 

「変幻自在、自由自在!俺にかかりゃ、思うままだ!けどよ、こんなやりとりじゃ焦れってぇよ、なっ!」

 

(───────速い!)

 

着地と同時にアルフィア目掛けて駆け出したアスラは、咄嗟に向けられたアルフィアの手を真下から蹴り上げる。

 

魔法を潰したと攻勢に転じようとしたアスラは、しかし焦ることの無いアルフィアの唇が、歌を奏でるまで気が付けなかった。

 

「【福音(吹き飛べ)】」

 

「ぐぉっ!!?」

 

アルフィアを中心に迸る音の衝撃波が、アスラの全身を激しく叩き、吹き飛ばす。

 

「手はダミーか!?やられたぁ!!」

 

そう簡単に近寄れる程甘くない、と言うようにドレスに付いた土埃を優雅に払いながら、アルフィアは吹き飛んだアスラを眺めた。

 

グワングワンと揺れる頭を抑え、何とか体勢を立て直したアスラは、ブルンブルンと頭を振ってどうしよっかなぁ〜、首を傾けた。

 

「ん〜……そーだ!いい事思いついた!」

 

ニヒッ!と笑いながら、アスラは貫手のまま下に向けた。ビキビキッ、と筋肉の軋む音を鳴らし腕に力を込め、地面に突き刺す。

 

「……まさか、貴様…!」

 

バキ、バキャ、と音を響かせ、アスラの突っ込んだ腕を起点に、地面が傾き始める。

 

「ハッハッハッ!!よっし!行くぞ!!おっりゃぁぁぁぁ!!!」

 

数十メートル四方はあろうかという地盤を周囲の民家諸共引き剥がし、それをアルフィア向けてちゃぶ台のようにひっくり返す。

 

(なんという馬鹿力!!)

 

しかし、避ける程でも無いと言うように、アルフィアは落下する地盤に向け手を翳す。

 

「【福音(ゴスペル)】───────なるほど、そう来るか…!」

 

「どっせぇぇぇぇい!!!」

 

破鐘の音が鳴り地盤が砕かれると同時に、地盤を盾に、炎の爆発を推進力として、息つく間もなくアルフィアに突撃。

 

飛び蹴りを躱したアルフィアは、すぐさま魔法を発動しようとしたが、それをアスラの攻撃に食い止められた。

 

「そらそらそらぁ!!」

 

「ッ…!」

 

アルフィアの顔の真横を過ぎた拳に、目を見開く。アスラのラッシュを弾くが、このままでは徐々に削られていくだけだと悟った。

 

「【(ゴス)───────」

 

「させるかぁッ!!」

 

「っ……!」

 

アルフィアの正中線を捉えた拳が、咄嗟に出たガードの上からアルフィアを軽く浮かせる。

 

(ッ───────わかっていたが、何度も受けれんな…!)

 

魔法というものは、短文だろうが、長文だろうが、詠唱時に必ず魔力の操作が起こる。無意識レベルのものから、精密な操作を要求されるものと様々ではあるが、その過程が全ての魔法に存在する。

 

それは、もちろんアルフィアも同じこと。

 

アルフィアの魔法行使に起こる魔力の操作は、経験と慣れによりほぼ無意識レベルに近いものになっているが、その無意識の隙すらも与えぬ猛烈なラッシュ。

 

そして、近接戦に入ってから厄介なのがこの男、剣でも変幻自在なら無手でも同様なこと。

 

筋肉に気を取られがちだがこの男、技術・対人戦と言う括りで挙げればゼウスやヘラでも希少、それこそ両ファミリアの団長クラスと肩を並べる。

 

尽くアルフィアの初動を潰しにかかり、魔力を練ろうと思考するだけで攻撃がより苛烈になる。

 

思考を読み取られているような、そんな感覚に陥ったアルフィアは、無手での応戦に切り替える。

 

その変化に気がついたアスラは、ニヤリと笑った。

 

「俺の動きを真似たのか!!」

 

「誇れ。模倣するに値するものだということだ。」

 

アスラの歩法、力の抜き方、攻撃の軌道すらも、殆ど狂いなく模倣される。

 

「ハッハッハッ!すげぇな!!殆ど真似されてらぁ!」

 

「技術の模倣はこれだけ見せられれば容易い。この細腕ではお前の膂力までは再現できないがな。まさか、ステイタスで劣るとは思いもしなかった。」

 

「ハッ!な~にが細腕だよ怪力め!まっ!俺の筋肉に勝てると思うな!」

 

「ふざけているのか真面目なのかわからんやつだ……」

 

アスラの蛇のように畝ねる軌道の打撃を受け流し、アルフィアの返す拳で同様の攻撃を同様の流し方で躱す。

 

同様の技量、同様の型で戦う2人は傍から見ればペアのダンスを踊っているようにも見える。

 

素人目には拮抗しているように見えても、アスラがオリジナルならば、アルフィアは所詮模倣。精度がいいとはいえ、完璧では無い。故に、僅かの差が、徐々にアルフィアを追い詰める。

 

(これだけ長く戦っていれば、私ならばどんな相手だろうと嫌でも型に嵌められる……だがこの男、その型に一向にハマらない!)

 

アスラの変幻自在の攻撃、カウンターは通常の駆け引きが通用しない。

突拍子もない、というのが正しいのだろう。

 

普通、攻防には一定の流れがある。出しかけた攻撃を止め、別の攻撃に切り替えたり。突然攻撃の軌道を変えたり何てこと、フェイント目的以外では普通しない。しかしこの男、それをメインのようにやってくるし、フェイントのタイミングでないときにもそれやってくる。

 

まるで攻撃全てが思いつきのような、というか、思いつきなのだろう。現にたまにだが、「あっ」とか「これがいいな!」とか呟いているのが聞こえる。

 

そしてようやくアルフィアは確信する。

 

(こいつめ……何も考えていないのか!)

 

通常、相手の攻撃やパターンを推測して行われる駆け引きを、アスラは勘と思いつきだけでのし上がってきた。

 

戦闘に関する天性のセンス。思いつきと勘だけで、この世界の人間の頂点との戦いを成立させ、あまつさえ優勢を保っている。

 

才能という点において、アスラはアルフィアに劣っているが、技術や駆け引きを補う天性の直感により、自身の周りにいる天才たちを叩き潰してきたタイプだ。

 

才能などよりもよほど理不尽な力だ。

 

一方、対するアスラもアルフィアの動きに驚いていた。

 

(すげぇな……!!ものの数分でここまで真似されるか!アーディとシャクティも俺の周りにゃ居ないレベルの天才だが、こりゃ比にならねぇ!ベルみてぇな理不尽さを感じるな!)

 

そも、それぞれに才能の方向性が違うことはある。

 

アーディは武器術方面、特に弓に優れているが、シャクティは近接戦に秀でていてアスラとほぼ互角の技術を誇る。ステイタスが全く同じ状態の今であれば、3人はいい勝負をするだろう。

 

しかし、ベルやアルフィアはその才能が振り切っていて、天才を超えた何かとなっている。才能というとてつもないフィジカルでも凡人を殴りつけるが如くどんどん強くなる。

 

(かぁ〜!こいつ多分何やらせても出来んだろうな!そんくらいの才能!なるほど【才禍の怪物】ってそういうことか!!)

 

アルフィアの突きを受け流し、その勢いを利用し投げれば、空中からアスラの頭頂に向かって、回転の勢いをつけたトーキックが炸裂する。

 

当然、アスラがその攻撃を許すはずもなく、防御を差し込む。しかしアルフィアは投げられた勢いのまま距離を取って、再度自身に有利な距離に持ち込んだ。

 

「さて、仕切り直しだ。」

 

「……ま、そう簡単にはいかねぇよな!」

 

「そういうことだ、【福音(ゴスペル)】」

 

再び放たれた魔法を真っ二つに切り裂き、アスラは不敵に笑って天を指す。

 

「わかってんだよ!お前の魔法にまだ上があることくらいな!!そろそろいいだろ!音量(ボリューム)上げてこうぜッ!!こんなもんじゃねぇだろ!?」

 

アスラの本気を出せとの言葉に、アルフィアは呆れながら、しかしその口元には確かな期待の笑みを浮かべ、自身を捕えていた枷を吹き飛ばす。

 

「私に本気を出させるのだ…期待はずれな真似はしてくれるなよ?」

 

「いいね!!俺もフルスロットルだ!!」

 

アスラが脚を踏み込み、戦士の踊りに繋げ、音調を変える。鳴り響く音はボリュームを上げていき、戦場がアスラの音色に染め上げられる。

 

けれどその残響は、戦士の音色すらも掻き消すように、二人の間に割って入った。

 

 

 

 

 

 

「───────お義母さんッ!!!!」

 

 

 

 

 

戦場の音色が一斉に止み、悲痛な叫び声だけがその場に余韻を残した。

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