Genshin Impact ~第五の降臨者~   作:三枝愛依

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今回は伝説任務を一話に凝縮しているのでとても長いです、約一万三千文字ですね。長文ですがどうぞ、ご覧下さい!
孔雀羽の章は原作ではガイアの伝説任務となります!


孔雀羽の章
海賊の秘宝


「まずい……これはまずい事になったなぁ………どうしたものか?」

 

あれからモンドに着き、西風騎士団本部に入ると壁際でガイアが慌ただしくしていた。

 

「ガイア、どうしたの?」

 

知人が困っているとあれば、助けてやるのが正義のヒーローである。

カルミア、蛍、パイモンが話しかけると、ガイアはまるで救われたかのような表情に変わってこちらに歩み寄ってきた。

 

「おお、旅人にカルミア、それとパイモン。これは千の風に感謝しないとな。今、お前たちに出会えたこと、これはきっと神の思し召しだろう?」

 

ガイアは胸に手を当てて頼むと言った顔で、

「凡人を助けるため風神が遣わした使者よ、どうか手を貸してくれまいか?」

と、頼み込んできた。

 

「うわぁ! なんかムカムカするぜ。」

「とりあえず、 話を聞いてみるよ。」

「そうだね。話してみてよ、ガイア。」

 

「実は騎士団のヤツらの耳には入れられない話でな、お前にしか頼めないんだ。」

 

ガイアは気まずそうに騎士団本部の扉へと足を進める。

 

「だから、ここじゃちょっと。場所を変えよう……」

 

え? もしかしてガイアって騎士でありながら裏社会に属するヤバい人?

 

「騎士団横の庭あたりがいいだろう、ついて来てくれ。」

 

「何か怪しいなぁ……」

 

パイモンの言ってることが最もであった。

 

 

 

~~~

 

 

 

カルミア達とガイアは騎士団本部を出て庭に来た。そこはあまり人気がなく、怪しい話をするには十分適した場所とも言える。

 

「何があったんだ? 早く教えろよ……」

 

「何から話すか……そうだな。まず一つ、お前たちに秘密を教えてやる。」

 

ガイアは人差し指を口に当てて言う。

 

「俺個人の過去に関わることだから、他言無用で頼むな。」

 

「安心しろ! おいらの口は硬いぞ!!」

「いや、パイモンの口は何でも貪るぐらいに緩いでしょ?」

 

「そういう意味じゃないと思うよ……カルミア。」

 

「ははっ、実は……俺の祖父は海賊だったんだ。」

 

そこにいた全員が真顔で聞き止めた、別に驚くこともなく憧れることもなく、ただただ「ふーん」と言った顔で受け止めた。

 

「へー。」

 

その証拠にパイモンは心底どうでもいいと言わんばかりに返す。

 

「いやいや、反応薄くないか? さては信じてないな?」

 

ガイアは眼帯を指さして言う。

 

「ほら見ろ、この眼帯は海賊である祖父の遺伝なんだ。血が繋がっている証だろ。」

 

「た、確かに……」

 

「眼帯って遺伝するの?」

 

カルミアだけはおぉと声上げ、蛍は至極真っ当な疑問をぶつける。アホと一般人の違いである。

 

「あははっ、旅人、そんなの常識だぜ? 母親のくせ毛が子供に遺伝するのと同じ理屈さ。」

 

「昨日、祖父が遺した手記を読んでいて、偶然見つけたんだ……お宝についての記述をな。」

 

ガイアの一言が蛍とパイモンの目の色を変える。

 

「はぁ! お宝!!」

 

パイモンはあからさまに喜ぶ。

 

「手記によると、お宝の場所は『失われたアルカディア遺跡』っつうところらしい。」

 

蛍はカルミアの頭を掴んで踵を返す。

最早、お宝という言葉を聞いて遺跡を攻略する気満々である。

 

「けどな、遺跡の所在については、未だ手がかりがないんだ。」

 

その声を聞いて蛍とパイモンは足を止め、ガイアの方へ振り返る。

 

「お宝ぁ!! ガイア、それはどんなお宝だ? 金塊か? 宝石か?」

 

蛍よりもパイモンの方がお宝に食いついていた。

 

「ほ、蛍……て、手を離して!」

 

カルミアは蛍に頭を掴まれた状態で暴れていた、これはカルミアが自分たちの傍を離れないようによく蛍がする行動である。

 

こういう、すぐどこかに行ってセクハラし出す女は頭を掴んで引きずってやるぐらいが丁度いいのだ。

 

「ふふん、金目のものなど、三流のお宝さ……」

 

ガイアは自身の持つ粗末な剣を見せて言う。

 

「祖父の宝は『剣』だ。手にするだけで、無敵の力を得られる神剣らしいぜ!」

 

「おぉーー!!」

 

「元々は天空の島にいる神がうっかり海に落としたもんでな、それを祖父たちが引き上げたんだそうだ。」

 

宝が剣であると知った途端、蛍はさらに強くカルミアの頭を握ってガイアに目で「もっと情報を教えろ」と伝えてくる。

掴まれたカルミアは痛さのあまりに蛍の腕をぺちぺちと叩くが、興奮状態の彼女にカルミアの声は届いていなかった。

 

「その剣を手にした瞬間、雷鳴は轟き、海は荒れ狂い、晴天だった海原な突如として竜巻が現れる……神剣の力で、祖父は八つの頭を持つ海蛇や、銀髪のサキュバス、深淵の邪竜を倒したそうだ……。」

 

「痛い! 痛いよ、蛍!! 私たち、大切な旅仲間なんだよね!! 旅仲間が死んじゃう、死んじゃうよぉおおお!!」

 

「しかし、あまりにも強大であったため、他の海賊たちがその剣を奪おうとしてきた……争いを避けるため、祖父は神剣を隠したんだ。」

 

蛍とパイモンはすっかりと信じきっている、だがカルミアだけは痛みに悶えながらも疑っていた。

 

「いだぁああ!! その八つの頭の海蛇とサキュバスは本当かよ!! サキュバスなんてこの世界で見たことないし海蛇も知らないよ!!」

 

「世界は未知に満ち溢れているからこそ、面白いんじゃないか」

 

「うわ〜〜!! 凄い、凄すぎる〜!!」

 

パイモンは大歓喜、興奮の限界突破である。

蛍も蛍で、少し鼻息が荒い……私も変態でネジがぶっ飛んでるがこの二人もベクトルが違えど頭のネジがぶっ飛んでない?

バカ極まりないでしょ、絶対に嘘に決まってる。

 

カルミアは力が強くなり続ける手にぺちぺちと反抗することしか出来なかった。

 

「だが近頃、ある宝盗団の動きが活発でな、幾つもの遺跡が盗掘に遭ってるんだ。」

 

パイモンと蛍は目を開いて驚く、このよく出来た嘘話を信じきっている二人ならそんな神剣を奪いかねない悪党、許すはずがない……つまり、これは私諸共、今から遺跡を駆け巡る旅か……。

 

「その『アルカディア遺跡』も、ヤツらに見つかっちまうんじゃないかって心配なんだよ。そしたら、神剣もきっと……」

 

「そりゃダメだ! 悪いヤツらに取られるくらいなら、おいら達が……」

 

パイモン……頼む、気付いて! それ嘘だから!! この青髪男は私たちを良いように使おうとしてるだけだからぁ!!

 

「とにかく安心しろ! おいらと旅人とカルミアが力を貸すぞ!」

 

「ほぉ……助かるぜ。くれぐれも内密に頼むな。いい知らせを待ってる。」

 

ガイアはふっと笑いながら、カルミア達の元を去った。

 

「なぁ、どうだ?! 蛍、ワクワクしないか?! すっっっっごい神剣らしいぞ?!」

 

パイモン、火に油だ!! 今の蛍にそんな言葉をかけたら──

 

蛍はカルミアの頭を強く掴み、彼女の頭から下をぶらぶらと振り回しながら走り出す。

 

「あぁあぁ!! 死ぬ、まじで死ぬ!! 蛍、蛍ぅううう!!!」

 

彼女は近くの冒険者に『アルカディア遺跡』の場所について聞いて回った。

 

「………。」

 

そして、その話を盗み聞きしていた男が一人、彼女たちが走り出すと同時にその場を去った。

 

 

 

~~~

 

 

 

「流石は神剣の場所だ。聞き込みはしたけど、手がかり無しだった。」

 

「あ……ぐふっ………頭が………」

 

あれから数人の冒険者に聞いて回ったが、誰も『アルカディア遺跡』のことは知らず、一度ガイアに報告しようという事になった。

今も尚、ずっと掴まれているカルミアは最早、風前の灯火ともいえる言えるほどに死にかけだった。

 

「ふふ、当然だな。」

 

「……?」

 

「いや、手に入れ難い物ほど、手にした時、喜びを感じられるだろう?」

 

ガイアはにっと笑って、さらに二人の信じきった心に、火に油を注いで行く。

 

「そこでだ、俺の方でちょっとした情報を仕入れてきてやった。」

 

「おぉ! どんな情報だ?! もしかして『アルカディア遺跡』の場所がわかったのか?!」

 

「知り合いに頼んで裏の情報屋に行ってもらってね……どうやら『アルカディア遺跡』について知っている人間がいるらしい。」

 

「おぉ! そいつに頼んで案内してもらえたら神剣が……ぐふふ!!」

 

パイモンは喜び、両手を口に当てて漏れる声をおさえる。

 

「そいつは今どこにいるんだ?!」

 

「そう慌てるな。情報屋にもルールがあってな、情報の漏洩を防ぐために、まずは連絡係に会わないといけない。待ち合わせ場所は囁きの森だ。」

 

「そうと分かれば早速、向かお──」

 

パイモンが言い切るより先に蛍は踵を返して、風元素を自身の足に集め、その力を爆発させて加速する。

一気に加速した蛍に引っ張られているカルミアは首あたりで不快な音をたてる。

 

「あっ……」

 

彼女の頭に天使の輪っかがつき、意識が沈んだ事を蛍は気付いていなかった。

 

 

 

~~~

 

 

 

「あそこ……見ろ! あの子が危ない!」

 

囁きの森に向かう途中で一人の女性がヒルチャールの群れに追いかけられているのを見かけ、パイモンが蛍に助けるよう促す。

 

蛍は意識不明のカルミアを思いっきりヒルチャールの群れに投げつけて、彼らをボールのピンに見立てて弾き飛ばした。

 

『Uga!!』

 

「風刃ッ!!」

 

蛍は吹き飛んだヒルチャールと倒れているカルミアを纏めて、真空の渦で吸引し、衝撃波を放ってヒルチャール達を打ち倒した。

 

「だ、大丈夫か?!」

 

襲われていた女性は深呼吸して衣服を整える。

 

「はぁ……とんだ目に遭ったわ。あいつの頼みなんて聞かなきゃよかった。」

 

「あいつ?」

 

「ありがとう、助かったよ! 西風騎士団の人達より、よっぽど頼りになるね……それと、そこの彼女は大丈夫?」

 

彼女は倒れているカルミアを指さし、そこで初めて蛍はカルミアが死んでいることに気付いた。

 

「か、カルミア……嘘、そんな……死んでる!」

「なぁ! カルミアが死んだ、この人でなしッ!!」

 

蛍はカルミアの口に目玉焼きを押し込んで、顎を開閉させ、倒れていることもあって多少地面の土も口に入ったがそんなの気にせずに土と咀嚼された目玉焼きを体を揺らすことで喉に通した。

 

「うっ! かはっ!かはっ!! はぁ……死ぬかと思った!! てか、口の中が……ぺっ!」

 

カルミアは目玉焼きを口にした途端、意識が戻り口から土を吐き出した。

 

「ふぅ……あと少し遅れてたらカルミアは帰らぬ者になってた。」

「そうしたのは蛍、お前だけどな!!」

 

カルミアは「はぁ……」と深くため息を吐いてもう一度説得しようとする。

 

「あのね、あんな八つの頭がある海蛇とかサキュバスとか雷鳴が轟き海が荒れ狂う神剣も存在するわけ──」

「もしかして、あなた達が旅人? じゃあ君達だったのね。まさか、待ち合わせ相手に助けられるなんて……」

 

「おい! 人が話してる時に話を被せんな!! そのだらしねぇ乳を揉み回すぞ、あぁん?!」

 

「それじゃあ、お前が……」

 

「ふふ……ちょうど、どうお礼をしたらいいか考えてたの。今回の情報はタダでいいわ! 情報屋は人脈を重んじるからね。」

 

「やったぁ!」

 

パイモン、喜ぶな……これは集団によるよく出来た嘘だ! そうだ、そうに違いないんだ!!

 

「それじゃあ、よく聞いてね……『アルカディア遺跡』についての情報を……」

 

蛍とパイモンは黙り込んで固唾を呑む。

 

「『湖の城に、六本腕の巨人が三体いる。二体は神の像を守り、一体は神々の財宝を守っている。』」

 

「……え? それだけ??」

 

女性はポーチから一枚の絵を取り出す。

 

「この情報が記されている紙には、こんな絵も書いてあったわ。」

 

「これは……宝の地図か?」

 

そこにはモンド城の内側と思われる絵が描かれていた。

 

「苦労して手がかりを手に入れたのはいいけど、次は謎解きかよぉ……」

「パイモン、望むのは神剣……こんな事で諦めちゃダメだよ!」

 

蛍……頼む、君の脳みそはその乳にいっただけの馬鹿女ではないと私に教えてくれ! 疑いたくない、馬鹿だなんて思いたくない!!

 

「そうだな! 旅人にかかればこんなもん大したことないよな!!」

「もちろん!」

 

「この紙はあなた達にあげる、忘れたら読み返してみて。」

「へへっ、ありがとう!」

 

蛍は深く息を吸い込むと再び、カルミアの頭を掴んで足に風元素を集める。

 

「え? 嘘、待って待って!! また死ぬから!! 待って蛍、私も走るから!! 大丈夫、私の足の速さは自慢できるんだよ!! 五十メートル走三秒代なんだから!! お願いだから掴まないで! 離してぇえ──」

「風よ。私に加護をッ──」

 

「ボキッ」とカルミアの首から再び、骨が折れる不快な音がたちそれと同時に蛍はカルミアをぶらぶらと揺らしながら駆け出した。

 

 

 

~~~

 

 

 

「見せて見せて! 何があったんだ!!」

 

あれから死んだカルミアを引きずりながら、モンド城を駆け回って謎解きを進め、風車の高台で謎解きの答えらしきものを見つける。

 

「『彼女は彼のことを愛してなどいなかった。清き泉の情熱はただの虚像。寂しさに震える時こそ、彼女の心が見える。』」

 

謎の長文の書かれた紙と位置が記された絵が一枚ずつ置かれていた。

その絵には赤いバツ印で位置が示されている。

 

「なんだよ、また謎解きかよ……」

「大丈夫! 神剣が手に入るんだから、これぐらいの苦労は大したことないよ! パイモン!!」

 

「うぅ! もうダメだ、おいらは疲れた! 頭がクラクラする──」

「──パイモン! 頑張るよ!!」

 

「うぅ! あと、あと少しだけ頑張るぞぉ!」

 

高台から蛍は柵に足をかけてカルミアを持ちながら、高く跳躍する。

風の翼を展開して、絵の位置を目指して飛んでいく。

 

「………。」

 

カルミアの頭上にはまた天使の輪っかがついていた。

 

 

 

~~~

 

 

 

「これで謎はすべて解けたぜ、大変だったな!」

 

辿り着いた先にはまたもや絵の描かれた紙が置いてあった。

 

「それより、この宝の地図、随分と雑だな。海賊らしいと言えばらしいけど……それじゃあ!」

 

蛍とパイモンは共に頷いて宝の地図を、腕を天に伸ばす。

 

「アルカディアのお宝探しの旅へ──出発!」

「レッツゴー!!」

 

 

 

~~~

 

 

 

辿り着いた先は大きな岩の壁と壁の隙間に出来た洞窟のような遺跡だった。

 

「『アルカディア遺跡』って、ここだよな? なんて言うか……普通だな。」

 

蛍はカルミアの口に再び、目玉焼きを押し込んで息を吹き返す。

 

「はぁッ!! また私は……二度も死を………」

 

カルミアは飛び起きて両手で頬や体やを触り、生を実感する。

 

「分かったぞ! 普通だからこそ、誰も気づかなかったんだな!」

 

いや、え? 旅仲間が今まで死んでたんだよ? 神剣の方が重要なの? 大丈夫とかの心配する声ナシですか?

 

「そうだと思うよ、カルミアも突っ立ってないで遺跡に入るよ。」

「いや、だからその遺跡に神剣なんて──」

「早く! 奪われる前に行くよ!!」

 

 

 

~~~

 

 

 

「行くよ、急いで! カルミア!!」

 

蛍はもう既に目が宝のマークに変わっており、その片手に握る剣もワナワナと震えている。

 

「だから、神剣はうそで──」

「あぁ、もう! やっぱり頭を掴んで引っ張るしかないんだね。」

 

「すみません、ついて行きます!!」

 

カルミアは片手剣を取り出して、駆け出す蛍の背中を追う。

最早、戦闘という戦闘はなく、敵はカルミアの一撃や蛍の元素攻撃でなぎ倒されていく。

 

「うわぁ、おいら……見てて敵が可哀想だぞ。」

 

パイモンはそのあまりにも圧倒的で慈悲の無い残酷な光景に少し引いていた。

 

ヒルチャールなどの人型魔物は定位置で構えており、そこを通過した旅人を追いかけて攻撃するシステムなのだろう、ただ実際はそこを通ったカルミアと蛍の無慈悲にも容赦ない斬撃で灰と化し、彼女達の疾走を止めることは無かった。

 

しばらくして、走り続けていると最後の難問と思われるギミックが現れる。

それは広い部屋のど真ん中でスイッチのような物が置いてあり、それを押せば何かが始まる。

 

もうここまで来ると、カルミアも神剣の可能性に頼っていた。

これはガイアが嘘であると明かせば、蛍は間違いなく怒る、ここまで楽しそうにしているのだ、嘘であるなんて耐えられるはずがない。

 

「うーん、とりあえず落ち着いて準備してから始め──」

 

蛍が黙ってスイッチを押し、片手剣を構える。

 

「うっそ、蛍さぁん?! あなた、ちょっと宝というワードに引っ張られすぎて脳みそ溶けてません?!」

 

スイッチを押したと同時に数体の小型炎スライムと一体の大型炎スライムが現れる。

 

「これだけ? 神剣のギミックだから、もっと遺跡守衛が十五体とかだと思ってた。」

 

うん、だって神剣なんてないって私がさっきから……。

 

「まぁいいか、氷か水の反応は……あ、この水溜りでいいや。」

 

蛍は水溜まりに片足を突っ込むと自身を湿潤状態に変えて、そのまま片手剣を構える。

 

「風と共に去れッ──」

 

側方宙返りで大きな竜巻を放つ、その竜巻は蛍に付着していた水を吸い取って水飛沫の放つ水元素の竜巻となって炎スライムたちを襲う。

 

炎と水の元素反応、蒸発反応は与えるダメージの倍率が上昇する反応である。

 

蛍の水元素竜巻に呑まれていった炎スライム達は燃え盛るその身を水で鎮火され、挙句の果てには風元素の強力な回転で膜を覆うことで保たれていたジェル状の体もその身をばら撒きながら倒されていく。

スライムは元素力でできた生粋の元素生命体、だがその体は元素力という名の液体のようなもの。故に強力な風元素の回転であれば簡単にその身を崩し去ることが可能である。

 

元素ごとにその力は異なっており、こいつら炎元素のスライムはヒルチャールに爆弾として扱われることがあり、彼らは旅人たちからではなくヒルチャールという同じ仲間からも扱いが雑な可哀想な魔物である。

 

「ふぅ……行くよ、カルミア!!」

 

最後のギミックを難なく終えた蛍は開いた扉に向かって再び走り始める。

 

「落ち着い──あぁ、もう! 待ってよ!!」

 

それにうんざりしながらもカルミアは渋々ついて行く、もうここまで来たのだからあとはガイアの嘘であったのか真実であったのかを知るだけ。

 

 

 

~~~

 

 

 

「ここが……一番奥か?」

 

そこには真ん中に広い空間があり、その奥に三つの別れ道となるであろう大きな扉があった。

 

「おったから〜おったから〜どこに隠れてる〜」

「パイモン、手分けしてここら辺を探そう……カルミアも!!」

 

「ぐぇえ! 分かった、分かったよ!!」

 

カルミア達が宝を探し始めようとした途端、入口の方から笑い声が響く。

 

「ハハハッ! その必要は無い。」

 

笑い声の正体は見るからに怪しい組織に属してそうな男であった。

 

「あとはこちらに任せてもらおう。」

 

「……宝盗団の人?」

「勘がいい。でも、気付くのが遅すぎた。」

 

宝盗団の男がその正体を明かした途端、蛍の雰囲気が変わる。

彼女の周りから覇気が溢れて、殺気もまじっている。

 

「イザードだ。」

 

「誰もお前の名前なんて興味ないし。」

 

カルミアは思わず、本音を漏らしてしまう。

 

「宝盗団を代表して礼を言う。道案内、ご苦労さん。」

「おかしい、おいら達こっそり動いてたのに、お宝の情報はどこから漏れたんだ?」

 

パイモンはイィー!っと歯を見せて反抗する。

 

「ふん、でもおいらは諦めないぞ! おい、そこの盗賊! おいらたちが抵抗しないとでも思ってるのか!」

 

「見くびってもらっては困るよ。」

 

宝盗団の男は何やら策があるようだ、だが静かに殺気を放ちながら俯いている蛍を前にしてここまで煽れるのはもはや、尊敬の域である。

 

「俺の号令一つで、外で待機している仲間が入ってくる手はずになっている。」

 

宝盗団の男はにぃと笑うが、蛍とカルミアの顔に変化はない。

蛍は怒りに身を震わせ、カルミアはそれを見てビクビクしている。

 

「はっはっ! そうかそうか、その銀髪の女は怖いか! そりゃそうさ、お前ほどの良い女が捕えられるのに捕えないはずもない、安心しろ! たくさん可愛がってやるからな……まぁ、俺は話が通じるがあいつらは通じないからな……壊れちまっても責めんじゃねぇぞ? フフっ、フハハハッ!!」

 

「お楽しみのところ、申し訳ないが……」

 

さらに入口の方から、青髪の男が騎士ふたりを連れてやってきた。

 

「が、ガイアっ?!」

 

パイモンの驚きも当然である、これで分かった。

ガイアの神剣の話は確実に嘘である、場所も分からないと言っていたのに何故ここが『アルカディア遺跡』であると分かったのだろうか? 私たちは報告した覚えがない。

 

「仲間とやらが、ここに来ることはないぜ。そいつらとは……もうモンドの牢獄内でしか会えないからな。」

 

ガイアはにこっと笑ってイザードを見る。これは私たちはガイアのこの宝盗団を捕まえるために良いように利用されたってことか。

 

「もちろん、すぐにお前も再会させてやる。その牢獄の中でな。」

 

「騎士団だと……?!」

 

イザードの反応は当然である、てかパイモンも同じく驚いている。蛍に関してはようやく嘘であると理解したのか、カルミアの隣でさらに殺気を放っている。それもその蛍の俯いて頭の向けている先は宝盗団ではなくガイアである。

 

まぁ、これが至極当然だ。

 

「盗賊ごときが騎士の何たるかを語られてもね……おい、ちょっと待て、何をする気だ?」

 

イザードが大きな扉の方へと駆け出す。

 

「大人しく捕まってたまるか!」

 

イザードの触れた扉は水色に光り、自動で開く。

 

「な……何だこれは?! わ、わざとじゃないんだ!」

 

その先には、一体の遺跡守衛が起動前で座り込んでおり、イザードが自身の目の前にいる事を認識したせいか、遺跡守衛は目玉を光らせてゆっくりと立ち上がる。

 

 

 

「お、おい、騎士! 何とかしろ!! 俺を見殺しにする気か?!」

 

イザードは恐怖で叫びながら、ガイアの連れてきた騎士の背に隠れる。

 

「ああ? それも悪くない提案だな……」

 

遺跡守衛は背を向けて斜め上を向き、背の中に内蔵されているミサイルを射出する。

 

「ま、待った! 分かった、ちゃんと罪を認める! 認めるから早く助けてくれ!」

 

ガイアは面倒くさそうに抜剣し、遺跡守衛を見据える。

 

「──交渉成立。はあ……少し残業するか。」

 

遺跡守衛のミサイルは一番近くにいた蛍とカルミアに向かって放たれた。

 

「お、おい! 旅人、カルミア!! 危ないぞ、避けろぉ!!」

 

パイモンはギュッと顔を手で覆い隠し、ガイアも遺跡守衛の脅威を知っているが故にすぐに駆け出す。

 

「……消えるんだ。」

 

カルミアは、蛍の殺気と覇気が込められた天地を抉るほどの風元素の竜巻に巻き込まれないように蛍の後ろまで下がる。

 

蛍は片手剣から竜巻を放ち、迫って来ていたミサイルもろとも遺跡守衛を呑み込み、豪風に呑まれた遺跡守衛はバキバキと不快な音を立てて次々とパーツが抉られ破壊されていく。

 

「Gu……Uu……」

 

蛍の放った竜巻で一瞬にして遺跡守衛は跡形もなく、その粉々に砕け散ったパーツだけが地面に散乱していた。

 

「ほう……遺跡守衛を一撃で屠るとはな。流石は旅人だ──」

「うぅ……ぐすっ、神剣! お宝ぁ……うぁあああん!!」

 

戦闘を終えると蛍がその場に座り込み、突如として泣き出す。

彼女はもはや、怒りを通り越して悲しんでいた。

 

まぁ、ここまで頑張ったのにそれが嘘でしたなんて普通はショックだ。それも蛍の大好きなお宝、そして彼女が最も得意とし、そろそろ買い替えたいとも言っていた片手剣というジャンルの神剣。

 

「おい、泣くなよ……旅人。俺も悪いと思ってる、だがお前たちもお宝を独り占めしようとしたんだろ? それにお前たちが頑張ってくれたおかげで宝盗団も捕まえられた、お前たちの名誉も上がったというものだ。」

 

「うわぁあああああん!!」

 

「お、おい……とりあえず、そこのイザードと名乗る男は騎士団本部に連行しろ、この三人は俺の知り合いだから関係ない。」

 

蛍は泣き、パイモンは怒り、カルミアは身を震わせている。

 

「うぅぅ……嘘つき! 嘘だらけの悪人! 騎士団の恥さらし!!」

 

「ストップストップ! 分かった、今回の件は三人のおかげで助かった。礼はちゃんとさせてくれ。」

 

ガイアはどこからか一本の片手剣を取り出す。

 

「この剣は『夜を切り裂く勝利への払暁神剣』。名前の通り、光と勝利を象徴する剣だ。」

 

『黎明の神剣』と呼ばれるその剣をガイアは泣きじゃくる蛍に渡す。

蛍はそれを見るとぶんっと壁に向かって投げ捨てた。

 

「星三のゴミカスじゃーん! うわぁああああん!!」

 

いや、黎明の神剣は意外に汎用性高いんだよ? まぁ確かに、聞いてた話よりは遥かに弱い神剣ではあるけども。

 

「これは俺が個人で大切にしているコレクションのひとつだ……そこまで言わなくてもいいだろ………」

 

「うわぁああん! 私は神剣って聞いたから星五のかっこよくて強くて凄い伝説を持つ剣なのかと思ってたぁあああ!!」

 

「お、おい……今回は本当にすまなかった、次からはこんな事しないって誓うから許してくれよ、旅人……。」

 

「ガイア、私はね……蛍を泣かす奴だけは絶対に許せないの、分かる? 蛍を泣かしたのはガイア。あなた一回、私の斬撃を喰らってみる?」

 

カルミアは神速とも言える速さでガイアの首めがけて剣を振るう。

 

「なぁッ!───」

 

その斬撃は真空の刃を放ち、ガイアは間一髪で体を捻って避けた。

その先にある二枚のうち、片方の大きな扉に真空の刃が衝突するとその大きな扉はその広い空間を震わせる程の衝撃波を放って粉微塵に吹き飛んだ。

 

「お、おい! あんな斬撃、喰らえば人が死ぬだろ?!」

「蛍を泣かせたお前が悪いッ! 死ねッ──」

 

煙が散って晴れると、扉によって封じられていた部屋の奥から白い光が溢れ出てくる。

 

「な……これは、本物の神剣か?」

 

そこには台座に突き刺さった一本の剣があった、その剣は刀身が白く輝き、柄と鍔は蒼く光っている。

 

「降臨の剣……」

 

蛍がボソッと呟いた。彼女は涙を拭いて立ち上がり、その台座へと足を進める。

 

「蛍っ! 何の罠があるか分からないから、私がまずは先頭を──」

 

カルミアは蛍の腕を掴んで歩みを止めさせる。

 

「いや、大丈夫だよ……あれは私の剣、私だけが持てる、降臨し追求する私のための世界が与えた剣。」

 

蛍は普段とはガラッと変わって異様な雰囲気を放っていた。

というよりは、昔を思い出したかのような、どこか懐かしむ雰囲気? それに近い何かを感じる。

 

「そう、じゃあ蛍が最初に触れないといけないね。」

 

それだけ聞くとカルミアは微笑み、蛍の背を見守りながら、彼女が台座から剣を引き抜く瞬間を見届ける。

 

台座に突き刺さっていた剣の刀身はその漏れ出ていた光を露わにされ、白と蒼の二色の輝きを放って彼女のもとへと還った。

 

「しかし、旅人があんな神剣を過去に持っていたとはなぁ……これは少し驚かされたぜ。」

 

ガイアは降臨の剣を掲げる蛍に向かって拍手を送る。

 

「おぉ! 本当の神剣は天空の島に住む神が落としたんじゃなくて外の世界を旅していた旅人が間違って落としたものだったんだな! ガイアの嘘っぱちな話よりよっぽど信じられるぞ!」

「おいおい、俺だって嘘をつくのは心が痛かったんだぜ?」

 

「嘘つけよ! おいら達を良いように使ったくせに!!」

「はっはっは! 悪かった、それで黎明の神剣はどうするんだ?」

 

ガイアは蛍が投げ捨てた黎明の神剣を拾い上げてパイモンに見せる。

 

「多分、カルミアが使うと思うぞ! あいつの今のボロボロ剣よりそっちのパチモン神剣の方が強いと思うしな!」

「パチモン神剣とか言うなよ……じゃあ、これはカルミアに渡してやってくれ。俺はカルミアに斬られる前におさらばするよ。」

 

ガイアはパイモンに『黎明の神剣』を渡すとカルミアと蛍が気付く前にささっとその遺跡を後にした。

 

 

 

~~~

 

 

 

「はぁッ! 風と共に去れッ──」

 

あれからガイアにしっかりとお礼を言ったカルミア達は暇を持て余して、偶然頼まれたヒルチャールの群れの殲滅に出ていた。

 

降臨の剣を持ってから蛍の風元素は風の緑とは別の特殊な粒子のような光を纏い、ヒルチャール達を吸い込む。

 

「あれ……? 蛍の風元素ってそんなにキラキラしてたっけ?」

「恐らく、この剣のおかげだと思うよ。」

 

降臨の剣は蛍の風元素を放ってからも微かに光の粒子を放っている。

 

「これは旅人の力と共鳴しているのか?」

「蛍も元は外の世界の人間だからね、忘れてるだけで私みたいに元素とは違うなにか別の力を持っててそれがこの剣と共鳴しているんじゃない?」

 

「恐らくそうだと思う、でもひとつ言えるのはこの剣を持ってから少し『眠り姫』になる前の記憶を体が思い出したらしい、実際にこの剣を握ってる時だけ自分の動きが全然違うのが自覚できる。」

 

「へぇ……同じ外の世界の人間だけど、私が握っても何も起こらないのかな?」

 

蛍は首を傾げて『降臨の剣』をカルミアに差し出す。

カルミアはそれを受け取り、柄に手を触れた途端、カルミアとの接触を断固拒否するかの如く、剣にスパークが走り、カルミアの手を焼いた。

 

「くぅうう!! いったぁあい!!」

 

カルミアはばっと剣から手を離して落としてしまう、降臨の剣は確実にカルミアを拒んだ。同じ外の世界の人間でもカルミアを拒絶し蛍を受け入れる違いはなんなのだろうか?

あの時、蛍が言っていた『追求する私のために与えた剣』と追求という点で言えばカルミアも『自由』を追求する、この世界に降臨した人間のひとりだ。

 

「だ、大丈夫か?!」「大丈夫、カルミア?!」

 

パイモンと蛍が痛みに悶えるカルミアに駆け寄り、その手を見せろと表に向ける。

そこには中心に丸い核と七つの球体を繋ぐ七つの線が四方八方にある絵が火傷跡として残っていた。

 

「これは……カルミアの七つの力の絵?」

「だな、こいつがお前を拒否したのとお前の七つの力は何か関係あるのか?」

 

降臨の剣は落ちた後、誰も触れていないのにひとりでにプルプルと震えている。

 

「多分……私の封印された力に恐れたんだよ……いたた。」

「この剣がお前の力を恐れた?」

 

「うん、これは外の世界から来た者に与えられる剣。おそらく蛍の本来の自分の記憶を微かに取り戻したのも本来、蛍が元々使っていた神剣の力を微かに持っているからじゃないのかな?」

 

「なるほど……それで、どうしてこれが外の世界から来た者に与えられる剣ならカルミアにはなくて、あまつさえカルミアを拒んだの?」

「本来の私はそんなものが必要ない程に強力で、蛍と違って私は封印されるべくして封印された、世界そのものが私を封印しているのにその封印を解くことに世界が協力するはずがないでしょ?」

 

カルミアは火傷痕を水に浸して消していく、水に浸して消えるなんて優れた体だと思う。これも七つの力が所以なのだろうか?

 

「一つだけ聞いてもいいか?」

「何、パイモン?」

 

「お前は封印される前の旅で旅人みたいに肉親はいたのか? 共に旅をした仲間、それとお前が絶対に信頼する凄い剣とか……そういう、自分が独りでないという証になる存在があったか?」

 

「勘が鋭いね。私は蛍とパイモンに出会う前までずっと独りだったよ、自由すぎてなんでも出来たから、私ひとりで完結してたの。だから、旅した世界の先で出来た友人とかはいても一緒に旅をする仲間はいなかったかな、剣もないね……私の力には人の力を真似るというコピー能力があって、それを使えば別に人様の剣をコピーして使えるし、能力も使えるしで自分の剣とか定める必要がなかったの。」

 

「……お前はおいら達と出会う前までの旅で独り、孤高だったんだな。」

 

パイモンのどこか悲しく思う声にカルミアは微笑み、空を見上げる。

 

「そうだね……私は自由すぎるが故に我儘で、その結果私に従う人はいても着いてくる人はいなかったよ。」

 

「お前、根はいい奴なのに勿体ないぞ。」

「あはは! ありがと、そっか……私の剣か、自分の頼れる存在かぁ……。」

 

カルミアは「あっ……」と思い出したかのような顔を浮かべて悲しげな表情の蛍とパイモンを見る。

 

「いるじゃん、今の私には頼れる存在がいる、共に旅をする仲間がいる、だから今の私は昔とは違って孤高じゃない。これが今の私が独りでないことの証だよ、パイモン! 蛍!!」

 

「ひひひ! おいらもお前は頼れる最高の仲間だぞ!!」

「もちろん。私も、おっぱいは揉んでくるけど頼れるし大好きだよ。」

 

またしても三人は草原の柔らかい土の上に座り込んで陽に照らされながら、空を眺めていた。

 

「剣はこの旅で見つけようかな、自由もいいけど……どうせなら、この旅で得た仲間と信頼を象徴する剣がいいな。」

 

カルミアはボソッと呟いて太陽に手を翳す。

 

陽の光を遮る手の奥ですっと映り込んでくるパイモンと蛍にカルミアは笑う。

 

「ふふ、あはは! 急に視界に入ってこないでよ! つい笑っちゃうじゃん!!」

「えへへ、お前が面白そうな事をするからおいら達が邪魔してやったんだぞ!」

 

「そうそう、今回のガイアの件でカルミアが止めてたら私は降臨の剣に出会えなかったんだから、その罰だよ!」

 

「罰だと〜? それ、蛍の乳を揉ませろッ!!」

「きゃ〜〜!! カルミアにめちゃくちゃにされる〜!!」

「う、うわぁあ!! カルミア、旅人の胸が丸見えだぞ!! まずいぞ!! それはまずいぞぉ!!」

 

「ふははは!! 乳を隠したところで何も得などせん! 晒してゆけ! 男の夢と希望!! その手で掴むのだ!!」

 

カルミアは蛍に覆い被さって蛍の乳を揉みしだく、もはや慣れてきたこの光景に三人は笑っていた。

今日もテイワットという大陸の七つの国の小さな草原で本来はいるはずのなかった彼女と旅人たちの物語には花が咲いていた。

作中におけるカルミアたちの下ネタや暴言をどこまで許します?

  • ち─こみたいな伏字があるなら許せる。
  • ち○こみたいな伏字があるなら許せる。
  • ────って完全に─で伏せて欲しい。
  • ちんこってもろに言って欲しい。興奮する
  • カルミアは下ネタを言う変態じゃない!
  • カルミアは伏せたら何も残らない!
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