俺や千束達やスネークに雷電、そしてリキッドの前に倒したはずのリキッド・スネークが姿を現した…一体どう言う事だよ、あいつは確か俺の目の前で!
そう思っていると浩二が俺の近くに寄って問う。
「おい、あいつお前が倒したんじゃないのか?」
「…ああ、その筈だ」
俺がそう言っているとリキッドがクローンのリキッドに吠える。
「貴様!!!なぜこんな所に居る!!? 貴様はあの小僧に倒されたはずだ!!!」
「ああそうだ。復活出来たのは
そう言うとリキッドは後ろを振り向くと、RAYのコックピットからもう1人出て来て、その人物は千束達とほぼ同い年の少女で、腰まであるロングヘアーの子だった。
その少女はあのオリジナルのリキッドと一緒にいた少女だ、俺は目を細めているとフキ達がその少女を見て驚きを隠せないでいた。
「お前!! 【サユリ】!!!」
「何でお前がそこに居るんすか!!?」
「サユリ?誰だ」
俺がその事を問うと、エリカがその事に答えてくれる。
「彼女は私達と一緒にいたDAのリコリスだよ。フキと同じファーストリコリスだったんだけど、ある任務の際に行方不明になったの」
「でも何でサユリがあいつと一緒にいる訳?」
ヒバナがその事に疑問を持つ中、クローンのリキッドがその事を言う。
「その答えを教えてやろう! 俺はこのアーセナルの内部にあるクローンポッドの中で、サユリが俺が倒された後の記憶データをインストールしてくれたのだ。それを元に俺は復活出来た!!」
「クローンポッド!? そんなものがあるのかよ!?」
俺はその言葉を聞いて驚きを隠せないでいた、確かにクローンはポッドの中で作られるが、まさかその装置がアーセナルギアにあるなんて思わなかった。
しかも倒された後の記憶データだと? そうなると確かにあのリキッドが久しぶりだなって言うのも納得がいく。
でも1つだけ分からない。何故彼女があのリキッドと一緒にいるんだ?
するとオリジナルのリキッドがクローンのリキッドに居るサユリに問う。
「貴様!!!拾ってやった恩を忘れたか!!!」
「忘れてはいません。ただ私は忠誠を誓った人の為に動いているだけです」
っとそう言ってサユリはクローンのリキッドの方を見て、リキッドはそれに口角を少しばかり上げる。
あの様子…どうやらあいつが仕組んだことなのか?
でも肝心の所がまだ分からない!
そこで俺はリキッドにその事を問う。
「リキッド!!お前一体どうやってその子を手なずけたんだ!!」
「フフフ…良いだろう、お前のよしみで答えてやろう。俺がこのサユリと出会った時だ…。こいつは追い詰められた際に自決しようとしたがそれを俺は阻止し、最終的にこう言ったのだよ」
♦♢♦♢
それはサユリが自決しようとした際に、リキッドがそれを止めて、サユリが反論した。
「何故止める!!? お前に捕まる位なら死んだほうがマシだわ!!!」
「その必要はないのだ。それにお前はとても優秀な女だ」
するとリキッドはサユリの近くにより、顔を近づけながら言う。
「お前…名は?」
「聞いてどうするの?」
「教えてくれ…」
「…サユリよ」
「そうか…サユリ、お前を牢獄の檻から解放してやろう」
その言葉にサユリは目を疑った、檻から解放する…?一体どう言う意味かは考えていると、リキッドは彼女の手を取る。
「お前はこの俺に長く生き長らえた。その敬意を称し、お前を俺の部下にしてやりたい…。そしてDAの牢獄から解放出来る。俺の所にこればより多くの世界を見る事が出来るぞ?どうだ」
その言葉にサユリは目が虜となり、それにリキッドの手を握りしめ、彼に忠誠を誓ったと言う…。
♦♢♦♢
「そう言う事だ…」
「馬鹿な!!!!そんな簡単にサユリが落ちる訳ねえ!!!」
リキッドの言葉にフキが信じられない事を言う。確かに…フキからすれば彼女はそう簡単に落ちる事はない筈だ、だがあのリキッドだ…必ず堕とす所がある。
なんせ何かしらの力があいつにはあるからな…。
「そしてその後俺が倒された後、サユリはオリジナルの下に行き、そこで俺のクローンを探し出して俺を蘇らせたっと言う事だ」
「貴様…!!!」
オリジナルのリキッドはその事を聞いて怒りが込み上がる、それに対しクローンのリキッドは口角を上げながら言う。
「俺はこれからこのアーセナルを貰い、軍備増強をしに行く!!」
「何だと!?」
その事にオリジナルのリキッドは驚き、俺達も驚きを隠せないでいた。
このアーセナルギアを貰うってお前!!
「おいリキッド!! まさかまた俺と戦う為にか!?」
「そうだエクシード。俺が蘇ったのだ…再び宿敵同士の戦いも悪くないだろう? それと…俺は今日から名を変える!!!」
するとリキッドはそう言ってこう言ったのだ。
「俺の名はリキッドではない…俺を…」
ネメシス・スネークと呼べえええええ!!!!!!
クローンのリキッド事…ネメシスはそう言って俺達に宣言し、俺はそれに呟く。
「ネメシス…」
「うわぁぁ…」
「大変な事になりましたよ…」
千束とたきなもその事を聞いて呟き、それを見ていると、オリジナルのリキッドはメタルギアRAYを立ち上がらせて機銃を放つ。
「貴様あああああああああああああああああああああ!!!!!」
その機銃の雨は複座式のメタルギアRAYに向かうが、全て逸れて行き、ネメシスとサユリは複座式のメタルギアRAYに乗り込み、起動をさせる。
「さあ!!お別れだ!!!」
するとネメシスがこのアーセナルギアのコアを乗っ取り、それによりアーセナルギアが動き出してしまう。
それにより俺達は体制を崩すが、その時マザーベースのヘリが数機やって来る。
『進一!!スネーク!!』
『皆!乗れ!!』
オタコンとミラーの乗ったヘリがやって来て、それに俺達はそれに乗り込み、スネークと雷電も同じように乗り込んだ。
そしてアーセナルギアが急旋回して動き出し、それによりリキッドのメタルギアRAYは振り落とされ、海に落ちてしまう。
アーセナルギアはそのまま進み、ワームホールを出現させてそこを通って行く。
するとリキッドのメタルギアRAYはそれを追いかけて行き、量産型RAYも一緒に付いて行き、共にワームホールへと消えて行った。
俺達はそれをただ見届けていた…。
───────────────────────────────────────────
そして翌日、マザーベースでは襲撃してきた際に破損した所を修理しているスタッフ。それを一緒に手伝っている千束達。
すると千束とたきなが俺が居ない事に気づく。
「あれ?進一君はどこ行った?」
「そう言えば居ませんね? 探しますか?」
「うん!そうしよう!」
っとそう言って千束とたきなは俺を探しに行った。
そして司令塔の屋上のヘリポートで俺は少しばかり葉巻を吸っていた。本来は吸う感じじゃないんだが。あのネメシス…リキッドが復活した事に少しばかり考える事もあり、それと同時に何だが葉巻を吸いたくなる気持ちになっていたんだ…。
「ああーーーーー!!!進一君葉巻吸ってる!!?」
後ろから千束の声が聞こえ、振り向くとそこには千束とたきながそこに居たのだ。
千束は駆け足で俺の所に向かい、葉巻を取ろうとしたが俺はそれを回避する。
それに千束は思わず俺の方を見る。
「進一君…?」
「…すまん、ちょっとばかり吸いたい気分なんだ…」
「もしかして、あのネメシスの事を考えてたのですか?」
たきながそう言って来て、俺は頷きながら言う。
「ああ、あいつが蘇った事は意外だったが、まさか名前を変えるとは思わなかったな…。しかしまた大変な事になりそうだ…」
「ああ…それには同感だ」
すると横からスネークが来て、俺達はスネークの方を見ると、スネークも俺と同じように煙草を取り出して火をつける。
その様子を見てたきなは言う。
「やめたのではないんですか?」
「そのつもりだった…、だがリキッドにネメシス…進一。大変な状況になりそうだ」
「お互いの宿敵同士が現れ、より状況を混乱にさせている…。あんたはリキッド、俺はネメシス…避けられない宿命は運命なのかな?」
そう言う俺は空を見上げながらそう言った。
これから本当の戦いだな…、それまでは俺ももっと強くなろう…。
はい、これで番外編2は終わりです。
クローンの名をネメシスした理由、それはリキッドと被るのを防ぐためです。また良い名前があると思うのですが、なかなか決まらずこの名にしました。
そしてこれで本当にメタルギア・リコイルは完結ですね。
次回作で続きを書こうと思います。