最愛の幼馴染へ 作:有馬かなを幸せにし隊
なお、ネタ方面では恐らく下手な恋愛噂よりレスが伸びるもよう
※オイどうなってんだあの最新話、そりゃトレンド1位にもなるわな!エグいてアレは!!
「え、マジか2人とも都合合わない感じ?」
『悪いね和也、ほんとは行きたかったんだけどこの日はゆきとデートだから。すまん』
『俺の方は仕事。大きな案件入ったから暫くメムの応援は任せる……無念』
「そうか、残念だが2人とも頑張ってくれ。その分俺様が3人分の応援してくるからよ」
『頼んだぜー』
『メムの様子の報告、悪いけど頼んだ』
「おう、んじゃな」
初手から予定が狂った――休日の俺のスマホを切った後の第一声はそこから始まった。
本来なら稽古日だったが激務且つもうほぼ整った俺様には休日が与えられ、かなはB小町のライブがあるという事で俺様は見に行くと即決し最近稽古や仕事続きで会えてなかったノブやもっさんと行こうとしたのだが……どうやら俺様と同じく激務だったりゆきちとデートしたりしてるらしい。
どっちも大切な事だから仕方ないな。
取り敢えずノブはゆきちと末永く幸せにやってくれ。
で、それは良いのだがどうしたものか。
本来の予定では3人集まって遊んでから夜のB小町のライブに駆け付けるプランだったのだが……
「どうしたものかね」
電話帳を眺めながら吟味する。
メルトやアクアは稽古中、一応終わってから来ても間に合うっちゃ間に合うが演技力向上に集中したいはず、そうなるとB小町を観に行ける様な気軽な相手なんて……
「あ、いるじゃん」
いや、一人だけいた。
それも重度のかなオタクで恐らく俺様とも引けを取らないだろうベクトル、それに付いてしっかりと話し合った事は無いものの一度しっかり話してみたいと思っていた相手が。
そう、あかねちゃんだ。
この子なら俺様と2人という状態になったとしてもお互いアクアの彼女というポジションと、俺様はかなしか目に入ってないというポジションがあるから炎上する心配が無い。
燃やそうとする輩がいても説得力が無さ過ぎて何も起きないのが関の山だ、何とも最高の相手じゃないか。
「昼休憩の時間帯にでも電話してみるか」
来るにしても来ないにしても……いや、あかねちゃんならかなのステージに来ない訳無いし超特急で駆け付けるのは確定か。
変わるのは俺様と観てその後3人で飯行くかどうかって話になるだけだしな、というか絶対乗ってくるよなそうなると。
それまでは暇だしたまにはもう少し惰眠を貪るとしようかね。
「ん、丁度良い時間」
久々に昼まで寝ていたので気分が良い、束の間の完全休暇日くらいは必要な事以外全て寝ていても許されると思っている、何せ俺様レベルの多忙だと毎日毎日気が抜けないからな。
「えーっとあかねちゃんの番号は……あった。結局交換したきりそんなに使ってないんだよなあ」
思えば今まで登録した番号の中でもかなり下位レベルで使ってなかった気がする、同志なんだからもう少し使う機会が増えても良いと思うんだがなあ。
っと、とにかくまずは掛けないとな。
「あ、もしもしあかねちゃーん?」
『もしもし……和也くんから来るなんて珍しいね、どうしたの?』
「んー、今日久々に完全休暇日でちょうどB小町のステージが夜からあるからどうせなら一緒に観ない? ってお誘い。俺達『同志』っぽいしさ」
『なるほど! 同じかなさんを愛する者同士語らいたいという事ですね! 稽古終了からステージまでは少し時間も空きますし是非ご一緒させてください!』
「乗ってきてくれると思ったよ。俺様達立場的にも2人きりでいてもお互いがお互いを恋愛対象として全く見てない……てかお互い誰に夢中かネットでも有名だしな」
『ありがとうアクアくん、私の彼氏でいてくれて』
あかねちゃん、想像以上にノリノリだった。
最推しのステージだからそりゃそうなんだろうけれど、まさかその勢いで若干アクアが犠牲になってるとは本人も夢にも思うまい。
……だが実際のところどう思ってるかはまた別問題なんだよな。
こうして話してるから軽い関係だと思ってたら案外ズブズブだったなんて芸能界じゃあるあるだ、どこがどうカモフラージュになってるかなんて分かったもんじゃない。
あの2人がそうだとして俺様にカモフラージュする必要は無いからやってるとしたら無意識だろうがな。
「それじゃ18時に」
『分かりました!』
【速報】渋谷アイドルステージに無道和也と黒川あかね出現
1:名無しのアイドル
しかも今回は2人がバラじゃなくてセットで来てる
遂に化け物2人が邂逅してしまった…
2:名無しのアイドル
初手が恋愛スキャンダルを示唆するレスじゃなくて有馬かなガチ勢2人ツモった事に対する戦慄なのMAX大草原
3:名無しのアイドル
残当
4:名無しのアイドル
定期的にかなちゃんとのツーショが5chに上がってくる筆頭だからな
5:名無しのアイドル
とはいえ最近ムドーとかなちゃんのツーショ少なくない?ここ数ヶ月で数枚しか上がってないじゃん
6:名無しのアイドル
ムドーのツイ見てないんか?JIF直後のレポツイでアイドルファンに対する敬意凄かったんやぞ
そこからツーショが少ないって事はかなちゃんファンに配慮してくれてるんやで
7:名無しのアイドル
はえ~サンガツ
でもワイらかなちゃんガチ恋勢やけどムドーならまあ…ってなる…ならない?
8:名無しのアイドル
寧ろならない奴らってB小町になってからファンなった連中しかおらんやろ
9:名無しのアイドル
子役時代から追ってきてる以上かなちゃんとは切っても切り離せないからね、仕方ないね
10:名無しのアイドル
噂じゃ精神病んだ時もムドーが慰めてたり癒したりしてたとか
11:名無しのアイドル
やっぱりかなちゃん幸せに出来んのってアクアじゃなくてムドーだよな
12:名無しのアイドル
アクアもいつビジネスカップル辞めるか知らんけど今ガチで日和ったのがなあ
13:名無しのアイドル
共演してた頃見てたけど明らかにかなに対するアクアの接し方だけなんか違うって言われてたもんなあ
14:名無しのアイドル
てか和也自体が言ってたからな
15:名無しのアイドル
その点ムドーの今ガチ告白はファインプレーじゃね?かなちゃんガチ泣きからの『来いよ、かな』でスレとんでもない事になったもんな
16:名無しのアイドル
遂にアクアがかなに告白か〜って感慨深くなってたのをあかねちゃん選んでスレが終戦になってからの大大逆転は伝説でしたね…
17:名無しのアイドル
有馬かな逝ったああああああああああ!!からの無道和也来たああああああああああ!!で情緒もレスの増え方もジェットコースター過ぎた
18:名無しのアイドル
まあそんな訳でアイツが有馬かなを異性として好きって言われても「さっさとくっつけ」って話な訳でして
19:名無しのアイドル
だからあかねちゃんと一緒にいたとしてもお互いかなへの激重感情抱えてる以上同志以上にはならないって言う安心感あるし
20:名無しのアイドル
ただ明らかにネタにはなるんよ、どちらも有馬かなピンポイントドルオタ過ぎて
「キタキタキタ!! B小町!!」
「キャーかなさーん!!」
すっかり有馬かな応援グッズフル装備で応援する俺様とあかねちゃん。
18時に集まった俺達は道すがらアクアとの近況はどうなのかと聞いたりしながら会場へと向かい今に至る。
ちなみにアクアとの近況だが、かなりあかねちゃんの方が惚れてしまったのか相当揺れていたのが印象的だった。
「かなー!! 可愛いぞーー!!」
「ああ……今日も最高です……」
『アクアくんの事は……好き、なんだと思います。あの時助けに来てくれた瞬間から。でもかなさんがアクアくんの事を想ってる事も知っているので……どうしたら良いかが分からなくて』
そんな風に言われたら、俺様だって返す言葉に困ってしまう。
どちらの事も好きだから板挟みになってるあかねちゃん、今までなら『かなにもチャンスがまだあるか』と考えていたが『このままあかねちゃんがアクアと結ばれれば』と考えるようになってしまった自分の醜い心に心底軽蔑してしまっているからだ。
『そこはどちらにせよアクア次第だな。アイツがどっちを選ぶか、それが全てだろうよ』
だから、こうやって無難な返しをするのが精一杯だった。
だがそれが功を奏したのかあかねちゃんも引き摺らずにかなを応援出来てるんだし、今はそれで良いと思うしかない。
……それはそれとして、だ。
日を重ねる毎にB小町全員の顔も、ダンスも、歌もドンドン良くなってる様に思える。
「ここ、前よりも上手くなってるな」
「キレは過去最高ですよ!」
「歌もかなに引っ張られてるのかルビーちゃんもメッちゃんも少しずつ上手くなってる感じがするし」
「かなさんという最上に上手い人を間近で聴いてますからね。それはもう上手くなる要素しかありませんよ!」
「……B小町、これはいつかドーム公演もやれるかもなあ」
「……見てみたいですねえ」
何にせよ、こうして語り合える仲間を見つけられたこの日のステージは過去一番楽しめたのではないだろうか。
ちなみにこの後ステージの終わったかなと3人で集まってもう少し話していたりした。
「クソ、やっぱりまだ俺には足りないものだらけ……」
「あ、あのぅ……」
「ん? 一希ちゃん?」
「よ、良かったら私鳴嶋さんともっと練習したいです! 私も……他の人に比べたら足りないものだらけですから」
「……うん、分かった、ありがとな。んじゃ一緒に練習しようぜ」
「はいっ」
無道和也
同志を見つけてウキウキしている
ただ自分の気持ちを理解してからは、恋の四角関係に相当悩んでいる
黒川あかね
同志を見つけてウキウキしている
誘拐事件で真っ先に助けに行ったアクアに脳みそを焼かれており、原作同様『一緒に殺してあげる』等は言い放っておりアクアへのクソデカ激重感情が存在している
が、かなへの長年のクソデカオタク感情もある為に相当な板挟みに襲われている
鳴嶋メルト
ちょっとずつ一希と距離が近くなっている