今年もよろしくお願いします!
というわけで投稿です。不定期投稿になりますがこれからも頑張って行くのでどうぞよろしくお願いします!
「急いで避難を!!」
雄叫びをあげながら生まれたネフィリムを見たナスターシャ教授は急いで避難するように指示を出した。ネフィリムは厚い防護ガラスの向こう側だがネフィリムにとっては木の板同然だろう。
現に凄まじい勢いで特殊合金の部屋の壁や天井に罅が入っていってる。
「翼!」
「ああ!」
俺はLiNKERを使用して、翼はそのままシンフォギアを纏う。相手は完全聖遺物だ、倒す事は難しくても避難する時間稼ぎぐらいは出来るはずだ。
「
意気込んでネフィリムに向かおうとした時に聖詠が聞こえてくる。これはセレナの聖詠。
「私も行きます!」
そうか、セレナは翼と同じ正規適合者だったな。
「セレナ!奏!翼!くれぐれも無理をしないように」
「頼んだわよ!」
「わかってるって」
「もちろんだ!」
「任せてください!」
ナスターシャ教授とマリアの言葉を合図に俺たちはネフィリムに向けてかけ出す。それと同時にネフィリムはこちらに気付いたのかその醜悪な顔をこちらに向けて来る。
「一番槍は貰うぜ!!」
そう言って俺はアームドギアを思いっきり投擲してネフィリムの脇腹を抉る。しかし、次の瞬間にはネフィリムの傷は再生した。
「うっそだろ!?」
エネルギーでも無ければこんな馬鹿げた再生は……あ、あいつエネルギー注入用のコード着いたままだ。あそこらエネルギー吸って再生に回してやがんのか。
「これはどうだ!!」
【蒼ノ一閃】
翼のアームドギアが大きく変形しそこからエネルギー上の斬撃が飛ぶ。それはネフィリムの体に傷を作るがそれもすぐに治る。
「やあっ!!」
【WARM✝︎LUNALIGHT】
間髪入れずにセレナがアームドギアを増やし弾丸のようにネフィリムに突き立てて行くが突き刺さった端からまるで食われるように体内に吸い込まれて消える。
「クソゲーだろこれ……」
自動リジェネの敵に適正Lv以下で挑むようなもんだぞこれ。しかも俺は時間制限ありだ。
そしてお返しとばかりにネフィリムはこちらに近付いてその巨大な腕を振り下ろしてくる。力は凄いが動きはかなり緩慢なために全員が大きく後退することで余裕をもって避ける事が出来たが当たればひとたまりもないな。
「だけど時間さえ稼げはいいんだ」
しかし、時間稼いだあとはどうやってこいつ止めんのかな。
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「だあっ!!クソっ!タフすぎんだろこいつ!!」
何度目かも数えるのを辞めたネフィリムへの攻撃の後ついボヤいてしまう。攻撃してもしてもまったく倒れない。さっきやっとの思いでエネルギー注入用のコードもぶった切ったのに今度は自分の体の一部をコード代わりにして施設からそのまま吸い始めたし。しかも──
「奏!上!」
「ちっ!またかよ!」
ネフィリムが暴れたおかげで天井から瓦礫が降ってくる。特殊合金やコンクリートに鉄筋、危険物が頭上から降ってくるせいでネフィリムに隙を晒しちまったり危うくペシャンコにされそうになったり散々すぎる。
「はぁ……はぁ……」
しかも俺も翼もセレナも体力がかなり削られてきた。防御フィールドで守られているとはいえ周りは火の海でもあるしかなり不利な状況だ。まだ避難は終わらないのかよ。それに俺ももうそろそろやべぇLiNKERの効果が切れそうだ。こんな事ならズメイを避難の方につけるじゃなかった。
「きゃあっ!?」
「セレナ!?」
不利な状況に長時間の体力と精神を削るような戦い、そんな事を続けていればやはりボロが出る。そんなボロを最初にセレナが出してしまった。
ネフィリムの攻撃を避けきれず吹き飛ばされた。
「ぐっ、ううっ」
セレナは壁に激突しアームドギアは遠くまで吹き飛ばされてしまった。痛みに悶えながらもなんとか立とうとするセレナの隙を着くようにネフィリムは大口を開いて食いつこうとする。ネフィリムの餌は聖遺物、シンフォギアにより聖遺物を纏っている俺たち装者はあいつにとっては格好の餌。
「ひっ!?こ、来ないで……っ!!」
セレナは自分を捕食しようと大口を開けるネフィリムが迫ってくる恐怖で足を止めて目を瞑ってしまった。
そんなセレナの目の前に俺は立った
「ぐっ!?あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」
そんな事をすればもちろんネフィリムのくちは俺に食いつく。アームドギアを使って完全に口が閉じるのを防いだが牙は俺の体を貫く。噛み付かれた所が焼けるように熱い。もはや脳が痛みとして処理しきれていない程の激痛が俺を襲う。
「奏!?」
「……えっ、かな、で、さん。わ、わたしの、せい……」
そんな俺を心配してから翼が叫びセレナが唖然としている。
俺はネフィリムを引き剥がそうと腕に力を込めてアームドギアを振り抜こうとするがカチカチと音を立ててネフィリムの口とアームドギアが拮抗して動かない。
「この!!奏から離れろ!!」
俺に食いついて動かない、ネフィリムの足を翼が切断する。その拍子に口の力が弱まり一思いにアームドギアを振り抜きネフィリムを吹き飛ばす。
「いってぇなぁ!!」
ネフィリムに噛まれた後は酷い傷口は酷いものだがマントで傷口を強く縛って簡易的な止血を行う。
「セレナァ!!」
「は、はい!」
そして大声でセレナの名前を呼ぶ。セレナは驚きつつも返事をする。
戦闘が始まってから感じていたちょっとした違和感。明らかにセレナの動きが良くなかった。たまに見るシュミレーターでの戦闘訓練ではもっと良い動きが出来ていたはずだ。
そしてさっきのネフィリムに恐怖した事でわかった。本来ならネフィリムの攻撃をセレナは避けれたはずだ、それだけの技量も判断能力もセレナは持っているなずなのだ。なのにそれが出来ていなかった。
「怖いなら、怖さを押し込められないなら、戦場に立つな!」
「っ!?」
セレナは戦う事が好きでは無い。それは別にいい、それでも戦場に立っている事は彼女自身が選んだ選択だ。なら、せめてその選択を貫き通せる心を持たなくちゃいけない。
「戦場に立つなら覚悟を持て!」
戦場では何が起こるかわからない。それ相応の覚悟を持たなきゃいけない。
「何よりなんの為にここに立ってる!」
「なんの為に……」
俺はみんながネフィリムのせいで死ぬのが怪我するのが嫌だ。もう二度と家族を失った時のような思いをしたくない。その為になら恐怖を殺せる、自分を殺す覚悟が出来る。
「お前は何がしたい!!」
そう言って、俺はネフィリムに向けてアームドギアを構える。