「クルルルゥ」
微かな寝息を立てながら俺達の新たな仲間になったドラゴンのズメイ、安直だけどわかりやすくて良いだろ?。そしてその体に寄りかかりながら翼と一緒に俺は横になっている。
俺が行ったズメイ遺跡調査は半分成功で半分失敗という結果になった。
理由は単純、ズメイを見つけられた事は成功と言えるがズメイが遺跡の一部を破壊したためショックで一部の考古学者が倒れた。
まあ、簡単に言うと成果はあったがそれ相応の失敗があった訳だ。
ちなみに調査の後は色々と大変だった。
生きた聖遺物とも言えるだろうズメイの取り扱いやズメイ遺跡の一部崩壊の後始末とか結構大変だったらしい。まあ、全部弦十郎の旦那達が頑張ってくれたんだけどな。
それにズメイが俺以外に敵意剥き出しだからまあ誰も手を出せなかったと言うのもあるんだけどね。
ああ、後今シンフォギアは使えなくなってる。
と言うのも俺が全身にズメイの血を浴びたせいで色々と変化が起きてるらしい。それの調整で了子さんが預かってる。
実際俺の体もなんか頑丈になったしLiNKERの副作用も軽くなった、ありがてぇ。
後ズメイ何だがすげえんだよな。あった時はどうやらズメイの奴を縛っていた鎖で力を封印されてたみたいで色んな事ができる。
体のサイズの変化で最小で手乗りぐらいまで小さくなったり変幻自在だ。他にも心臓から常にフォニックゲインが生成されている。理由はたぶんバラルの呪詛が無いせいだと思う。と言うのもバラルの呪詛だがこれは人間にかけられたものであり人間にその遺伝子の断片を滑り込ませたシェム・ハへの対策なのでそもそもドラゴンのズメイには一切関係無いだよな。
因みに何で心臓からフォニックゲインが生成されるかと言うとあくまで考察だが、歌う事でフォニックゲインを生み出すのだが厳密には喉を震わせる際の振動によって歌声と共にフォニックゲインを生成するらしい。了子さんが言っていたがフォニックゲインを生み出すのは特定振幅の波動つまるところ歌、だが特定振幅波動があれば歌以外でも良いのだ。そして統一言語というのは伝える力、歌や言葉も振動を使った伝える力、フォニックゲインは振動から生まれるつまりは伝えようとする力。そして人はよく心臓の鼓動が早まる事を恋慕や愛の象徴、哲学として扱っている。つまりは特定振幅波動さえ出せるならフォニックゲインを生み出せる。というのが俺の前世の知識を合わせた仮説だ。
ズメイは俺達の言葉を理解してるようだしコイツにはまだ統一言語が正常に機能してるんだろう。昔話なんかには動物と会話する人間なんかもいる記述があるしな。無いわけでは無い。
たぶん俺もバラルの呪詛が無くなったら心臓からフォニックゲイン作れると思う。
後はズメイの特徴としては概ね他の伝承に出てくるドラゴンと同じかな。空飛んで火を吹いてくっそ硬い鱗に覆われている。
鱗についてはズメイから一枚貰って調査したのだが科学製品全て無駄だった。ダイヤモンドドリルとかも欠けて鱗は無傷だからなぁ。
了子さんの予想ではたぶん核爆弾でも傷付けはできるけど殺せないらしい。殺せた時には核爆弾の汚染で地球が死の星になるそうな。怖ぇよ。
ただ聖遺物なら傷をつけれるかもとの事俺のガングニールは無理だった。竜殺し系の聖遺物なら豆腐切るようにいけるかもとの事らしいが今は関係無いな。
ズメイの評価は体の大きさを変えられてフォニックゲインを作れるフィジカルに全振りしたようなドラゴン、かなぁ。
まあ、普段は大人しいから別に問題無いし。翼も幻想の存在であるドラゴンを目の当たりにした事で目を輝かせていたしな。不都合よりも利益の方が大きいかなぁ。
ただ、たまに旦那と相撲してるのはなんなんだ。そしてズメイを投げ飛ばす旦那が俺は恐ろしいよ。
一部始終を見ていた了子さんもすげぇ顔で固まってた。わかるよその気持ち。
ただ翼が目を輝かせて『ふおぉぉぉ』とか言ってたのが心配です。
ついつい了子さんと一緒に翼の肩に手を置いて『そのままの可愛い翼で居てくれ』と言ってしまった。やだよ将来翼が旦那目指してムキムキなフィジカルマッチョになったら。奏、おかしくなっちゃうから辞めてね。
それとズメイは以外にグルメだった。最初は生肉なんかをやってたんだが俺達の食う飯を見てきた時に試しに食べさせたらそこから生肉食わなくなった。
最低でも焼いて味付けしたステーキじゃないと食べなくなった。
美味しいからわからんでもないがこう、俺の中の常識が壊れていく。
いや、実際にズメイが食ってるんだから俺が思ってるようなドラゴン像は幻想なのだろう。ちくせぅ。
普段もゴロゴロしてるし、まあこれに関してはおいそれと外に出せないせいもあるんだけども。
まあ、ズメイが来て今までより更に楽しく過ごせてるから何でもいいんだけどな。
それよりもズメイはたぶんトカゲのような変温動物なのでヒンヤリとした体が気持ちいいぜ。
たぶんこっから少しずつ年代飛び飛びで原作に近付いていくよ