鬼を狩る梟   作:リボルバー・ハト・オセロット

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新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い時します。
いきなりで申し訳ありませんが前回の話で大事なところが抜けていたので申し訳ありませんがここで訂正させていただきます。

前回の話から湊が梟として登場しましたがその時に、【梟は寄鷹衆の仮面をつけている】という一文を書くのを忘れてしまいました。

ですのであの場にいた柱は全員梟の姿を見ていないと言うことになりますので、花柱にも声だけしか聞かれていないということになります。

なので花柱の言った「どこかで会ったことをある?」のようなセリフは、声と雰囲気でそう判断したと言うことになります。


生まれる因縁

少し雪も見られるような寒い季節、九水の茶屋にその男たちはいた。

 

「…柱の業務は慣れたか?」

 

そうもう一人の男に聞くのは梟だ。あの柱合会議から一年が経ったか経たないかという時間だが、彼を梟として完成させるのには十分な時間だった。

 

「慣れたかなんて言われてもやることは変わらねぇんだ。全ての鬼をぶっ殺す、それだけだ。」

 

「そうか」

 

彼と一緒にいたのは鬼殺隊の柱が一人、風柱の不死川実弥だ。少し前に開かれた柱合会議以降、境遇の似ている彼と話すことが増えた。歳は実弥の方が上なのだが、新しく増えている柱には梟の正体を明かしていないため彼はそのことを知らない。

 

「頼まれてた調査の報告書だ。お前の予想どうりだったよ、あの周辺一帯に強力な鬼の痕跡が見られた。どうする私が対処しようか?」

 

「いやいい、お前は他にやらなきゃいけないことがあるだろ。俺が潰してくる。」

 

「そうか、助かる。今年は()()()()()()()()()の子孫を探すのにかなり時間を使ったからな…、溜まってる仕事が多いんだ。これからは岩柱殿と花柱殿に頼まれていたことの調査だな。…片方は調査と言っていいのかはわからないがな。」

 

「最近働きすぎじゃないか?梟さん?」

 

そういいながら近づいてきたのはここの店主の九水だ。

 

「…九水。ここ最近で変なことはなかったか?」

 

「全くこっちは心配してやってんのに。胡蝶姉妹ぐらいになら顔を出してやったらどうだい?」

 

「彼女らの仕事を減らすために俺がいるんだ、さっさと教えろ。」

 

「生意気になったものだ。そうだなぁ…最近だと変な信仰をしている宗教があるってのをよく聞くねぇ。」

 

「新手の宗教か?そんなある意味知的なことは鬼とは関係なさそうだがな…。まぁ時間があったら調べてみるよ。それより実弥、おはぎもう一個食うか?」

 

「…頂こう。」

 

それを聞くと九水は店の中へと戻っていく。

 

「胡蝶姉妹と何か関わりでもあるのか?」

 

実弥は思ってみたことをきく

 

「さぁ?どうだろうな。気になるのなら調べてみるといい。」

 

しかし実弥の顔には出来るわけないだろという文字が張り付いて見えた。

 

「そんな顔をするな、お前だってその気になれば私の名前ぐらいは「名前がどうかしたのかしら?」

 

梟の話を遮ってそう声をかけてきたのは花柱 胡蝶カナエ。後ろにはその妹であるしのぶが走ってきている。

 

「ちょっと姉さん、誰に喋ってるの?空に向かって喋ってるなんておかしくなったと思われるわよ。」

 

遅れてきた妹のしのぶがそう言ったのを聞いて実弥は横を振り返ると、さっきまでいたはずの梟がそこにはいなかった。

 

「ん〜、しのぶに合わせたかった人がいたと思ったのだけれど残念ねぇ。それはそうと、こちらの方は風柱の不死川さんよ。ほら、挨拶して。」

 

「…おはようございます。」

 

「あぁ。…ここ、お前の警備区域だったのか?」

 

実弥がカナエに尋ねる。

 

「えぇそうよ。それはそうだけれどもなぜ風柱のあなたがここに?担当じゃなかったでしょう?」

 

「…()()()から良い甘味処があると聞いたからな。」

 

「あなた甘いもの好きだったのね、意外。で、()()()ってどなた?一人みたいだけれども。」

 

「…一般隊士の前では口外は禁じられているはずだ。」

 

「さぁ?なんのことかしら?」

 

白々しい態度をとるカナエに実弥はここから立ち去る

 

「…帰る。美味かった。」

 

「お代は既に()から受け取ってるからいいよ、そこのお姉さま方の分も一緒にね。また、よろしく。」

 

九水がそう言ったのを聞くとカナエたちと入れ替わるように実弥は去っていった。

 

茶屋の帰り道を歩いていると気配もなく梟が横に現れた。

 

「うまかったろ、あのおはぎ」

 

「…お前あの姉妹になにしたんだ?確実に姉の方には正体バレてるだろ?」

 

「まぁ気にするな。最悪俺の存在はバレてもいい、顔と名前さえわからなければな。」

 

実弥は納得いかないという顔をしたが梟はそれを無視してまた気付かないうちにその場から去っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その晩だった、事件が起こったのは。梟はこの一年で隠を活用した情報網を作った。その中でも緊急性の高いものは産屋敷家と梟本人になるべく早く届く仕組みになっている。そんな情報網からある一報が隠からの鎹鴉を通じて梟の屋敷の元に届けられる。

 

「伝令!伝令!花柱 胡蝶カナエガ、上限ノ鬼ト戦闘中!クリカエス、胡蝶カナエガ、上弦ノ鬼ト戦闘中!場所ハ、ココヨリ西ノ………」

 

その一報を聞いた梟はすぐに鎹鴉(右近)に伝令させる。

 

「蝶屋敷にできる限りの救護班をよこすように言え!それにまだ実弥がこの辺りにいるはずだ!このことを今すぐにでもあいつに連絡して増援に向かわせろ!」

 

それを聞くと右近は飛び去っていった。

 

「間に合えよ…!」

 

梟が霧ガラスの羽織を身につけて全速力で現場へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君強いなぁ〜本当に。」

 

カナエは眼前の上弦に追い込まれていた。

 

(うまく呼吸が……まずいわね。)

 

 なかなか接敵することのない上弦の鬼、ここでこいつを仕留められれば鬼殺隊にとって大きな利益になる。だがそれは狩れたらの話、接敵して初めてわかる強さ。柱複数人の実力はあるであろう目の前の鬼を相手に、カナエは日の出まで耐え切らなければならない。

 

 それは至難の業である。増援も期待したいが柱でやっと戦力となるこの状況ではどんなに一般隊士が…、例えしのぶが来たところでこいつの前では無に等しいだろう。

 

だが逃げることは無い。それが妹と一緒に悲鳴嶼の元に行った覚悟と、柱としての責任なのだから。

 

そう思いカナエは一歩前に踏み出した。

 

花の呼吸 肆ノ型 紅花衣

 

(流れるように攻撃して反撃の隙を与えない。とにかくこちらのペースに持っていく。)

 

繰り出す攻撃が鬼の持つ鉄扇でさばかれながらもその攻撃の手は止めない。

 

「すごいなぁ、まだそんな元気があったんだ。でもね、もう休んでも良いんだよ。」

 

蔓蓮華

 

死角を含めた全方位攻撃による拘束が負傷したカナエを無常にも襲う。

 

(こんなもの!)

 

そう思い拘束を解こうと、今まで最大限注意していたにも関わらず()()()()()()()()()()()()。自身の負傷による焦りと、相手の余裕による判断ミス。彼女は眼前の上弦の鬼、童磨から発する冷気をわずかでも吸ってしまったのだ。

 

その瞬間から彼女は生命維持に必要な程の呼吸は取れるものの、全集中の呼吸の一切が使えなくなってしまった。そんな苦しそうな彼女に最後のトドメを刺すかのように、童磨は彼女の肩にかけてその鉄扇を振り下ろす。これで完全にカナエは戦闘続行が不可能になり、いつ命を失ってもおかしく無い状況になる。

 

「よくがんばったよ!本当に!苦しいだろう?でも大丈夫、これからは僕の中で一生生き続けるんだ!楽しみだねぇ、僕は…」

 

目の前で鬼がずっと喋ってるのを見ると、湧いてきたのは後悔の念だった。

 

(ごめんなさい、しのぶ。あなたは優しいからきっとこの鬼のことを一生恨むのでしょうね。でも、お姉ちゃんはただあなたに幸せになって欲しいだけなの。それにあの梟とかいう怪しい男も多分……湊だから、彼は生きてるんだって、だからあなたが責任を感じながら鬼殺隊を続ける必要はないんだって、そう言ってあげられなくて本当にごめんね。)

 

そう思ってる間に童磨は喋り終えていた。

 

「それじゃあね、君のことはずっと覚えているよ。」

 

そういってカナエを取り込もうと彼女に触れたその瞬間、巨大な火の塊が童磨に向かって突進してくる。

 

その火はそのまま童磨を直線上に吹き飛ばし、すぐ近くにあった山まで吹き飛ばした。その火で氷が溶けたことによりカナエは拘束を解除される。そんなカナエの前には面を被った梟がいた。

 

「すまない、遅れてしまった。蝶屋敷の者たちが今ここに向かっている、私が連れてきた隠に応急手当はしてもらうが、なるべく呼吸による止血を試みてくれ。俺は奴を狩る。」

 

「待って!」

 

口から出血しながらも彼を引き止める。

 

「あの鬼からでる冷気を吸ってはダメよ。呼吸が使えなくなるわ、私みたいにね。」

 

「…そうか、それじゃあ止血は厳しいな。………頼むから死ぬなよ、あなたが死んだらしのぶが何をするかわかったもんじゃない。」

 

そう言って梟は日輪刀で自身の羽織を斬ったかと思うと、僅かな霧と数枚の羽を残して消えていった。

 

「湊………。」

 

カナエの呟きは誰にも聞こえることなく消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

霧ガラスの羽による高速移動で山にまできた梟はさっきの鬼の姿を目撃する。

 

「折角吸収できそうだったのに、邪魔しないでよね。」

 

そういいつつも童磨は冷静に状況を整理していた。

 

(さっきの変な火に、僕と対峙しても一切の物怖じをしていない。おそらくさっきの彼女かそれ以上の実力者。木と木のあいだに張り巡らせているのは…鋼糸かな?鉄線の結界というわけだ、確実に分断して僕を殺すつもりみたいだね。面白い。)

 

童磨が鉄扇を開き戦闘体制に入る。

 

同様にして梟も日輪刀を抜いた。

 

「さて……やろうか。」

 

戦いの火蓋が斬って落とされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湊に忍び義手つける?

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