Genshin Impact ~第五の降臨者~ 作:三枝愛依
カルミアちゃんの戦い方にもっとオリジナリティ欲しいと思ってるんですが、前回は過去の旅の記憶はあるけれどそれを複製は出来ないという描写を書きました。
なので、このテイワットに存在する元素という力で過去の旅の記憶で得た力を模擬するみたいな戦い方いいかなーとも思うんですが、過去の旅と言われても読んでもらったら分かるんですが、他の作品が絡んでくるんですよね。いつしか、複製できる数が多くなったら『Fate』の『ギルガメッシュ』が『王の財宝』を使う時みたいに腕組んで仁王立ちで後ろから宝具という名の技を連発するみたいな真似事したいなぁとも思ってるんですが! それは流石に……だって、Fate要素あるなんて言ってませんしね。すごく悩んでます。
皆さん的にはどう思いますか?
「来たね……早速行こうか?」
夜の月明かりだけが照らすモンドの街は朝昼の活気が消え、静寂の風が吹いている。一切の明るい風の音はなく、ただただ落ち着く癒しの風がモンド城を包むかのように静かだ。
「お、おいらは絶対に! むぐぅ!!」
「パイモン、声が大きいよ。ここからはお遊びじゃないからね?」
自分は共犯者ではないと必死に否定しようとしていたパイモンの口を押さえて、静かにするように注意する。
「お、おう……そうだったな。」
そこで頷いちゃダメだよ、そこで頷いたらパイモンも共犯なんだよ。
カルミアは心の中でクスッと笑いながら、静かに『西風大聖堂』の扉を開けた。
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中にはシスターも見張りの騎士も、誰一人としておらず、ただあの神聖なる空気が漂う少しホラーちっくな雰囲気の聖堂となっていた。
先程と変化があるとすれば、大聖堂の奥でウェンティが修道女を口説こうとしていた付近の祭壇? のところら辺に隠し扉があったのか、そこが開いていた。
隠し扉、これが恐らくは『天空のライアー』を保管している場所。
だが、何故隠し扉が開けっ放しなのだろうか?
まさか、既に誰かが潜入したとか?
「隠し扉が開いているね、恐らく見張りの騎士が中に入って行った証拠だよ。ここからは本当に静かに、騎士もいっぱいいるからね。」
ウェンティは人差し指を唇に当ててニッと微笑みながら言う。
「パイモン? 消えることは出来る?」
パイモンは普段、姿を現すが隠れる場所がない時の戦闘では何故かどこかへ姿を消している。
これを『パイモンの神隠し』と二人は呼んでいる。
まぁ、もっとも戦闘が終わるとパイモンは姿を現すので『神隠し』とは少し違うかもしれないけど。
「任せろ! おいらは姿を消すの得意だからな──」
「パイモン……静かに?」
パイモンはドヤ顔で語るが、興奮していたのかまたしても声を大きくして語るのでカルミアが殺意のこもった笑みでパイモンの頭を掴む。
「わ、悪かったよ……し、静かにするから許してくれ〜!」
蛍とウェンティはパイモンの慌てぶりとカルミアのため息にクスクスと笑い、結局パイモンはドジを踏んでやらかすと怖いのでカルミアの服の中に隠れておくことになった。
「おいら、カルミアの服の中にすっぽり入るのはなんでなんだろうな? ずっと不思議だぞ。」
「それはパイモンが小さいからだよ──」「カルミアの胸が小さいから。」
蛍の一言にカルミアはニコッと笑いながら、蛍の肩を軽く叩く。
「これが終わったら、またおっぱいがヒリヒリするまで弄り回すね?」
蛍は両手をスリスリと合わせながら、ウェンティに助けを求める。
「うわぁ、風神様〜お助けを〜!」
「ふ、二人とも、騎士が沢山見回りしていることを忘れてないかい?」
「大丈夫、私は数多の星でステルスをしてきたからこの程度はちょちょいのちょい。」
カルミアの余裕ぶった語りとは別に、コツコツと靴の音がこちらへと近づいてくる。
「まっずい、隠れろ──」
「あれ? おかしいな、この辺りで女の声がしたんだが……」
騎士はくまなく見たが、何処にも女の子の姿は見当たらなかった。
「俺の聞き間違いか……俺も歳をとったな。歳をとったから給料が上がるとかねぇかな〜? ま、ジン団長には恐れ多くてとてもじゃないけど言えねぇな。」
ん〜、これが西風騎士団のリアルなお悩みぃ〜!!
ジン、あなたはまさか部下を安月給で働かせてるんですか!! これは労働基準法に反している!! こればっかりは私も……あんな経験をさせてもらった以上はあなたの味方ですよ! ジン!!
カルミアは心の中でジン団長以外の全ての西風騎士を敵に回した。
「ふぅ……危なかった、『天空のライアー』まではもうそう遠くもないからね。このまま落ち着いて行こう。」
「てか、思ったんだけどさ? 見回りするほどに大切な物を保管するバレたくない場所ならわざわざあの隠し扉を開けっ放しにするかな?」
ふと、カルミアがそんな事を疑う。
だが言ってることは正しくて、盗まれたくない物をバレたくない場所に保管しているならその扉はしっかりと閉めるべきだ。
「うーん、最後に入った人が閉め忘れたとか?」
「可能性としては十分ありえる、でも今の私たちがそれで済ますのは些か危ない気がする。」
カルミア達は騎士の見回りを避けながら、なんとか天空のライアーがはっきりと見える位置まで着いた。
「よしよし……あと少し、このまま走って行くのもありじゃない?」
「浅はかだね……ステルスの基本は、終始バレない事だよ。」
カルミアは見回りに来た騎士を背後から襲う。
「なッ?! お、お前は──」
カルミアはスっと素早く手刀を、騎士の後ろ首に打ち込む。
騎士はまるで置物だったかのようにガクッと倒れる。
彼は今、鎧で身を覆っており、それが床と衝突すれば騎士たちに気付かれる程の大きな音となる。
カルミアは倒れる騎士を抱えて、巡回路から外れた場所に寝かせて先を進んだ。
「す、凄い……あれは殺めてないんだよね?」
「勿論。殺める程に悪いことなんてしてないんだから、そんなことをする必要はないでしょ?」
『天空のライアー』は目前、カルミア達は音を立てないように忍び足で歩み寄る。
蛍が『天空のライアー』に手を伸ばした直後、『天空のライアー』と蛍の間を紫の衣で身を包む仮面をした女が通り過ぎた。
「誰だ?!」「やっぱりか……はぁ。」「聞いてないよ……?!」
女は『天空のライアー』を片手に、空いた片手で唇に人差し指を押し当てる。
まるで「静かにしないとバレるよ」と言ってるかのように。
蛍とウェンティ、カルミアは音の発生なんて気にせずに全力で駆け出し、彼女へと手を伸ばす。
その女は一礼すると紫のスパークとなって姿を消した。
あと一歩という所で、その手は届かずに『天空のライアー』はその女の手に行き渡ってしまったのだ。
「あ、あいつ……消えた?」
カルミアの胸の中から出てきたパイモンが辺りをうろちょろするがそこにはもう女の姿はない。
『天空のライアー』がない以上、音を立てた事もあってここに用はないので即刻場を去るべきだと判断したカルミアは蛍とパイモンの手を引っ張って『天空のライアー』を置いていた円状の部屋の出口へ走る。
すると、その出口から一人の騎士が現れ、大きな声で叫ぶように言った。
「動くなッ!」
「まずい! 蛍、ウェンティ! 風元素をッ!!」
蛍、カルミア、ウェンティは自身の足に風元素を纏わせ、強く地面を蹴ると、人一人を簡単に飛び越すほどに高く跳躍し、騎士に背を向けて着地する。
「とにかく走って! 絶対に捕まったらダメだからね!!」
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「ウェンティ! どうしよう?!」
もう既に騎士団は大聖堂の外にまで展開しており、蛍たちに逃げ場はなかった。
「着いてきてッ!!」
ウェンティが柵に上って蹴ると、風の輪を使って風の翼で高く飛んでいく。
「カルミア、パイモン!」
風の翼……今ならいける!
カルミアは勇気を出して柵を蹴り、風の輪を潜った。
それは、今のカルミアにとって制御できるかできないかを彷徨うほどに速い加速でカルミアは不安定な飛行を続ける。
「ほ、蛍! こ、これまずいかも!!」
「落ち着いて! 深呼吸して、落ち着いて飛行するんだよ!!」
ウェンティに着いていくと、それはモンド城内のお店だった。
てっきり、モンド城を出て逃げるものだと思ったけど違ったようだ。
「このお店は……バー?」
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「ディルック様、こちらが今週の帳面です。」
店に入ってすぐに見えたのは、紅く長い髪を一本に束ねる黒いコートを羽織った『ディルック』と呼ばれる男性と茶色の髭を生やした男性だった。
「今度の風災、やはり影響が大きい。」
「早く収まるといいですね。」
その会話に割って入るようにウェンティが訊ねる。
「オーナー、えっと……人が少ないところないかな?」
それに『ディルック』と呼ばれていた男が柔らかに答えた。
「二階なら、人が少ないが……しかし、君は吟遊詩人だろう? 賑わっている場所の方がいいと思うが?」
その指摘はごもっともだ。ここでウェンティの吟遊詩人としての活動が、先程の質問を不審に思わせた。
「あははっ、演奏はまた今度やらせてもらうよ。先に二階に行くね、また後で!」
ウェンティは『ディルック』に手を振ると、蛍とカルミア、パイモンもそれに続いて階段を駆け上がった。
二階は一階の様子が見えるようになっており、柵の隙間からこのバーの入口を見る。
そこには追いかけてきた騎士二名が、『ディルック』と会話していた。
「あっ、ディルック様、泥棒を見かけませんでした?」
「何があったんだ? こんなに人を出して。」
「ディルック様はご存知ないのですか? 泥棒二人が、天空のライアーを盗もうとしたんです!」
「ほう? それは珍しい。」
ディルックが一瞬、二階から覗いているカルミアたちの方を見た。
「……」
騎士は答えないディルックに戸惑うが、それを察したディルックは外に繋がる出口を指差して答えた。
「あぁ、話が逸れたな。金髪、銀髪と緑はあっちに行ったようだ。」
「かしこまりました。ディルック様、ありがとうございました!」
騎士二名はディルックに向けて敬意を払うと、その出口に向かって走って去っていった。
「ふぅ……あの赤い人が優しい人で良かった。」
蛍は安堵の息を漏らして、柵にもたれかかる。
一階からその様子を見るディルックは問う。
「そろそろ、降りてきたらどうだ?」
カルミア達はこくっと頷いてディルックのもとに戻った。
「そろそろ、僕の質問に答えてもらおうか。」
今の彼は先程の柔らかさなど全くなく、少し警戒しているのか彼の周りだけ空気が張り詰めている。
「まずは飲ませてよ、ちゃんと払うからさ……僕の詩で。」
この吟遊詩人は巫山戯ているのだろうか? これがこの国の神様?
確かに落ち着いた現状で休みも必要だけど、今は説明が先だろうに。それに店のオーナーに対して金ではなく詩で払うなんて……次に出てくる言葉は「出ていけ」以外の何物でもないだろう。
「うん? 『この人は誰?』って顔しているね?」
当たり前の話、蛍たちがモンドに来てまだ日は浅い。
彼の存在など、ついさっき知ったところである。
「こちらはディルック。酒場のオーナーの……その更に上のオーナーだ。」
つまり、彼は名前は知らないけどその名前を背負った全ての店の管理を任された存在というわけか。
「彼は有名人だよ。ちなみに、僕は彼のワイナリーの蒲公英酒が大好きなんだ。」
カルミアはともかく、蛍は飲酒が出来るのだろうか?
世界を旅していたというからには、二十歳は超えていそうだけど。
「いつもはグラス売りでしか買えないけどね……」
ウェンティ……君はもしかして飲兵衛だったりする?
グラス売りで十分だと思うんだけど、酒樽かなんかでも買うつもりか?
「衛兵から泥棒の話を聞いた。」
正確には盗んだのはカルミアたちではない、あの仮面を被った紫の女だ。
侵入者と言われたら当てはまるが、泥棒という話は否定できるだろう。
「先に言っておくと、『天空のライアー』を盗む度胸は気に入った。」
ディルックは人ではなくペットを見るような、自分より下の生物に向ける眼差しでカルミアたちに言う。
「君たちがバカだとしても、かなり珍しいタイプのバカだ。」
そこでパイモンが否定する。
「盗んでない! 真犯人は他にいるぞ──」
ディルックはパイモンの否定を無視して話を進める。
「それで質問に答えてもらおう、なぜ『天空のライアー』を盗もうとした?」
ウェンティがニッと笑いながら問う。
「本当に知りたいの? 騎士団関連のトラブルに巻き込まれるかもしれないよ?」
ディルックはウェンティの目を見て何も答えない。
「じゃあ、真実の物語を演奏したら、信じてくれる?」
「状況次第で判断する。」
会話を聞いている以上だと、彼はかなり冷静で優秀な人間だと思う。
少なくとも、今までテイワットで出会ってきた人間だと一番優秀だと思う。
~~~
ウェンティが最初に演奏していた詩と同じ物語をディルックにうたい、それをディルックは顎に手を当て腕を組んで悩む。
「先程の叙事詩は、一体……」
ディルックは疑問を口にする。
「これは重大な秘密のはずだ、なぜ僕に見せた?」
ウェンティはふっと笑いながら答える。
「なぜだろうね? うん、風向きが変わろうとしているからだろうね。」
風神様はなんとも分かりにくい例えをする人だ。
「──どうかな? ディルック?」
「面白い。少し時間をくれ、情報をまとめよう。」
確かに……情報を整理するのは大切だ。
「では夜、酒場の営業が終わった後、ここで合流しよう。」
ディルックの提案に一同は頷いて、一時的に解散となった。
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「ふぅ……幸いなことにあんだけ堂々と駆け抜けておきながら、顔はバレてないよね。」
あの大聖堂で逃げる際に騎士たちの陣をぶち破って逃げたのにも関わらず、侵入者がカルミアと蛍であるということは知られていない。
なので、バレるようなヘマさえしなければ自分たちが怪しまれることは中々ない。
「ごめん、蛍! 私ちょっと用事があるから合流まで一人で行動するよ!!」
今までなかった、蛍とカルミアの一時的な別れに蛍は戸惑うが深くは考えずに頷いた。
「じゃ! また後でね〜!!」
カルミアは蛍たちに手を振りながら、モンド城外へ駆けていく。
「あいつ……何か用事って言ってたけど、用事を任されるような事あったか?」
パイモンはふと首を傾げて言う。
これまでの旅で蛍とカルミアが離れるのは、アンバーの一件でカルミアが気絶した時だけ、故に彼女が一人で行動していた時間なんてほぼ無いようなもので。
一緒に行動していた時も、彼女に任された用事なんて心当たりがない。
まぁでも、彼女は謎多き存在だから、自由の星女? としての何か用事があるのだろう。それを邪魔するつもりは無い。
蛍はパイモンの肩を叩いてふっと笑う。
パイモンは一人、自分だけが分かっていない現状に不満の声を上げる。
「お、おい! 旅人、わかったんなら教えろよ〜!」
~~~
「さて……と、これが一番最初に解かれた能力なら残った六つの能力も複製で模擬的に使えたりしないかな?」
カルミアは自身の能力を頭の中でイメージし、能力を詠唱する。
「
カルミアにはなんの変化もなく、あの時のエクスカリバーと呼んだ時のように失敗に終わった。
「ま、そんな都合よく出来るわけないかぁ……じゃあ、とにかく複製できるものを増やしとこうかな、戦闘で頼ることになるだろうし。」
カルミアが今使える複製は、アンバー、ガイア、リサ、蛍の四人の炎、氷、雷、風の力である。
彼女が複製できるのは、厳密に言うと彼女が扱える程度の力と存在、そして彼女が一度認識しなければそれは複製不可能。
すなわち、出会ったことはあっても力を見たことはないジンとディルック、自身の現在の程度を超えたかつての強さの風神の力は複製できないのだ。
「まぁ、この世界で四つも元素を使える時点でだいぶ大きなアドバンテージだけどね。」
カルミアが一人で呟きながら、新たな複製を求めていると背後から謎の言語をぼやきながら迫ってくる仮面の集団が現れた。
「yaya!」「ika!」「guta!」
ヒルチャール、それも一体は今までに見たことのない巨体。
それはヒルチャールの王、『ヒルチャール・岩兜の王』であった。
彼はカルミアを確かに見据えると大きな雄叫びを上げて、彼女めがけて高く飛び上がり、その巨体をカルミアの頭上から落下した。
「はぁ……大した収穫にはならなそうだね。」
カルミアは『黎明の神剣』を取り出し、陽の光に照らされた血に穢れる前の刀身を『ヒルチャール・岩兜の王』めがけて振り上げた。
如何でしたか?!
今回は少し前回より短めの六千文字です。
投稿期間が空いたのはごめんなさい!どうしても暇がなかったもので!!
それとアンケートを実施しました! この物語の続きが気になる方は是非、一票をお願いします!!
作中におけるカルミアたちの下ネタや暴言をどこまで許します?
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ち─こみたいな伏字があるなら許せる。
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ち○こみたいな伏字があるなら許せる。
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────って完全に─で伏せて欲しい。
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ちんこってもろに言って欲しい。興奮する
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カルミアは下ネタを言う変態じゃない!
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カルミアは伏せたら何も残らない!