【完結】ゲッターロボに愛されて死ぬことも出来ないアイドル   作:朱鷺野理桜

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真ゲ時空で最後まで戦ってねぇなコイツ……
と思ったので真ゲ時空で最後まで戦ったIFの後にスパロボ参戦と言う闇鍋的発想の番外編
最初に言っておきますが、続きません


ゲッターチームが喧嘩してるところを書きたかっただけの話

「あれって、地球!?」

 

「の、ようだな。しかし、月が無事だと……?」

 

「またぞろよく分かんねぇ事態ってわけか。今度は過去にタイムスリップしたとでもいうんじゃねえだろうな」

 

 ズタボロの真ゲッターロボの中、私たちは目の前に広がる光景に困惑していた。

 真ゲッタードラゴンと共に真シャインスパークを放ち、虚無るかと思われたのだけど……。

 「まだその時じゃない」と言われ、私たちはこうして宇宙へと放り出されたわけだ。

 

「うーん……状況は分からないけど、ひとまず地上に降りてみようよ」

 

「そうだな……」

 

「それしかねぇか。しかし、この状態で大気圏突入は出来ると思うか?」

 

「さぁ……炉心のパワーもあまり上がらないし……」

 

 やっぱりさすがに無理させ過ぎたか、炉心のパワーがさっぱり上がらない。

 いいとこゲッタードラゴン程度の出力だろうか。こんなんではろくに戦闘もできない。

 まぁ、私たちが生きてられるあたり、気密は保たれてるから、なんとかなる……とは思う。

 

「まぁ、ここで右往左往してても、窒息死しておしまいだよ。だったら降りるしかないでしょ」

 

「そうだな。まぁ、ゆっくりと降りるとしようや」

 

 そう言うわけで、私たちは真ゲッター1形態のまま地球へと降下するのだった。

 

 

 

 

 

 

「どうなってんだこりゃ」

 

「ゲッター線指数が妙に低いねぇ……どう考えてもゲッター地獄になったって感じじゃないよ」

 

「自然環境も明らかに良好だな。俺たちのいた時代とは違うようだが……」

 

 うーん、いつの時代なのやら。海上をチンタラと飛びつつ、周囲の情報を集める。

 ゲッター線指数はどう考えても重陽子ミサイルが炸裂した私たちの世界とは違う。自然環境もね。

 

「お、町が見えて来やがったな」

 

「日本って感じ……爆発?」

 

「戦闘状態ってわけか。竜馬、急げ!」

 

「おうよ!」

 

 何が起きてるかは分からないけど、とにもかくにも救援に。

 真ゲッター1のゲッターウイングが唸り、真ゲッターが飛翔する。

 機体の状態はゴミみたいなもので、両腕がないので武装は使えない。

 炉心のパワーも最低なので、ゲッタービームを打ったらあっという間にガス欠かな。

 

「これどっちが味方かな」

 

「見たところ、あのみょうちきりんな野郎が敵だろうよ! あの黒スケが味方くさそうだ!」

 

「そのようだな。明らかに周辺を破壊している奴と、それに敵対している奴なら明白だ」

 

 黒スケ……あれって、マジンガーZ!? もしかして、ここってスパロボ時空!?

 そう考えながら戦場を俯瞰してみれば、モビルスーツの姿もちらほらと見受けられる。

 モビルスーツとマジンガーがいるなら、ここがスパロボ時空と考えてもよさそうだ。

 

「竜馬! ゲッター1での戦闘は無謀だよ!」

 

「ゲッター3も機動力が著しく削がれているはずだ! ゲッター2で行く!」

 

「分かった! 行くぞ隼人! オープンゲット!」

 

「任せろ! チェンジ! ゲッター2!」

 

 真イーグル号が私の真ベアー号とドッキングし、変形。

 そして私がスロットルを最大に吹かし、真ジャガー号へとドッキングした。

 

「行け隼人ォ!」

 

「ぶちまかしちゃえ!」

 

「長くは保たん! 初っ端から全開で行かせてもらう! マッハスペシャル!」

 

 機械獣へとドリルを振りかざして襲い掛かる真ゲッター2。

 そのドリルが機械獣をいとも容易く貫き、ゲッターアームで敵を引き千切る。

 

「アイ! ゲッターエネルギーはどうだ!」

 

「ゲッター線指数……487!」

 

「十分だ! ゲッタービーム!」

 

 ゲッター1の代名詞みたいなゲッタービームだけど、実は3形体全てで撃てるんだよね。撃たないだけで。

 ジャガー号がゲッタービームの発射能力を持っているのは確かなので、どの形態でもジャガー号から放つのは同じだ。

 ゲッター2の目から放たれたゲッタービームが機械獣の内部に撃ち込まれ、瞬く間に内部から爆発した。

 

「ちっ! 隼人! 機体がマジでイカれそうだ!」

 

「背面部の装甲を排除してエネルギーを確保する! ゲッターアームのパワーも落とすよ!」

 

「ドリル頼りってわけか! やってくれ!」

 

 内部からエネルギーの経路を切り替え、封鎖し、ドリルアームと脚部、そして飛行ブースターにエネルギーを回す。

 背面装甲が脱落して排除され、ゲッターアームのパワーが落ちる。まったく動かせないと困るので、最低限の伝達だ。

 

「ドリルを撃ったらもう再生不能だからね! ドリルミサイルは使用禁止!」

 

「まったく、あれもこれもナイナイ尽くしで嫌になるな!」

 

「ハッ! それ言ったらゲッター1なんざ腕がねぇんだ! わがまま抜かすな!」

 

「フッ、それに比べりゃいくらかマシか!」

 

 ゲッター2の圧倒的な機動力を生かし、地面を走破して多数の機械獣をぶち抜いていく。

 ガラダK7に、ダブラスM2、キングダンX10……なんか懐かしい顔ぶれが多いな。

 

「ああもう! エネルギーが! 隼人! これ以上は保たない!」

 

「くそっ! アイ、最後だ! 残ってるミサイル全部撃ってしまえ!」

 

「オッケー! オープンゲット!」

 

 私たち元祖ゲッターチームだからできる、超短距離オープンゲット&再合体。

 その場からまったく動かずに一瞬でチェンジし終えた私は、エネルギー供給経路を切り替えた後、ゲッター3の必殺技を放つ。

 

「ミサイルストーム!」

 

 既に装填済みのミサイルをぶっ放すだけならゲッターエネルギーの消耗はない。再装填したら一気に減るけどね。

 放たれた数多のミサイルが群がる機械獣を一挙に消し飛ばす。だが、敵はまだ多い。マジンガーZも奮闘しているが、やはり限界が……。

 

「オープンゲット! 隼人任せた!」

 

「ああ! エネルギー切れまで精々暴れてやるとするか!」

 

 再度ゲッター2にチェンジし、戦闘を再開。

 その時、私はレーダーに新たな反応をキャッチした。

 

「これは……大型戦艦? ゲッターエネルギー! ゲッターロボがいる!」

 

「なんだと!?」

 

 戦域に突入してきたのは……ラー・カイラム! ロンド・ベルか!

 発進してきたのは多数のモビルスーツに、各種特機。グレンダイザーに、ゲッタードラゴンの姿。

 

「ゲッタードラゴンだと? 誰が乗っていやがるんだ」

 

「分かんないけど、ここまでくると並行世界って可能性が高いね。この世界の私たちかもね」

 

「可能性は高いか……こうなったら、残ってるエネルギー全部使い尽くしても構うまい! 竜馬!」

 

「おうよ! チェェェンジ! ゲッター1!」

 

 ゲッター1に変形。残ってるエネルギーを使い切るならそれしかないよね。

 

「ゲッターウイング!」

 

 上空へと飛び上がるゲッター1。私はエネルギー経路を片っ端からカットし、ジャガー号へと全エネルギーを回す。

 装甲が脱落していき、素体が露わとなっていくゲッターロボ。

 そして腹部レンズが露出すると、竜馬が気合を入れて叫ぶ。

 

「ゲッタービィィィィィイイイイイムッ!」

 

 フルパワーゲッタービームが放たれ、群がる機械獣を一掃する。ひゅう、さすがは真ゲッターロボ。

 と感心したのもつかの間、エネルギーがガチの危険域に達したのを察した私が強制合体解除を行う。

 

「もう機体を保つのも無理! これからはゲットマシンで戦うしかないよ!」

 

「へっ! ゲットマシンで戦うなんざ一体何年ぶりだ!」

 

「随分と懐かしいが、おまえら腕は落ちちゃいないだろうな!」

 

「トーゼン! 誰にもの言ってるのさ!」

 

 ゲットマシンに内蔵された機関砲とミサイル。まぁ、ミサイルは撃ち切っちゃったんだけど。

 その機関砲だけでも十分に戦闘は可能だ。まぁ、相当弱くなっちゃうけどね。

 私たちは懐かしさを感じながら、ゲットマシンで敵機械獣の攪乱を主体にした戦闘を開始するのだった。

 

 

 

 戦闘終了後、ゲットマシンに通信が繋がる。これは、ラー・カイラムからか。

 さすがに向こうとは規格が違うからか、サウンドオンリー状態だけど。

 

『こちら、地球連邦軍外郭部隊ロンド・ベル。そちらの所属についてお聞かせ願いたい』

 

「おう、隼人。俺らの所属ってのはどうなってんだ」

 

「一応は地球連邦だが、どうだかな。俺たちはおそらく、並行世界からこの世界に来た」

 

『並行世界から……なるほど。了解した。ひとまず、ラー・カイラム……こちらの戦艦に着艦して欲しい。誘導を行う』

 

「ああ。こっちはもう飛んでるだけで手いっぱいだ、助かる」

 

「へへ、ここまでボロボロになったのは随分と久し振りだぜ」

 

 いやほんとにね。月面戦争の最終決戦以来かな?

 そう思いつつ、私は着艦誘導に従ってゲットマシンを着艦させる。

 お、ドラゴン号からポセイドン号まである。いや、よく見れば近くに竜馬に隼人に……弁慶か。

 キャッチャーミットを身に着けたままとか言うバカみたいな恰好の弁慶がいるあたり、アニメ版かな……?

 

 武装した兵士たちがわらわらと群がって来た後、竜馬が真イーグル号から飛び降りる。

 こっちの比較的お行儀のいい流竜馬を見慣れていたせいか、危険な野獣染みた男が出て来たことに兵士たちがビビってる。

 そして次に真ジャガー号から隼人が飛び降り、こちらもまた危険な気配を漂わせる男が出て来たことに兵士がより一層ビビる。

 最後に、私がベアー号から飛び降り、括っていた髪の毛をほどく。ふわー、あっつい。

 最後に弁慶をさらにヤバくしたような大男が出て来ると思っていたのか、兵士たちが余計にビビっていた。

 

「ふぅ。疲れた……あと、おなか空いた。今はなんでもいいからおなかいっぱい食べたい」

 

「だな。飯くらいは出してもらえるのかねぇ」

 

「考えてみれば半日近くは戦い通しか。腹も減るわけだ」

 

 なんて話していたら、向こうのゲッターチームが寄って来た。

 うわぁ、東映版の竜馬に隼人に弁慶かぁ……フツーの高校生って感じ……。

 

「あなたたちが、あのゲッターロボのパイロットですか?」

 

「そうだが、おまえは?」

 

「俺は流竜馬。ゲッターロボGのパイロットです」

 

 思わず吹き出す。隼人も噴き出していた。

 思わずドムドムと隼人の腹を殴って堪え、隼人も私の腹をドムドムと殴って堪えていた。

 

「テメェら笑ってんじゃねぇ!」

 

「ぷひーひひっ! 無理! 無理無理! こんなの笑う!」

 

「うくくっ……! りょ、竜馬、おまえもしや、高校の頃はこんなにお行儀がいいやつだったのか?」

 

「なわけあるか! 笑えねぇようにしてやらぁ!」

 

「ぶふふっ! いい度胸だよ竜馬! 笑いの発作が収まるように叩きのめしてあげるよ!」

 

 もはやいつものやつと化した大喧嘩。

 竜馬の空手、隼人の生身マッハスペシャル、私の馬鹿力が激突し合う。

 

「シャアッ!」

 

「甘い!」

 

 竜馬の正拳突きと、私のフライングニーが激突し合い、鈍く重苦しい音が響く。

 私がその場で体を捻り、強烈なソバットが放たれ、竜馬が身を捩ってそれを躱す。

 が、直後に横から割り込んだ隼人の鋭い突きが竜馬の胴体を穿った。

 

「ぐがっ! テメェこの野郎!」

 

「よそ見してちゃあいけないぜぇ、竜馬ァ」

 

「隼人もねぇ!」

 

 私に背中見せちゃうとかお馬鹿さんかな? 隼人の肩に私の踵落としがめり込んだ。

 

「ぐはっ!」

 

「おらぁぁぁっ!」

 

 そして空中の私の顔面めがけ、竜馬の強烈なストレートが捻じ込まれた。いったぁ……。

 女の顔面を容赦なく殴るのはどうなのかなとは思いつつも、吹き飛ばされた私は地面に激突。

 1度バウンドし、そこで体勢を立て直し、さらに自分で後ろへと飛んで姿勢を立て直す。

 

「えへへ、竜馬の拳は効くなぁ……アイドルの顔を殴る意味は分かってるんだよねぇー!」

 

 先ほどよりもさらにスピードを速め、私の飛び蹴りが竜馬を襲う。

 

「ぐおっ! 重てぇっ……!」

 

「あはははははは! 目だぁぁぁあ――――!」

 

 容赦なく急所狙いの貫手。眼球を両方とも抉るつもりで放ったけど、竜馬がそれを額で受け止める。

 額で受け止めても皮膚が裂ける威力がある。血を流してのけぞる竜馬だが、逃がすつもりもなく。

 

「耳だぁぁぁー!」

 

「そらぁぁっ!」

 

 そこで割り込んで来たのが隼人だった。強烈な回し蹴りが私の胴体に撃ち込まれる。

 が、私もそれは見越していたので、胴体に抱え込んで、逆に隼人を振り回す。

 

「どおおおっりゃおああああああ! 武蔵直伝! 大雪山おろぉぉぉぉおおしっ!」

 

 力づくで上へとぶん投げられる隼人。

 のけぞりから復帰した竜馬の胸倉を引っ掴むと、私は上の隼人へと向かってぶん投げた。

 

「うおおおおぉぉっっ!?」

 

「は、隼人テメェ退けぇっ!」

 

「出来るかバカ!」

 

 空中で身動きができるわけもなく、2人は空中で激突すると、そのままぐしゃりと地面に落ちた。

 

「あははは! やったぁ! 私の勝ちー!」

 

「くそっ……! 相変わらず本当に女かこいつは……!」

 

「ぶん殴っても岩みてぇな手応えが帰って来やがるからな……」

 

 1対1だと私の方が基本不利なんだけど、乱戦になると私の方が有利だ。

 まぁ、こうして3人で喧嘩した経験は私が一番多いからね!

 

「あははは……あー、暴れたせいで余計におなか空いた」

 

「ああ……飯さえ食ってたら俺が勝ってたな」

 

「条件は同じだぞ、竜馬」

 

 私たちはとにかくお腹が空いたことをぼやいた。

 

 

 

 

 

 

 格納庫で大喧嘩したあと、私たちは軍人らに連れられて応接室みたいなところに連れていかれた。

 そして、そこで待っていたのは、見慣れた顔の苦労人、ブライトさんだった。

 私たちと同じく呼ばれた、この世界のゲッターチームの3人もいるよ。

 

「ラー・カイラム艦長、ブライト・ノア大佐です」

 

「流竜馬だ」

 

「地球連邦……おそらく別組織だがな。少佐の任を預かっている神隼人だ」

 

「隼人の預かってる陸上戦艦バベルタワーの研究主任をしてる星野アイです」

 

 私たちはそんな風に端的な自己紹介を交わした。

 

「まず、お聞きしたいのですが……こちらの把握しているゲッターチームとは、どのような関係が?」

 

「それは俺たちにも分からん。そもそも、俺たちは先ほどインベーダーとの戦いを終えたと思ったら月軌道あたりに居たんでな」

 

「インベーダー?」

 

「インベーダーと戦ってるわけじゃないのか?」

 

 こっちの隼人と向こうの竜馬がお互いに疑問符を浮かべている。

 まぁ、インベーダーって世界最後の日の世界線にしか存在しない敵だからね……。

 

「インベーダーとはどのような?」

 

「アイ、頼む」

 

「あいあい。インベーダーって言うのは、ゲッター線をエネルギー源に活動している宇宙生物でね。異形の不定形生命体で、無機物・有機物を問わずに浸食融合して寄生する生態を持ってる。他生物に寄生・同化することで繁殖する最悪の寄生生命体だよ」

 

「そんなおぞましい生物が……」

 

「知性自体はあるんだけど、寄生先の知能に依存してるからね。人間に寄生しない限りは精々がチンパンジー程度の知能しか持ち合わせてない。そして、機械に寄生するとこれが厄介でね……」

 

「機械までも操るのですか?」

 

「うん。機械類に寄生された場合、メタルビーストって呼ぶのが一般的だね。私たちはこのインベーダーと、26年前に遭遇。月面基地を拠点に10年に及ぶ戦争を繰り広げて辛うじて勝利したんだけど……」

 

「その口ぶりですと……」

 

「まぁ、分かるよね。それから3年後、インベーダーが再び現れた。細かい経緯は省くけど、それから13年に渡って散発的にインベーダーと戦い続け、ついに最終決戦。私たちはそれを終えた後、気付いたらこの世界の月軌道にいたんだ」

 

「なるほど、それであのゲッターロボの状態はあそこまでひどかったのですね」

 

「そゆこと」

 

 そこで一旦話が途切れ、弁慶が疑問そうな顔をしていることに向こうの隼人が気付いた。

 

「どうした、弁慶」

 

「ああ、ハヤト。いやな、13年戦って……それから3年前に戦争が終わったんだろ? で、10年戦争してたわけだ」

 

「そうだな」

 

「ってことは、26年前にインベーダーって野郎との戦いが始まったんだよな」

 

「それがなんだ?」

 

「じゃあ、向こうのリョウたちは何歳なんだ?」

 

「……そう言えばそうだな」

 

 まぁ、疑問にも思うよね。隼人とかどうみても20そこそこなんて年齢には見えないし。

 

「私は41だよ」

 

「へぇ、41……41!?」

 

 ブライトさんがビビった。まぁ、私もビビる。

 だって私、どこからどうみても10代に見えるもん。

 時代が時代なら、隼人と並んで歩いてたらパパ活に見えるだろう。

 

「私はアイドルだからね。アイドルは輝いて見せる生き物だから、輝くために若い期間が長いんだよ」

 

「戦闘民族みてぇなでたらめを抜かすな」

 

「逆に聞くんだけど、なら私が異様に若々しい理由って実際なんなの?」

 

「……知らねぇ」

 

 バカバカし過ぎてとりあえず否定したものの、言われてみると何も思いつかなかったらしい。

 

「まぁ、私が設定盛り過ぎてパンパンなのはどうでもいいよ。私みたいな設定のキャラが漫画で出てきたら、3巻目あたりで死ぬよね」

 

「たしかにな……」

 

「ああ、死ぬな」

 

 ドーム公演も成し遂げた元伝説的アイドルで。

 月面で採取されたゲッター線理論の第一人者であり。

 それを最大限に活用するゲッター線増幅装置の発明者で。

 月面戦争にゲッターロボを駆って参画し、戦争を終わらせた英雄ゲッターチームの1人。

 

 便利な設定が山盛りで、都合のいい便利キャラにされそうだよ……。

 あるいは謎を残して殺される系のキャラになっちゃうよ。

 

「まぁ、私たちの状況はそんなところ。それで、こっちの世界の状況について聞いてもいいかな? 見慣れないスーパーロボットが多くてさ」

 

「ええ、ご説明します」

 

 そして詳しく聞くにつれ、私はアイドルフェイスで隠したものの顔が引き攣るのが抑えきれなかった。

 ゼ・バルマリィ帝国、バッフ・クラン、ゼントラーディ、メルトランディ、暗黒ホラー軍団、ボアザン星人、キャンベル星人、妖魔帝国、恐竜帝国、百鬼帝国、ミケーネ帝国……。

 ベガ星連合軍にガイゾックに、ムゲ・ゾルバドス帝国、ギシン帝国、宇宙海賊バンカー、機械帝国ガルファ、邪魔大王国、グラドス軍……。

 

 多い! 多いって!

 

 今挙げたのでも全部じゃないのが困るんだけど。どうなってるわけ?

 未確認勢力扱いと言うことで、ゾンダーやらゼラバイアまで挙げられてるんだよね……。

 まぁ、実態分からなかったら、存在はしてるけど勢力として扱っていいか不明ってのはあるね……。

 

 それでもこの数よ。

 

 地球内部だけで両手の指じゃ足らない勢いで戦ってるのに、両手足の指でも足りない勢いで外宇宙から攻められてるってどういうこと?

 地球連邦軍なんか腐敗してる暇なくて、超絶武闘派組織として再誕してるらしいから大爆笑だよね。

 アムロ・レイも軟禁なんかしてる暇がなくて、1年戦争からこっちずっと戦場住まいと言うから大爆笑だよ。

 シャアだってアクシズに引きこもってる場合じゃないので、クワトロ・バジーナ大尉が1年戦争からずっと戦場住まい。

 ジオン残党だって太陽系そのものの危機にテロなんかやってられないと、アナベル・ガトーとコウ・ウラキが仲良く轡を並べて戦っている。

 まぁ、こんだけの勢いで外からぶん殴られてたら、人類同士で内ゲバしてる余裕なんか1ミリもないよね、そりゃ……。

 

 しかも話を聞いてると、ギガノス帝国だの大ゾギリアだのの話が出て来るあたり、版権敵勢力が味方として戦ってるっぽいんだよね。

 どうでもいいけど、ドラグナーのギルガザムネとナイツマのイカルガってシナジーありそうじゃない? ない?

 って言うか、どの勢力も壊滅してない辺り、まだ序盤っぽいんだよね……まだこれから参戦作品増えたりする? 勘弁して?

 

「とりあえず、この世界が私たちの世界とは別の方向性で爆裂にヤバいことは分かった」

 

「何正面作戦してやがるんだこの世界は……」

 

「そもそも異星人がそんなにもいるものなのか……」

 

 というかマクロスいるってことは、またもや私の出番なんだろうか。

 いや、私がやらなければリン・ミンメイがやるんだろうけど……。

 めんどくさくなっちゃって「私が歌う」って言っちゃうんだよね。

 べつに私の持ち歌でも問題なくヤック・デカルチャーになるのは分かってるし。

 

「まぁ、ここに来ちゃった以上、見捨てておくのも寝覚めが悪いよね」

 

「だな」

 

「どうせ他に行く当てもない。ここでしばらく世話になる代わり、戦いで役に立つほかあるまい」

 

 そう言うわけで、私たちはこの寄せ集め艦隊でバトって行くことを決定した。

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