うれしみ⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
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ウェル博士(綺麗(仮))との邂逅を果たして暫くした後、俺はナスターシャ教授の案内の元F.I.Sの中庭まで来ていた。
ナスターシャ教授はちょうど昼飯が終わった翼と俺をF.I.Sの装者四人に会わせるべく訪ねてきたんだ。
「ここです」
ナスターシャ教授がそう言えば、F.I.Sの中庭にある少し広めの芝生が生えた場所に来た。周りは薔薇の生垣に囲まれている。
そこには四人の少女がいた。
「マリア!セレナ!切歌!調!こっちへいらっしゃい!」
ナスターシャ教授が少女達の名前を呼べばすぐに四人はナスターシャ教授の元まで来た。
「マムデス!」
「こら、切歌!」
「待って切ちゃん」
「こんにちはマム」
それぞれがナスターシャ教授に笑顔で声を掛ける。
ナスターシャ教授は愛されてるなと思う。
「およ?だれデスか?」
俺達に最初に気付いたのは金髪の少女。切歌だった。
切歌の疑問に答えるようにナスターシャ教授が喋る。
「少し前に話をしていた日本の装者です」
とりあえず自己紹介しとくか
「俺は天羽奏!よろしくな。ガングニールの装者だ。奏、って呼んでくれ」
「……風鳴翼です。よろしくお願いします。天羽々斬の装者です」
翼なあ、見知ったやつ以外だと大人しくなるんだよな。人見知りて訳では無いけど、こうすぐに仲良くなれるタイプでは無いのかな。
「マリア・カデンツァヴナ・イヴよ。よろしく。奏と同じガングニールの装者よ。私の事はマリアでいいわ」
「マリア姉さんの妹のセレナ・カデンツァヴナ・イヴです。アガートラームの装者です。セレナ、って呼んでください」
「暁切歌デス。よろしくデス」
「……月読調。よろしく」
それぞれが自己紹介をしたんだが、まだ幼い切歌と調はちょっと警戒気味かな?なら、こういう時は
「これからよろしく、ってことで飴いるか?」
子供に対する伝家の宝刀、お菓子作戦だ
「飴が無理ならチョコもバームクーヘンもあるぜ」
そう言って俺は最近持ち始めたお菓子袋を広げる。その中には飴を始めとした一口サイズの多種多様なお菓子が詰まっている。
このお菓子袋にはありとあらゆる一口サイズの洋菓子と和菓子があるから選り取りみどりだ。ちなみに出処は弦十郎の旦那の財布だ。
それに一番最初に反応したのは切歌だった。
「お菓子デス!」
そう言ってこっちに駆けてくる。そしてお菓子袋の中を覗き込む。
お菓子袋を覗き込む切歌の目は輝いている。
「好きなの持っていきな」
「デーース!」
切歌はお菓子袋から一口サイズのバウムクーヘン、クッキー、棒付きキャンディーを取った。
「調も来るデス!」
切歌は調にも声をかける。調はこちらをじーーと見たあと駆け足で切歌の横に並んだ。そしてアル〇ォートやバーム〇ールを取った。
「……ありがとう」
「ありがとデース!!」
「おう!どういたしまして」
俺はマリアとセレナにもお菓子袋を向ける。
「ほらあんた達も」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
マリアはマドレーヌ、最中を取った。セレナは饅頭、マカロンを取った。
そして
「翼もな」
翼にもやらなくちゃいけない。こういうのは仲間はずれにすると機嫌が悪くなるからな。
翼は、棒付きキャンディーと鈴カステラ、どら焼きを取った。
「ありがと、奏」
俺も棒付きキャンディーを一本取り出して口に入れる。
うむ、うまい。
「ありがとうございます。奏」
お菓子をわけた俺に対してナスターシャ教授がそういった。
「別にいいよ。俺が好きでやってるんで」
前世からほぼ無意識にこういうものは親とか兄弟にもわけてたしな。
「顔合わせがすんですぐですが奏にはLiNKERの調整のために着いてきてもらうので移動します」
「だったら、マム。私達も着いて行って良いかしら?」
「ええ、構いませんよ。この際に仲良くなってください。それじゃあ行きますよ」
マリア、セレナ、切歌、調、の四人を加えて六人になった俺達はナスターシャ教授の後をついて行った。
そしてついて行った先では既にLiNKERの調整が終わっていたらしく。早速使ってみる事になった。
『奏くん。気分はどう?』
スピーカーから了子さんの声が聞こえてくる。
「問題無いよ」
『そう、なら始めちゃいましょ』
俺は了子さんの言葉と共にLiNKERを自分に投与しシンフォギアを纏った。
ちなみにだが俺のギアは原作の奏と少し形状が違うのだが特に左肩から出ている赤いマントが特徴的だ。あれだ、鉄血のオルフェンズの決闘仕様の機体の奴だ。
これはマリアのガングニールのマントみたいに盾にも攻撃にも使える。俺がアレかっこいいなと思ったからか?
『調子はどう』
「体が軽いぜ」
LiNKER無しでギア纏った時とは全然違うな。
『それじゃあ少し動いて見ましょうか。という訳で対戦相手の登場よ!』
了子さんの言葉と共にシミュレーターのドアが開いてギアを纏ったマリアが入って来た。
「よろしくね、奏」
「よろしくな、マリア」
そう言って俺達は向かい合う。
俺は早速アームドギアを取り出す。ああ、そういえばアームドギアも形変わったんだけっな。前のアームドギアはランスぽかったけど今は普通の槍ぽくなったな。刃部分がだいぶでかいけどな。
「あら、私のとは違うのね」
そう言ってマリアもアームドギアを展開した。そっちは原作のマリアと一緒だった。
「ああ、なんでもアームドギアは本人の意思である程度形を変えるらしいからな。個人差が出たんだろ」
「なるほどね。おしゃべりはここまでにして始めましょうか」
「そうだな」
そうして俺とマリアは槍を構える。
そして同時に駆け出した。
マリアは突きを放ってきた。それに対して俺はマリアのアームドギア目掛けて横に振る。するとアームドギア同士がぶつかり合い弾かれる。
武器が弾かれあった隙をつくようにマリアからはマントによる薙ぎ払いが来るがそれを左肩のマントで受け止める。
俺は吹き飛ばされるが難なく着地する。
「手札は同じみたいだな?」
「そうね」
手札は同じなら勝敗を決めるのは二人の実力のみ。
再び同時に駆け出す。今度はアームドギア同士がぶつかり鍔迫り合いが起きる。拮抗は一秒程で崩れ俺がマリアを弾き飛ばした。
俺とマリアでは俺の方が腕力は高いようだな。
吹き飛ばされたマリアに間髪入れずに迫るがマリアのマントが刃物のようにこちらを斬りつけてくる。
それに対応して槍を振るうが中々に重い。
本人より攻撃力あるんじゃないか?
そう思っているとマリアからアームドギアが飛ぶ。俺はそれを避けようとしたが空中でアームドギアが増えた。
慌てて弾くが体勢を崩される。その隙をマリアが見逃すはずもなく新しく生成したアームドギアによる攻撃がコチラを狙う。
だが、俺はマントをアンカーのように地面に突き刺して体勢を無理やり止め左腕に盾を生成する。
そしてその盾でマリアのアームドギアを弾く。
「っ!?まさか盾を出すなんてね」
「言っただろ?アームドギアは本人の意思次第だって」
そう言って盾を見せる。
まあ、これは実は盾に見える槍なんだけどね。その証拠にこの盾は縦長の形をしていて、ふちが刃でできてる。
まあ、ものは使いようて事だ。
俺達は再び激突しようとしたがそこでストップがかかる。
『はい、ストップ。これはあくまでもLiNKERの調整だからね。あまり本気で戦わないでちょうだい』
むう、少し不完全燃焼なんだけどな。仕方ない
「マリアは強いな」
「奏こそ中々だったわ」
声をかけあった俺達はシミュレーターを出た