悪魔と魔女の物語   作:ゾキラファス

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 あけましておめでとうございます。今年も更新速度と物語の展開は遅いし、相も変わらず拙い文章力ですが、ゆるりと続けさせていただきます。

 それと三日月の出番があまり無いのは、単純に作者の書き方に問題があるだけです。その辺もしっかりとしていきたい。

 追記、ちょっとだけ文章を編集しました。


動き出す者達

 

 

 

 

 

「絶対勝てよダイゴウ寮!!今回結構な額賭けてんだからなぁ!!」

 

「また賭けてるの?」

 

「おう!ダイゴウに20万!!」

 

「俺もダイゴウに10万」

 

 地球寮の談話室。そこではオジェロとヌーノがモニターに映っているペイル寮のエランVSダイゴウ寮3人の決闘をかぶりつくように見ていた。

 どうもこの2人、今行われている決闘で賭けをしているらしい。そんな2人を、ニカは呆れ顔で見ている。

 

「えっと、賭けっていいんですか?」

 

「別に問題はないよ?まぁ、お金は自己負担だから負けた時結構悲惨だけど」

 

 スレッタの質問に、ゆで卵の殻を剝いているティルが答える。実はアスティカシア学園の決闘は、賭け事が黙認されているのだ。場合によっては、その賭けで大金を得る生徒もいる。

 そしてオジェロとヌーノも例に漏れず、大金を得る為にこうして賭けを行っている。尚、これまでの戦績はあまり芳しくないとだけ言っておこう。

 

「つーか3対1とか、なめすぎっしょ」

 

 チュチュがそう言うのも無理は無い。普通に考えれば、エランが勝つのはかなり難しい。なんせ3体1だ。

 これがエアリアルやバルバトスのワンオフ機の特別なモビルスーツであれば数的劣勢も覆せるだろうが、エランが搭乗しているモビルスーツは、カスタムはされているがペイル社製の量産機。普通に考えれば、先ず負ける。こんな劣勢な試合をするのは、自分に余程の自信がある人か、ただの根拠の無い自信を持っている馬鹿だけだ。

 

「3対1かぁ。三日月はどうなると思う?」

 

 スレッタは、隣に座って火星ヤシを食べながら端末を使っている三日月に聞く。

 

「弁当の人が勝つよ」

 

 すると三日月、少しだけ決闘を見た後に直ぐそう返答。そして再び、視線を端末に向ける。

 

「そっか。じゃあ、エランさんが勝つね」

 

 そんな三日月の言葉を、スレッタは信じる事にする。幼馴染がこう言うのだ。だったらエランが勝つのだろう。スレッタはエランの勝利を信じ、モニター越しに決闘を見守る。

 

(なんか腹たつ…)

 

 尚ミオリネは、そんな2人の信頼関係と、スレッタがエランの事を口にした事に少し嫉妬していた。

 

「あ、エランさんが勝っちゃいましたねー」

 

 そして決闘の結果は、エランの勝利。途中少し危ないところもあったが、最後はエランが勝利。

 

「お、俺の20万…」

 

「俺の10万…」

 

 その決闘の結果で、大損こいた男子生徒が2人いるが、誰も慰めなかった。だって賭けは自己責任だし。

 

「ところで弁当の人って?」

 

「さぁ…?」

 

 三日月がエランの事を弁当の人呼ばわりしているのが少し気になったニカとリリッケだったが、三日月があまり人の名前を覚えるのが得意じゃないのを知ってるので、何かがきっかけで出来たあだ名だろうと思うのであった。グエルが未だにホルダーの人と呼ばれているし。

 

「そういえば三日月。さっきから何見てるの?」

 

「今日の授業の復習。最近わかったけど、勉強って結構面白いね」

 

「……」

 

 何時の間にか、自分の幼馴染が優等生になっているのに驚き、スレッタは固まる。そしてスレッタは、この後自分も復習をしようと決めるのだった。

 

 

 

 

 

 ジェターク社 CEO室

 

「ぬぅ…」

 

 ジェターク本社のCEO室。そこではジェターク社CEOのヴィム・ジェタークが低い声で唸っていた。息子のグエルがホルダーで無くなってから、ケチが付き始めている。

 投資家からは嫌味と、もしグエルがホルダーに帰り咲けなければ融資を縮小すると言われる。更に順調だったモビルスーツ事業も、グエルが負けて以降徐々に下がっている。株価も暴落こそしていないが、下落気味だ。このままではベネリットグループ総裁の後継者どころか、ベネリットグループ御三家の地位すら危うい。

 なんとかしなければならない。そこでヴィムは、打開策の現状を確認する為に、自社のモビルスーツ開発工廠へ連絡を入れる。

 

『はい、ヴィムCEO。何のご用でしょうか?』

 

「例のモビルスーツ、『MDX』はどうなっている?」

 

『建造は順調です。この調子であれば、3か月後には機体は完成予定となっています』

 

「そうか」

 

 打開策のひとつが、現在新たに開発している新型のモビルスーツだ。数年前に、あのシン・セーから技術提供を受けて秘密裏に開発しているモビルスーツ。これが完成すれば、状況をいくらか打開できるだろう。

 だがその為には、デリングとサリウスが邪魔だ。あの2人がいる限り、このモビルスーツをお披露目する事が出来ない。出来れば2人を排除したいが、現状ではそれも難しい。

 

『ただ、やはりデータストーム対策に関してはまだ調整が必要です。このままでは、呪いがそのまま残ってしまいますし』

 

「やはり完全には防げないか…」

 

 更にもうひとつの懸念材料が、新型モビルスーツの特性だ。この新型は、あの呪いが使われている。これではパイロットが死んでしまう。

 企業のCEOとして、そんな欠陥品を世に出す事は出来ない。なので色々と対策をしているのだが、どうしても完全には防げない。デリングとサリウスの2人を排除し、機体そのものが完成してもこれでは意味がない。

 

(どうにかして、あのエアリアルを手にできればいいのだが…)

 

 データストーム現象がパイロットに起こらないエアリアルさえ手に入ればいいのだが、少なくとも今は無理だ。グエルは2度も敗北しているし、向こうにはあの悪魔もいる。

 更にこの期に、ジェターク社を食い物にしようと考える輩も大勢いる始末。流石のヴィムも、今はそんな余裕が無い事くらいわかっている。これ以上失態を重ねてしまえば、ジェターク社は無くなってしまう可能性すらあるからだ。

 

「もうひとつの、厄祭戦の資料集めはどうなっている?」

 

『申し訳ありませんCEO。そちらはあまり芳しくありません。なんせ300年前の戦争ですし、当時の資料も殆ど残っていませんので…』

 

「そうか…」

 

 そこでもうひとつの打開策。それがガンダムフレームを手に入れる事だ。今まで伝説と言われ、存在そのものがあやふやとされてきたモビルスーツ。だがそれは実在して、今もアスティカシアにある。

 審問会の時プロスペラは、300年前に破壊されたガンダムフレームは、その時ギャラルホルンの手元にあったものだけだと言っていた。それはつまり、今もこの宇宙のどこかにガンダムフレームがあるかもしれないと言う事だ。

 なのでガンダムフレームを捜索するべく資料集めを行っているのだが、これが全然上手くいかない。殆どの資料は失われており、残っているのは当たり障りのない資料ばかり。まるで当時の人が、意図的に資料を残さなかったと思えるくらい資料が無い。

 これではどこにガンダムフレームがあるかなんて、全くわからない。わかっているのは、ガンダムフレームは唯一単機でモビルアーマーを倒す事が出来る程強力なモビルスーツという事だ。

 

「わかった。では引き続き開発と調査を頼む」

 

『わかりました』

 

 ヴィムはそう言うと、通話を切る。そして椅子の背もたれに深く寄りかかり、天を仰ぐ。

 

(やはり色々と無茶がすぎる…そもそもどこにあるのか見当すらつかんのだ。地球であれば厄祭戦の古戦場跡もあるだろうが、そうなると今度は内外の他の企業に勘づかれる可能性が…)

 

 資料が無く、どの辺りにあるかわからない状態で、この広い宇宙からモビルスーツを探すなんて不可能にも程がある。

 なんせ厄祭戦は地球圏全域で行われた戦争。余りに範囲が広大だ。遠い場所だと木星圏でも戦闘があったのはわかったが、あそこはベネリットグループの手が届かない領域。そこに調査部隊を送り込むのは、流石に無理がある。

 地球であれば古戦場跡くらいあるだろうが、それでは秘密裏にガンダムフレームを探すというのが難しい。地球には未だに反スペーシアンのテロリストや、他企業のスパイが多くいるからだ。そんな連中にガンダムフレームの存在がバレてしまえば、もっと厄介な事になる。最悪、テロリストの手にガンダムフレームが渡りかねない。

 

(方法が無い訳じゃないんだがなぁ…)

 

 一応、ガンダムフレームを探すあてが全く無い訳じゃない。それは、プロスペラがデリングを通じてグループ内の企業に配った資料に書いてあった、エイハブリアクターの特性を使う事だ。

 エイハブリアクターは、特殊な電磁波であるエイハブウェーブを出す。この電磁波は対策をしていないと、あらゆる電子機器を使えなくしてしまう。このエイハブリアクターの特性を使えば、一応はガンダムフレームを探す事は可能なのだ。

 

 つまり宇宙船を飛ばし、どこかで突然電子機器が異常をきたせば、そこにガンダムフレームがあるかもしれないという事である。

 

 あまりに無茶で無謀なやり方ではあるが、厄祭戦の資料集めが全然進まない現状ではこれくらいしかない。

 尤も、どこで電磁波に遭遇するかは結局運だよりになるので、現実的とはいえないが。ポイント・ネモで魚釣りをするようなものである。

 

「だがまぁ、部隊を編制はするべきだろうな」

 

 しかし、このまま何もしない訳にはいかない。現状、御三家の中では決闘の負けも相まって遅れを取ってしまっている。ここで巻き返せないと、本当にまずい。

 なのでヴィムは、息子2人にも知らせず、秘密裏にガンダムフレーム捜索部隊の編制だけは行う事にした。

 

 全ては、いずれ自分がベネリットグループ総裁の座に就くために。

 

 

 

 

 

 同時刻 ペイル社本社 強化人士調整室

 

「まさに人機一体って言ったところね。重心の姿勢制御パターンが、従来のどれとも一致しない。反応性も駆動システムも有機的すぎる。まさに、GNUDフォーマットの理想形ね。でもこのタスクレベルじゃ、パイロットはパーメットの逆流に耐え切れず即死の筈だけど」

 

 薄暗い医務室でそう話す女性は、ベルメリア・ウィンストン。ペイル社所属のモビルスーツ開発主任である。

 

「恐らくスレッタ・マーキュリーは強化人士だとは思う。でもこれ程まで完成度が高いとはね。恐れ入るわ…」

 

「僕と同じか」

 

 ベルメリアの直ぐ傍、まるで手術にでも使うようなケーブルだらけの椅子に座っているのは、エラン・ケレス。ペイル寮所属の3年生で、スレッタと三日月によく話しかけている生徒だ。

 

 しかし彼は普通の人間では無い。強化人士と呼ばれる、ペイル社の非合法の未完成実験体なのである。

 

 これを簡単に説明すると、データストームに耐えきれる特殊な耐性を持たせる手術を無理矢理行った強化人間の総称だ。その結果エランは、GUND-ARMであるガンダムに乗ってもデータストームで即死する事が無い。ついでに言えば、彼自身顔を整形している。これもある理由からだ。

 しかしながら、この技術は未だ未完成。完成すれば何度ガンダムに乗っても死なないが、未だに未完成の回数制限付きの状態なのだ。エラン自身も、自分があと数回しかガンダムに乗れない僅かな命である事を悟っている。

 

 そんな時に現れた、自分と同じかもしれない存在、スレッタ・マーキュリー。上からの命令で近づいたのもあるが、エラン自身彼女に非常に興味を持った。もし自分と同じであれば、この苦しみを分かち合えるかもしれない。

 

「じゃあ、彼は?」

 

 エランがモニターに映る、バルバトスを見る。

 

「彼は、本当によくわからないの。なんせガンダムフレームだなんて、今まで伝説としてしか聞いた事なかったし。でも…」

 

 ベルメリアは端末を操作し、三日月がジュリエッタと戦った時の映像を流す。

 

「これもかなり、いえ、エアリアル以上に有機的な動きをしている。多分、彼も何かしらの手術は受けているとは思う。これがガンダムフレームの基礎能力と言えばそれまでだけど…」

 

 先の決闘でバルバトスは、エアリアル並みかそれ以上の動きをしている。まるで本当に人間が動いているような、そんな動き。

 こんな動き、モビルスーツの性能が異常に高いか、パイロットに何か細工をしていないと不可能だ。

 

(スレッタ・マーキュリー。三日月・オーガス…君達は、僕と同じなのか?)

 

 その目つきは、まるで長年探していた同族を見つけたかのような目。もし2人がそうであれば、これ程嬉しい事はないだろう。

 

「実はね、本社から新しい命令が出ているの」

 

「どんな?」

 

「スレッタ・マーキュリー、もしくは三日月・オーガスから情報を聞き出せという命令よ。それも、ガンダムフレームについての」

 

 ベルメリアが、本社からエランに下った新しい命令を言う。内容は、バルバトスを調べる事。以前までならエアリアルだけだったが、ここにきて事情が変わっている。

 まさか、本物のガンダムフレームが実在するなんて思いもしなかった。これを調べないなんて、ありえない。

 

「捜索部隊を編制してるんじゃないの?」

 

「勿論それもしている。でも目の前に現物があるんだから、そっちから手に入れた方が早いでしょ?そもそもあれ以外に現物が残っているかわからないんだし」

 

 ベルメリアの言う通り、ペイル社もガンダムフレーム捜索部隊を編制はしている。しかし、折角学園内に本物があるのだ。どこにあるかわからない物を無暗に探すより、こっちを攻めた方がずっと手っ取り早い。

 

「幸いあなたは、あの2人から友好的に見られているし、そこまで苦労はしないと思う」

 

 実際エランは、決闘委員会の中では他2人の御三家関係者よりずっと2人と親密な関係を築いている。話しかけても普通に話せる程には。ゲーム的に言えば好感度が高い状態だ。確かにこれならば、そこまで難しくはないかもしれない。選択肢次第では、バッドエンドかもしれないが。

 

「というか、やっぱり欲しいんだ」

 

「当然でしょう。私だって1人の技術者として調べてみたいもの」

 

 突然現れた伝説のモビルスーツ。やはりペイル社も、これを欲しがるのは当然。というより、これを欲しがらない人間なんていない。

 

「いいよ。やるよ」

 

 そしてエランは、この命令を直ぐに了承。そもそも自分には拒否権なんて無いし、何より自分も興味がある。

 

「決闘でもすればいいの?」

 

「いいえ。バルバトスはあまりにも未知の機体だから、今はまだ決闘はしなくていいわ。下手をすると、その決闘であなたは全てを出し切らないといけなくなるし」

 

「そう。でもどっちみち決闘はするんでしょ?」

 

「……少なくともエアリアルとは必ず決闘をしてもらう。それが本社の意向よ。でもファラクトの調整の為に、1度誰か別の人と決闘をして」

 

「わかったよ」

 

 どうせ自分は本社の命令には逆らえない。そもそも今更本社の命令に逆らおうとも思わない。ならば最後まで、命令通りに生きていこう。そうすれば、今よりは長生きできるのだから。

 

 こうしてエランは情報を聞き出す為、そして自分と同じか確かめる為にスレッタに電話をするのであった。

 

 

 

 

 

 グラスレー寮 寮長室

 

「……」

 

「シャディク、何を読んでいるんだ?」

 

 シャディクは寮長室のソファの寝っ転がった状態で、何かの本を読んでいた。電子書籍が当たり前のこの時代に、態々紙媒体の本を読んでいるのが気になったサビーナは、シャディクに尋ねる。

 

「これだよ」

 

シャディクは読んでいた本を、サビーナに手渡す。それを受け取ったサビーナは、表紙を見る。

 

「アグニカ戦記か」

 

「ああ。子供の頃から好きな本さ。久しぶりに読みたくなってね」

 

 そこに書いてあったタイトルは、アグニカ戦記。厄祭戦で人類を救った英雄、アグニカ・カイエルについて書かれた本である。

 

「やっぱり男なら憧れるよね。世界を救った英雄っていう存在にさ」

 

「そういうものか?」

 

「そういうものだよ」

 

 サビーナは本をパラパラとめくる。彼女自身も、この本を読んだ事がある。確かに、アグニカ・カイエルは凄まじい人物だろう。たった1人で戦況を覆せるなど、戦略兵器でも無い限り無理だ。

 まぁ、アグニカには伝説のガンダムフレーム『ガンダム・バエル』があったのでそれも可能だったかもしれないのだが。

 

 しかし、ギャラルホルンという人類が一丸となった超巨大軍隊の総指揮。荒廃した地球復興のプラン。更に様々な政治や宗教の問題。そしてモビルアーマーの討伐とガンダムの解体。これらをたった1代で解決したのは化け物染みている。

 果たして、こいつは本当に人間なのかと疑いたくなる。いっそ、外宇宙からやってきたエイリアンと言われた方が信じられるまであるくらいだ。

 

 無論、この本の内容は色々誇張されているのだろうから、全てが本当の出来事では無いだろう。しかし、アグニカが厄祭戦を終わらせたのは事実だ。一概に、本の内容全てをバカにする事は出来ない。

 

「かっこいいよなぁ」

 

 ソファに寝っ転がっているシャディクは呟く。その目はまるで子供のように、少しだけキラキラしていた。

 

「それでシャディク。どうするんだ?」

 

「エアリアルとバルバトスについてかい?」

 

「そうだ」

 

 サビーナは今後、自分達はどうするべきかをシャディクに聞く。呪いのモビルスーツ、エアリアル。悪魔のモビルスーツ、バルバトス。この2機は、現在ベネリットグループ内のほぼ全ての企業が狙っている。もしこの2機を手にする事ができれば、総裁の座だって夢じゃない。

 

「決闘をすれば、2機まとめて手に入れる事もできる。バルバトスは私とレネが止める。そしてその間に他のメンバーがエアリアルを例の兵器で止める。これで何とでもなる筈だ」

 

 実はグラスレーには、対エアリアル用のガンダム兵器が存在する。これを使えば、エアリアルを無力化する事が可能だ。なのでエアリアルはそこまで問題じゃない。問題はバルバトスの方。

 こっちはGUNDーARMでは無くガンダムフレーム。恐らくだが、例の兵器は効かない。だったら実力で倒せばいいのだが、先の決闘を見る限り、三日月・オーガスの戦闘センスはずば抜けている。悔しいが、1対1では勝てない可能性が高い。

 だが、態々相手の土俵に立ってタイマン張る必要は無い。なんせこっちは、チーム戦では無敗のグラスレー。1対1で勝てないなら、皆で囲んで叩けばいいだけだ。

 

「それにだ。決闘に勝ちさえすれば、お前がホルダーに」

 

「いや、決闘は無しだよ」

 

 だがシャディクは、決闘はしないと言い出す。

 

「何故だ?」

 

「できれば穏便に済ませたいから。態々悪魔相手に力で奪いに行くなんてナンセンスだよ」

 

 臆病と思われる発言だが、シャディクのこれはバルバトスを警戒しての事だ。なんせ相手は、人類を救った伝説のモビルスーツ。その戦闘能力は、従来のモビルスーツを遥かに凌駕する。

 そんな化け物相手にいきなり決闘を挑んでも、負ける可能性の方が高い。やるとしたら、相手の情報を密かに情報を集めてからだ。

 

「幸いな事にこっちにはモグラちゃんがいるし、先ずはここから情報を集めようか」

 

 古代の言葉には、情報を制する者が戦いを制するというのある。仮に他の御三家があの2人にいきなり決闘を仕掛けても、焦らずに決闘を見て情報を集める。そして十分に情報を集めてから、万全の状態で動けばいい。

 

「お前がそう決めたのならいいが、仮に情報が集まらなかった場合はどうする?」

 

 シャディクの命令に従うサビーナだが、もしそれで情報が集まらなかったら大変だ。保険は作っておかないといけないだろう。

 

「そうだね。ハニートラップでもやってみようか?」

 

「……正気か?」

 

「まぁね。古来より男は女に弱い生き物だし」

 

 あまり成功するとは思えないが、やらないよりはマシかもしれない。

 

 こうしてシャディク達は、暫く静観する事にした。

 

 

 

 

 

 地球寮

 

 エランの決闘の翌日。放課後の地球寮では、エアリアルとバルバトスが装甲を剥がされ、内部が丸見えの状態になっていた。少し前より決めていた、2機の解析作業を行うためである。

 事前にこうして解析をやっておかないと、いざという時整備が出来ないからだ。特にこの2機は地球寮所属になっているので、日ごろの整備もしないといけない。これは、そのための作業でもある。

 

 因みにスレッタはやれる事が無いので、すぐ傍でアリヤにリソマンシーという占いをしてもらっている。

 

「すっごい…姿勢制御にこんなやり方があるなんて…」

 

「いや、これ複雑すぎてわけわからねぇって…」

 

 メカが大好きなニカは目を輝かせていた。今まで見たことの無いやり方。メカニック科の生徒として興味を惹かれる。尚、オジェロはあまりに複雑な構造に頭を抱えていた。

 

「それでヌーノ!システムの方はどうー?」

 

「神業レベルで完璧に統合されてるよー。一級エンジニアをどれだけ動員したんだか」

 

 システム解析を行っているヌーノは、純粋にシステムの完成度に驚く。普通のエンジニアを導入してもこんな完成度は無理だ。とても腕の良い1級エンジニアを、それも何人も動員しないとこれは作れない。それはつまり、もの凄くお金がかかっている証拠でもある。

 

「ティル、そっちはどうー?」

 

 次にニカは、バルバトスのコックピットにいるティルに話しかける。

 

「こっちも凄いよ。システムも完璧に統合されているし、何より既存のモビルスーツシステムと全然違うから見ていて面白い。これが300年も前に開発されたなんて信じられないね」

 

「300年前かぁ…昔の人は本当に凄かったんだね…」

 

 ティルの言葉に、マルタンは大昔の人に感心する。なんせバルバトスは、300年も前に作られたモビルスーツ。それが現在のモビルスーツと遜色が無い完成度を持っている。これを作った当時の人は、本当に凄かったのだろう。

 

「それにしても、まさか本物を見れる日が来るなんて思わなかったよ」

 

 そう言い、ニカは目を更に輝かせる。メカ好きのニカにとって、ガンダムフレームであるバルバトスはまさにおとぎ話の中にしか存在しない伝説のモビルスーツ。

 そんな伝説が実在し、この目で見れて、自分の手で触れる日が来るなんて思いもしなかった。正直、バルバトスだけで1週間は授業を放りだして調べたい気分である。

 

「あ、リリッケー。カメラに誰か映ってたりしないー?」

 

「大丈夫ですよー。今のところ怪しい人は誰もいませんよー」

 

「そうか。よかったぁ…」

 

 端末から寮の外に設置しているカメラ映像を見ているリリッケの返答に、マルタンはほっと胸をなでおろす。昨日、急遽設置した防犯カメラ。無論、これには理由がある。ひとえに、バルバトスの情報を盗まれない為だ。

 

「で、あれが例のエイハブリアクターか」

 

 その最たる理由が、オジェロの視線の先にあるバルバトスの胸部分に装着されている円形状の2基のリアクター、エイハブリアクターだ。

 既に製造方法が失われた伝説のリアクター。モビルスーツに搭載できるほどの大きさなのに、たった1基で街ひとつの電力を賄え、しかも超頑丈。その上、ほぼ半永久的にエネルギーを生成できる。もしこれが量産できれば、グループ内どころか、地球圏のエネルギー分野でトップを取れるだろう。

 そんな凄い価値のあるリアクターなんて、誰だって欲しがる。その為、地球寮は急遽防犯カメラを設置したのだ。学園内に居る、他の寮生からエイハブリアクターの情報を盗まれないように。

 

(本当は詳しく調べたいけど、流石にあそこまで完璧にブラックボックス化されてたら無理だしなぁ…)

 

 が、実際は調べようにも調べられないという状態だったりする。最初、ニカやティルが調べようとしたのだが、エイハブリアクターは完全にブラックボックス化されており、どうやっても調べようが無かったのだ。

 スレッタや三日月からも『あれはシン・セーの資産だから調べちゃダメ』と言われている。流石にそう言われてしまえば、ニカ達も調べる事は出来ない。

 

「あれ売ったらいくらになるかな?」

 

「オジェロ?」

 

「じょ、冗談だって!そんな顔すんなよニカ!!怖ぇよ!!」

 

 オジェロの発言に、ニカは少し怒る。確かにエイハブリアクターを売却すれば、とてつもない財産を手にする事が出来るだろう。それこそ、毎日賭けをしても使い切れない程の。

 だが、あれは三日月とシン・セーの所有物である。それを知っているのに、例え冗談でもそんな事を言うのはちょっといただけない。そもそも2機の整備をするにあたって、シン・セーからエアリアルとバルバトスの整備マニュアルと共に『技術や情報の持ち出し厳禁』という誓約書を地球寮の生徒は全員書かされている。

 もしこれを破れば、どれだけの違約金を払う事になるかわからない。最悪逮捕だってありえる。だからこそ、冗談でもそういうのは言ってはいけないのだ。

 

「ところで少し気になる事が」

 

「え?何かあったのー?」

 

 ニカがオジェロを少し怒っている時、バルバトスに乗り込んでいるティルが何かを発見した。

 

「コックピットの背後に、何か妙なケーブルが付いているんだよね」

 

「ケーブル?」

 

「うん。何かに繋ぐ為だと思うんだけど、これ何だろう?端末に繋ぐには大きすぎるし」

 

 ティルが見つけたのは、何かのケーブル。それは丁度コックピットの座席から出ており、それなりの長さに伸び縮みする。先端には、何かの端末に差し込めるような端子もある。これが大型のパソコンに付いているならまだしも、コックピットの後ろにこんなに大きいのがついているのは不可思議だ。

 

「コックピットの端末からは何かわからないのー?」

 

「わからない。かなり強力なプロテクトが施されてるし」

 

 調べてみようにも、そこはプロテクトが非常に強固で調べられない。まるでブラックボックス化されているエイハブリアクターだ。

 

「三日月くんに聞いてみようかな」

 

 こういうのは、持ち主に聞くのが1番早い。なのでニカは、寮のモビルスーツハンガーの隅っこにいるであろう三日月のところへと歩いていった。

 

「三日月くん、ちょっと…わぁ…」

 

 だが三日月のところについた時、ニカはつい後ずさりしてしまう。

 

「ふぅ…ふぅ…」

 

「はぁ…はぁ…」

 

「ぐうぅ…!きっつ…!」

 

 そこにいたのは、三日月、昭弘、チュチュの3人。三日月とチュチュは全身ジャージで、昭弘は下だけジャージで上はランニングシャツといった格好。そして3人並んで、腕立て伏せをしていた。3人共顔から汗が流れているが、三日月はまだ余裕そうな顔。昭弘は結構疲れが見えている。そしてチュチュは既に限界が近かった。

 

(ここだけサウナみたいな熱気がある…)

 

 3人共凄く真面目に腕立てをしているのだが、熱気が凄い。まるでバーニャだ。あと絵面がちょっと酷い。

 1人は華奢な女の子だが、1人は筋肉を纏う大男。そしてもう1人は細マッチョな体型の男。これに3人の声が合わさった結果、少し危ない絵面になりかけている。

 

「くっそ!そもそもあーしはお前らほど体力ねーんだぞぉ!!」

 

「だったら俺だって!お前らよりずっと体が重いんだからな!!」

 

 文句を言いながらも、チュチュと昭弘は腕立てを続ける。未だに余裕そうな三日月に負けたくないのだ。

 

「え、えっと三日月くん!ちょっといいかな!?」

 

 このままでは一向に話が聞けそうにないので、ニカは強引に三日月に話しかける。

 

「え?何か用?」

 

 三日月、腕立てを中断してニカの方を向く。尚、体勢は腕立て伏せの状態のままだ。

 

「あのね、バルバトスのコックピットに、何か変なケーブル?みたいなのが付いているんだけど、あれって何かな?」

 

 ちょっと緊張しながらも、ニカは三日月に例のケーブルについて尋ねる。

 

「ああ。あれはパイロットスーツの情報収集用のケーブルだよ」

 

「え?情報収集用のケーブル?」

 

「うん。俺のパイロットスーツって少し特殊でさ、ちょっとした情報端末みたいになっているんだよね。で、バルバトスを動かした時の俺の情報を、そのままバルバトスに送っているんだ。まぁ、それを吸い出せるのはスレッタの母さんだけらしいけど」

 

「へー、そんなスーツなんだ。それもシン・セーの技術?」

 

「多分そう。スレッタの母さんがそう言ってたし」

 

 嘘である。三日月のこの発言は、バルバトスや自分の背中の阿頼耶識システムを誤魔化す為の嘘だ。阿頼耶識システムは、三日月やスレッタ、そしてプロスペラにとっても超重要な機密情報。おいそれと話す訳にはいかないし、誰かにバレる訳にもいかない。

 実際三日月のパイロットスーツは、プロスペラが特殊な細工を施していて簡単に情報が抜かれない仕様になっているし、バルバトスのコックピットもエアリアル並の超高度なプロテクトが組み込まれている。少なくとも、一介の学生には情報を抜き取る事は不可能だ。出来るのは精々、表面上のデータを見る事だけ。

 

 尤も、三日月の背中を入念に調べればバレてしまう可能性は高いのだが。

 

(本当にそれだけかなぁ…?)

 

 しかし、ニカはこの三日月の答えに納得がいっていなかった。確かにそういったスーツもあるかもしれないが、どうも違和感がある。だってそんな技術を、態々パイロットスーツに使うなんて普通はしない。コックピットに装置を取り付けるだけで十分の筈だし。

 

(ちょっとだけ調べてみようかな?)

 

 本当はいけない事だけど、やはり気になってしまう。そもそもニカには、調べないといけない理由もある。なので後でこっそり、バルバトスを調べる事にした。

 

「も、もう…あーし…無理ぃ…」

 

 丁度その時、チュチュが限界を迎えて地面に突っ伏した。腕を見てみると、小さくプルプルと震えている。因みに昭弘はまだ続けているが、結構限界が近いように見える。

 

「じゃ、俺続きするから」

 

「あ、うん。無理はしないでね?」

 

 そう言うと三日月は腕立てを再開。その顔は未だに余裕がある。

 

(三日月くん、相当鍛えてるよねこれ…)

 

 そんな三日月を見て、ニカは彼がかなり鍛えているのを確信。でないとこんなに腕立てなんて出来る訳が無い。もしも彼と敵対したら、少なくとも自分じゃ絶対に勝てないだろう

 

 その時だ。

 

「えええ!?本当か!?」

 

 ハンガー内に、アリヤの大きな声が響いた。

 

「どうかしたのアリヤ?」

 

 ニカがアリヤの方へ行くと、そこにはスレッタが端末を握りしめた状態で少しぼーぜんとしていた。

 

「あー、いや…その…」

 

 アリヤはどういえばいいか分からずに口ごもる。そんなアリヤに変わり、スレッタがニカに説明をする。

 

「えっと、その…今エランさんに、付き合って欲しいって、今連絡を受けて…受けちゃいました…」

 

『……』

 

 一瞬、地球寮内が静寂に包まれたかと思うと、

 

『ええええーーーー!?』

 

 皆は一斉に、大声で驚くのだった。

 

「え?何?」

 

 尚、三日月は良く意味がわかっていなかった。

 

 

 

 

 

 シン・セー開発公社本社 CEO室

 

「ふふ、お母さん嬉しいな。あのスレッタがこんなに成長して」

 

『えへへ。ありがとうお母さん』

 

 シン・セー開発公社のCEO室。そこにはスレッタの母親のプロスペラが、普段被っている仮面を外した状態で娘のスレッタと電話をしていた。内容は、最近学校であった事とかのたわいもない事ばかり。

 しかし夜遅かった為、あまり長い時間は電話できない。スレッタも明日は授業があるし、プロスペラも仕事があるからだ。

 

「それじゃ、おやすみスレッタ」

 

『うん。お休みなさい』

 

 そう言って電話を切る。そしてプロスペラは、普段被っている仮面を再び被る。

 

「ご息女ですか?」

 

「ええ。学校を楽しんでいるって。やはり行かせて正解だったわね。おまけに、明日はデートらしいわよ?」

 

「何と」

 

 電話を切ったプロスペラに話しかける男性は、ゴドイ・ハイマノ。プロスペラの秘書兼ボディーガード。

 

「それでゴドイ。何か報告が?」

 

「はい。やはり御三家を初めとした多くのグループ内の企業が、ガンダムフレーム捜索部隊を編制中です」

 

「でしょうね」

 

 そして、とても優秀な諜報員でもある。彼は秘密裏に、グループ内の企業の動向を探っていた。その結果、やはり皆がガンダムフレームを探そうとしているらしい事が判明。

 

(おかげでエアリアルから視線を逸らす事が出来た。これなら大丈夫そうね)

 

 ほぼ全ての企業が、バルバトスばかりを見ている。これであれば、自分の計画を進める事が出来そうだ。

 

「それともうひとつ」

 

「何?」

 

 どうやらゴドイには、まだ報告があるようだ。なのでプロスペラは続きを聞く。

 

 

 

「見つけました」

 

「……どっちを?」

 

「両方です」

 

 

 

 そしてその報告は、これまでで1番衝撃的な報告だった。

 

「やはり、火星に?」

 

「はい。バルバトスにあった最後の戦闘データでは、火星のクリュセ平原になっていましたので、そこを中心に捜索しました。結果、バルバトスが発見された場所より200キロ南の砂漠で見つけました。それでも見つけるのに3年かかりましたが」

 

 実はプロスペラ、既にガンダムフレームの捜索を何年も前から行っていたのだ。水星でバルバトスのデータを解析していた際、厄祭戦のデータの吸出しにも成功。おかげでいくつかの厄祭戦の戦場の特定と、他のガンダムフレームやその他兵器の情報がわかった。本当なら大規模な捜索をしたかったが、そんな事をすれば他の企業にバレる可能性が高い。

 なのでとても慎重に、そして秘密裏に捜索を行っていた。結果として何年もかかってしまったが、その努力のかいはあっただろう。

 

「状態は?」

 

「両方とも原型が残っていますので、修理は十分可能かと。ただし、天使の方は動力が完全に破壊されているとの事です。見つかった場所がそれぞれ直ぐ近くでしたし、恐らくですが、金星で見つけた時と同じように、300年前に相打ちとなったのではないでしょうか?」

 

 十分にその可能性はある。状況的には金星の時に似ている。あっちはお互い、もつれるように埋まっていた。恐らく厄祭戦時に、接近戦で相打ちとなったのだろう。

 

「金星での件といい、私達は運が良いわね」

 

「金星の方は本当に偶然でしたけどね」

 

 金星の時は、よほど目を凝らさないとわからないくらいとても微小なエイハブウェーブを偶然見つけたので本当に運がよかった。因みにそれを見つけたのは、スレッタと三日月が模擬戦をやっていた最終日である。

 

「回収作業を行っている現地企業には念入りに言っておいてね。間違ってもモビルスーツを使って掘り起こす真似だけはしないようにって」

 

「了解しました」

 

「まぁ、エイハブリアクターを使っていないモビルスーツに反応はしないでしょうけど、念のためね」

 

 秘匿性を高める為、態々グループ外の火星の現地企業を雇っての捜索。当然、彼らに確信となる情報は与えていない。彼らは精々、大昔の兵器を発掘しているくらいの認識しかない。

 しかし何も知らないからこそ、危険性がわからずに、とんでもないヘマをしてしまうかもしれない。なので真実こそ話さないが、自分達がとても危ない作業をしている事だけは言い聞かせる。

 下手をすると、人類存亡の危機になりかねないし。

 

(私も気は抜けないわね。抜く気も無いけど)

 

 こうしてプロスペラは、他の企業に先んじてガンダムフレームを手に入れたのだった。そして自分も油断しないよう言い聞かせ、今後の事を考える。

 

 

 

 

 

「それにしても、孤児の子供ばかりの小さな会社なのに、よく仕事をしてくれるわね」

 

「ええ。そこは私も驚いています。本当に優秀な子供達ですよ」

 

「ふふ。今回はかなり危険な仕事をさせているし、少し報酬を上乗せしておきましょうか」

 

 

 

 

 




 いやね、バルバトスがルプスからルプスレクスに進化するにはあいつのドロップアイテムが必要じゃん?だから登場させておかないといけないんですよ。今後どうなるかは未定。それ以外は、まぁ今は匂わせ程度にしておきます。
 あとシャディクは別にマクギリス化はさせない予定です。

 変なところとや、矛盾点があればおっしゃってください。修正いたします。


 以下、前回書き忘れてたちょっとした設定とか

 昭弘・アルトランド

 地球寮所属のパイロット科3年生。全身筋肉の鉄血本編からのキャラ。本編では両親が宇宙海賊に殺害され、弟とも離れ離れになってしまったヒューマンデブリだけど、本作では宇宙海賊に襲われた際、偶然通りかかった木星企業の運送会社に助けてもらって事なきを得ている。
 そこで『いつか自分も家族を守れるくらい強くなる』と強く想い、アスティカシアのパイロット科を受験。そして合格。かなり身長の高い大男の為、地球寮の生徒と一緒にいるだけでちょっとした抑止力みたいになっている。それでもアーシアンのため、嫌がらせは受けてきた。
 親は地球で運送会社を経営している。そしていずれ、そこの護衛モビルスーツの隊長になるのが夢。弟がおり、最初は一緒にアスティカシアに行こうとしていたが、アスティカシアの学費が非常に高額で家からは1人分までしか捻出できないと言われ、1人で入学。弟は現在、会社で経営の仕事を親から学びながら働いている。
 因みに学園に来る前は、助けてもらった木星企業のモビルスーツ隊で訓練を受けていた。おかげでモビルスーツの操縦技術は学園でも上の方だったりする。しかし乗っているモビルスーツが旧式の為、それをあまり生かせていない。



 次回は本当に未定、どうか気長にお待ちください。

VSエラン戦は

  • 本編通り、スレッタだけ
  • 三日月も参戦して2対1
  • どっちでもOK
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