鬼を狩る梟   作:リボルバー・ハト・オセロット

2 / 11
やっぱ書くの難しいけど、大体の方針は決めたから自分で読み返せるぐらいまでは書き切りたい


実力

最終選別の後、育手の元に半年ぶりに帰った湊は、送られてきた日輪刀を手に取った。変化した刀の色は灰色、これは湊が使う呼吸に所以している。湊は()()()()が起こった後、今の育手に引き取られて暮らしていた。その育手は恥ずかしくて名前を教えたがらなかったので、代わりに猩々と呼ぶよう湊に言った。猩々が使う呼吸法は雷の呼吸だが、湊は違う。彼の使う呼吸は鳥の呼吸、育手の元で雷の呼吸を修めた湊がその動きを参考に、薄井家に伝わる伝書の内容の一部を全集中の呼吸を使用することによって使用可能にしたものである。鳥の呼吸と言ってもそれは技に所以する名前ではない、通常の剣士にはできない「忍び」だからこそできる地に足をつけぬ戦い方。その鳥のような自由な姿を表し、湊はこの名をつけた。

 

育手の元に半年ぶりに帰ったというのは、雷の呼吸をわずか半年で修めた後、一旦生家に帰り忍びの技を極めたためである。

 

こうして日輪刀を受け取り鬼殺隊の一員に正式になった湊は、隊服を着て柿色の羽織りに身を包み鬼を狩り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「伝令、ココヨリ西ノ山デ行方不明者多数、鬼ノ仕業ノ可能性アリ、近クノ隊員ト合流シ調査ニ迎エ」

 

 鬼を狩り始めて一ヶ月間がたち、少しづつ慣れ始めたところに新たな任務がやってきた。鬼殺隊員の中には誰かとペアやグループを作り行動するものもいるのだそうだが湊は1人で行動していた。幸いにも近くにペアがいない相手がいたそうなので梟が案内をしてその隊員と合流をする。

 

 団体行動は苦手なのだが上からの命令となれば従わざるを得ない、行方不明者が仮に全員鬼に食べられたとしたらその鬼はより強くなっている。2人で行く方がいいことは明らかなので覚悟を決めてもう1人の隊員と会うことにした。

 

 

「あれ?もう1人の隊員って湊さんのことですか?」

 

その場で待っていた隊員というのはしのぶだった。さっきまでの見知らぬ人と行動することへの不安は無駄になったが、とりあえず知り合いとの行動ということで一安心だ。

 

「うんそうだよ。しのぶさんも1人だったの?」

 

「えぇ、普段は姉と一緒に行動してるんだけど今は別の任務でいないから1人なのよ。」

 

「へぇそうなんだ、それじゃあ任務へと向かいますか」

 

 

 

入った山はなんとも不気味なところだった。一見するとなんてことの無い山だが、音が全くと言っていいほどしないのだ、獣の鳴き声が一匹もしない程に、隣を歩くしのぶも同じことに気づいたのか警戒度をあげていた

 

「不気味な山だね。」

 

「そうですね。早く原因を探して下山するに限ります。」

 

山に入って1時間がたち、ところどころ地上に鬼がいたような痕跡を見つけるもその肝心の鬼はなかなか見つからなかった。

 

「なかなか見つかりませんね、来た道を戻ってみますか?」

 

しのぶのいうようにまだ見落としがあるのかもしれない、もう一度探してみるか

 

「そうだね、また違った視点から発見があるか」

あるかもしれない、と言いきろうとした所で湊は異変を察知し言葉を止める。

わずかだが湊としのぶを囲む周りの木が揺れたのだ。もし鬼が木の上にいるのなら地上にわずかしか痕跡が残っていなかったことに納得がいく。湊は己を囲む数本の木を注意深く観察し始めた。

 

湊が途中で言葉を止め視線を木の上に移したことで、木の上に潜んでいた一匹の鬼が気づかれたことを察知しまだ気づいていないと思われるしのぶに向かって攻撃を仕掛けた。

 

「わざわざそっちから首を差し出しに来るとはご苦労なこった。」

湊は飛び上がり抜刀し、呼吸する。

(鳥の呼吸 参ノ型 忍びの目【対空忍殺】)

 

確かに普通の剣士ならば空中からの不意打ちに気付かずに倒せていたのかもしれない、しかし湊の持つ技は忍びの技。中空からの攻撃など忍びの目には隙を与えているようにしか見えない。これは地に足をつけぬ忍びの戦い方の一つ。

 

空中で一瞬で首をはねると地上にもう一匹鬼がいるのを確認する。

 

「しのぶ!その木の裏にもう一匹潜んでる!」

それを聞くや否やしのぶは動き出し技を繰り出す。

 

蟲の呼吸 蝶ノ舞  戯れ

 

鬼の首をはねることなく毒によって殺す、しのぶのみが扱える技。二匹の鬼を狩り終えたところで周りから異様な気配は消え去り、初めてみる技への疑問をしのぶに聞く

 

「これって毒?鬼って毒効くんだね」

 

「えぇそうですよ、といってもまだまだ実験段階なので改良は必要ですしまだ即効性があるわけではないので念には念をで後で首をはねる必要があるんですけどね。」

 

「ふーんそっか、俺も使おうと思ったけど残念。俺も今度色々実験してみるかなぁ」

 

そうしているところに"隠"が来て任務が終了した。

山を下山し終えたところでしのぶが姉と合流するまでまだ時間があるとのことだったのでもう少し話すことにした。

 

「そうだ!しのぶさんって甘いものすき?」

 

「えぇ好きですよ」

 

「それじゃあお姉さんが来るまで甘いものでも食べて待ってない?この近くにいい茶屋があるんだ。よかったらどう?」

 

しのぶはこの誘いを了承した。復讐のために、自分と同じような人を減らすために入隊した鬼殺隊だがたまにはこういうのもいいだろう。この誘いを喜んでいる自分の気持ちに気づかないまま、彼らは茶屋へと歩みをすすめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




鳥の呼吸

 かつて葦名の地に存在した熟達の忍び「狼」が全てを修めたとされる伝書の内容を全集中の呼吸を使用することにより、扱えるようにしたもの。
 狼は身に余る程の力を使う時は形代を用いて使用していたが、湊はこれを全集中の呼吸を用いて使用する。

しかし忘れるな、それを使うことがなくても形代自体は確かに存在する。

形代とは心残りの幻。ゆえに業深いものには形代が多く憑く。
多く殺した忍びは、その身と心に業を背負い、抱え、生きることになる。

また、殺めた者の業を引き継ぐのも忍びの役目である。鬼ならば引き継がれるその業が深くなるのは当然のこと。

ゆめゆめ忘れてはならぬ。業をその身に受けすぎたものは、いずれ怨嗟の炎に焼かれ、自身も鬼になってしまうということを。

湊に忍び義手つける?

  • つけてくれ
  • 別にいらん
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告